2021年6月28日月曜日

CAN YOU CELEBRATE? vol.2

vol.1の続き

 あとねぇ、歌詞全体を見ると、「色んな恋愛をしてきて良かった事も、上手くいかなかった事もあった」的な部分もあって、それも「運命の相手に漸く出会えた」という事を言いたいんだろうけど、過去の別の男との話をしてる歌を結婚式で流したり歌ったりするのってヤベェよなw
 それは御法度だろうと。

 でもって、一番盛り上がる大サビの歌詞が「訳もなくて涙溢れ」って、「て」いらねぇだろっていう。
 そこは「訳もなく涙溢れ」でないと日本語おかしくない?ってなっちゃう。
 そこはメロディより言葉を優先しなきゃ駄目だと思うのよね。
 ほら、サザンオールスターズの愛しのエリーでも「言葉に詰まる様じゃ恋は終わりね」ってところでメロディを崩して歌詞を優先させてるけど、変どころかむしろ良いフックになってるじゃない。
 「訳もなくて」と言って「え? いやいや…」と思われるよりも、メロディを変えてでも「訳もなく」にすべきだと、俺は思うなぁ。

 それからこれは、ヘンというより珍しいという点なんだけど、この曲って所謂Aメロとサビの繰り返しで基本構成されてるんですよね。
 小室哲哉の作る曲というと先ずはいきなりサビから始まって、Aメロがあって、そのAメロを加速させる、盛り上げる様なBメロに行ってからサビで転調するというのがもうテンプレなんですけど、この曲はそれが無い。
 これも邪推してしまうと「良いBメロが思い浮かばなかったんじゃないの?」なんて思えたりもする。
 いや、これは幾らなんでも意地悪過ぎるかな。

 とまあ、色々違和感のあるこの曲、俺は前述した通り初めて聴いた時からおかしな曲としか思えなかったんだけど、世間一般的には「感動の名曲!」という扱いになっていて、何だかなぁとずっと思ってたんですよね。

 更に言うと、安室奈美恵自身の歌も良くない。
 この曲がというより、この時期の安室ちゃんの歌は良くないよね。
 発声もピッチもイマイチで、気持ちがこもってる様に聞こえないの。仮り歌のままリリースしちゃったみたいに聞こえる。

 これって当時の安室奈美恵や小室哲哉を取り巻く環境がそうさせたんじゃないかと、どうしても邪推してしまうよね。
 出す曲出す曲次々にヒットしていった所謂小室サウンド。そうなると大概の曲がタイアップという事になってくる。
 そうすると、ここのブログで大分前にレッドウォーリアーズについて書いた時にも触れたけど、締め切りというモノに追われながら曲を制作する羽目になっちゃう。
 小室哲哉も安室奈美恵もライヴやTV出演なんかもこなしながらとんでもなく多忙な中で音楽を作っていく訳で、歌詞をじっくりと練る時間も無かったり、その歌詞をしっかり解釈する暇も無いまま妥協して世に出した様なモノもあったかもしれない。
 でも、そんなモノでも出せば大ヒットになっちゃうのか当時の小室サウンドというモノだったのですよ。

 やってる当人達としたら「この程度のモノでも世間は大喜びなんだ」と、半ば真面目にやるのが馬鹿馬鹿しく感じてしまっても無理無いよなぁ、なんてね。
 言ってしまえば、天狗になってもおかしくないんじゃないかという。
 その後の小室哲哉がどうなったかは、皆さんご存知の通り。

 でさ、この色々ヘンな曲であるCAN YOU CELEBRATE?をね、「感動の名曲」としちゃう人達ですよ。
 結局ちゃんと聴いてないんじゃないの? 安室奈美恵と小室哲哉が作り上げた曲という「記号」に踊らされてるだけじゃん。

 実は一番気になっちゃうのはココなんだよなぁ。
 レッド・ツェッペリンやクイーンやニルヴァーナを矢鱈神格化したがる人達とかさ。
 そりゃ素晴らしいものである事は間違いないとは思うけど、音楽以外の部分のセンセーショナリズムというところで評価してしまってるのはねぇ。
もっと言うと、ゴッホの絵画とかね。ホントに良いと思いますか?っていう。
 因みにゴッホの絵画は、ゴッホの亡くなる前には一枚も売れてなかったりするんですよね。

 と、最後に毒を吐いてしまいました。スンマセン。

 おしまい。

2021年6月15日火曜日

CAN YOU CELEBRATE? vol.1

  さて、ここのブログはもう俺が好き勝手に雑文を書き散らす場所になってしまってますが、漸く近々音楽ユニットの公式ブログらしい事がお知らせできそうな気配がして参りましたよ。
 できれば、我々cunoのFacebookをフォローしておいていただくと、更にいち早く情報がお届けできると思いますので、是非ともそちらの方も宜しくお願いいたします。
 
 て事で本題。

 安室奈美恵の「CAN YOU CELEBRATE?」。言わずもがなの名曲で結婚式の定番ソングと、世間ではされています。
 でもね、俺はこの曲、初めて聴いた時から「ヘンな曲だな。」って思ってたんだよね。
 そしたらこないだ、TV番組「カセットテープミュージック」でマキタスポーツさんがこの曲をヘンだと指摘していて、共演の音楽評論家のスージー鈴木さんも頷いていたので、「やっぱり。俺だけが思ってたんじゃないんだ!」となったので、今回はちょっと書いちゃおうかな、と。

 先ずそもそも、can you celebrate?という言葉ですよね。これが早速よく分からない。
 マキタスポーツさんは番組内で「無理矢理訳すとすれば『言祝ぎ(ことほぎ)を表す』みたいな。」なんて言ってたけど、まあそれは多分に笑いに走った表現だと思うんだけど、celebrateって「祝う」「祝福する」って意味だよね。
 この曲って結婚をテーマにした歌だろう事は聴けば直ぐに想像ができると思うんだけど、だとすると2つの疑問が湧きます。
 1つ目は、わざわざ確認してくるって事は、祝福してくれない可能性があるの?って事ですよね。
 で、もう一つは、祝福って結婚する当人じゃなく周りの家族や友人とかがしてくれるモンじゃない?って事。
 だからコレ、結婚する相手=彼氏に言ってるんじゃないのかなと思いきや、次の歌詞はcan you kiss me tonight?だし、曲の終わりの歌詞はI can celebrateなんだから、やっぱり当人同士の話なんですよね。
 よく分からない。

 因みにネイティブの人がこのcan you celebrate?という言葉を聞いたら普通は「一緒にお祭り騒ぎしようぜ!」という意味に解釈するそうです。しっとりした曲調と全然違うw

 更にはその次の歌詞。
 we will love long long timeと続く訳ですが、コレ、未来形ですよね。つまり今は愛してない事になるw
 ここは現在完了形(継続)になるべきなのでhave+p.pを使わなきゃなんない筈ですよね、普通なら。違うのかな。俺もそんなに英語に堪能な訳じゃないので違うかもしんないw

 と、ここまでの内容を考えた上でトンデモ解釈をカマしてみると、この曲って実は「妊娠を彼氏に告白した歌」なんじゃないの?って思えてくる。
 祝福されるのはこの男女当人じゃなくて生まれてくる子供、若しくは子供が生まれてくるという事実自体なのではという。
 それを彼氏に突き付けて、「責任とって結婚してくれるの? 認知してくれるの?」と言ってる様に聞こえちゃうんだよなぁ。
 そう思うと最後のI can celebrateというフレーズは「私は産みますよ。」という意味にも取れるし、途中に出てくる「二人きりだね」という歌詞は彼氏と別れて自分と子供の二人きりという意味にも取れちゃう。
 we will loveというのも自分と、これから生まれてくる子供との愛の事で、彼氏との関係じゃないから現在完了形ではなく未来形っていうね。

 いや、まあ絶対こんな歌じゃないんだけどさw
 でも、そうなっちゃうくらい、この歌はヘンなんですよ。

 で、次の、初めて出てくる日本語の歌詞が「永遠という言葉なんて知らなかったよね」ですよ。
 普通の日本人なら「いや、知ってますけど…」としか応え様がないw
 これも「私達が永遠を誓い合う関係になるなんて、始めは思いもよらなかったよね」という意味なんだろうけどさ。
 取り様によっては「結婚なんて考える様な深い付き合いの相手ではなく、刹那的な恋だった」とも聞こえるし、そこに俺のトンデモ解釈の妊娠告白説を組み合わせると、「深い付き合いの相手じゃないけど、ゴムは着けてませんでした。」という事になる。
 いやだから、絶対そんな歌じゃないってw

vol.2 へ続く