2022年12月26日月曜日

今年最後の雑談

  こんにちは、M-1グランプリを一秒も観ずに、裏でやってたカセットテープミュージックseason2を観ていた人です。  W杯、終わっちゃいましたね。  お前まだサッカーの話すんのかと思うかもしれませんが、ここ1ヶ月それしか考えてなかったのでw、まあもう少しお付き合いください。  ご存知の通りアルゼンチンが優勝しました。  バルセロナというクラブのファンを長年やってる者としては、メッシが賜杯を掲げる姿というのはやはり感慨無量でしたねぇ。  バルサではあらゆるタイトルを獲得してきたメッシですが、代表での成績は順風満帆ではありませんでした。  アルゼンチンには嘗てマラドーナという英雄がいて、メッシは「小柄で左利きで、ドリブルで相手を次々とかわす選手」という事でどうしてもマラドーナと比較される運命だったのですが、マラドーナがW杯で母国を優勝に導いたのに対し、メッシは今までそこまで至ってなかったので「凄い選手だけどマラドーナ程ではない」なんて扱いを受けたりもしてきました。  何しろメッシは11歳でバルセロナに入ったので、母国のクラブでプレイしている姿を国民に見せてないんですよね。  メッシと同年代だとテベスとかアグエロといった選手が母国クラブで若くして大活躍して鳴り物入りでヨーロッパに渡っていったものだから、以前はどうしてもテベスやアグエロを贔屓目に見る人なんかも多かったそうなんです。  それも今回の優勝でやっと「マラドーナと比類する選手」となったと言って良い、生ける伝説と呼べる存在になった訳で、その瞬間を目撃できたというのは幸せと言うほか無いですよね。  逆にクラブの方はバルサとゴチャゴチャッとなった結果、今はパリでプレイしてる訳ですが、そのパリでのチームメイトであるエムバペ擁するフランスと決勝で当たるというのもなんだか運命的。  そしてその試合でバルサ時代のチームメイトだったデンベレくんがやらかすというw  日本人差別で世間的には随分嫌われちゃってるデンベレですが、俺はこの「溢れんばかりのサッカーの才能を持っているのに、ちょっとおバカさん」なデンベレを何か憎めないんだよなぁ。  あのPKを与えてしまったシーンだって、デンベレは攻撃の選手なのに自陣ペナルティエリアまでディフェンスしに帰ってきた結果ですしね。  彼なりに一所懸命だったんだと思うんですよね。  で、120分で決着つかずPK戦となった訳ですが、アルゼンチンは1人目のキッカーのメッシ以外全員途中出場の選手に蹴らせるという選択をしました。  若い方は知らないかもしれませんが、1994年のW杯アメリカ大会の決勝、ブラジル対イタリアの試合もPK戦になって、当時間違いなく世界一のテクニシャンだったイタリアのロベルト・バッジョがPKを外してしまってイタリアは負けてしまったんですよね。  バッジョは後のインタビューで「120分プレイして疲労困憊だったので、兎に角強いボールを蹴ろうと思った。」と言っています。  凄いプレイヤーでさえそうなってしまう程、決勝を120分戦った後のPKってキツイって事ですよね。  だから、技術的なところや責任感の強さではなく、疲労の少ない選手を優先したアルゼンチンの監督の選択というのは理に叶ってると言えるんだと思います。  やっぱり立候補は駄目だw  とまあ、そんなこんなで、このブログも今年最後の更新となりました。  cunoとしては新しい物を何もお届けできなかった事をお詫び申し上げます。  昨年かなりコッテリしたアルバムをリリースしてますんで、どうかお許しください。  個人的に今年を振り返ると、あんまり映画を観なかったなぁ~と。  トップガンも観に行かなかったもんなぁ。  トップガンて1作目がだいぶ昔に公開されて、俺も当時観に行ったんだけどストーリーはもうすっかり忘れてしまっててw  ただ、当時も子供心に「確かに迫力は凄いけど、お話は面白くはなかったなぁ」と思った記憶だけはあって、それで新作ができたと言われても食指が動かなかったんですよ。  アバターは観に行くつもりです。  スターウォーズ観た時に買わされた3D眼鏡が見当たらないので2Dで観るかもしれないw  あ、シンウルトラマンはこないだアマプラで観ましたよ。  一番印象的だったのは「長澤まさみ老けたなぁ」だったけどw  お話的にはエヴァントラマンって感じでしたね。  そもそもエヴァを作る際にかなりウルトラマンを下敷きにしちゃってますからね。  巨大なウルトラマンと怪獣が戦うスペクタクル映像を期待して映画館に足を運んだ人は、そこそこがっかりしただろうなぁと思いました。  今年観た物というとやっぱりベター・コール・ソウルが完結したというのが印象が強いですね。  ブレイキングバッドの前日単が描かれてきた作品ですが、最後にはブレイキングバッドのその後も描かれていて、なかなかに感慨深かったです。2作で11シーズンですからね。  今年観たドラマというと新作ではないんですがNetflixで観られるルシファーというのが面白かったです。  こちらは6シーズンで完結するドラマで、地獄の番人である筈の堕天使ルシファーが何故か地獄をほったらかしてロサンゼルスでバカンスを楽しんでいて、ひょんな事から警察の民間顧問として殺人事件の捜査に協力する事になるというコメディです。  アメリカのコメディって肌に合わないという人もいるかもしれないですけど、俺は昔からわりと好きで、スティーブ・マーティンとかビル・マーレイの主演作をわざわざ劇場まで観に行ったりしてたクチなんですよ。  ルシファーは登場人物たちもみんな魅力的で、思わずプッと吹いてしまう様な場面や「なにソレw」って突っ込みたくなる場面が散りばめられていて、キリスト教の知識とか無くても全然肩に力を入れずに気軽に楽しめるものなんですけど、何が良かったかって言うと「ちゃんと終わった」というところなんですよ。  海外ドラマの最後って、以外とヒドイものがありますよね。  この話になると必ず名前が挙がるのがゲーム・オブ・スローンズですが、俺に言わせりゃあんなの大分マシな方。  同じジョージ・R・R・マーティン原作のドラマでナイトフライヤーってのがあるんですが、コレなんか観た人全員が「ん? 終わっちゃったの? ここで?」ってなるのw  結末のヒドさで言うとブラックリストもかなりヤバい。  コレも観た人全員「なんじゃソレ」となります。  結末以外は面白いもんだからがっかり感もひとしお。  あとダークというドイツのドラマも、全員「納得いかねぇw」ってなります。  実はちゃんと終わるドラマは貴重な存在なんですよね。  いまはメンタリストというドラマを観始めたところ。  さて、ちゃんと終わるかな?  てなところで、今年も読んでいただいてありがとうございました。  また来年お会いしましょう。  じゃあねぇ~  おしまい。

2022年12月12日月曜日

PK問題にケリをつける。

  W杯は日本がベスト16でPKで敗退してしまいましたが、そのPKを三人の選手があまりにもピシャリと止められてしまったモンだから、日本の選手がPKの技術が低いんじゃないかみたいな論調が世に溢れてしまいました。  でも、その後テクニシャン揃いの筈のスペインもPKで敗退して、技術が高けりゃPKが決められる訳でもないという事はもう皆わかりましたよね。  なんならグループリーグのアルゼンチン対ポーランドの試合でメッシがPK止められてますからね。  メッシより技術の高い選手なんていないでしょ。  だからもう何も言わなくても良いかなとも思うんだけど、サッカーファンとしてはコレだけは言っておこうという事があったので、やっぱり書きますw  PKなんてジャンケンみたいなモノなんて言う人もいますが、一応PKストップのセオリーというのはあって。  ボールを蹴る時って、軸足、つまり蹴らない方の足の爪先を蹴りたい方向に向けるというのが人間の身体の自然な動きなんです。  ヒマな人は立ち上がってボールを蹴る真似をしてみたら分かると思うんですけど、爪先を向けてない方に足を振るのって難しいですよね。  だからPKの場面ではキーパーは、相手キッカーがボールを蹴るギリギリ直前まで待って、軸足の爪先の向きを確認してから飛ぶというのがセオリーなんですね。  でね、言いたいのは、実は南野選手と三笘選手は、この難しい筈の「軸足の爪先の向きと別の方向に蹴る」をやってるんですよ、クロアチア戦のPK戦で。  で、それをドンピシャで止められてしまった。  という事はですよ、クロアチアのキーパーは、相手キッカーの爪先の向きを確認せずに飛んでるって事ですよね。  セオリーではなく直感、ギャンブルで飛んで、それが二本連続して当たってしまったっていう。  いや勿論、クロアチアのキーパーの身体能力が高いというのは大前提ですよ。  それは当たり前なんですけど、PKストップのセオリー破りに引っ掛からなかったんだから、たまたま当たりくじを連続で引いたと見るのが多分正しい筈。  で、日本の選手がPKの技術が低いなんて言われてるけど、南野、三笘両選手はPKストップのセオリー破りという、その場でできる最大限の工夫、努力をしていたんですよ。  決して簡単に甘いコースに蹴ってしまって止められちゃったんじゃないって事じゃないですか。  ボールのスピードだって別に遅くなかったし。  でさ、変な話、相手キーパーが直感で左右に飛んでるんだったら、真ん中に蹴ってしまえば入れられてたんじゃないかって思うんですけど、クロアチアの二人目のキッカーがもう既に真ん中に蹴って決めるという事をやっていたから、それ以降のキッカーがそれをするのはハードルが高いですよね。  しかも、クロアチアの三人目のキッカーは、際どいコースを狙って蹴ってポストに当ててしまっている。  と、ここまでの流れが出来上がった結果、吉田選手はもう、自分が一番自信のある方向に思い切り蹴る以外の選択肢が無かったんじゃないかと思うんですよ。  ところがそれも止められてしまったと。  一応言っておくと吉田選手はディフェンダーですが、公式戦で直接フリーキックのキッカーを務めた事があるくらいキックの上手い選手です。  という訳で、日本の選手は下手くそで、にべもなく敗れ去ってしまったのではないですよ、と言いたいのですよ俺は。  あれは相手キーパーが当たっちゃっただけ。  ただ、じゃあ何も問題無いのかというとそうではなくて、あの場面で日本代表はPKを蹴る順番が決まってなくて、立候補で決めたっていうんですね。  それは決めとけよとw  だけどね、そんな場面で責任感が強くてキックの技術も持っている筈の吉田選手よりも先に手を挙げたのが南野選手って事ですよね。  本人もPKは得意とインタビューで言っていて、その自信は当然過去の実績からくるモノで、つまり南野選手は今までPKを何度も決めてきたんだという事。  今はモナコ所属ですけど、昨シーズンまでリヴァプールにいて、数々のタイトル獲得に貢献してきた南野選手より実績のある日本人サッカー選手なんて殆どいないですよね。  その選手に向かって技術について云々言える人って何様なんだろうって思いません?  て事で、今後ネットとかで日本代表の選手のPKの技術ガーーーとか言ってる輩を見かけたら、アホなヤツおるわと思ってヨシ、と。  ソイツがあの場面の爪先の向きにまで言及してますか、と。  ネットやYouTubeでサッカーについて語ってるヤツって、結局好き嫌いと思い込みだけじゃんソレってのばっかなんで、無視してオケですわ。  約4年に渡って森保無能論を掲げ続けてた様なのがゴロゴロいますからね。  ドイツとスペインに勝ってクロアチアと引き分けたんですよ。  無能はどっちだよと。  そういう連中の言うことを真に受けないでくださいね。  決して選手のSNSに凸たりしないでw、今後も楽しく日本代表を応援しましょうよ。  そういう事です。

2022年11月28日月曜日

W杯ですね

  この原稿を書いてるのが11/23の20時、正にもうすぐW杯日本対ドイツの試合が始まるというタイミングです。  という事でサッカーの話をしようと思ったんですが、よく考えたらこの文章を皆さんが目にするのはいつものパターンなら28日だから、ヘタすると日本はもうグループリーグ敗退してる可能性があるんですよね。  一週早くこのネタ書くべきでした。  自分のアホさに震えております。  俺はこのブログでファーストガンダム直撃世代と書いているので、もう年齢はバレバレですが、という事はキャプテン翼も直撃世代なんですよね。  個人的に小さい頃から野球には興味が湧かなかった事もあって、小学校高学年の頃からサッカー好きでした。  ここのブログにも以前バルセロナ愛を語った事がありましたよね。  それから俺は札幌市民なのでコンサドーレも応援してるし、勿論日本代表も応援してます。  で、じゃあもしW杯で日本が敗退してしまった後はどこを応援するのか。  日本以外にも推しのチームがあってそこを応援するのか。  実は以外とそんな感じじゃないんですよね。  というか、推しのチームの試合でも、勝った負けたで一喜一憂するって感じじゃなかったりします。  勝ち負けというのはあくまで結果で、見たいのはプロセスなので。  勝ち負けで嬉しい、悔しいというんじゃなくて、面白いものを見たいという事なんですよ。  だってコンサドーレが負けていちいち悔しがってたら身が持たないものw  コンサドーレ全然強くないのよ。  だから、どの試合もフラットに観てますね。  勿論、推しチームが勝ったり推しの選手が活躍したら嬉しくはなりますけどね。  で、じゃあ、どうせ戦術だのフォーメーションだののマニアックな所が好きなんでしょ、と思われるかもしれません。  サッカー好きってだいたいそうですからね。  実際、以前は俺もそういうの好きでした。  でもね、最近はそんなに分析的な目で試合を観てないですね。  単純に目の前で起こってる事を眺めて面白がってるという感じです。  だってね、いくら戦術云々言ったって、所詮人間のする事ですからね。  ディフェンダーの選手のバックパスをキーパーがトラップしそこなってそのままオウンゴールになるという事だって実際起こってるスポーツですからw  まあそれはオーバーな言い方だとしてもね、例えば前回のW杯だって、日本は緒戦でいきなり強豪のコロンビアと当たる事になって、ネットやYouTubeには「コロンビアにはこんな凄い選手やこんな凄い選手がいるんだぞ。だから日本はこういう選手起用で、こういうフォーメーションで…」みたいな、「オレ流戦術」が溢れかえったじゃないですか。  で、実際どうなったかっていうと、試合開始まもなくコロンビアの選手が一人退場しちゃったですよね。  もう誰も予想しなかった展開になって、世に溢れかえっていた「オレ流戦術」は全部ゴミ箱行きですよw  そういうモンなんですよねサッカーって。  世界中にサッカーくじというのはあって、分析で何もかも分かるんだったらサッカーくじなんて簡単に当てられて世の中億万長者だらけな筈じゃないですか。  分析なんかでは計り知れないからサッカーくじが成立してる訳で、YouTubeでエラソーに戦術語ってる奴等だって億万長者になれてないんですよ。  ある程度の知識は楽しみを広げてくれるけど、所詮それ以上のものではないんですよ。  て事で、じゃあ俺がどんな観点でW杯を楽しんでるかというと、今回いつものW杯と違う点があるという所がポイントかな、と。  なんと言っても11月開催ですよね。  W杯というと7月が通例なのですが、今回はカタールという暑い国での開催という事で夏を避けたという訳です。  7月というのは欧州各国リーグが、もうシーズンを終えているタイミングです。  優勝争いも降格・残留争いも済んで、W杯の為にしっかり準備して始められる反面、優勝や降格争いにリーグ戦終盤まで関わってしまった選手は一年分の疲労を蓄積してしまっていたりもするんですよね。  それが今回は11月開催なので各国リーグはまだシーズン真っ只中で、疲労は軽いかもしれませんが準備期間はどの国も乏しいまま始まってるという事になります。  これ実は代表選手を多く抱えるクラブチームにとっては堪ったモンじゃない。  所属選手達が疲労を蓄積させたり、ヘタすりゃ怪我してチームに戻ってきたという状態でシーズン終盤に向けて戦わなきゃいけなくなっちゃったりする訳ですよね。  俺はバルセロナファンで、スペイン代表に多くの選手が選ばれているんで、正直あんまり勝ち上がらないで欲しいw  スペインは日本と同グループだしね。  それから、W杯で活躍した選手がビッグクラブに移籍するというのはよくある話で、未だ見ぬスター候補を探すのもW杯の楽しみのひとつてですが、今回は冬開催なので、移籍した選手が即優勝や降格争いに絡んでくるという展開もあり得るという事ですよね。  これはなかなかにアツい。  こんな風に、W杯だけじゃなく各国リーグ戦との絡みも考えて見てしまうのがサッカー好きの性というヤツなんです。  後は、オフサイド判定にAIを利用するというのも今回のW杯の目玉です。  今までオフサイドというのは主にタッチライン沿いにいる副審が判断して、最終的には主審が笛を吹く流れだったんですけど、実際には副審はパスの出し手と受け手の両方を同時に見なきゃいけないから、正確な判定は難しかった訳です。  そこで最近はVAR(ビデオアシスタントレフェリー)の助けを借りて、より正確に判定しようという事になってきたのですが、それが判定を遅らせるという、所謂オフサイドディレイという事に繋がってしまって、選手からもチームからも観客からも不評を買ってしまっていたんですよ。  そこで、より早い判断ができる様にとAIを導入したという訳です。  でもね、ここまでの試合を観た感じ、あんまり変化無いな、とw  それから前回大会と違う点というと、交代選手枠が5人になったという所。  これはコロナ禍の影響で各国リーグに延期、遅延が起こって、スケジュールが詰まった状態で進行していくという中で、選手達の負担を軽減しようという事で起きた変化が、コロナ禍が終わっても(日本は終わってないけどw)残ったルールですよね。  これは完全に怪我の功名というヤツで、戦術が試合の途中でガラッと変えられて面白いよね。後出しジャンケンの応酬みたいな。  とまあこんな感じで、日本代表が勝ち上がってても敗退してても、なんならW杯が終わった後の各国リーグまで見据えて、全然楽しんでしまうというのがサッカーファンなのです。  サッカーファンでない方も、折角のお祭りなんで楽しまなきゃ損ってモンです。  ひょっとしたらまたジダンの頭突きみたいな大事件が見られるかもしれないしねw  さて、そろそろ日本対ドイツが始まるのでこの辺で。  おしまい。

2022年11月14日月曜日

何故どいつもこいつもほっそいボーダーのTシャツを着ているのかという話

  先ずは前回のブログ更新が遅れた事をお詫びします。  いつも隔週月曜日更新なんですけどね、基本。  oceanfrequencyさん家のPCがお亡くなりになったそうで、買い換えたんだそうです。  俺が原稿を落とした訳ではない事をここに明記しますw  て事で、だったら今回は一週早く更新してしまおうという事です。  今回はお洋服の話。  ここ数年、ほっそいボーダーのTシャツ着てる人を矢鱈見掛けませんでしたか?  て言うか、もしかしたらこのブログを読んでる人の中にも「持ってますけど」という方もいやっしゃるかも。  あれが何であんなに流行ったかっていう話です。  もうさっさと答えを言ってしまうと、バスクシャツというフランスのカットソーがルーツなんですよね。  バスクというのはフランスからスペインにかけてに広がる地域です。  サッカーの久保建英選手が所属してるレアルソシエダがバスクのチームですね。  もう一つバスクにはアスレチッククルブビルバオというチームもあって、このチームはバスク人の選手しか使わないという「バスク純血主義」を貫いていて、バルセロナ、レアルマドリーと共に、2部に落ちた事のないチームだったりします。  バスク地方は文化、言語も独特でカットソー以外にも帽子が有名ですし、食事が美味しい事でも有名なんですよね。  そのバスク地方で、古くから漁師の為に作られていた服があって、それを専門的に作るセントジェームスというブランドができたのが130年ぐらい前の話なんです。  で、その他にもルミナス、オーシバルといったメーカーがバスクシャツをメインアイテムとして展開しだしたと。  この、フランスで100年以上愛され続けているカットソーを、「お洒落アイテム」としてファッション雑誌等が取り上げ出したんですよね。  1枚は持っておきたい普遍的名品として。  ただ、バスクシャツは結構クセのあるアイテムでもあったりします。  ボーダー柄というのは漁師が海に落ちた時に見付けやすい柄がルーツらしいのですが、その他にも特徴があって、ボートネックもそのひとつですね。  普通Tシャツの首元ってクルーネックという丸首で、リブが付けられていて伸縮性がありつつ生地が伸びちゃわない様に補強されてるじゃないですか。  バスクシャツってあれがなくて首元が横長に開けられているんです。  だから普通のTシャツに比べて首元の肌が広く露出して、ちょっとフェミニンな感じが出るんですよね。  これは前後ろの区別をなくしてどちらからでも着られる様にというのがルーツのデザインらしいのですが、これが男性の場合、人によっては似合わない事があるんです。  人を選ぶってヤツですよね。  それとバスクシャツというのは基本は長袖なんですけど、袖丈が九分丈が定番だったりします。  勿論半袖や七分丈、十分袖の物も売ってますけど、定番は九分丈で、これもやはり漁師の為の服がルーツなので、海風を防ぎつつ袖口が濡れない様にという工夫なんだそうです。  だから所謂萌え袖はできないw  あと、生地も海風を通さない様に目の詰まったコットン地なんですが、これが洗濯すると結構縮む。  まして乾燥機にかけてしまうとギュッと縮んじゃうので、お店でジャストサイズを買ってきても洗濯したら一発で着れなくなっちゃったりするという。  だから買う時は1~2サイズ上を買っておかなきゃいけないんです。  そして最大のクセがお値段。  セントジェームスの一番定番のウェッソンというシャツで、だいたい9000円ぐらいします。  ロンT1枚に9000円出すって、結構ですよね。  そしてそれが一発の洗濯で着られなくなったらもう泣きますよねw  といった、なかなかの曲者アイテムが「一枚は持っておきたい普遍的名品」なんていってお洒落雑誌に取り上げられるというね。  まあ良くある話ですが。  で、色んなアパレルメーカーが、このバスクシャツのデザインをサンプリングし出すんです。  九分丈の袖の、ボートネックの、ほっそいボーダー柄のTシャツを作れば、パッと見はバスクシャツと同じですもんね。  生地感が違っていても、そもそも本物のバスクシャツの生地を知らない、雑誌やネットでしか見た事のない人は知る術もない。  そしてそうやって作られた「なんちゃってバスクシャツ」は、当然本物より安いですよね。  9000円もするロンTなんてそうそう無い。  で、ファッション雑誌を見て、「バスクシャツ欲しいけど高いなぁ~」と思ってた人達の何割かは、この「なんちゃってバスクシャツ」を見て、「俺これでいいや。」になる。  正直俺も本物を無理して買わなくても良い派ですね。  いや、ま、て言うか買わないですけど。  ファッションカブりたくないおじさんなのでw  こうして服装に気をつかうお洒落さん達の間に、頑張って本物のバスクシャツを買う人達と、なんちゃってで済ます人達とで、ほっそいボーダーのTシャツが広まっていったと。  それを見て「良いなアレ」と思った、そもそもバスクシャツという物を知らない人達も真似し出す。  アパレルメーカーも「ほっそいボーダーのTシャツ売れる」となって、ボートネックとか袖丈の特徴はほったらかしの、ただほっそいボーダー柄のTシャツを売り出す。  どこの服屋にもほっそいボーダーのTシャツが置いてあるという状況が出来上がる。  ファッションって、「こういう服が好き。」と言って自分本位で選ぶ人と、「服装に気を使っている、お洒落な人と『思われたい』。」とか、「最低限、ダサい人と『思われたくない』。」という、評価の基準を他者に置いてるタイプの人がいて、後者の人達にとって「大勢が着ている服」って「アレは着ていても恥ずかしくないヤツって事でOKなのね。」という免罪符になるから、皆が着てると欲しくなるんでしょう。  なんか日本人って特に、「みんなが欲しがってるものが欲しくなる」傾向が強いですよね。  ずっと前から普通にあった、最近だとヤクルト1000とか、ちょっと前だとミロとかさ。  なんだったらそれが何故人気なのかは知らないまま、品薄で手に入りにくいと聞いたら欲しくて堪らなくなっちゃって、メルカリとかで高額で買っちゃったりとかねw  個人的にはアホくさって思いますけどね。  ちょっと話が逸れましたが、こうしてバスクシャツでも何でもない、ただのほっそいボーダーのTシャツをどいつもこいつも着ている状況の出来上がりという訳。  こうなっちゃうとファッションカブりたくないおじさんの俺なんかは本物のバスクシャツも買いたくなくなっちゃうっていうね。  まあ人からプレゼントされたら普通に喜ぶけどねw  まあこんなこじれ方は皆さんはしなくていいので、普通に「お洒落」「可愛い」と思ったら着てください。  本物のウェッソンはかなり厚手の生地なので、むしろこれからがシーズンですから。  ボーダーというとマリン系=夏アイテムも思われがちですけどね。  漁師さん達は寒くても海で働くのです。  と、若干嫌みったらしい文章を今回はお届けしてみました。  たまに良い人を演じるのがイヤになって本性をさらけ出したくなっちゃうのです。  正直者なので。  おしまい。

2022年11月7日月曜日

ライフ・イズ・ストレンジ/🌀2

🌀1の続き

  クロエはお父さんを交通事故で亡くしていて、お母さんと二人暮らしだったのですが、お母さんが新しい恋人と付き合い始めるんですよね。  その男が元警察官で、今はマックスの通う高校で警備員をやってるんですけど、コイツが子供に対して高圧的な態度を取るイヤなヤツで、クロエどころか皆に嫌われてるw  そんな男を選んだ母親の事もクロエは信じられない訳で、当然反抗的な態度を取りますよね。  そんなクロエ自身の家庭の問題もあったり。  それから、マックスの通う学校には「ボルテックスクラブ」というグループがあって、所謂イケてる生徒達(表現がオッサン臭いなw)が所属しています。  学校内にはボルテックスクラブに所属してる子、所属したいけど入れてもらえてない子、逆にボルテックスクラブの方が入ってほしいと思ってるのに興味を示さないイケてる子、ボルテックスクラブ側が興味無いし生徒の方も興味無い子と、色々な立場の生徒達がいます。  マックスは興味があるけどまだ入れてもらえてない子なんですね。  このボルテックスクラブがパーティなんかを主宰してるんですけど、この辺が日本人の感覚ではよく分からないところで、高校生がパーティなんてやったらそりゃトラブルの素ですよね。  アルコール、ケンカ、セックス、果てはドラッグと、ロクでもない事になるに決まってるのに、何故かアメリカの大人ってこのパーティに寛容ですよね。  「羽目を外しすぎるなよ。」「お前らぐらいの年頃には色々あるからな。」「実は父さんも若い頃は…」なんて言って、行くのを許すどころかパーティで飲み食いする物を家から持ち出すのも許したり、小遣いを与えたりするの。  色んな海外ドラマとか映画でも、こういったパーティでロクでもない事が起こりますよね。  勿論このゲームでも起こって、一人の女子生徒が思い悩んだり自暴自棄になってしまったりと、そんな学校内でのトラブルもマックスは何とかしようと奔走する事になります。  そして勿論、マックス自身の問題。  写真家を目指しているのに、未だコレという作品が撮れてないという悩みもある一方で、映画という共通の趣味をきっかけにちょっと良い感じになってる男の子がいて、でもまだはっきりと付き合っているというところまでは行っていなくて。  その男の子とも会いたいけど、クロエの手伝いで忙しくてSNSだけのやり取りばかりになってしまったりと。  そんなこんなが渾然一体となりながらストーリーは進んでいきます。  それを彩る映像や音楽といった演出面もとても素敵なんですよ。  映像はリアルというより、絵の具で描いた様なタッチの独特の表現で。  アメリカの片田舎という環境、風景、道路、車、ダイナーで食べる朝食。  色々な事柄が次々と起こる一方で、雰囲気の良い穏やかな時間が流れる場面というのも多々用意されていて、そこに最高のBGMが用意されていて。  お話自体の面白さもさることながら、全体的な空気感のセンスの良さというのが、このゲームを特別なものにしているんです。  と、ここまで褒めちぎった後、普段の俺なら「自分でプレイするのはアレという人は、YouTubeでゲーム実況を観ても良いから」と言い出す訳ですが、今回は違います。  このゲームに関しては是非、自らの手でプレイしていただきたい。  というのも、このゲーム、BGMが最高と言いましたがそのBGM、アーティストから楽曲提供されているんですよね。  ゲーム制作側のオリジナル曲だけではないんです。  で、それがYouTubeの著作権という所に引っ掛かってしまうんですよ。  だからゲーム実況動画の、アーティスト提供曲がかかるパートだけBAN食らってたり、それを避ける為に動画主側がBGMをカットしていて作品の雰囲気が本来のものではなくなってしまっていたりするんです。  雰囲気が最高のゲームなのにそれは勿体なすぎる。  という訳で、このゲームだけは是非とも何とか自身でプレイしてみていただきたいのです。  各ゲーム機でダウンロード版もあって、そもそもそんなに高価なソフトではない上に、結構前の作品なのでセールで安価に手に入れられるタイミングもある様です。  勿論PC版もしかり。  ただ、スマホ版も出ていて、これは俺は触った事がないんですけど、こちらはあまり評判が良くない様です。  どうしてもという方はこちらでも。  このゲーム、俺が勝手に褒めちぎっているだけじゃなくて沢山の賞を受賞してる紛う事無き名作なので、触れないでいるのはとても勿体無いと思います。  エンディングには所謂「究極の選択」を迫られます。  このゲームが発売された当初俺は既にいいオッサンだったのですが、このエンディングで前が見えなくなるくらい号泣しちゃいましたw  「時間を巻き戻すなんてそんな非現実的なw」と思うかも知れませんが、この世に存在する「名作」の大抵は非現実的なものですよ。  勿論許容できる範囲というものはありますけど、そんな事言ってちゃ人生ツマンナイ。  騙されたと思ってオジサンの口車に乗ってみませんか?  損はさせませんって。  おしまい。

2022年10月17日月曜日

ライフ・イズ・ストレンジ/🌀1

  以前ここのブログでループ物の話をして、ループものは映画の他にゲームにも波及してるジャンルですよと書き、幾つか作品を紹介しましたよね。  ひょっとしたらその時、「あれ、あのタイトルの話はしないのかな?」と思った方がいたかもしれません。  ループ物のゲームで傑作と呼べるもので、ここのブログの別の回で既に名前を出してるのがありましたからね。  それが「ライフ・イズ・ストレンジ」です。  ファンタジーの話をした回で、ダンジョンズ&ドラゴンズに触れた時にタイトル名を出しましたよね。  何故ループ物の回で触れなかったかというと、この作品の話はブログ1回分のネタとして取っておいたというのが一つ。  話が長くなるかなとw  もう一つは、ループ物の中でのジャンルの話。  大抵のものはループという謎の現象に主人公が巻き込まれ、そこからの脱出を試みるというのが定番なのに対し、主人公がループ能力を手に入れ、それを使って過去の問題を取り除こうとするパターンもあって、その代表格が「バタフライエフェクト」という映画だと以前書きましたよね。  「ライフ・イズ・ストレンジ」はこの「バタフライエフェクト」のパターンの方なんですよ。  「ムジュラの仮面」なんかとはまた別のテイストのものなので、別の回に話そうなか、と。  「ライフ・イズ・ストレンジ」の舞台はアメリカのとある田舎町で、主人公はマックスという女子高生です。  マックスは写真家を目指していて、高校でもアートを専攻しています。  このゲームの中には「ニューヨークで開催される写真コンテスト」というのがあって、マックスの通う高校からそのコンテストに一作品提出される事になっています。つまり学校の代表作という事ですよね。  このコンテストに出展され、評価されれば写真家としての将来も明るいと言える訳で、学校の代表に選ばれる為に生徒達は作品を、先ずは先生に提出しなきゃなんないんです。  マックスの通う学校にはプロの写真家が講師として来ていて授業を受け持っているんですよ。  だからマックスも勿論作品を提出しなきゃなんないんですけど、まだできてないよね。  まだどんなものを撮れば良いか、どんなものが自分らしい作品と言えるのか確信が持てないという、悩める女子高生というのがマックスのキャラクターなんです。  ある日マックスはその写真家の授業で居眠りしていまい(高校あるある)、ペンケースを床に落としてしまったり先生に指されてしどろもどろになったりと、散々な事になって授業を終え、先生にコンテスト用の作品を早く提出する様に釘を刺され、憂鬱な気持ちでトイレに向かいます。  するとそのトイレの中に、何故か一羽の美しい蝶がヒラヒラと舞っているんです。  だからコレ、はっきりと「バタフライエフェクト」へのオマージュをしているんですよね、ここで。  この蝶を見たマックスは思わず持っていたカメラを構えるのですが、そこに男女が言い争う声が聞こえてきて、つい身を隠すんです。  そしたら何と、そこに銃声が響き、男の方が逃げ去って行くのが聞こえ、マックスが身を覗かせるとそこには女の子の遺体が転がっているのです。  うわあぁぁあっとなった次の瞬間、マックスはさっき受けてた写真家の授業に戻っているんですよ。  何故かマックスは時間を巻き戻す能力を手に入れてしまっているんです。何故か。  さっきの授業の失態を巻き戻し能力で取り戻したマックスはトイレに向かい、今度は男女が言い争っている最中にわざと物音をたてて銃による凶行を未然に防ぐ事に成功します。  男の方はやはり逃げ去って行き、そこに残された女の子の方を見ると、その娘はかつてのマックスの親友で、でもグレてしまってドロップアウトして疎遠になっていたクロエという娘だったんです。  クロエは自分の親友の女の子が行方不明になっていて、警察の捜索も遅々として進まないのに業を煮やして自分で捜索し始めていて、行方不明に関わっていそうな男子生徒を捕まえて問い詰めていたんですよ。  そしたら撃たれてしまった。  それをマックスが救ったという訳なんです。  クロエはマックスにも捜索を手伝ってほしいと頼み、マックスは何故か手に入れた巻き戻し能力を駆使してクロエと共に行方不明事件の真相を追うというのが、このゲームのストーリーになります。  と、大筋はそこなんですけど、それ以外にもマックスの周りには色々とトラブルがあります。

🌀2 へ続く

2022年10月3日月曜日

何故ウルトラマンは『帰ってきた』のか

  皆さんはシン・ウルトラマンはご覧になりましたか?  ここのブログを読んでる方なら、俺なんか公開と同時に速攻で観に行っただろうと思われている事でしょうがだがしかし、実は観てませんw  まあ、なんか、サブスクで良いかなって。あんま興味沸かなかったんですよね。  何でかなって考えたんですけど、要するに俺にとってウルトラマンは「あのままで良い」んですよ。  最新技術でリメイクとか、別に要らないんだよなっていう。  もう一つ言うと、シン・ゴジラがそこまで刺さらなかったというのもあるんですけど、あれは俺がついうっかり4DXで観てしまったので、観てる間中「イヤ何コレ」って思いながら観てたせいかもw  で、今回は帰ってきたウルトラマンの話をしようかなと思いましてですね。(唐突)  そもそも、「帰ってきた」って何なんだろうと思いません?  だって、観てみたら初代ウルトラマンと別のウルトラマンなんですよw  帰ってきてないじゃんw  以前ここのブログで初代ウルトラマンの始まった経緯は少し書きましたよね。  ウルトラQという怪奇モノのシリーズから派生したっていう。  でね、その1作目のウルトラマンを作ってる時は、まだ円谷プロもウルトラマンというコンテンツがその後延々と続くシリーズモノになるとは知らない訳じゃないですか。  テレビ局との契約で取り決めた放映期間がもうすぐ終わるというところまできて、「人気があるからもっとやりましょう」という事になるんですよね。  という事で、慌てて企画されたのがウルトラセブンという訳なんですな。  以前ウルトラマンについて書いた時、ウルトラセブンは対象年齢層を中学生ぐらいに設定して作られたと書いたと思うんですけど、コレ実は正確に言うと中学生ぐらいを対象にして企画していた別の作品をウルトラマンに転用したんですよね。  タイトルのウルトラセブンというのも転用で、これは7人の猿人が登場するコメディの企画の仮タイトルだったんだそうです。  だからセブンの劇中ではセブンって呼ばれてないんですよね。  ただ単に「ウルトラマン」って呼ばれてるし、何が「セブン」なのかの説明も何も無いというw  そうやってウルトラセブンを制作、放送した訳ですが、これも以前書いた通り視聴率的には奮わなかったんですよね。今となっては逆に評価が高いのがセブンなんですけどね。  で、そうなってくるとウルトラマンという企画は予算オーバーなんですよ。  だって毎回精巧なミニチュアセットを作って、怪獣の着ぐるみを作って、ウルトラマンや怪獣を巨大に見せる為にスタジオ内で「アオリ」で撮影して、屋内のスタジオなのに爆薬を使ったり、ピアノ線で何か色々吊り上げたり吊り下げて動かしたり、そうしてスタジオで撮影した映像にウルトラマンが放つ光線なんかの部分をアニメで描き加えて、効果音も付け加えて、それでやっと放送できる様になるんですから。  しかも折角作った怪獣の着ぐるみはだいたい1話でウルトラマンに倒されちゃうから使い回しが利かない。  そんなコストをかけて作ったのに視聴率が悪いなんて、もうやってられないですよね。  て事で、ここで一度ウルトラマンというシリーズは終わってしまうんですよね。  本来なら「帰ってこなかった」筈なの。  じゃあ何で帰ってくる事になったのかというと、「ウルトラファイト」が思いの外に人気作となったから、なんです。  ウルトラファイトは円谷プロが超低予算で制作した5分番組で、兎に角唐突にウルトラセブンと怪獣が格闘し出して、そこに当時プロレス中継を担当していたアナウンサーが実況をつけるという物です。  ウルトラマンという企画でお金がかかる原因になっていた部分を全部切り捨てる為に、撮影はスタジオではなく外ロケ、怪獣の着ぐるみは使い回し、光線とかは無しで格闘のみ、勿論爆破も無し、なんなら決着もつかずに終わっちゃう回もあったりという、はっきり言うとかなりショボいものなんですが、当時ウルトラマンシリーズも終わって怪獣が出てくる様な番組が他にロクに無かったせいか、チビッ子達には人気だったんですよ。  この番組のヒットによって、「セブンはチビッ子向けじゃなかったからウケが悪かっただけで、ウルトラマンと怪獣が戦う物は皆喜んで観てくれるんだ。」という事がわかったんですよね。  という事で、セブンの放送終了から少し間をおいて、ちゃんとチビッ子向けのウルトラマンが「帰って」くる訳です。  今みると「帰ってきた」には兎に角人気が出そうな要素を貪欲に取り込んでるのが分かりますよね。  何しろ主人公の名前が「ゴウ・ヒデキ」だもの。  郷ひろみと西城秀樹の名前をまんま貰ってきちゃってるw  そのゴウ・ヒデキを演じる団次郎さんはモデルも務める超二枚目で、手足がスラリと長いわ、ホリの深いハーフでやや長髪という、今みてもエグい格好いいんですよね。  そんな二枚目がカーレーサーを目指している青年を演じるという、ウケる要素モリモリな訳。  その他にも、ウルトラマンシリーズにおいては珍しく、主人公の私生活が描かれるという要素もあって、ファミリードラマ的な部分もあったり、主人公が当たり前に恋愛していたり、そういった私生活部分が描かれるから当然主人公の私服姿も沢山見られて、それがまた団次郎さんなモンだからいちいち格好いい訳だし。  視聴者層に近い年齢の少年がレギュラー出演していたり(実はコレ、初代ウルトラマンでもあったんだけどね。放送開始当初は星野少年という謎の子供が科学特捜隊の施設内に当たり前みたいな顔して出入りしていたの。すぐいなくなったけどw)、主人公が成長していく過程を描く様なスポコン的要素もあったり、ウルトラブレスレットという謎の万能アイテムが出てきたり、初代ウルトラマンやセブン、ゾフィーといった「ウルトラ兄弟」が登場する回を作ったり。  こんな感じで作られた「帰ってきたウルトラマン」は大人気になり、晴れてウルトラマンシリーズは再開されて現在まで至ってるという訳なんですよね。  因みにこの帰ってきたウルトラマン、今では「ジャック」という呼び名があるんですけど、これも実は後付けなんですよね。  放送当時はこのウルトラマンもただ「ウルトラマン」て呼ばれてました。  だから、放送時は初代もセブンも帰ってきたも全員ただの「ウルトラマン」ですw  という事で、何故「帰ってきた」なのかお分かり頂けたでしょうか。  ウンチクとして良いネタとなって、皆さんも何処かで言いふらす機会があればと思いますw  このテのネタはまだ幾つか持ってるので、また機会があればこのブログで披露しようかなと思います。  おしまい。

2022年9月19日月曜日

続・そのまんまで良いのに

  随分前に此処のブログで、洋画や洋楽の変な邦題や、洋楽の歌詞の翻訳の変なヤツを「そのまんまで良いのに」というタイトルで紹介しました。  その後も突っ込みたくなってしまう様な物がいくつもあったんですが、その中でも「いや何で?」というのを今回は皆さんと共有したいのです。  これも以前此処のブログで紹介したベターコールソウルというドラマの、主役を務めたボブ・オデンカークさんが心臓発作で倒れた事で制作が止まってしまったという話で、オデンカークさんが映画、「ミスターノーバディ」という作品で復帰したという事を書きましたよね。  この映画、内容はというとキアヌ・リーブスのジョン・ウィックとかトム・クルーズのジャック・リーチャーとか、デンゼル・ワシントンのイコライザーみたいなパターンのヤツで、一般社会に溶け込んで暮らしている男性が実は凄い経歴の持ち主で、そんな事を知らない街のチンピラがこの人にちょっかいを出してしまって力一杯返り討ちに合わされるというヤツです。  結構ハードなアクション物で、心臓発作から復帰したての役者さんの「俺はもう大丈夫だぜ!」という宣言の様で、映画自体の面白さと相まって個人的に好きな映画です。  ところがね、実は「ミスターノーバディ」という映画、もう一本あるんですよ。  その、もう一本のミスターノーバディは、これも随分前に此処のブログでフェイバリット映画の話を書いた時に挙げた映画「トト・ザ・ヒーロー」を撮った監督ジャコ・ヴァン・ドルマルさんの作品で、主演はジャレット・レトというイケメン俳優さん。  内容はSFで、未来の世界に人類はとうとう死を克服しちゃったという中で、最後に残った死を克服してない老人が過去を回想するという話。  なんですが、その回想というのが幾通りも分岐していって「え、どれがホントの話?」みたいになっていくという、まあまあ不思議な映画なんですよね。  そう言うとつまんない映画みたいに聞こえるかもしれないですけど、俺は好きなんです。ラストがなんとも良いんですよ。  でさ、そもそもミスターノーバディっていう映画が元々あるのにもう一本できちゃったという話かと思いきや、後発のボブ・オデンカークさんの方のヤツは邦題なんだという話。  ボブ・オデンカークさんの方は原題はただの「NOBODY」なんですよ。それをわざわざ日本の配給会社がミスターを付けちゃったの。元々ミスターノーバディという映画があるのに。  意味わかんないでしょ?  何でそんな事すんの?  ノーバディでええっちゅうの。  と、こんな感じで変な邦題は「伝統なの?」みたいに続いていますね。いや要らんてw  この他にもちょっと前だと「メッセージ」っていう映画があって、これもSFで、異星人が地球にやってきて何らかのメッセージを送ってきているけど何だか解らないのを、言語学者が解明していくという話なんですけど、この映画の原題は「ARRIVAL」なんです。  空港で見た事ありますよね。「到着」という意味です。  でも、辿り着くという意味でもあるから、異星人が発しているメッセージの答えに辿り着くという意味もあって所謂ダブルミーニングというヤツですよね。  その折角のダブルミーニングのタイトルをメッセージに変えちゃうっていうねw  止しなさいよw  一方で「まあ、分からなくもない」というのもあって、ターミネーターの最新作のサブタイトルが「ニューフェイト」だったんですよね。  ターミネーターって、監督のジェームズ・キャメロンがまだ無名の頃にまあまあの低予算で制作した映画がスタートだったんですけど、映画自体の面白さとアーノルド・シュワルツェネガーという俳優のインパクトでヒット作となり、その後キャメロンはエイリアン2(実はこれも原題はALIENSなんですよね。2は付いてないの。)やアビスといった作品の成功で名を上げて、いよいよターミネーター2を、今度は予算をたっぷりかけてキャメロンのやりたい事全部ブチ込んでやろうみたいな盛り沢山ぶりで歴史的名作となりました。  映画観た事ない人でもターミネーターが親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくところは知ってますよね。  ところが、ターミネーターは3以降がアレなんですよね。それが祟って、だんだんターミネーターというコンテンツにみんなが興味を失っていってしまいましたよね。  て事で、最新作では3以降を取り敢えず置いといて、2の続きを改めて作っちゃおうというものだったんですね。  これが個人的にはなかなか面白くて、「ハリウッド映画はこうでなくちゃ」という様なド派手アクション映画だったんですけど、興行的にはコケてましたねw  で、このターミネーターの最新作、原題は「DARK FATE」なんです。  これはちょっと、ニューフェイトはアリかなと思いました。仕切り直しみたいな作品ですからね。  まあでも、作り手がダークフェイトってつけたんだから、やっぱそのまんまで良いよね。  あとはやっぱり、蒸し返す様ですけどスターウォーズエピソード9ですよね。  「スカイウォーカーの夜明け」だって。  スターウォーズって、「帝国の逆襲」とか、サブタイトルは日本語訳ってイメージあるけど、実はエピソード1は邦題もまんま片仮名で「ファントムメナス」ですよね。  別に無理に訳す必要ないじゃんw  ね、この伝統、もうやめていいのにね。  かと思うと、ヴェノムの2作目のサブタイトル、日本でもまんま片仮名で「レット・ゼア・ビー・カーネイジ」という、大概の日本人意味分からんものだったりするしさw  以上、そのまんまで良いのに報告会でした。  おしまい。

2022年9月5日月曜日

結局沼 🎸2

 🎸1 の続き 

  それから、ストラトの場合だとスプリング交換ですね。  ストラトってアームが付いてて音程をウヨウヨできるんですけど、あれってバネを使って元の音程の位置にキープする仕組みになっていて、そのバネが最大で5本付けられるんですけど、バネを少なくする事もできるんですね。  少なくすればアームの使い心地が軽くなるんですけど、当然音程をキープする為のバネの負担はキツくなりますよね。  金属なんだから、ずっとキツい負担を掛けてればバネが伸びちゃう。  だからよりしっかりとした粘りのある金属を使った物に交換するの。  ドライバー1本でできます。  で、ここまでは電装系の部分に関係無いモディファイなんですが、何しろエレクトリックギターですから、勿論電装系の部分も交換可能です。  そして当然電気系の知識というのも必要になってくるので、知識の無い人は楽器店にお願いする事になります。  ベタなのはピックアップ交換ですね。  ギターの音を拾うマイク的なパーツで、磁石と銅線を使ったコイルを利用した仕組みになっています。  だから磁石の形や強さ、銅線の質や巻き数なんかで出てくる音が変わります。  パワフルな音が好みな人もいれば、枯れた音が好みな人もいるので、需要に応じた様々なピックアップが売られています。  これはピックアップ自体が高価な場合があったり、ギターのボディ材を削る大改造になる場合もあって、ある程度覚悟が必要かも。  で、もう少しハードルの低いモディファイもあって、例えばストラトの場合だとトーンノブの配線変えですね。  ストラトって普通はピックアップが3つ付いているんですけど、またコレも日本独自の言い方なんですけど、ブリッジに近い方のピックアップをリア、真ん中をセンター、ネックに近い方のをフロントと呼びます。  何でなんだろう。海外では普通にブリッジピックアップ、センターピックアップ、ネックピックアップと呼ぶんですけどねw  で、ストラトにはノブが3つ付いていて、1つはボリュームノブ。  で、残りの2つはセンターピックアップとフロントピックアップのトーンコントロールなんです。  トーンを絞ると高音成分がカットされていって、良く言えば尖ってない、悪く言えばこもった音になっていく。  で、て事は、一般的なストラトってリアピックアップはトーンコントロールできないんですね。  これをできる様に配線変えしてしまう。  これをやる人は案外多くて、楽器店に頼めば直ぐに安価でやってくれます。  それとか、スイッチを増設してリアピックアップを常時オンにできる様にするとかね。  コレどういう事かと言うと、ストラトには3つのピックアップが付いてるんですけど、ピックアップのセレクトスイッチは普通5ウェイになっていて、それぞれの位置によってリアのみ、リアとセンターのミックス、センターのみ、センターとフロントのミックス、フロントのみの音が選択されるんですね。  という事は、リアとフロントのミックスとか、3つのピックアップ全部一辺に鳴らすという事は出来ないんです。  だから、リアが常時オンになるスイッチを付ける事で、センターとフロントのミックスの位置にセレクトしたところにリアを足して3つのピックアップ全部鳴らしたり、フロントのみの位置をセレクトしたところにリアを足してリアとフロントのミックスを鳴らしたりできる様にしてしまうの。  スイッチ増設なんて言うと大掛かりな改造に聞こえるけどコレも案外安価で、増設するスイッチ代金と工賃合わせても5000円もあればやってくれるんじゃないかな。  こんな風に、モディファイできる余地ってギターには色々あるんですよね。  勿論楽器店のリペアマンの方としっかり相談した方が良い場合もありますけど、やろうと思えばアームの付いてないギターにアーム付けちゃったりとかね。  いまやギターって一万円切る様な物が沢山あるんで、とりあえず形が好きなヤツを買っておいて不満点はモディファイで改善していくというのも、理想のギターを手に入れる1つの方法かもしれませんね。  まあ、でもどうせ別のギターも欲しくなるんですけどねw  エフェクターも欲しいし新しいストラップも欲しいw  そうです、沼なのです。  ダメだコリャw  おしまい。

2022年8月22日月曜日

結局沼 🎸1

   こんにちは、ファッション系ブロガーkazuitですw  という訳で、もうすっかり音楽の話などしなくなっている当ブログですが、流石に何か考えないとという事で、久しぶりにギターの話でもしましょうかね。  ギターって、やっぱり誰か憧れの存在があって始めたくなるモノだと思うんですよ。  で、その憧れの存在が使ってるギターを欲しくなって同じ物か、似た様な形の安い物を買うという人が多いんじゃないかなと思います。  例えばピンクフロイドのデイヴィッド・ギルモアが好きだったら、そりゃストラトキャスターを買いますよね。  でもさ、ピンクフロイドしか聴かないなんて人はいる訳なくて、レッドツェッペリン聴いたらやっぱりギブソンのレスポールが欲しくなるよね。  ストラトってかなり万能なギターなんですけど、やっぱりレスポールのカッコよさを知ってしまうと、最高だと思ってたストラトだけじゃ満足できなくなってきちゃうんだけど、ギターってそんな安い物でもないんでホイホイ買い足す訳にもいかない。  で、そんなギター弾きの物欲を満たす術としてエフェクターを買うというのを以前紹介しました。  ギターを買い足すよりは比較的安価で、サイズも小さいですからね。で、ギターの音が変えられる。  で、今回はもう一つ、ホントは新しいギターが欲しいギター弾きの安価な発散方法として、手持ちのギターを改造するという方法もあるという事を紹介しようかなと。  所謂モディファイというヤツですな。  モディファイにも色々あって、シンプルなパーツ交換からボディ材を削らなきゃできない様な本格的なものまで、できる事は沢山あります。  自分で直ぐに出来る事で代表的なものだと、ストラップピン交換ですね。  ギターって立って弾く時はストラップで肩から吊るじゃないですか。  あのストラップをギター本体に引っ掛けるピンって、大概のギターは単なる丸いピンがネジ留めされてるだけで、そこにストラップの端に空いてるスリットをキュッて掛けるだけなんですけど、これをカチャッと着脱できるヤツに交換するの。  ドライバーで元々付いてたピンを外して新しいのを付けるだけなんで、楽器屋で新しいピンを買ってくればすぐにできちゃう。  こんな程度の簡単なモディファイでも、やると嬉しくなるモンなんですよね。  男の子はこういうの基本的に好きなのよ。  あと定番なのはペグ交換。  ペグっていうのはギターの弦を巻き上げるヤツですね。  実はこのペグという呼び方、日本でしかしないんですけどねw  海外ではチューナーと呼ぶのが一般的です。  このペグというのが、特に安いギターを買うとチューニングが不安定になる原因になっちゃう様なのが付いてたりするんで、より信頼性の高いメーカーのに交換しちゃった方が良かったりするんですよね。  国産のゴトー製のヤツとかが安心のお勧めメーカーです。  ただ、これは場合によってはネジ穴を新しく開ける必要が出てくるので、心配だったら自分でやらずに楽器店に持ち込んだ方が良いです。  工賃自体は全然安いと思います。  あとは弦が直接乗っかる部分、ブリッジサドルとかナットなんていうパーツの交換ですね。  ブリッジサドルはドライバーがあれば自分で交換できますが、ナットはギターに接着されてるパーツなので自分でやるのはちょっとハードル高いです。  どちらも弦が直接乗っかる部分なので材質によって音が変わったり、音の伸びが変化したりします。  部品自体の値段も、楽器店に支払う工賃も、案外安いんですよ。

 

🎸2 へ続く

2022年8月8日月曜日

ついでの話

  前回靴の話をしてる中で、「ファッションにはテーラードとカジュアルがある」「テーラードでは守らなきゃならないラインをちゃんと守らないと恥をかくかもしれない」と書きました。  で、そんなテーラードのラインで一番蔑ろにされてるというか、知名度の低いのが靴下なんじゃないかなと思ったので、話のついでにその事も書いちゃおうというのが今回のネタです。  …ここが何のブログだったかはもう思い出せません。  でね、例えばね、俺が「スーツを着て革靴を履く、ちゃんとしたテーラードスタイルの時は、ソックスを履くのはNGです。」と言ったらどう思います?  「え、じゃあ素足に革靴履くの? 純一スタイル?」と思う人、多いんじゃないでしょうか。  ソックスって、靴下の中でも短い物の事なんですよ。  靴下イコールソックスじゃないの。  「ハイソックスって言葉があるじゃない。」と思った?  それは所謂和製英語。日本人が作った造語で、海外では通じないんですよ。  で、勿体ぶらずにさっさと答えを言うと、ホーズというふくらはぎ位の長さの靴下を履くものなんですよね、テーラードスタイルでは。  靴下なんて何履いてても人に見られたりしないと思うかもしれないけど、椅子に座ると意外と丸見えなんですよね。  クラシックのコンサートの様子をテレビなんかで観る事があったらチェックしてみてほしいんですけど、オーケストラの人達ってスーツだったりタキシードだったりを着込んだ上で、椅子に座って演奏してますよね、大抵の方は。  で、足元を見てもらえば、誰も生足が見える様な短いソックスを履いてないのが分かると思います。  そう、スーツスタイルの時、パンツの裾から生足が見えちゃうのがみっともないという事なんですね。  欧米の人達って、人と会って座って話す時は脚を組みますよね。  日本では横柄な態度ととられるというか、例えば就職の面接に来た学生が面接官に「お掛けください」と言われて椅子に座る時に脚を組んだら「コイツアホか」となっちゃいますよね。  でも欧米では脚を組むというのはリラックスしているという事で、「あなたは私に威圧感を与えてませんし、私もあなたに敵対する気はありませんよ」というポーズなんですよ。  だから脚を組まない方が「え、どうしたの? 何かあるの?」と思わせてしまう。  なので就職の面接だろうが平気で脚を組むんですけど、それでスーツの裾からスネ毛が見えてたら「ぷっ」ってなっちゃう。  そういう文化のものなんですよね。  だから、それが分かってないと、Mr.ビーンが上はツイードのジャケットにエンジのタイなのに、下のパンツはチンチクリンで、その上ソックスを履いててしょっちゅう生足が見えてるというのが、ギャグとしてわざとやってるという事も分からない。  そういうものなんですね。  て事で、皆さんも冠婚葬祭でスーツを着るという時にはホーズも用意しましょうね。  そんなに値段の高い物でもなくて、だいたい1,500円くらい。  グンゼの最高位ラインのseekのものでも2,000円ちょいぐらいなので。  と、ここまで読んで、「スーツなんて着ないから関係ないなぁ」と思う人もいると思うので、カジュアルの靴下のお話も少し。  俺個人は、くるぶしが隠れるくらいの所謂スポーツソックスタイプのものを愛用しています。  昔ダイエットでジョギングをした時にジャージやらジョギングシューズやら一通り買い揃えたタイミングで、スポーツ用品店の人からジョギング用のソックスもお勧めされて買ったヤツが「これ良いじゃん」となって、勿論それはジョギング用なので真っ白かつ分厚いものだったんですけど、普段着の時にもそれくらいの丈のソックスを選ぶ様になったんですよね。  丁度その頃に近所にユニクロができて、色も厚みも普段使いに適したスポーツソックスが気軽に買える様になって、だからかれこれ20年以上スポーツソックス派です。  やっぱズリ落ちてこないのが良いですよね。  で、だいたい年中スポーツソックスなんですけど、今ぐらいの真夏だとサンダルを履くんでその時は勿論素足です。  で、真夏にサンダルじゃなく普通のスニーカーとか革靴を履く時はどうかというと、それは靴下を履くんです。  だって蒸れるんだもん。  前回も書いたけど、足は1日にコップ1杯分ぐらいの汗をかくんですから。  それなのに素足で靴を履くのってイヤですよねぇ。  で、そういう時にもスポーツソックス履いてたんですけど、暑いからパンツはクロップドだったりする訳で、そうするとパンツは涼しげなのに靴下のリブが見えてるのってちょっとアレよねぇ~と思って、もっと丈の短いフットカバーみたいのも買ってみたんですよ。  でもね、アレ、脱げちゃうよね。  歩いてても脱げちゃうし、靴を脱ごうとすると一緒に靴下も脱げちゃう。  あんまり快適じゃないなぁと思って、結局スポーツソックスを履いてたんですよ、去年まで。  それが今年、携帯をいじくってたら良さげなものを見つけたんです。  その名も「脱げないココピタ」という商品で、作ってるのはオカモトというメーカー。  オカモトと聞いて「あれ?」と思った人もいるんじゃないでしょうか。  オカモトというメーカーが何を作ってるメーカーとして有名かというと、それはもうコンドームですね。  勿論それ以外にもキッチン用のゴム手袋なんかも作ってるんですけど、そのオカモトの「脱げないココピタ」というフットカバーは、踵の部分の内側にゴムが付いていて、それが踵にグリップするから脱げないという物なんです。  「ホンマかいな」と思って買って履いてみたら、これがホントに脱げないの。  1時間以上歩いてみたんですけど、全然大丈夫でした。  値段も一足500円程度だったと思います。  楽天内のオカモト公式ショップに三足セットもあって、それだともっと安かった筈。  これはお勧めです。  てな事で、どっちにしても、革靴に素足の純一スタイルはやめときましょうというお話でした。  くちゃいくちゃいでちゅよ。  おしまい。

2022年7月25日月曜日

GUの3990円の革靴を買ってみた。-3-

-2- の続き

  俺は鏡面磨きという程ガッツリ磨かずに、ナチュラルな艶感程度にしかしてないんですけど、それでも、室内の明かりの下で見たら「まあこんなモンかな」ぐらいの仕上がりなのが、外に履いて出て太陽の光に当たると結構テンション上がるくらいテカりますよ。  テカり具合を確かめたり、人に見せびらかしたいが為にわざわざ日向に出るもんw  あんまり楽しいモンだから、今まで全然お手入れしてなかった茶色の革のスリッポンもテッカテカにしちゃったw  俺はこんな感じで革靴を楽しんでいるんで、革靴がちょっと気になってるという人には、とりあえずGUの買ってみたらと提案してみようと。  デザインは今年の春夏のラインで4種類でてるんですけど、秋冬ラインでまた増えるそうで、個人的にはビットローファーは買っちゃうかもなぁ~と思ってます。  で、革靴楽しいなとなったら、二足目、三足目と揃えていっても良いですよね。  気にならないよという人なら中古品ならわりと安価に手に入りますし。  意外と穴場なのが軍の放出物。  ミリタリーというと戦場で使うギアというイメージがあるかも知れませんが、トレーニング用のジャージとかスニーカーもあるし、式典用に正装のトラウザーズやドレスシューズもあるんです。  まあ、一番の穴場は実家の物置ですけどねw  そういや成人式の時に革靴買ったよなって人、いるでしょ?  それとか、お父さんが昔、冠婚葬祭用にそこそこのお値段の靴を買って、結局あまり使う機会も無いんだけどもそこそこのお値段なモンだから処分も出来ずに物置に仕舞ったまんまっていう靴があったら、タダで革靴が手に入るかもしれない。  革靴ってそんなにデザインがコロコロ変わるものじゃないから、古くても全然大丈夫だったり。  まあ自分の親じゃなくても、お洒落な親戚のおじさんとかね。  でもね、気にならなくないよねw  やっぱジーンズと同じで最初から自分で育てたいし、それに、足は一日にコップ一杯分ぐらい汗をかくって知ってしまった上で中古は嫌だよね、大抵の人なら。  という事で、新品の靴を買うという事になると、それなりのお値段を出さなきゃならない訳ですけど、まあちょっと奮発すれば手が届く物もちゃんとあります。  一番手っとり早いのはリーガルですよね。  何しろ店舗数が多くて、そこら辺のデパートやモールにも入ってたりするから、他の用事のついでに覗いたりできる。  お値段も二万円ぐらい持っていけばそれなりに選択肢はあると思います。  リーズナブルな革靴メーカーというとスコッチグレイン、バーウィック、G.Hバスあたりですかね。  あ、ハルタでも良いんですよ。高校生の時とか、ハルタのローファー履いてたわって人、いるんじゃないですか?  あと、シューケアグッズも百均で揃うよと言ったけど、もっとちゃんとしたのでもそんなに高くないですよ。  コロンブスという、日本のシューケアグッズの代表的メーカーのものだと、ブラシ類もクリーム類も各種千円もしないです。  サフィールというフランスの有名メーカーのでだいたい各種千円台ぐらいで、そのサフィールが上位ラインとして展開しているサフィールノワールのもので各種二千円台ぐらい。  サフィールはプロの靴職人さんも普通に使ってる信頼の置けるメーカーですよ。  あと、クリーナーとかクリームなんかも、「汚れを落としつつ保湿効果もある」とか「革を保湿しつつ艶出し効果もある」みたいな、所謂リンスインシャンプー的なものもあったりします。  あと、俺が持ってるみたいなケアグッズのセットで一式揃えちゃうのもアリですよね。  これもサフィールの一番シンプルなので二千円台。  勿論クリームとかは標準より少量だと思いますけど、ブラシは馬毛と豚毛の二本入ってる筈ですし、少量のクリームも使い終わったら「じゃあ次はこっちのメーカーのヤツ買ってみようかな」なんてのも良いですよね。  あと、シューレースを代えるというのもアリです。  GUの靴は流石にシューレースは安いものが使われているので、革を磨いて綺麗に仕上げたらシューレースは代えたくなると思います。  これもコロンブスとかサフィールから出ていて、千円もしないです。  サフィールは「こんなの使う人いるのw」みたいな派手な色のも出てますね。(なんだかサフィールの宣伝みたくなってきたな。それくらい定番メーカーなんですよ。)  そんな感じで革靴の楽しさをアピールしてみました。  このブログを読んで、「どいつもこいつも白か黒のスニーカー履いてる」と言われて「うっ」と思った人、革靴デビューしてみませんか?  取り敢えず、YouTubeで鏡面磨きの動画を観てみてください。  きっと革靴欲しくなりますよ。  GUの3990円の靴に、百均のケアグッズひとしきり揃えたとしても5000円ぐらい。  そこいらのスニーカーより安くて、楽しい世界を味わうチャンスだよ~  おしまい。

2022年7月11日月曜日

GUの3990円の革靴を買ってみた。-2-

-1- の続き 

 さて、革靴の良さというか楽しみ方って三つあると思います。  第一は勿論デザインの良さ、カッコいい、お洒落というのを楽しむというところですよね。  で、二つ目が経年変化。  これはジーンズにも通じるところです。  例えば革靴って必ず履きジワが入ります。  革靴という物の作り、性質上、これは絶対避けられない。  簡単に言ってしまえばダメージなんですけど、それが何とも、自分の足で刻み付けた「味」という感じなんです。  それに、革という素材はどうしても伸びるんですよね。  だから本来はいちいちシューレースをほどいて履き口を広げて足を入れて、またしっかりとシューレースを結び直す。  脱ぐ時も同様で、無理矢理足を引っこ抜いたりしないでシューレースをほどいて脱がなきゃなんないの。  めんどくさいよね。  仕事で革靴を履いてる人ならこの辺ちゃんとやるべきだと思うんですけど、カジュアルで気軽に履きたい人は靴べら使って脱ぎ履きしちゃいますよね。  なので履き口は伸びますw  でも、それも味として受け入れるのもアリかなと、個人的には思うんですよね。  それに、履き口広がってる方が靴擦れしないし。  因みに、この「シューレースほどいたり結び直すのメンドイ」から流行ったのが、モンクストラップというタイプの革靴です。  これ、慣れると結構簡単にストラップを開け閉め出来るので、ビジネスシーンで履く革靴の履き口を伸ばしたくない人には良いんですよね。  海外の映画やドラマ観てると、外を履いて歩いた靴のまま家の中で暮らしていて、靴を履いたまま机に足を乗せたり、靴のままベッドに上がったりしてて、我々日本人はギョッとしちゃいますよね。  でも、あの文化圏で出来たものなんですよね、革靴っていうのは。  日本人はそれと比べると格段に靴を脱ぎ履きする機会が多いですから、モンクストラップが流行るのも分かりますよね。  まあ今は単にデザインがお洒落だと思って履いてる人の方が多そうですけど。  はいまた脱線した。  話を戻しますw  で、逆に革が縮むという事もあります。  濡れた革が乾く時というのは、やっぱり縮むんですよね。  足って一日にコップ一杯分ぐらい汗をかくって言われているんで、一日革靴を履いてたらそれなりに革は汗を吸い込んでいる事になります。  だからシューキーパーという物を使って靴の形をキープするという事が必要になってきます。  木製のシューキーパーなら革に染み込んだ湿気を吸ってくれるし、香りの強い木なら消臭効果も期待できる。  履きジワもある程度は伸ばせます。  履きジワはお手入れを怠ると、そこから革が割れる恐れもあるんですよ。  ただ、俺はこのGUの靴には今のところシューキーパーを使ってません。  なるべく早く「履き古した感」を出したいが故にw  これはお勧めしません。  皆さんは必ずシューキーパーを使ってくださいね。  Amazonでレッドシダーという木材のもので二千円台ぐらい。  と、こんな感じで革靴には「育てる」という楽しみもあるんですよね。  で、三つ目に、お手入れが楽しいというのがあります。  と聞くと「いやいや、面倒なだけじゃん。」と思う人もいるかも知れませんね。  でも、革靴って手間を掛けてやるとそれが「艶」となって返ってくるんですよ。  それこそ、YouTubeで「革靴」で検索すると、鏡面磨きという、ホントに靴の表面に周りの景色が写り込むくらいピカピカにする動画が幾つも出てきます。  アレ観たら「へぇ、面白い。やってみたいな。」となる人は多いんじゃないかな。  男子はこういうの好きだからねぇ、基本的に。  靴のケアってざっくり言うと、ブラシで埃を払って、クリーナーを付けて汚れを拭いとって、保湿用のクリームを塗って、ブラシでクリームを均一に摩り込んで、乾かしたら余計なクリームを拭いとって、艶出し用のワックスを塗ってまた磨いて、みたいな工程があって、だからそれなりに道具も必要になってきます。  「うへぇ」と思った?  でも大丈夫。これらのグッズ、百均で揃います。  俺はどうしたかっていうと、シューケアグッズが一纏めになったセットを既に持っていたんですよ。  多分誰かにプレゼントしてもらった物なんですけど、誰がくれたのか覚えてないw  で、一度しっかりとケアしてしまえば、そこから三~四ヶ月は履いた後にブラシで埃を払うだけでOKです。  俺も買ってきた時に一通り磨いた後は埃を払ってるだけです、基本的に。  あと、家でだらだらYouTubeとか観てる時に玄関から靴を持ってきて、やっぱり下駄箱の中に転がってた「艶出し用スポンジ」(買った覚えがないw あ、コレも百均に同じ様な物が売ってます。)で、艶を出したい爪先や踵の辺りを何となくシャカシャカ擦ってます。

 -3- へ続く

2022年6月27日月曜日

GUの3990円の革靴を買ってみた。-1-

  このブログがデスブログだなんて事を度々書いたりしてますが、ベター・コール・ソウルの謎の更新ストップにはビビりましたね。  7話まで進んだ時点で急にその先が何のアナウンスも無しに配信されなくなっちゃって、「どしたの?」って皆がなっちゃったっていう。  理由は未だ不明ですが、7/12から再開するとの事で、一安心しております。  お、俺のせいじゃないもん!  さて、今回もファッションのお話です。  帽子、Tシャツときて、じゃあ次はパンツの話かと思いきや、靴の話にいきますよw  え、音楽の話?  ……うん、思い付かないw  まあ、ジーンズの話でも良かったんですけどね。  世代的にビンテージジーンズブームを通過してきてますから、ブログ一本分ぐらいは語れるっちゃ語れるんですけど。  ただね、こないだジャンプに連載されてる「ウィッチウォッチ」って漫画の中でジーンズをネタにしてて、そこで俺が文章で説明するよりずっと分かりやすく描かれていたんですよね。  なので、じゃあ「ウィッチウォッチ」を紹介すれば良いやってなってw  皆さん、ジーンズについて知りたかったら「ウィッチウォッチ」を読んでください。(別にファッションの漫画ではないですよw)  て事で、靴の話なんですけど。  俺は札幌に住んでいるんで冬の間は雪道を歩く為の靴を履いていて、雪融けと伴に靴の衣替えをする訳ですね。  去年の秋まで履いていた靴を物置から引っ張り出してくるんです。  その靴というのが、主に履いていたのがGUのスリッポン。カモ柄の緑のキャンバス地のヤツと、ベロアみたいな素材の紺色のヤツで、確か990円とかじゃなかったかな。(ファッションにお金をかけるのを放棄した男)  で、もうちょっとお洒落というかファッショナブルな物として、リーガルの茶色の革のスリッポンと、トップセブンというメーカーの、やっぱり茶色のレザースニーカー。(ファッションにお金を掛けていた頃の遺産)  主に履く物としてこれらを物置から下駄箱に移してきたんです。  勿論他にも靴は色々持ってはいるんですけど、それは履きたくなった時に出せば良いやという事で。  ここ数年、スリッポンばっかり履いてたんですね。 ラクだし、他の人とカブらないんで。  レザースニーカーは「今日は出掛けた先で靴を脱がないだろうな」という時用。  この靴はホントにジャストサイズでシューレース(靴紐ね)をほどかないと脱ぎ履きできないんですよ。  という訳で春~秋まで履く靴を用意したんですけど、ところがいざ履くとなると、何かどうもリーガルの茶色の革のスリッポンを選んでしまうんですよ、何となく。  何か革靴が履きたい気分なんですよね、今年は。  で、茶色の革靴ばかり履いて過ごしてるうちに、「黒い革靴も欲しいかも…」と思いだしたんですよ。足は二本しか無いのにw  実はコレって俺だけじゃないんじゃないかと思うんですよね。「何だか革靴の気分なんだよなぁ」って人。  何故かというと、去年からGUが革靴を出してたのを知ってたんで。  これまでの靴の流行りの流れって、だいぶ前にスニーカーをコレクションする人達が出てきて、わりと派手めなスニーカーが流行った時期があってから、その後、いかにスニーカーを綺麗なまま履けるかみたいなところに行きましたよね。  それまでは靴を買ったら嬉しくなって、その場で履いて帰って、靴屋まで履いて行ってた古い靴は紙袋に入れて持って帰ってくるみたいなのが普通にあったと思うんですけど、みんな段々そうせずに買ったばかりの靴の方をキチンと箱に入れて家に持ち帰ってきて、先ずは防水スプレーをブッかけるみたいなw  で、日常の簡単な汚れなら消しゴムで擦ると取れるなんて言われた結果、スニーカー用の大きな消しゴムが発売されたり。  で、そうなった結果、段々派手なスニーカーに代わって真っ白なスニーカーが市民権を得てきたと。  ところがここ最近は逆に真っ黒なスニーカーも履いてる人が増えてきました。  ファッションって、フォーマル、テーラードという、端的に言ってしまえばスーツを着るのを前提とした世界があって、その対極にカジュアルというのがありますよね。  テーラードというのはある程度守るべきラインというか、「そこを外すと恥をかく羽目になるかもよ」というものがあります。  逆にカジュアルというのは何を身に付けても構わない、奇抜なものでも着こなせていて似合っていれば勝ちというものです。  でも、日本は特になんですけど、テーラードとカジュアルの間にビジネススタイルというのがあって、基本はスーツを着るのが前提ながら、ある程度ならカジュアルダウンする事が許されているんですよね、仕事着なのに。  温暖化が進んで日本の夏は今や亜熱帯と呼べる様な状態で、そこに震災後の節電意識の高まりでクーラーをガンガンにかけるのはよろしくないとなった結果、クールビズというものが推奨されて、下のパンツはスラックス、トラウザーズでありながら上はノーネクタイで半袖シャツでOK、何なら綺麗めなポロシャツでも良いよ、みたいな。  そんなビジネススタイルというテリトリーの中で、「黒の革の物ならスニーカーもアリでしょ」と言って、ビジネスでもカジュアルでも履ける靴としてアディダスのスタンスミスという、本来は確かテニス用のコートシューズの黒の物を男性ファッション誌やファッション系のインフルエンサー達が一斉に推しだしたんですよね。  で、このスタンスミスがいきなり品薄になって、「こっちのも殆ど同じデザインじゃん。こっちでいいや。」とばかりにアディダスのカントリーというモデルのレザースニーカーも品薄になって、みたいな。  こうなっちゃうともう「黒いスニーカーが流行ってる。お洒落アイテムらしい。」みたいになって訳も分からずみんな黒いスニーカーを履きだすというw  ホントね、例えばスーパーとか行った時に来店客の足元見てみてほしいんだけど、みーんな白か黒のスニーカー履いてるよね。  ニューバランスだけはグレーみたいなw  Tシャツの話の時にも書いたけど、俺はファッションが人とカブるのが嫌なタイプなんで、こういう誰も彼もが判で押した様なカッコしてるの見ると「はずかしくないのかな?」と思ってしまう様な人間なので、それでスリッポンばかり履いてたんですね。  しかもわざわざ白と黒は避けるというね。  あ、因みにですけど、例えば営業職の人なんかは例え黒だろうとスニーカーとかやめといた方が無難ですよ。  営業って「自分という人間を信用してもらって、自社の商品にお金を出してもらう」訳ですからね、お客さんによっては「あらぁ~ボクちゃんズック履いてきたのぉ~」なんて事になりかねないんだから。  そういう仕事の人は極力ガッツリテーラードでいった方が間違いないですよ。  で、話を戻しますけど、ビジネスの側で「ビジネスでもカジュアルでもイケる」とスニーカーを推したというところで、カジュアル側からしたら、「そもそもビジネスで履く様な革靴をカジュアルで履くのだってアリだよな」になりますよね。  カジュアルは何を身に付けても良いんですから。  そんな空気があったからこそGUが革靴を扱い始めたんだと思うんです。  で、俺自身も何となく革靴の空気になっていたんですよね、今年は。  でもね、去年GUの革靴を見た時は「コレは無いかなぁ」だったんですよね。  勿論俺自身が革靴の空気じゃなかったのもあるんですけど、何か形的に安っぽさが感じられたんで。  で、俺んち、すぐ近くにGUがあるモンで、パンツとか靴下を買いにしょっちゅう覗きに行くんですけど(大概何も買わずに帰るw)、「黒の革靴も欲しいなぁ」と思ってた今年の春にGUに行ったら、革靴がリニューアルされてたんですよね。  その、今年の春夏ラインの革靴を見て、「あれ、コレならちょっとアリかも…」と思っちゃったんですよ。  勿論高級感は無いんですけど、3990円でコレならば、という。  3990円って、GUに置いてある商品としては高額なんですけど、革靴ってもう一つゼロが多いのがわりと普通にありますからね。  で、一度家に帰ってネットでリサーチする訳です。  そしたらね、情熱大陸にも出た事があるという靴職人さん(情熱大陸を観た事が無いので、俺は全然知らなかった人w)の所にこのGUの革靴を持っていって、分解してみてもらって靴の作りや素材を検証するという動画がYouTubeにあったんですよ。  で、ソレ観たらその靴職人さんが「僕、この靴買おうと思います。雨の日に履くのに丁度良い。」って言ってたの。  アッパーという、靴の上っ面の部分に使われている革は所謂普通の革靴に使われているちゃんとした革で間違いないそうで。  で、普通はそのアッパーを靴底に縫い付けるんだけど、GUの革靴はそれを省略して強力な接着剤で貼り付けてるだけで済ませてると。  勿論コストダウンの為なんだけど、それが逆に縫い合わせの穴が無いから水が染み込んできにくいと。  この動画を観て、どうやら買っても大丈夫だろうという決め手になって買っちゃいました。

-2-へ続く

2022年6月13日月曜日

あらためてゲーム実況のすすめ

  なんかそろそろ音楽ユニットの公式ブログである事を自分でも忘れてしまいそうなので、何か音楽ネタをと思ったのですが、何も思い付かなかったので何時も通り趣味の話をしますw  今回のネタはゲーム実況です。  以前にもちょっとお勧めした事があるんですよね、ここのブログで。  でも、その時の趣旨は「海外ではゲームは映画なんかと同じエンタテインメントの新たな手法と捉えられているので、ゲームを未だに子供の玩具の延長上として扱っている日本とはリソースの掛け方が全然違う。そんな凄いモノを見逃すのは勿体無い。」という話だったんですよね。  でも、じゃあその「子供の玩具の延長上」であるゲームが駄目なモノ、とるに足らないモノなのかというと勿論そんな事はなくて、近年流行ったものだとフォールガイズとか最高のゲームですよね。  で、そういった「エンタテインメント路線」でないゲームの中でも、所謂パーティゲームという大勢で遊べるものって滅茶苦茶楽しいですよね。  お正月なんかに親戚の家に従兄弟達が集まって、夜通し「桃太郎電鉄」をやったりした思い出のある人も多いのではないでしょうか。  でも、こういうゲームって大勢が集まる機会じゃないとなかなか遊べないですよね。  最近のゲームにはオンライン機能がついていて見知らぬ人達と一緒に遊べたりもしますけど、やっぱり気の置けない仲間とワイワイやった方が断然楽しい。  でもそんな機会はそうそう無い。  じゃあYouTubeなんかで大人数でワイワイ遊んでる動画を観て、その楽しさをお裾分けしてもらっちゃおうというのが、今回のお話。  ゲーム実況者の中にはグループを組んで活動している人達が結構いるんですよね。  その代表格と言えるのが2BRO.さんで、実の兄弟である弟者、兄者に、おついちさんを加えた三人組です。  元々弟者がニコニコ動画に一人で実況動画を投稿していて、その声が声優の大塚明夫さんにそっくりな事で人気になって、その後YouTubeに兄者弟者としてチャンネルを開設したという経緯の方達です。  この人達はありとあらゆるゲームをソロでもチームでも遊んでいるんですが、どちらかと言うとシューティングゲームに強い印象です。  この2BRO.と双璧を成す様な存在が最終兵器俺達というグループです。  以前にも紹介したキヨという実況者がこーすけ、ヒラ、フジの三人と一緒に組んでいるグループで、彼等は全員北海道出身のリアル友達なんですね。  子供の頃からの知り合いらしくキャッキャとふざけ合い、時に罵倒し合いながら遊んでる様子はかなり楽しいです。  それこそ桃鉄で遊んでる動画とか、あとぷよぷよテトリスで対戦してる動画なんかがお勧め。  それからキヨとフジがマリオメーカーで作ったステージをお互いにクリアできるまでやり続ける動画も面白いです。  キヨという実況者がただ楽しい人というだけじゃなく、ホントにゲームが上手い人だというのがよくわかります。  あと、最近はそんなに一緒に活動してないのですが、湯毛というニコニコで歌い手を主にやっていた人が幼なじみのフルコンという実況者を誘い、フルコンが牛沢という実況者を誘い、牛沢がtowacoという実況者を誘って出来たグループがあって、彼等はそれぞれの頭文字をとってチーム湯豆腐と名乗ってます。  で、湯毛が元々歌い手で、フルコンはドラムが出来る人なんですよね。  で最終兵器俺達のフジがベースが弾ける。  そこにやはり実況者でギターが弾けるピラノ(元ヒラノ課長)と、ニコニコで作曲したりイラストを描いたり等していたせらみかるがキーボードで、ニコニコ投稿者で「わくわくバンド」というバンドを結成しているんですね。  はじめは殆どその場限りのバンドだったみたいなんですが、その後本格的に楽曲制作、ライブ活動なんかもやり出して、アニメのOP、EDにも採用されたりもしてるんですが、このわくわくバンドも月一で集まってYouTubeでライブ配信でパーティゲームで遊んでいます。  ライブのアーカイブもYouTube上に残っているので、検索してみていただければ見つかると思います。  実況者バンドというと先程名前を出したtowacoがギターを弾ける人で、ボーカルにrecog、ベースにふぁんきぃ、ドラムにセピア、キーボードに五月病マリオというメンバーで音速兄貴というバンドをやっています。  彼等も月一ペースで集まってライブ配信をしていますね。音楽じゃなくてお喋りとゲームのw  この辺のニコニコ時代から活動してる実況者達はニコニコのイベントなんかで知り合いになったりしてて横の繋がりもかなりあるんですが、一昨年ぐらいにリリースされたAMONG USという、いっぺんに十人以上参加できる人狼ゲームを切っ掛けに、古参の実況者達が一同に介すという機会が多数あったんです。  AMONG USは今でも盛んに遊ばれているんですが、最近はアップデートが繰り返された結果ルールが複雑になりすぎてしまったので、観るなら少し前の、まだシンプルな頃のものを選んで観るところから始めるのをお勧めしますが、このゲームはかなり面白いです。  ホントに多数の動画が上がっていますが、今まで名前を挙げた人達はそれぞれソロでも人気の実況者さん達で、そんな人達が集まって遊んでる様子は正にオールスター戦状態です。  みんな喋りが達者でどの動画も楽しい!  それぞれの実況者のチャンネルにそれぞれの視点の動画が上がっているので、周回して観て廻ると面白いですよ。  で、このAMONG USを切っ掛けにフジ、ピラノ、towaco、それにトシゾーという実況者が意気投合して一緒に遊んでいる動画をYouTubeに投稿し始めたんですよ。  彼等はだいたい二週に一回ペースで集まって、それぞれの遊びたいゲームを持ち寄って遊んで、その様子を収録してそれぞれのチャンネルで投稿してる感じです。  この四人の共演はかなり面白いです。  オールスター感で言うと最俺のキヨと、最近何かと世間を騒がせている人気実況者のレトルト、それからゲーム実況を収入に結び付けたオーソリティー的な存在であるガッチマン、そして牛沢という四人も週一ペースで集まって遊んでいます。  彼等はふざけて「TOP4」と名乗っていたのが今や正式名になってしまっていますねw  でも実際、ゲームの腕もお喋りの面白さも、おふざけのレベルもw、正にトップクラス。  約束された面白動画ですね。何のゲームで遊んでも面白い。  実際「何コレw」みたいなインディゲームを多数プレイしてます。それでも面白い。  とまあ、古参の実況者達だけでもざっとこのくらい一緒に遊んでいる動画があります。  ほかにもニコニコ時代からの古参のグループだとM.S.S.Pとか、○○の主役は我々だ、とかね。  それ以外でも若い実況者さん達が沢山いる訳で、ちょっと追い付けないくらい。  で、この様な人達の動画で何を観たら良いのかって話なんですけど、お勧めは「ルドー」というゲームで遊んでいる動画です。  このゲームは昔からあるボードゲームらしいんですけど、ニンテンドースイッチで発売された「世界の遊び大全51」というソフトに収録された事で一躍人気になったゲームです。  これがもう、神動画製造マシーンと呼びたいくらい滅茶苦茶楽しいの。  是非「ルドー」でYouTube検索してみてください。  あと、DEAD by DAYLIGHTという、かくれんぼと鬼ごっこと脱出ゲームが合わさった様なゲームがあるんですけど、これも多数の動画が今でも上がり続けていて、強くお勧めします。  鬼役一人対サバイバー四人の計五人で遊ぶゲームで、ちょっとルールだったりゲーム内での立ち回りが難しかったりするんですが、towacoのチャンネルに「ふぁんきいさんにDBDを教える日」という動画があって、それを観ると理解できる様になるのでお勧めです。  DBDは2BRO.の弟者やおついちさん、それからフルコンさんなんかも盛んに遊んでいて、ほぼ毎日何かしらの動画が上がっているのでルールを把握しておくと毎日の楽しみが一つ増える感じになりますよ。  とまあ、こんな感じでYouTubeに楽しみな動画が毎日追加されるモンだから、テレビを観なくなっちゃうんですよねw  で、こういう動画を観て、「この人の喋り面白いな。」とか「この人、良いキャラしてんなぁw」みたいに気に入った投稿者を見つけてはチャンネル登録していくと。  で、他にもスポーツ関係だったりファッション関係だったりのチャンネルもフォローしてるわ、YouTube以外にもNetflixとかDisney+とかにも観たい物がいくらでもあるわ、Spotifyにお気に入り登録してるアーティストのリリースする音楽も続々出てくるわ、読みたい漫画や小説もいくらでもあるわで、時間が幾らあっても足りない!  早く働かずに生きていける様になりたいので、皆さんcunoの曲を一人二億回ぐらい聴いてください。  おしまい。

2022年5月30日月曜日

覗いてみよう白い沼/弐枚目

  壱枚目の続き

 逆に究極のコスパ白Tとして話題になったのがコストコのパックTですね。  1パック2600円なんですけど、なんと6枚入りというw  流石にほつれとかサイズのばらつきは否めないようですが、厚みやシルエット的には全然アリらしいです。  近くにコストコが無いという人はカークランドというメーカー名で検索すると出てます。  但しコストコ以外のショップでネットで買うと値段は3500円ぐらいになっちゃいますね。それでも安いですけど。  毎日白Tを着て毎日洗濯したいから、取り敢えず枚数揃えたいという人は選択肢に入れても良いんじゃないでしょうか。  俺はそうではないので今回はパスしますが。  と、ここら辺が白Tについて調べると名前が挙がってくる定番品だと思うんですけど、ただね…  俺、生まれついての天の邪鬼で、定番は外したいんですよw  人とファッションがカブるのって嫌じゃないですか?  なので、上記の商品は今回は買いませんでした。  何でこんな性格なのかねぇ。  ヘインズで良いのにw  皆さんは迷わずヘインズを買ってください。  て事で、勿論ユニクロUもナシです。  あ、ユニクロにもあるんですよ、厚手の無地T。  しかもパックTじゃないから直に触って広げて見る事ができます。  俺も実は近所のユニクロにチェックに行ってみて、実際モノとしては全然OKだと思いました。  お値段もジャスト1000円だし。  ディテールとしては丸胴じゃなく一枚布を縫い合わせて作ってあるから両脇に縫い目があるというのが一般的なパックTと違ったりはするんですが、それも別に駄目じゃないと思います。  取り急ぎ買い足したい時はユニクロに走れば良いと。  てな訳で上記以外の白Tを今回は探す事にしましたw  評判の良さで言うと美和縫製という国産メーカーの4000円ちょいするヤツがあったり。  あとまあ、アメカジの定番メーカーはだいたい白T作ってるんで、例えばユニバーサルオーバーオールのパックTが2枚入りで4000円ちょい。  ロサンゼルスアパレルのが1枚で2000円ぐらい。ここのはちょっと面白くて、襟のタグの裏に道の駅に売ってる野菜みたいに生産者の顔がプリントされてます。  白Tだけど胸ポケットが付いてる物もアリとするなら、フェローズとかバズリクソンズ、ヒューストン、グッドオン、キャンバー、ベンデイビス辺りも勿論出してます。  マイナーなところだとシャカウェアのヘビーウェイトTなら2000円切るぐらいの価格だったり、ホワイツビルというメーカーのパックTが2枚入りで6500円ぐらいのとか、デュスカスとかBALLなんてメーカーだと他者とカブらなそうとか、まあホントなんぼでも出てきますな。  ただ、あんまり日本で出回ってないアメリカのメーカーの物だと所謂USサイズだったりするので注意が必要だったり。  表記のMサイズというのを信じて買っちゃうと「アメリカ人どんだけデケェんだよ!」みたいな事になりかねない。キチンとサイズ表の数値までチェックする必要が出てます。  さてさて、ちょっと白Tに手を出してみちゃおうかななんて覗いた底なし沼、頭クラクラしてきちゃった俺が結局何を買ったのかと言いますと。  もう究極の意外性というか、アメカジ好きの人とは先ずカブらないだろうというのを選んでしまいました。  ヘインズやフルーツ・オブ・ザ・ルームって、そもそもは肌着メーカーですよね。  日本にもあるじゃあないですか、肌着メーカー。  そう、俺が買ったヘビーウェイトの白Tは、グンゼw  グンゼと聞くと「マジかいなw」と思うかもしれませんが、ボディワイルドといえば、「あ、俺もボクサーパンツ使ってるわ。」という人もいるんじゃないでしょうか。  あったんですよねぇ、ボディワイルドのヘビーウェイトT。  7.6オンスでボックスシルエットという、本場のアメリカのTシャツを踏襲したスタイル。  Mサイズでジャストフィットでしたよ。  しかもお値段1280円でした。ヘインズ、フルーツよりお安い。  そして多分、誰も着ていないw  でも、実はそれだけじゃなくて、アルスタイルというメーカーのも買いました。  このアルスタイルというメーカーもギルダンと同じくプリントTのボディとして定番で、バンドTを集めてる人なら襟のタグにAAAというロゴを見た事がないでしょうか。それがアルスタイルのロゴマークなんですよ。  ここのはどちらかというと丈が長めで身幅はそこまで広くないタイプで、6.0オンスで一枚740円というお安さ。  思わず白だけでなくペールピンクのも買ってしまいましたw(2枚まで送料無料だった。)  ペールピンクってライトグレーと相性が良いから、落ち着き過ぎず派手過ぎずというコーディネートをしたい時に便利なんですよね。  ライトグレーのトレーナーとかパーカー、カーディガンって、一枚は持ってるじゃないですか。  ただ、ここのはサイズ表を見る限りMだとオーバーサイズだなと思ったのでSサイズを買ったんですよ。  そしたらシルエット的には滅茶苦茶俺の好みのややタイトめで格好いいんですけど、B地区が透けましたw  まあインナーに使ったりベストを羽織ったりして着れば何も問題はないです。  ていうか、あんま気にせず1枚で着ちゃうかもしれない。  ハリウッド映画とか観たら、向こうの人達って透けB地区全然気にせずにタイトなTシャツ着てて、それをこっちは格好いいと思ったりしてるんだし。  日本人は気にし過ぎかも。  そう思ってしまうぐらい、アルスタイルのTシャツのシルエットが気に入っちゃってるんですよね。  なのでむしろ、「俺のB地区を見てくれ!」という感じでいっちゃおうかな、とw  とまあ冗談はさておき、こんな風に白Tって安価なのも沢山あるので、今後もチマチマと買い足していこうかなと思ってますよ。  服を買うのって楽しいけど、高価な物は次々に買うのは無理だし、安価に物欲を満たすのに白Tはアリなんじゃないかなと思います。いくらあっても困らないしね。  まあこうやって、新たな沼にまたハマっていくんですけどねw  おしまい。

2022年5月16日月曜日

覗いてみよう白い沼/壱枚目

  先ず、皆さんに謝るというか、ご報告したい事があります。  以前このブログでダイエットの話を書いて、そのオチで「一年ぐらい痩せた状態で過ごしてみて、結果『俺、デブでいいや』という結論に達した」と書きました。  なので、皆さん俺の事をでぶっちょなんだと思っていると思うんですが。  実は今ワタクシ、太ってません。  別にガリガリに痩せているという訳でもなく、中肉中背ですけどね。  まあワタクシもいい歳なんで、健康に気を使って食生活を改善して、特にお酒を辞めたのが大きいですね。  後は三食ちゃんと食べる。  今回はダイエットネタじゃないので詳しくは言わないけど、「摂取カロリーが少ない方が痩せるに決まってるでしょ」と思って朝飯抜いてる人、大間違いです。  あ、運動は一切してないですw  で、ですね、今から一年くらい前に今ぐらいの体格になりまして、それは良いんですけど持ってる服が全部オーバーサイズになっちゃう訳ですよ、当然。  だから少しずつ服を買ってるんですけど、でぶっちょ期間が長かった者の悲しい性で、「きっとまたリバウンドするのでは…」と自分を信じ切れなくて、だから服にお金を掛けたくない。  だからここ一年は古着ばっかり買ってましたねぇ。  でね、もうすぐ夏になるじゃないですか。夏といえばTシャツですよね。  俺もこの体格を一年ぐらいキープできたし、今年は真っ白いTシャツに手を出してみようかなと思ったんですよ。  でぶっちょにとって、真っ白いTシャツってかなりハードル高いアイテムで、俺は今まではインナーにしか使ってこなかったんです。  と言うより、でぶっちょはおっぱいが目立つのでTシャツ1枚で外に出るということはせず、暑くてもTシャツの上にベストを着ている人生を過ごしてきたんですけど、今年は白T1枚で外出してみようじゃないかと。  やっぱりねぇ、憧れだったんですよ。  白Tの爽やか克つ飾り気のなさ、それだけで成立しちゃう、似合うのって良いよなぁって思ってたんですけど、でぶっちょが白T着ちゃうと鏡餅になっちゃいますからねw  あ、勿論柄モノのTシャツも大好きですよ。  Tシャツの柄ってネタというか、「俺こんなん好き」というキャラ付けを分かりやすく簡単に出来ますからね。  これからも柄Tも買い続けるのは間違いないですけど、まあそれはそれとして。  て事で白Tについて調べ出したんですけど、まあ沼ですよねコレw  まず、白Tを一枚で着るとなると、太ってなくてもB地区が透ける畏れがあるんで厚手の物を選ぶというのが定石なんですね。  薄いのを着ると肌着っぽくなってしまう。  具体的に言うと6オンス以上というのが一応の基準になってる様です。  オンスというのは本来は布の重さを表す単位なんですけど、まあオンス数が高ければ自ずと厚みも増すという事ですね。  で、シルエット。  幅が広く、丈は長過ぎないボックスシルエットの方が今っぽいんですが、丈長めでタイトなクラシックっぽいのも良いと思うんですよね。  それからサイズ感。  これもトレンドはちょっと大きめを着る感じで、一方で所謂B系のオーバーサイズというのも根強い人気なんですよね。  でもね、俺はどっちかって言うとジャストサイズか、ややタイトめが好きなのよねぇ。  トレンドというよりトラディショナルなアメカジが好みなモンで。  所謂オフショルという、Tシャツの肩と袖の付け根が自分の肩より外に出ちゃってるのとか、袖が二の腕を完全に隠しちゃってるのとかはちょっとな、みたいな。  で、難しいのは白TってだいたいパックTなんですよね。  ビニールの袋に密封されてるから試着ができない。  だからサイトの画像とかサイズ表の数値を見たり、あとYouTubeで実際に着用している動画を観たりして調べるしかないの。  て事で色々調べてみたんですけど、まあド定番の白Tというのはあって、ヘインズのビーフィーTというのがジーンズでいうところのLevi's501に当たる様な物であると。  6.1オンスでボックスシルエット、値段も一枚1600円ぐらい。  この値段で何処に着ていっても恥ずかしくない定番物ってそうそう無いですよね。  俺みたいにジーンズにTシャツだけみたいなドカジュアルから、ジャケット羽織って革靴履けばキレイ目ファッションとして全然成立しちゃいますもんね。  で、対抗馬というか、ヘインズと双璧を成すアメリカの肌着メーカーというとフルーツ・オブ・ザ・ルームですよね。  フルーツ・オブ・ザ・ルームからもヘビーウェイトというTシャツが出てます。  7.0オンスなのでヘインズよりも厚いんですね。  値段は1650円ですね、Amazonでも楽天でも。  それから白Tの事を調べると必ず出てくるのがプロクラブというメーカーです。  兎に角頑丈で安い。  楽天で調べるとアウトレット品だと660円とかありますし、通常品でも1000円程度ですよね。  オンスは6.5。  ただ、ここはB系に人気のメーカーでオーバーサイズで着るのが正解みたいです。  首のリブが頑丈を通り越して圧迫感があるっぽくて、ジャストサイズは辛そうなんです。  あと、ここのは色が独特で、白は白でも青系の白なんです。我々ほっかの者にとっては積もりたての新雪みたいな色というか、新庄の歯の色というかw  大抵パックTは生成り系のちょっと黄色がかった白の方が多いんですけどね。  安価な定番品というとギルダンもよく出てくる名前ですね。  ギルダンはプリントTのボディとしても定番中の定番ですよね。  ロックTとか映画やコミックモチーフのTシャツを持ってる人は、襟のタグに「GILDAN」と入ってるのがあるんじゃないかな。  このメーカーの6オンスのTシャツが700円ぐらいで売ってます。  あとプリントスターとか、国産メーカーのユナイテッドアスレなんかも安価なTシャツを出してるメーカーとしてよく名前が挙がるんですけど、ここらは白Tの定番というより、高校の学祭とか球技大会とかで、クラスのお揃いTシャツを買う時のメーカーっていうイメージあるなぁw  で、もうちょい高価になるけど、忘れちゃならないのがチャンピオンですね。  ここのT1011というのが定番で、だいたい4000円しないくらいかな。  で、この辺の価格帯も視野に入れるなら、かなり評判の良いのがベルバシーンというメーカーのパックTで、2枚入りで7700円。  2枚も要らないよという人は探せばバラ売りしてるショップもあるんでチェックしてみてください。

/弐枚目に続く

2022年5月2日月曜日

帰ってきたソウル part.2

part.1 の続き

  何でこんな手段に行き着いたかというと、やはりアルバカーキという環境ですね。  実はウォルターの奥さんの妹の旦那さんというのが麻薬捜査局の捜査官で、ドラッグなんかとは全く無縁な善良な市民と思っているウォルターに自身の仕事の話をペラペラと喋っていたんですね、日常的に。  だからウォルターはこの町にドラッグがどのくらい蔓延していて、どのくらいの大金が動いているかを知っていたんですよ。  それに加えてウォルターのかつての教え子で今は町のチンピラになってその日暮らしをしているジェシーという奴が、実際に自分でドラッグを手作りして売り捌いているという事も知っていた。  このジェシーに「自分が化学の知識を駆使してドラッグを作れば市場を独占できる。大儲けできるぞ。」と口説いて仲間に引き入れるんです。  こうして何食わぬ顔して日常生活を今までと変わらず送りながら、ウォルターは秘密裏にドラッグの精製に手を染めていく事になるのですが、 勿論そんな悪事が思い通りに進む筈もなく、次から次へと思ってもみなかったトラブルが引き起こされていくんです。  まさに「風が吹けば桶屋が儲かる」方式に、一つの問題を解決しようとした筈の行動がまた新たな問題を生み出し、坂道を転がる雪玉の様に大きくなっていってしまう様子が、このドラマでは描かれていくんです。  まあ、このドラマ全体がかなりキツいブラックジョークで、決してシリアスなものではないんですが、人間というものの愚かさというものがコレでもかと暴き出され続けて、観ている者は「バカだなぁ」と思いつつも「いや、でも人ってこういうモンだよなぁ。」と思わざるを得ない。ここまで大事ではないものの、自分だって色んなバカを繰り返してきて生きてきたという現実を思って、主人公をはじめとする登場人物達を憎めないまま、ドンドン転がっていくストーリーから目が離せなくなるんですよね。  兎に角滅茶苦茶面白いです。  で、この「ブレイキングバッド」は5シーズンで終わります。  まあ観やすい長さですよね。他の有名海外ドラマと比べると。  で、その後、「ブレイキングバッド」の終了の2年後の2015年から、スピンオフの「ベター・コール・ソウル」が始まります。  これは「ブレイキングバッド」に登場したインチキ弁護士ソウル・グッドマンが、いかにしてそんな人物になったのかという前日譚に当たります。  だから、「ブレイキングバッド」より前の話になるんですね。  ストーリーとしては、このソウル・グッドマンには実は滅茶苦茶優秀なお兄さんがいて、子供の頃からそのお兄さんとの比較というコンプレックスに晒されてきてたんです。  で、この優秀なお兄さんは弁護士となって大きな事務所を設立して大活躍、誰からも尊敬される存在になり、弟のソウルは兄の事務所で下働きの様な事をしながら自身も弁護士を目指すのですが…という様なお話です。  勿論「ブレイキングバッド」には弁護士として登場する訳ですから弁護士の資格をとる事には成功するんですが、その後も兄との比較は続きます。  大物弁護士となって大企業の法律顧問等で稼ぐ兄に対抗する様に、ソウルは小さな案件ばかりに首を突っ込みます。  町には交通事故や窃盗事件を起こしてしまう者も沢山いて、そういう人達にも裁判は開かれ、そこには勿論弁護士も必要になってくる。  そんな所でソウルは兄とは違う道で成功を掴もうとします。  何しろ兄との比較にずっとさらされ続けたソウルは悪知恵だけは矢鱈と働くものだから、ちょっときた成功を掴んだり掴まなかったり掴まなかったり掴まなかったりするんですが、そこは「ブレイキングバッド」のスピンオフ、思いもしなかった展開が待っています。  なんと、滅茶苦茶優秀だった筈の兄がパラノイアに取りつかれてしまい、電磁波恐怖症という訳の分からない状態に陥ってしまうんですよ。  電磁波なんて自然界にも当たり前にあるし、テレビだの携帯電話なんてもっての他。  お兄さんは真っ暗な家の中に引き込もってしまい、ソウルは兄の為に食料品等を買い出しに行って届けるという事をしなければならなくなってしまうんです。  こんな感じのところからストーリーはどんどん進んでいって、シーズン5まで達しても、まだ「もうちょっとで『ブレイキングバッド』に追い付くかな?」ぐらいのところまでの進行具合だったんですが、このシーズン5からずっと配信がストップしちゃってたんですよね。  主演をつとめるボブ・オデンカークさんが撮影中に心臓発作で倒れてしまい、それで製作者を中断せざるを得なくなってしまっていたんです。  で、その「ベター・コール・ソウル」ファイナルシーズンが、いよいよ配信される運びとなったので、もしまだ観てない方がいらっしゃったら是非紹介しなければと思って、今回のブログのネタはこれになったという訳です。  因みに「ブレイキングバッド」のスピンオフはこの他にも「エル・カミーノ」という2時間サイズの映画があります。  これは「ブレイキングバッド」のもう一人の主人公とも言うべきジェシーが、その後どうなったかを描いた作品で、2019年に配信されています。  これらは全部Netflixで視聴可能です。  ネトフリは他にも「ストレンジャーシングス」のシーズン4ももうすぐ始まりますし、月額費を余裕で元とれちゃいますよ、個人的に。  まだ加入してない悪い子はいないですよね?(回し者)  折角ですからAmazon Fire TVを利用して、大画面テレビで観てほしいですね。(回し者)  おしまい。

2022年4月18日月曜日

帰ってきたソウル part.1

  今日は「ベター・コール・ソウル」のファイナルシーズンが配信開始となるのが嬉しいよ、という話です。  「ベター・コール・ソウル」って何? という方でも、「ブレイキングバッド」なら聞いた事があるのではないでしょうか。  「ベター・コール・ソウル」は「ブレイキングバッド」のスピンオフ作品です。  そう、今回は海外ドラマのお話です。  「ブレイキングバッド」は海外ドラマの中でもかなり評価の高いものなので、まだ観てない方の為に是非ご紹介しようと。  「ブレイキングバッド」は2008年から5シーズンに渡って制作されたドラマで、舞台はアメリカのニューメキシコ州アルバカーキという、アメリカ最南端の町です。  少し車で走ると砂漠地帯が広がり、南にずっと向かうとメキシコとの国境があるという場所。  少し前にトランプ氏がメキシコとの国境に壁を作ると宣言した事からも分かる通り、メキシコとアメリカの間には移民の問題があるんですが、その他にもメキシコのマフィアが組織的にドラッグを密輸したりしていて、だからアルバカーキには普通の警察の他に麻薬捜査局も常駐しているという、なかなかに物騒な所なんですね。  で、「ブレイキングバッド」の主人公はウォルター・ホワイトという高校の化学教師です。  高校教師といっても公務員ではなく、学校に雇われている契約職員ですね。  ですがこの人、実は凄い化学知識の持ち主で、かつては学生時代の友人と3人で会社を興しているんです。  ところがこの3人というのが男2女1という構成で、まぁお察しの通り仕事以外の部分で揉めてしまい、ウォルターは自分の会社における権利を二束三文で売り払って会社を辞めてしまったという過去があるんです。  そしたらその会社はウォルターの残した知識を利用して大儲けしてしまい、会社に残った2人の男女も結婚して優雅な生活をしていて、地元の名士みたいな存在になってしまってるという。  そんな成功をみすみす棄ててしまったウォルターですが、彼は彼でまた別の女性と結婚して子供も産まれます。  ところがこの子供が脳性麻痺という障害を持って産まれてきてしまって、松葉杖がなければ歩けず、言葉もはっきりと喋れないという状態。  それでも慎ましく暮らしていて、子供も高校生にまで成長したのですが、ここで奥さんが予定外の妊娠をしてしまいます。  勿論子供を授かるのは幸せな事ではあるんですが、共働きだった奥さんは仕事を休まずを得なくなり、ウォルターは家族を養いつつ、新たに産まれてくる子供を迎える為の準備もしなければならなくなってしまいます。  仕方なくウォルターは高校での授業が終わった後、洗車場でレジ打ちのバイトをする事になります。  なんだけど、この洗車場も人手不足で、レジ係として雇われた筈のウォルターも洗車をさせられちゃうんですよね。  アメリカって州にもよるけど高校生でも免許とれるし、アルバカーキみたいな田舎町だと車は必須だから、ウォルターの働いてる洗車場にも教え子の高校生が来ちゃうんですよ。  さっきまで化学の授業を受けてたのに、その教師が膝をついて自分の車のホイールを磨いてるなんていう、何とも言えない状況。  そんな思いまでして必死に家計を支えてきたウォルターに待っていたのはしかし、癌宣告でした。余命は2~3年だというの。  国民健康保険の制度がしっかり整っている日本でも癌の治療となるとそれなりのお金が掛かりますが、アメリカは医療費はその比じゃない。  救急車に乗って病院に搬送されるだけで州によっては20万円くらい、搬送先の病院に2~3日入院なんてしたら、途端に100万円以上の支払いを要求されてしまうのがアメリカの抱える医療費問題。  ウォルターは高額な治療費を払いつつ、自身に残された期間で新しく産まれてくる子供も含めた家族が暮らしていけるだけの大金を稼がなければならないという事になってしまったんです。  かつて一緒に会社を興し、今は大金持ちになっている夫婦から援助の申し出もあったのですが、最早この2人に憎しみに近い感情すら抱いているウォルターはこの申し出を意固地になって突っぱねてしまうんです。  そんなウォルターが金を稼ぐ手段として選択したのは、なんと「化学の知識を活かして高純度のドラッグを作って売る」という方法だったのです。

part.2 へ続く

2022年4月4日月曜日

ループのすすめ~ゲーム編

 前回の「映画編」からの続きです。

 

映画も沢山あるんですが、ゲームにもループものを題材にしたものが増えてきましたね。  まあ、そもそもゲームってループもの的な要素はあるんですよね。  スーパーマリオだってミスしたらスタートに戻って繰り返しプレイする訳だし、RPGは死んでしまってもセーブポイントからやり直せるんですから。  そんな中でも明確にループをテーマに持ってきたものの始祖と呼べる作品は「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」でしょう。  これはニンテンドー64で発売されたソフトで、伝説的名作「時のオカリナ」の後に出たものです。  同じ64のソフトという事でグラフィックやインターフェイスは「時のオカリナ」を流用しつつ、3日間をループするというシステムを採用したゲームですね。  3日経つと月が落下してきて世界が破滅してしまい、また1日目に戻されてしまう。  それを止める為に知識やアイテムを集める冒険がメインとなるんですけど、それをそっちのけでハマってしまうのが街の住人達が3日間どんな風に過ごしてるのかを観察するストーカー行為だったりしますw  何言ってんだと思うかも知れませんが、コレ、やったら分かります。  住人達にも日々の生活があり、人間関係があり、悩み事があります。  特定の人物が特定の時間に特定の場所で様々な行動をとる。  それを観察して、時には手助けして廻るのが楽しいんですよ。  ただ、このゲーム、ちょっと難易度が高めなのが玉に瑕。  「時のオカリナ」の後に発売された事もあって、「このゲームの基礎はもう学んでますよね。」ぐらいのスタートラインなんですよね。  だから先ずは「時のオカリナ」をプレイしてから手を出す事をお勧めします。  最近の作品だと、その名も「デスループ」というのがありましたね。  主人公の男が宿酔いで浜辺で目覚めたら、そこはループに囚われている小島で、死んでも、生きて普通に眠って翌朝を迎えても、宿酔いで浜辺で目覚めるところに戻ってしまう。  主人公が色々探った結果、24時間中に8人の特定の人物を殺す事でループから抜け出せるらしい事が分かって、それを実行しようとループの中で手筈を整えていくんですけど、主人公以外の島民は皆このループ生活を満喫してるんですよ。  そりゃそうですよね。歳もとらず死んでもその日の朝に戻る、謂わば不老不死なんだから。全員パーム・スプリングス状態。  という訳でループを止めようとする主人公の邪魔を全力でしてきます。  そういうゲーム。  あとは「リターナル」というゲームもまあまあ話題になりました。  未来の世界、企業に雇われている女性宇宙飛行士がある惑星に調査に向かうのですが、乗っている着陸艇が墜落してしまう。  降り立ったその惑星で見付けたのは、なんと自分自身の死体と、「この星でループに囚われている」という自分自身が残したメッセージログ。  訳も分からず惑星をさまようと、そこの生物達は敵意を剥き出しにして襲いかかってくる。  そして死んでしまうとメッセージログの通り不時着地点で生き返る。  そんな世界で主人公は地球に戻る為に戦いを繰り返していくというゲームです。  このゲーム、ジャンルで言うとアクションシューティングなんですが、兎に角滅茶苦茶難しいです。  何しろ死んでもループするというのをテーマにしてる訳ですから、プレーヤーに死んでもらわないといけないんだもの。  しかもね、お話の方も難解なんですよこのゲーム。  ゲーム自体を何周かしないと真のエンディングが見れない仕組みになってるんですけど、その真のエンディングを見ても「え、待って、これで終わり?」みたいな、明確な種明かしを避けたかたちで終わってしまうの。  「はい、あとは皆さんで好きに考察してくださいね。」っていう、「2001年宇宙の旅」とか「エヴァンゲリオン」みたいなタイプの終わり方をするんです。  なので、とても万人にお勧めできるものではないですw  斯く言う俺もゲーム実況者の方がYouTubeに上げた動画で観たクチでしてw  ただ、ゲームを何度か周回するって言いましたけど、その1周目と2周目の間の演出が兎に角凄い。  久々にゲームで「うおぉ、マジか…」ってなりました。  そこは一見の価値有りです。  で、上記の3本はメジャーなタイトルなんですけど、インディーゲームにもループものがあります。  ちょっと前に話題になったのが「12ミニッツ」というゲームで、ある男が仕事から帰宅して奥さんと普通に過ごしていたら、突然知らない男がやってきて殺されてしまう。  そうすると何故か帰宅するところに戻ってしまうので、なんとか殺されない様に手を尽くしたり、何故見知らぬ男が殺意を持って訪ねて来るのかを探ったりするというミステリー色の強いゲームです。  インディーゲームらしくシンプルな映像でステージも主人公の暮らすアパートの中だけという、かなりミニマムな世界の中で何度も殺されてはループして、その度に違った行動を試してみてという試行錯誤が楽しいゲーム。  ただ、ゲーム、遊びとしては楽しいんですがお話の方は俺的には「ん?」と思う点もなきにしもあらず。  あとインディーゲームでループといったら何と言っても「outer wilds」を紹介しない訳にはいきません。  ゲーム開始から22分後に恒星が爆発してしまうという危機を主人公がループを繰り返しながら宇宙を探索して謎を解くという、俺の様なSF脳がヨダレを垂らす設定のゲームです。  まさに宇宙版ムジュラの仮面的な名作。評価も非常に高いです。  こんな感じで、ループものというジャンルに的を絞ってもこれだけ多種多様の作品が映画、ゲームを問わずあるので、ここからきっかけにSFの世界に興味を持っていただける人が増えると良いなぁと、SF大好きおじさんは思っているのでした。  おしまい。

2022年3月21日月曜日

ループのすすめ~映画編

  今回はループものをテーマに取り上げたいと思います。  今や定番のテーマなので観た事ある方もいると思います。  一定の期間を何度も繰り返すお話ですね。  俺が最初に観たループものは多分、「恋はデジャ・ブ」という映画です。  基本恋愛映画とか観ないんですけど、これは主演がビル・マーレイだったので興味を持って、確かレンタルビデオを借りたんじゃなかったかな。  ビル・マーレイという名前にピンとこなくても、検索して顔を見たら「ああ、この人か。」となるでしょう。  ハリウッドのコメディと言えばこの人、スティーブ・マーティンやダン・エイクロイドなんかと並んでお馴染みの顔ですよね。  俺は学生時代、小堺一機さんと関根勤さんの所謂コサキンのラジオを聴いていて、この二人はどちらも映画好きで番組内でもよく映画の話をされてたんですけど、二人ともスティーブ・マーティンやビル・マーレイの事は大好きで絶賛されてるのを何度も聴いていたので、リスナーである俺も自然と興味を持ってたんですよ。  この「恋はデジャ・ブ」という映画は、ビル・マーレイ演じるキャスターの男が何故か一日を終えて翌日を迎えた筈が、前の日に戻っている事に気付いて…というお話なんですが、この主人公が嫌な奴なんですよ。  という事は、どうせ最後には良い奴になるんでしょ、というのは予想がつくんですが、それが分かってても全然面白いんです。  というか、ループものというジャンルの元祖的な映画でありながら、ループものの美味しいところはほぼ網羅しちゃってる感すらある様な映画です。  勿論30年ぐらい前の映画なので色々時代を感じる部分もありますけど、それでも全然面白いので、ループものというジャンルを語るには絶対外せない作品なんですよね。  あと俺が好きな作品は「ミッション8ミニッツ」です。  これは監督がダンカン・ジョーンズという人なんですけど、この方、実はミュージシャンのデイヴィッド・ボウイの息子さんなんですよ。  ダンカン・ジョーンズは処女作の「月に囚われた男」と2作目の「ミッション8ミニッツ」で高い評価を得て、親の七光りで仕事を得ている訳ではない事を証明して、その後、MMORPGのド定番「ワールド・オブ・ウォークラフト」の映画化の監督に抜擢されるんですよ。  まあ、そしたらその「ウォークラフト」はイマイチだったんですけどw  「ミッション8ミニッツ」は主人公の男が、自分が列車に乗っている事に気付くところから始まるんですけど、本人にそんな記憶はなく、しかも鏡に映る自分の顔も「誰?」という状況で、何が何だか分からずにいると、8分後に乗っていた列車が爆発して死んでしまうんです。  と思ったら、なんかよく分からない場所で目覚めて、そこでモニターに映る女性から「あなたは列車爆破事件の真相を探る為のプログラムを実行中だ」と告げられ、また列車で気が付くところに戻されてしまうんです。  主人公はその8分間を何度も繰り返しながら真相に迫っていくんですけど、それと同時に主人公自身が陥っている状況からの解放も目指していくというお話です。  この二重のサスペンス要素が絡むのが面白い。  あと近年話題になったループものというと、トム・クルーズ主演の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」という映画ですよね。  これはエイリアンと戦争中の軍人が死んだ筈なのに何故か出撃前に戻り、何度死んでもやっぱり同じ時間に戻されるという中で、エイリアンに勝つ方法を模索していくという映画です。  これはわりとヒットしたし観た人も多いんじゃないですかね。  この映画は又、原作が日本の所謂ラノベで、それを読んだトム・クルーズが内容を気に入ってハリウッドクオリティで映画化したという経緯も話題になりましたよね。  なんでトム・クルーズが日本のラノベを読んだんだろうw  更に最近のもので言うと「パーム・スプリングス」がお勧めです。  これは知人の結婚式に出席している男と、花嫁の姉がちょっといい感じになりかけたところで、突如謎の老人が男の方に襲いかかり、男は洞窟に逃げ込むんです。  女性の方も後を追おうとするんですけど、男は制止するんですよね。でも入ってしまう。  すると実は男はループに囚われていて結婚式の日を何度も繰り返していた事が分かり、女性の方までループに巻き込まれてしまうの。  ところがこの二人、なんとこのループ生活を満喫し始めちゃうw  どうせループするんだからといって好き勝手し放題というコメディになってます。  まあループものというジャンルが定番となったからこそできる、逆手にとったパターン的な。  ゾンビもので言うところの「ショーン・オブ・ザ・デッド」的な。  この他にも「ループ」だの「ルーパー」だの、そのまんまなタイトルの映画とか、ループものは沢山作られてますよね。  ちょっと違うパターンの、ループに囚われるというよりは主人公がループの能力を得る「バタフライ・エフェクト」とか、ループしてるのに気付かないパターンの「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」とかも有名だし。「時をかける少女」も含めても良いかな。  とまあ、映画も沢山あるんですが、ゲームにもループものを題材にしたものが増えてきましたね。

 次回「ゲーム編」へ続きます

2022年3月7日月曜日

私カブッてます。

  本題の前に全然違う話しますけど、以前ここのブログでホットサンドの話した時に紹介したセブンイレブンの大豆肉のタコスミート、最近見掛けなくなっちゃったんですよね。  どうやら販売終了の模様。  相変わらずのデスブログぶりを発揮しております。  最近は代わりにカゴメのサルサソースを愛用しています。こういう事書くとまた無くなっちゃうかもだけどw、スーパーに売ってるの見て試しに買ってみたら美味しくて、でも小さな瓶入りの物しか売ってないからもっと大きいのないのかなと思ってAmazonチェックしてみたらケチャップみたいな容器に入ってる大きなヤツがあったのでそれを使う事にしました。  それと合わせてハラペーニョのピクルスも使ってます。これはAmazonで一瓶600円くらいのヤツ。勿論辛いので苦手な人もいるかもしれないけど、個人的にはもう欠かせないです。  レンチンしたソーセージとサルサソースとハラペーニョのピクルスでホットサンド作ると、なんちゃってチリドッグみたいな感じになってメッチャ旨いです。  さて本題。  俺は帽子が大好きで、外出する時はほぼ確実に帽子を被って出掛けます。  今回は帽子の話。  え、タイトル見て下ネタを期待してたのにって?  バカだなぁ、俺が下ネタなんか言う筈ないじゃないか。(棒)  あ、因みにそっちはカブッてません。  で、帽子なんですけどw、一番沢山持ってるのは所謂ベースボールキャップですね、やっぱり。  しかも、その殆どがコークストアのサイトで買ったCoca-Colaのロゴの入ったヤツなんですよね。色ち買いってヤツで、多分7個位持ってる。  コーラ飲むのは週に一度あるかないかなんですけどねw  だけど、一般的にはベースボールキャップといったら一番メジャーなのはニューエラですよね。俺も勿論持ってますよ。  でも、それだけに他人とカブる事も多いんですよね。(今回いろんな「かぶる」が出てくるなw)  それが気になるという方にはアメリカンニードルというメーカーがお勧めです。実はニューエラと同じくらいアメリカではメジャーなメーカーで、それこそメジャーリーグのチームの公式キャップも作ってるし、デザイン、カラバリもニューエラと遜色無いくらい色々揃ってるんですよ。  あと被る頻度が高いのはカンゴールのレザーのハンチングです。  これはそこそこお値段が張った記憶があるんですけど、凄いお気に入りで、もう15年とか所有してるんじゃないかな。もっとかも。  周りにも評判が良くて、よく「いいなぁ」「どこで買ったの?」なんて言われるんで、ちょっと良いハンチング探してるという方は是非カンゴールで検索してみてください。  その他にもハンチングやキャスケット、ハットとか色々帽子は持ってるんですけど、よく買うのはニューヨークハットというメーカーの物です。  このメーカーは兎に角帽子と名のつくものは大抵作っていて、しかも値段が手頃なんですよ。  なので例えば「キャスケットって自分に似合うのかな。ちょっと一つ買ってみたいな。」なんて時とか、あと色違い、素材違いで揃えたい時なんかに頼りになるメーカーなんですよね。  で、気に入ったデザイン、形の物が見つかったら、今度はそのデザイン、形でもうちょっと高級なメーカーの物を、ちょっとした自分へのご褒美に買ったりするっていうのが、帽子沼への正しいハマり方ですねw  それから、寒い時期だとニットキャップも被ります。なにしろ札幌に住んでるんで、冬は耳を隠さないと外に出たくないw  で、ニットキャップはもうハイランド2000というメーカー一択で良いと思います。  デザインも多種多様、ありとあらゆる物が揃ってて、素材も一般的なウールからメリノーやアルパカ、値段も安価なものから高価なものまで選びたい放題って感じで、このメーカーだけで完結しちゃいます。  ハイランド2000は帽子だけでなく手袋やマフラーなんかのニットアイテムも充実してるので、小物をトータルコーディネートするのにも本当に重宝するんですよね。  それと、ニットキャップで言うとラコステのものも幾つか所有してます。  ラコステのはツバ付きのものとか、ユニセックス系のちょっと可愛い感じのデザインのものが欲しい時に検索する感じですね。  個人的なお勧めはこんな感じですかね。  勿論お洒落の為には金に糸目は付けないぜって人はボルサリーノとかベイリーなんかの定番ブランドを物色するもよし、あとCA4LA(カシラ)ってとこも有名ですよね。俺は持ってないけどw  と、こんなとこで、今回は帽子の話でした。  ファッションの話は楽しいよねぇ~  おしまい。

2022年2月21日月曜日

ボバ・フェット、マンダロリアンからのボバ・フェット vol.2

 vol.1 の続き

 で、一旦スターウォーズはエピソード6で終了して、映画は暫く作られなかった訳ですが、大人気コンテンツとなったスターウォーズはジョージ・ルーカスの手を離れたところで玩具やノベルやコミック、ゲームなんかがどんどん作られていく事になり、ボバ・フェットのエピソードもどんどん増えていきます。  勿論、ジョージ・ルーカスの作った物ではないのですから、スターウォーズ正史と呼べるか微妙としか言い様の無いものなんですけど、何となくファンの間でキャラクターの設定というのが定着していってしまうんですよね。  ボバ・フェットはマンダロア星系という所の出身で、彼の身に付けているヘルメットや甲冑もマンダロアの戦士達が使う物だとか。  それから何年も経って、いよいよ初期三部作の前段に当たるエピソード1~3が映画化される事となった時、もうこの人気キャラクター、ボバ・フェットをほったらかしにする事は不可能となってしまっていましたw  ただのちょい役だった筈のボバ・フェットに滅茶苦茶大きな設定が付け加えられる事になります。  エピソード4の始めの方で、ルークの父親は有望なジェダイの騎士だったが、クローン戦争により命を落としたと語られます。  実は死んだのではなくダークサイドに墜ちたダース・ベイダーが父親だったという事が後から明かされるという流れですね。  で、ここに出てくるクローン戦争というのがエピソード1~3で描かれる事になるのですね。  以前書いた事と重複になっちゃうんですが、エピソード1の時点ではスターウォーズの世界は共和制が執られていて、それに不満を持つ通商連合という者達がいた。  そこに強力なフォースの力を持ちながらダークサイドに身を落としたシスの暗黒卿ダース・シディアスなる者が裏で糸を引き、通商連合が共和国に戦争を仕掛けてきてしまいます。  通商連合はドロイド(ロボット)を兵士として運用したので倒しても倒してもどんどん兵士が出てきてしまう。  それに対抗する為、共和国側はクローン兵を採用するというのがクローン戦争という訳なんですが、このクローン兵の元となる遺伝子を提供したのがジャンゴ・フェットというマンダロア出身のバウンティハンターだったという話になったんですよ。  で、クローン兵は直ぐに兵士として利用できる様に強制的に成長を早めて作られるんですけど、一人だけ成長を早めずに普通に産み出され、ジャンゴの手によって育てられたのがボバ・フェットだったという設定になったんです。  ボバはジャンゴを父親と捉えてますが、だから厳密に言うとクローンなんですよね。母親はいないの。  それで、実はこのクローン兵の方もダース・シディアスの手引きによって作られたもので、このクローン兵達の脳内に埋め込まれたチップによってクローン兵に反乱を起こさせ、ジェダイの騎士達を殲滅するというのが最初から仕組まれた計画だったという訳なのですな。  これにまんまと引っ掛かった事で共和制は崩壊し、ダース・シディアスが皇帝となって帝国時代になってしまうと。  ジャンゴのクローンではあるもののクローン兵にはならなかったボバ・フェットには当然頭のチップは埋め込まれてはいないのですが、ジャンゴがジェダイの騎士、メイス・ウィンドウに殺害されている事からボバはジェダイに怨みを持っていて、だから後にダース・ベイダーにも手を貸したという流れという。  と、劇場版ではここまでなんですが、その後製作されたテレビシリーズ「クローンウォーズ」ではエピソード2以降のボバのようすが描かれたりしています。  それと共にジャンゴの出身地であるマンダロア星系についても多くの設定が追加されて、政治的に不安定で民族間紛争が繰り返されている様子が描かれています。  「クローンウォーズ」はジョージ・ルーカスが製作に携わっているので、これは紛れもなくスターウォーズ正史と呼べるものなんですよね。  更にはジョージ・ルーカスがルーカスフィルムをディズニーに売却した後もルーカスフィルムに残った「クローンウォーズ」の製作スタッフ達によって作られた「反乱者たち」というテレビシリーズでも、このマンダロア星系の民族間紛争の様子は続けて描かれます。  「反乱者たち」には主人公のグループにサビーヌという、やはりマンダロア出身のキャラクターが出てくるのですが、彼女がこの紛争の行方に大きく関わってくるんですよ。  だから、「マンダロリアン」をより楽しむ為には「クローンウォーズ」「反乱者たち」を観ておいた方が絶対良いですよって話なんですよね。  「マンダロリアン」に出てくるアソーカ・タノというキャラクターが何者なのかも分かりますし。  あ、そもそもマンダロリアンというのがマンダロア人って意味ですね。  で、劇場版としてはエピソード7~9が製作されたんですけど、以前ここのブログに書いた通りヒドイ出来でしてw、そこに「クローンウォーズ」からの流れを汲む「マンダロリアン」という実写ドラマが現れて、これが凄く良い出来というか、スターウォーズファンが見たかった物がガッツリ盛り込まれていて、みんな「面白ぇ~」っつって観てたら、何とここにボバ・フェットが生きていたといって出てきて、更にはボバが主役のドラマまで始まってしまったというのが現在地なんですな。  て事で、要するに「クローンウォーズ」「反乱者たち」は今後のスターウォーズ関連作品を楽しむにおいて必須なんですよね。  Disney+に加入すれば全部観れます。  ディズニーという会社には色々と思うところもあって、お金を払ってサブスクに加入するのは癪な感じが拭えないんですけど、スターウォーズというコンテンツの為ならば我慢できますw  まだ今後も、前述したアソーカが主役のドラマも控えてますし、「クローンウォーズ」の正当続編とも呼べる様な「バッドバッチ」もあるし、ユアン・マクレガーが再びオビワン役を演じるドラマも製作中なんですよ。  俺は観てないけど、マーベル作品もDisney+で観れますしね。  いや、ていうかまだ観てない人は「クローンウォーズ」「反乱者たち」のボリュームで十分お釣りがくると思います。  なんか最終的にディズニーの回し者みたいになってしまったな。  糞ぅ。  おしまい。