W杯は日本がベスト16でPKで敗退してしまいましたが、そのPKを三人の選手があまりにもピシャリと止められてしまったモンだから、日本の選手がPKの技術が低いんじゃないかみたいな論調が世に溢れてしまいました。 でも、その後テクニシャン揃いの筈のスペインもPKで敗退して、技術が高けりゃPKが決められる訳でもないという事はもう皆わかりましたよね。 なんならグループリーグのアルゼンチン対ポーランドの試合でメッシがPK止められてますからね。 メッシより技術の高い選手なんていないでしょ。 だからもう何も言わなくても良いかなとも思うんだけど、サッカーファンとしてはコレだけは言っておこうという事があったので、やっぱり書きますw PKなんてジャンケンみたいなモノなんて言う人もいますが、一応PKストップのセオリーというのはあって。 ボールを蹴る時って、軸足、つまり蹴らない方の足の爪先を蹴りたい方向に向けるというのが人間の身体の自然な動きなんです。 ヒマな人は立ち上がってボールを蹴る真似をしてみたら分かると思うんですけど、爪先を向けてない方に足を振るのって難しいですよね。 だからPKの場面ではキーパーは、相手キッカーがボールを蹴るギリギリ直前まで待って、軸足の爪先の向きを確認してから飛ぶというのがセオリーなんですね。 でね、言いたいのは、実は南野選手と三笘選手は、この難しい筈の「軸足の爪先の向きと別の方向に蹴る」をやってるんですよ、クロアチア戦のPK戦で。 で、それをドンピシャで止められてしまった。 という事はですよ、クロアチアのキーパーは、相手キッカーの爪先の向きを確認せずに飛んでるって事ですよね。 セオリーではなく直感、ギャンブルで飛んで、それが二本連続して当たってしまったっていう。 いや勿論、クロアチアのキーパーの身体能力が高いというのは大前提ですよ。 それは当たり前なんですけど、PKストップのセオリー破りに引っ掛からなかったんだから、たまたま当たりくじを連続で引いたと見るのが多分正しい筈。 で、日本の選手がPKの技術が低いなんて言われてるけど、南野、三笘両選手はPKストップのセオリー破りという、その場でできる最大限の工夫、努力をしていたんですよ。 決して簡単に甘いコースに蹴ってしまって止められちゃったんじゃないって事じゃないですか。 ボールのスピードだって別に遅くなかったし。 でさ、変な話、相手キーパーが直感で左右に飛んでるんだったら、真ん中に蹴ってしまえば入れられてたんじゃないかって思うんですけど、クロアチアの二人目のキッカーがもう既に真ん中に蹴って決めるという事をやっていたから、それ以降のキッカーがそれをするのはハードルが高いですよね。 しかも、クロアチアの三人目のキッカーは、際どいコースを狙って蹴ってポストに当ててしまっている。 と、ここまでの流れが出来上がった結果、吉田選手はもう、自分が一番自信のある方向に思い切り蹴る以外の選択肢が無かったんじゃないかと思うんですよ。 ところがそれも止められてしまったと。 一応言っておくと吉田選手はディフェンダーですが、公式戦で直接フリーキックのキッカーを務めた事があるくらいキックの上手い選手です。 という訳で、日本の選手は下手くそで、にべもなく敗れ去ってしまったのではないですよ、と言いたいのですよ俺は。 あれは相手キーパーが当たっちゃっただけ。 ただ、じゃあ何も問題無いのかというとそうではなくて、あの場面で日本代表はPKを蹴る順番が決まってなくて、立候補で決めたっていうんですね。 それは決めとけよとw だけどね、そんな場面で責任感が強くてキックの技術も持っている筈の吉田選手よりも先に手を挙げたのが南野選手って事ですよね。 本人もPKは得意とインタビューで言っていて、その自信は当然過去の実績からくるモノで、つまり南野選手は今までPKを何度も決めてきたんだという事。 今はモナコ所属ですけど、昨シーズンまでリヴァプールにいて、数々のタイトル獲得に貢献してきた南野選手より実績のある日本人サッカー選手なんて殆どいないですよね。 その選手に向かって技術について云々言える人って何様なんだろうって思いません? て事で、今後ネットとかで日本代表の選手のPKの技術ガーーーとか言ってる輩を見かけたら、アホなヤツおるわと思ってヨシ、と。 ソイツがあの場面の爪先の向きにまで言及してますか、と。 ネットやYouTubeでサッカーについて語ってるヤツって、結局好き嫌いと思い込みだけじゃんソレってのばっかなんで、無視してオケですわ。 約4年に渡って森保無能論を掲げ続けてた様なのがゴロゴロいますからね。 ドイツとスペインに勝ってクロアチアと引き分けたんですよ。 無能はどっちだよと。 そういう連中の言うことを真に受けないでくださいね。 決して選手のSNSに凸たりしないでw、今後も楽しく日本代表を応援しましょうよ。 そういう事です。