2023年9月18日月曜日

アソーカとは

 今回は久々にスターウォーズ関連の話です。

 現在ディズニープラスでスピンオフ作品が続々作られているスターウォーズ。
 今「アソーカ」というシリーズが順次公開されてる最中です。
 このアソーカというキャラクター、所謂スターウォーズ本編、映画
エピソード1~9には出てこないので、それしか観ていない人にとっては「誰?」となってしまうでしょうが、実はスターウォーズの世界の重要人物なんですよね。

 過去にここのブログで書いた事と重複してしまうのをご勘弁いただ
きたいのですが、最早スターウォーズというサーガの主軸はかつてカートゥンネットワークというCSチャンネルで放映されていたCGアニメのテレビシリーズ「クローンウォーズ」なんです。
 この番組はジョージ・ルーカスがまだルーカスフィルムをディズニ
ーに売却する前に始まったもので、総監督はデイヴ・フィローニという人が務めていますが、制作会議にはルーカス本人もしっかり参加していて、スターウォーズの創造主ルーカスの血が通った作品です。

 で、その「クローンウォーズ」に登場したキャラクターがアソーカ
なんですね。
 彼女はアナキン・スカイウォーカー、つまり後のダースベイダーの
パダワン(弟子)なのです。

 スターウォーズの世界ではジェダイというのは銀河中から探しださ
れた素質のある子供達を寺院に集めて基礎的な修行をした後、実践経験を積ませる為に師匠となるジェダイに預けられるんです。
 で師匠をマスター、弟子をパダワンと呼ぶんですよ。

 アナキン・スカイウォーカーはエピソード1でオビワン・ケノービ
のパダワンとなりますが、一人前の騎士となってからもオビワンとバディを組んで行動するのが基本となってまして、そこに新たな騎士候補としてアソーカが預けられ、3人で行動する様になるというのが「クローンウォーズ」というお話なんです。

 劇場版エピソード2の最後にヨーダによって開始が宣言されたクロ
ーン戦争ですが、エピソード3では既にクローン戦争は終盤に向かっていて、そこにはアソーカの姿はありません。
 つまりテレビシリーズ「クローンウォーズ」はエピソード2と3の
間の話で、その際中にアソーカは現れ、そして去るという事ですよね。

 実はジョージ・ルーカスの意向として、映画本編に出てこないキャ
ラクターは映画の方に矛盾が出ない様に、消してしまわないといけないとされていたんです。
 なのでアソーカも「クローンウォーズ」の途中で物語から去ってし
まうんですよね。
 ただ、アナキン、オビワンに次ぐ主役級のキャラクターを「死ぬ」
という方法で消し去るのは忍びないと考えたフィローニ達のアイデアによって、アソーカはジェダイに不信感を抱き、自らジェダイを辞めるという選択を採るかたちで居なくなるという事になりました

 アソーカが去った後も「クローンウォーズ」は続いたのですが、こ
こでジョージ・ルーカスが引退を決意してルーカスフィルムをディズニーに売却してしまいます。
 という事はディズニーのライバルであるワーナー系のチャンネルで
あるカートゥンネットワークで放映されていた「クローンウォーズ」は打ち切りとなってしまうんですよ。
 でも、ルーカスは引退したとしてもルーカスフィルムの社員である
デイヴ・フィローニらアニメ制作スタッフはまだ残っている訳で、彼らはディズニー傘下となったルーカスフィルムにアニメ部門が残される保証が無いと考え、先手を打って「反乱者たち」という新たなCGアニメの企画を立ち上げます。
 このシリーズではエピソード3と4の間、帝国の支配に抵抗する反
乱同盟軍が形作られていくところが描かれるのですが、ここには勿論ジョージ・ルーカスはもう関わる事は無いですよね。
 で、フィローニらはこの反乱同盟軍の形成にアソーカが関わるとい
うアイデアを持ち込んで、「クローンウォーズ」の途中でいなくなってしまっていたアソーカを再登場させるんです。
 ジェダイというのはエピソード3でほぼ全員殺されてしまっていた
のですが、アソーカはジェダイを辞めていたので生き残っていたという訳です。
 こうしてカムバックしたアソーカでしたが、しかし、やっぱりエピ
ソード4には出てこないのだから、もう一度表舞台から去る必要があるという運命でもありました。

 「反乱者たち」という作品は、クローン戦争当時ジェダイのパダワ
ンで、ジェダイ虐殺を生き延びたケイナンという人によって見出だされたエズラという少年が、ケイナンの指導と様々な経験によってジェダイとしての力をつけていって、仲間達と共に反乱同盟軍の形成に尽力していくというストーリーなのですが、このエズラもやはりエピソード4には出てこないので表舞台から去る必要があるんですよね。
 で、エズラは最終的に銀河の彼方の何処かへ旅立ってしまうという
去り方をする事になって、エズラと共に行動していた仲間の一人、サビーヌという女の子がエズラを探す旅に出る事を決意するのです
 反乱同盟軍の形成にやはり尽力していてエズラ達とも深く関わった
アソーカは、サビーヌの旅に同行するというかたちを採って、また表舞台から去るんですよね。

 こうしてアソーカはまたいなくなってしまいます。

 で、ディズニー制作の本編映画エピソード7~9はフィローニらと
は全然違う製作陣、JJエイブラムズらによって作られて、結果大不評に終わってしまう訳ですw。
 スピンオフとして作られた映画「ローグワン」「ハン・ソロ」の方
が全然良かった。

 しかしそれと裏腹にディズニープラスというサブスクの立ち上げと
共に作られ始めたスターウォーズのドラマシリーズは好評を博します。
 ここにはデイヴ・フィローニをはじめとする、ジョージ・ルーカス
がまだ引退する前からルーカスフィルムで働いていて、ルーカスの薫陶を受けた人達が関わっているので、スターウォーズというサーガの隅々まで知り尽くして精神性も理解しているというしっかりとした基盤があるんですよね。

 で、このディズニープラスで制作された「マンダロリアン」という
ドラマに、アソーカが再再登場してファンを歓喜させるんですよ。
 何しろ、CGアニメではない実写のアソーカが初めて姿を現したの
ですから。

 そしてとうとう、アソーカを主役としたドラマシリーズが始まった
という訳なのです。
 まだエズラを探す旅の途中て、サビーヌにジェダイの修行を付けな
がらというストーリーで、「反乱者たち」のキャラクターや他のスピンオフに登場したキャラクターも出てきてファンとしては楽しい限りなのですが、正直一見さんお断り感は拭えないというマニアックさも持ち合わせていて、やっぱり「クローンウォーズ」からしっかり視聴して色々把握しとかないと観ても訳がわからないんじゃないかと思います。
 アソーカの使うライトセイバーの光の色から、セイバーの構え方か
ら、「狭間の世界」なんていう映画には一切出てこない設定から、観ていて「あ、コレは…」となる点が多過ぎるんですよね。
 単なる「最新のCGを使ったアクションもの」としてしか見られな
いのは勿体無いディープな世界観がスターウォーズにはあって、ディズニープラスに加入しとけばほぼ全部の素材が揃っていて、ちょっとYouTubeを探れば解説、考察動画もボロボロ出てくるので理解もスムーズにできるのかなと。

 という事で結論はいつもと同じ、「クローンウォーズ」を観よう、
ですw
 結局そうならざるを得ないのよね。
 本編映画エピソード7~9を滅茶苦茶にしたディズニーに金を払う
のは癪だけど、フィローニ達が今も愛情と情熱を持って作っている物をどうしても観たし観てほしいんですよ。
 それを楽しめるならディズニープラスの料金なんて安いモンです。

 久々にキモオタ感を出してしまったw

 観よう、「アソーカ」。

 おしまい。

2023年9月4日月曜日

お気に入りアルバム 2023年8月、の話をしたかった。

 こんにちは、無事ユニクロのオープンカラーシャツを1290円で

ゲットしたkazuitです。
 ユニバレ回避で来年着るとか言ってましたがもう普通に着てます。
 今年は札幌もクソあっつくて、ちょっとコンビニとかに行くだけで
も着てた服が汗でびちょびちょになっちゃって、例年より服が必要なんですよ。
 北海道以南の地域では毎年こんななんでしょうね。

 さて、この原稿を書いてるのは8/30、公開されるのはいつもの
パターンなら9/4になる筈なので、8月にお気に入り登録したアルバムを紹介しようかと思ったんですが、なんと8月にお気に入り登録したアルバムが無かったんですよ。今の時点でゼロ。
 7月は豊作だったのに、こんな事もあるんですね。
 まあ俺のアンテナの範囲がその程度なだけで、世の中にはきっと8
月にリリースされた素晴らしいアルバムもあるんでしょうけどね。

 アルバム単位ではお気に入り登録しなかったものの、8月にリリー
スされたアルバムの中から曲単位でお気に入り登録したアーティストで言うと、dizzy、gretta ray、vallis alps、hannah georgas、becca mancariといったところです。
 アルバム単位でお気に入り登録しないというのは曲のバリエーショ
ンとか曲順構成とかの面でたまたま「スペシャルな出来」と思わなかったからというだけで、今挙げたアーティストは俺の好みの音楽をやってる人達である事は間違いないので是非チェックしてみてください。
 まあ、音楽ってその時の気分で印象が違ったりするものだったりも
するんで、俺自身も改めて聴いてみたら「いいじゃん、何でお気に入り登録しなかったんだろう。」となるかもしれないしw

 あと、メジャーなところで言うとマイリー・サイラスもアルバム出
してたんで聴いてみたんですが、サウンドはちょっと大人しめなものの、メロディは「ああ、成る程ね、このパターンね。」という感じでしたね。
 所謂「如何にもアメリカでヒットしそうな曲」という音楽というの
があって、そういうヤツという印象。

 このパターン化されたメロディって俺の印象では80年代にはもう
確立されてて、分かりやすいのはボンジョヴィなんですよ。
 ボンジョヴィって事務所とかレコード会社が「売ってやろう」って
お金かけて売り出したバンドで、曲を外部ライターに作ってもらっているんです。
 で、アメリカにはメロディメイカーと呼ばれるヒットしそうな曲を
作曲する専門家みたいなのがいるんですよね。
 そういうのを利用してボンジョヴィはヒットして、で、その後「ボ
ンジョヴィみたいなバンド」もゴロゴロ出てきます。
 ボンジョヴィはニュージャージー、アメリカの東海岸側の出身のバ
ンドなんですが、丁度同じ頃、西海岸側のロサンゼルスにボンジョヴィと同年代の若いロックバンドが沢山いたんですよ。
 そのちょっと前にイギリスでニューウェイブオブブリティッシュヘ
ビーメタルというムーブメントがあって、アイアンメイデンをはじめとするメタルバンドが次々に出てきて、アメリカにもその影響でメタルをやろうという若いバンドが色々出てくるんですけど、ロサンゼルスの若い兄ちゃんなんてやっぱパーティロックンロールの方が性に合ってて、結果メタル要素をちょっとだけ含んだ明るく楽しいロックをやってるバンドでロサンゼルスが溢れるという状態になるんです。
 そういうバンド達をLAメタルって呼んだんですけど、その中でレ
コード会社とか事務所が「コイツらは売れる」と踏んだバンドにはメロディメイカーに曲を提供してもらうんですよ。
 てな感じでボンジョヴィみたいなバンドが世に溢れて、メロディメ
イカーが作曲した「如何にもアメリカでヒットしそうな曲」も世に溢れる。

 ところが時代が進むとアメリカでもロックはよりシリアスな方向に
なっていって、そうすると若い子らが聴く様な恋愛がどうこうみたいな音楽はバックストリートボーイズとかブリトニー・スピアーズなんかの、日本でいうところの「アイドル」が担う事になるんですよ。(日本で使われてるアイドルという言葉は英語とでは全然意味が違います。)
 で、そうするとメロディメイカーの曲があてがわれるのはアイドル
になって、サウンドのニュアンスはダンサブルなポップソングだけど、よく聴くとメロディの特徴はボンジョヴィの曲によく似てるというケースが出てくるんですよ。
 で、マーケットの嗜好がR&Bにシフトすると如何にもメロディメ
イカーが作った様に聞こえる曲がR&Bのアーティストから聴こえてくるみたいな事が、もうずっと今でも続いているんですよね。

 という「如何にもアメリカで売れそうな曲」の系譜が、マイリー・
サイラスの新譜にいっぱい入ってたんですよね。
 ちゃんと調べた訳ではないので外部のライターに頼ったのかは分か
らないんですが、俺にはそう聴こえて、それで「ハイハイ、このパターンね。」と思っちゃった。

  ちょっと面白い話があって、triple jというオーストラリアのラジオ局がやってるYouTubeチャ

ンネルがあるんですけど、そこで出演アーティストがカバー曲を披露する「ライク・ア・バージョン」という企画があるんですよ。(何てしょーもない企画名w)
 で、最近その企画でティア・ゴステロフという若い女性アーティス
トがアリス・クーパーのポイズンという曲をやってたんですよね。
 アリス・クーパーといえば「ショックロックの帝王」と呼ばれてい
て、ロックにホラーの要素を組み込んで、ステージ演出にギロチンを用いたりしてる、おおよそ若い女性が興味を持つ様なアーティストじゃないと思うんですけど、しかもポイズンという曲は1989年にリリースされた曲なんでティア・ゴステロフさんは生まれてないですよね。
 ところが、そのカバーバージョンのポイズン、全然違和感無いんで
すよ。

 話は前後するんですけど、ボンジョヴィが売れて、ボンジョヴィみ
たいなバンドも売れて、その成功で発言権を得たある人物が、自分が若い頃好きだったのに80年代には売れなくなっていたロックアーティストに救いの手を差しのべるという事をするんですよ。
 それで復活に成功したアーティストの代表格がエアロスミスであり
チープトリックであり、アリス・クーパーなんですよ。
 ポイズンという曲はまさにボンジョヴィに楽曲提供していたデズモ
ンド・チャイルドというメロディメイカーが作った曲でして、現代にも通ずるヒット曲の基礎みたいな構造の曲なんです。
 だからちょっとアレンジを加えたら、今でも違和感無しに仕上がっ
ちゃうんですね。
 この動画をチェックしてもらうと、俺の言ってる意味が分かっても
らえるかも。

 流石にちょっと短いので駄話をひとつ。
 こないだ急に俺の携帯が、「ストレージが足りない」って言い出し
たんですよ。
 別にアプリを増やしたりもしてないのに何でだろうと色々調べたん
です。
 そしたらね、俺、Spotifyでお気に入り登録した曲って携帯
に入れたSDカードにダウンロードされる設定にしてたんですよ。
 そうしておくとWi-Fiが繋がってない状況でも通信料無しでお
気に入り曲が聴けるっていう。
 ところがね、お気に入り曲がいつしか1600曲を超えてて、SD
の容量をオーバーしちゃってて、そしたらSpotifyのアプリの方で勝手にダウンロード先を携帯本体のメモリに設定変更しちゃってて、それでストレージがパンパンになっちゃってたんですよ。
 で、もういいかと思って仕方無く携帯本体にセーブされた曲を消去
したんですね。
 勿論SDも空にして、お気に入り曲はストリーミングだけで聴く事
にして。
 そしたら、お気に入り登録曲数が1280曲ぐらいに減っちゃった
んですよ。
 コレどういう事かというと、俺がダウンロードしてセーブしてた曲
をアーティスト側が配信終了してしまったって事なんですよね。
 我々cunoもアルバムを3枚制作してますけど、現在配信してる
のは3枚目のxenolithだけですから。
 でも、そんな曲がまさか300曲ぐらいあるとは思ってませんでし
た。
 まあ配信もタダじゃないですからね。

 そんなこんなで、色々ありながらも音楽ライフを楽しんでおります
よ。
 9月はどんなアルバムが出るかな?
 もっとアンテナを広げないとね。

 おしまい。