2019年8月27日火曜日

不思議の国でおまいう vol.2


 不思議の国でおまいう vol.1  の続き
 
 そこに、カメラの前で貰ってないって言っちゃった張本人が、早く謝って世間一般から許されたいというワガママとしか見えない理由で「会見させろ」と主張してきたら、「コイツは…」ってなるの、俺は「ナンカワカルゥ~」って思っちゃうけどなー。
 で、結局「もういいです。アンタクビ。」まで行っちゃう。

 そしたらあの「涙の謝罪会見」ですよ。
 吉本興業が「やらないでね」と言っていた闇営業をやってお金を貰ったのに、カメラの前で貰ってないって言っちゃって事を大きくしちゃって、よく考えたらどう見てもA級戦犯の宮迫が、物の見事に吉本興業を悪者に仕立て上げちゃった。
 何しろあの時点ではこの件について情報がかなり少なかったもんだから、あれ見た人達は「えぇ~ヒデェな吉本!」にならざるを得ないよね。
 吉本興業からしたら「あんのボケがぁっ!」だったろうなぁ。

 で、炎上状態になっちゃったのを見て「松本動きます」ですわ。
 「宮迫をクビにしたらアカン」だの「吉本も会見は絶対せなあかん」だの「松本興業じゃないけど、問題を起こしてしまった芸人に救済を」だの「芸人ファースト」だのと言い出した。

 この松本人志のシシャリが無ければ吉本は会見なんかしなかっただろうし、宮迫のクビ撤回も「何でこっちが頭下げにゃならんの。」てなモンだったろうに、やりたくもない会見を救急するハメになった、というのがあの「社長の会見」なんだと思って見ると、印象は変わると思うんだけどなぁ。
 俺はどうしても、宮迫より吉本側に同情的になってしまう。
 あの社長のしゃべり方も、救急やらざるを得なくなった会見の場において、間違いの無いように、でも過不足の無いようにと頭の中グルグルしながら慎重に言葉を選んでいる様に俺には見えたけど。
 あんなシチュエーション、絶対パニクるでしょ。吉本興業の「経営者」は、別に喋りのプロじゃないし。

 あともう一つ、「吉本興業だって詐欺グループと関わってただろ」って話。
 あれね、社長の会見ではっきり否定してたんだけどね。

 この話の発端って、宮迫が謝罪会見で、「そんな大きな金出せる所、大丈夫か?って入江に聞いたら、吉本のイベントにも参加した事のある会社だから大丈夫と言われた。」と発言したっていうのなんだけど。
 先ずは「参加前から大きな金貰えるって知ってたんですね。」と突っ込みたくなるところですがw
 コレ要するに又聞きでしょ?
 しかも聞いた相手がこの一件で一番胡散臭いカラテカ入江というw

 で、吉本の社長の会見では「そのイベントは吉本の主宰ではなく、別の主催者の企画に芸人を派遣しただけ。」
「その主催者が反社会的組織でない事はチェックしてあった。」
「しかしその主催者が募ったスポンサーまではチェックしてなかった。そこを甘いと言われればそれはそうなのかもしれないけど…」
 という回答。どう思うコレ。
 俺には何で宮迫の「又聞き」の方が真実であるかの様に世間で扱われているのか不思議でたまらん。
 宮迫という人の言い分を素直に「ハイそうですか」と、どうして皆受け入れられるの?w

 それから、吉本所属の芸人達が社長の会見を受けて、「経営者側が保身に走ってる! 松本さんが芸人ファーストっていったのに!」みたいなこと言ってるの。
 アレもねぇ。
 芸人達が「芸人ファースト」ってのに乗っかるのは、よく考えたらそりゃそうだろうって話で、それこそ芸人側の保身とも言えるわけだし。

 何しろ、今回の詐欺グループのパーティーには参加してなかったけど、過去にカラテカ入江に誘われて闇営業した事のある芸人なんて、まだまだいるんだろうなぁってね。
 その闇営業の主催者が反社会的組織じゃないって確信持って言える人って一人でもいるのかなっていうw
 明日は我が身っていう人達、いっぱいいるんじゃない?
 俺はすぐにこういう物の見方をしますw

 だモンだからね、やっぱり俺のほうが世間からずれてるのかもしれないけどね。

 お金を貰ってない訳が無いことなんて確認しなくたって百も承知な筈なのに、「相方に確かめたら貰ってないと言われたからソレを信じたのに、後になって実は貰っていた、保身の為に嘘をついてしまったと言われた。俺は相方にお前を軽蔑すると言った。」なんて事をわざわざTwitterに掲載した人とかね。

 松本が「宮迫をクビにしたらアカン」と言い出したから社長は悔し涙流しながらクビ撤回したのに、「俺らの価値ってそんな軽いの?」とか、社長が会見で否定した筈なのに「反社の問題をちゃんとしてほしいねん」とか言っちゃうお兄ちゃんとかね。

 ホントにロクなヤツじゃないのは誰かなっていうw

 ハイ完全に「おまいう」でしたね。
 すいませんね。

 おしまい

2019年8月12日月曜日

不思議の国でおまいう vol.1

 この話題に俺がどうこういうのは自分でも違和感があるんだけど、なんとも「不思議だな」と思うので、ちょっと書いちゃいますよ。

 吉本興業の話です。はい。

 世の中の一般の皆さんが「吉本ヒドイ。あの会見なんだ!」ってなってるのが、俺には結構不思議なんだよなぁ。

 あれさ、「涙ながらに会見した宮迫、亮がホントの事言ってるに決まってる。だから吉本の言い分と食い違って時は吉本側が嘘をついてるに決まってる。」っていう思い込みが3割ぐらいで、残りの7割が「あの社長の話し方、イライラする!」って理由じゃね?w
 あとなんか極一部に「吉本興業は安部政権からカネもらってるぞ!」っていうアベガーの人もいるみたいだけど。参院選、惨敗だったねぇ。悔しいのう悔しいのうwww

 ざっくりあらましを言いますと、契約解除に伴い、宮迫、亮が会見した。
 これ俺見てないです。後のワイドショー等で断片的にしか見てない。
 で、翌日ワイドナショーで松本人志が生放送でこの件に触れる。
 これも俺見てないです。
 更に翌日、吉本の社長が会見したと。
 これは割と最初の方から質疑応答の最初の辺りまで生で見てました。休みだったのです。

 さて。

 そもそも、闇営業ってモンがあって、吉本興業は「やらないでね。」と一応は言いつつ、実質黙認状態だったらしい、ということが透けて見えてきて。
 別に芸能界に詳しくなくたって、今回の一連の出来事を眺めていれば、なんとなく想像できることもありますよね。
 なんで黙認なんだろう。

 よく聞く「吉本は給料安い。」というのの救済措置なんて要素もあったりするのかな、とか。
 バイトばかりして仕事のない様な芸人がお金をもらって場数を踏める機会でもある訳で、今や大御所と呼ばれる様な芸人さんだって、そうやって育ってきたという歴史だってあるんだろうなぁ、みたいな。
 ていうか歴史っていうんであれば、そもそも芸能事の仕切りって昔はヤのつく自由業の皆さんの仕事だったらしいなんて話も聞いた事あるなぁ~みたいな。

 んで、じゃあその「黙認」を可能にするカラクリってのはどんなものなのか。
 これだってこれまでの一連を見てりゃ想像のつく事で。

 要するに「仕事をして報酬を貰った」のではなく、「余興をやったら謝礼を貰えた」って扱いなんだろうと。
 しかも、その謝礼をくれたのはイベント、パーティーの主催者ではなく、その話を芸人に持ってきた仲介者、今回の件で言えばカラテカ入江から参加芸人に渡されてるらしいと。
 勿論カラテカ入江は主催者からお金を貰って自分の取り分を取ってから残りを分配したに決まってる訳なんだけど、芸人各々からしたら主催者からは「貰ってない」と言える形にしてあるって事なんでしょ。

 だから写真週刊誌の直撃取材を受けた宮迫は「貰ってない」と言ってしまったんだろう。
 その後の謝罪会見でも「間接的に貰った」という言い方したんでしょ?

 まあ結局それで、最近の写真週刊誌の「シラを切るなら二の矢、三の矢があるぞ!」的なやり方で事が大きくなっていって、流石にお咎め無しには出来なくなっちゃったって話なんだろうなぁ、と、ね。

 ここまで想像ついちゃうと、一つの「茶番」が見えてきますよね。

 貰ってない訳が無いって事、みんな分かってるでしょ、最初から。
 芸人も吉本興業も写真週刊誌やマスコミも。

 つまり
 この一件に関わった芸人に「貰ったのか?」と聞いたら、はじめは「貰ってない」と言っていたのに後になって「実は貰っていた。保身の為に嘘をついてしまった。」と言い出した。
 というこのくだり。

 「貰ったのか?と聞いた」?
 そんな必要ある?
 貰ったに決まってるのに?

 ねぇ、このくだりを芸人も吉本興業もマスコミも事実として扱っていて、それを世間一般もそのまま受け入れてるところに、あれ?ってなるの、俺だけですか?

 「宮迫がカメラの前で貰ってないって言っちゃった! どうしよう!」が真相じゃねぇの?

 からの、「もう芸人達に勝手に喋らすな。」が「会見させない」なんだろうと。
 何しろ、安部政権からお金を貰って教育関連の事業をやろうって会社ですからw、この一件で誰がいくら貰って、トータルいくら貰ってて、そのお金をどうするのか、詐欺グループに返す訳にもいかないしw、そういった諸々きちんと詰めるまでは謹慎しとけっていうのが、吉本興業の下した判断だったんだろうさ。


vol.2 へ続く