2025年1月7日火曜日

お気に入りアルバム 2024年

   只今これを書いているのが2024年12/31の午後9時です。
 つまりこれが公開になるのは年が明けてからですね。
 皆さんは明けましておめでとうございます。
 俺はまだですが。

 という事で恒例のお気に入りアルバムご紹介のターンなんですが、12月は毎年リリースが少なくて登録がゼロでした。

 候補としてはsaucy dogの「ニューゲート」とかあったんですけどね。
 7曲収録で30分未満という物足りなさと、「良いんだけど…コレ
、夏に聴きたかったなぁ。」という印象の曲が多かった気がしてハマりませんでした。
 季節感については俺の勝手な気分というところなので、日本のロッ
クバンドがお好きな方だったら是非聴いてみてください。

 あとは土岐麻子さんの「lonely ghost」もありましたね。
 サウンド面ではちゃんと今風でありながら、ユーミンを彷彿とさせ
る王道J-POPですね。
 クールなビートに乗せて麻雀がテーマの曲をやっちゃう様なウィッ
トも良かったんですが、個人的な感想として小慣れ過ぎちゃってるというか、もうちょっと尖ったところとか毒気みたいなのを分かりやすく差し込んだ方が楽しくなったかなという完全な我が儘で登録ならずw
 多分皆さんは普通にお好きだと思うんでこれも聴いてみてください


 で、12月リリースが少なかったので過去のリリースの聞き漏らし
をディグっていて見付けたのがmoon kissedというバンドが9/20にリリースしていた「I'll see you  in New York」。
 サイケ感ありのポップロックですね。
 甘ったるさもありつつロックらしい疾走感もあり、そこにしゃくり
上げたり粘っこく歌ったりと個性の強いヴォーカルがのっかるというスタイル。
 トリオのバンドだけどシンセサウンドの比重が高いというのが特徴
的で良かったです。
 Spotifyのフォロワーが3000人位しかいないというまだ
まだ知名度の低いバンドなんですが、逆にインディらしい自由さが良い感じなんですよ。

 ではでは…

 という事で、個人的年間ベストの発表です。

 ホントのホントに個人的趣味全開なところだとmagdalena bayの「imginal disk」でした。
 ただコレは万人受けしないヤツなんで、「皆さんもお好きでしょ」
というのだとチャーリー・ブリスの「forever」ですね。

 bleachersも良かったなぁ。
 彼等は年に2枚アルバムを出すという変態行為をしたんですが、3
月に出した方のが良かったです。

 あと、総合的な完成度という点でカシー・ヒルも強く印象に残って
ます。

 邦楽アーティストは竹内アンナが一人勝ちでしたねぇ俺的には。

 あ、そうだ。

 ウチの作曲家先生、oceanfrequencyさんもソロアル
バム出したんですよね。
 10/18に「7021」というタイトルのアルバムを出したんで
す。
 このブログで紹介するのすっかり忘れてたw
 cunoの新曲を全然作らねぇなと思ってたらこんな事してやがっ
たのかとw
 7021って何なんでしょうね。
 7021……ナオニイ…(オイ)
 例の「靖」も収録されてるので一応俺の歌も入ってます。
 大昔のですけどね。

 てなとこで、2025年もよろしくお願いします。
 oceanfrequency次第ですがcunoもそろそろ再始
動するのかなぁ~みたいな。
 しないのかなぁ~みたいなw
 俺もう2年ぐらいギター弾いてないんですけど大丈夫なのかw

 さてと、やっぱり新年一発目は3630070かな…
 え? 何ですか、駄目ですよ「fc2 3630070」で検索したりしちゃ。
 俺のですからね!

 おしまい。

2024年12月23日月曜日

I am a unti-kuroihito

 こんにちは。
 前回のブログで楽天スーパーセールで散財したばかりと書いた翌日に、「やっぱりこれも」と帽子を買い足し、更に翌週セカストウィークという事で2軒のセカストをハシゴして更なる散財をしてきたkazuitです。

 何をやっているのでしょうね。

 さて、この原稿を書いてるのは12/18。
 通常通りのスケジュールなら、12/23の月曜日に公開になる筈
です。
 クリスマス直前ですね。

 という訳で、例のネタを書いてしまいますよ。

 イエス・キリストというのはキリスト教を作った人ではなくユダヤ
教の指導者であり、でありながらユダヤ教主流派を批判した結果ローマ帝国に王位僭称者であるとして突き出され、処刑されて亡くなったという所まで駆け足で説明しました。

 ところで、キリストには取り巻きがいました。
 取り巻きという言い方はアレですが、兎に角一緒に行動してた人達
です。
 有名なのは十二使徒ですね。
 勿論キリストの主張、教えに感銘を受けたからという人もいた事で
しょう。
 しかし、ユダヤ教の救世主伝説では救世主がやがてこの世に来る神
の領域、神の国に於ける人間の王になるとされていて、キリストこそがこの救世主なのではないかと思った者の中には今のうちにキリストに取り入っておけばゆくゆくは王の側近になれるのではないかという期待を抱いて近寄った輩もいたんだろうと思います。
 というか実際キリストにそう頼んで、「自分は王になるのではない
。民に支えるのが使命だ。あんたらはそんなつもりだったのか。」とガッカリされたなんてエピソードが聖書にありますからね。

 で、キリストが捕まって処刑されたんだからこの取り巻き達だって
同じ様にされて然るべきなのですが、この人達はめっちゃ逃げますw
 そして逃げ惑いながらこう言いふらします。
 「キリストは処刑されたが生き返った。我々は見た。」と。
 キリストは処刑される前に「自分は死ぬが三日後に復活する。ガリ
ラヤ山で待っている。」と予言したと。
 で、処刑の40日後にガリラヤ山に行ってみたら(キリストさん3
7日間待ちぼうけw)そこにキリストがいて、「自分は神からこの世を預かった。」と言い、「今後は貴方達が私の教えを世界に広める様に。」と言い残して昇天されたんだって。
 折角生き返ったんだから自分で広めたら良いのにw
 だからキリストはもうこの世にいないけど、ちゃんと生き返ったん
だもん、僕達見たんだもん、って言うのね。

 つまりユダヤ教の指導者だったキリストを、奇跡を起こす「神の子
」に仕立て上げていくんですね。
 やれ井戸から汲んだ水をワインに変えただの、水の上を歩いただの
、身体の不自由な者を触れただけで治しただの。
 所謂神格化ですな。
 自分達がキリストに従ったのは彼の人が本物の神の子である証を見
たからだと。

 そしてキリストの目的もまた改竄します。
 キリストはユダヤ教徒なのですからその目的は言ってしまえばユダ
ヤ人の勝利です。
 この世に神の国が降臨してユダヤ人はその国民となる。
 ユダヤ教では神はヤハウェただ一柱で、しかもその神はユダヤ人と
専属契約。
 世界の王者となるのは我々ユダヤ人だ、というのかユダヤ教という
ものですからね。大雑把に言えば。
 キリストがモラルを説いて「善き人であれ」と言ったのも、神の祝
福に相応しい人でありなさいよ、我々ユダヤ人が堕落しちゃってるから神の国がまだ来てないんだよ、我々がちゃんとすれば神の国はすぐに来るんだから、という事ですから。

 でも、ローマ帝国が世界を統べる時代の中で「神の国がやってきて
、ユダヤ人が勝利する。」という主張は即ちローマ帝国の支配を覆すという事になるのだから、この主張だと反逆者になっちゃう。
 だからこれは変えなきゃなんないんですね。

 それで「この世での行いは死後に裁かれ、天国に行くか地獄に落ち
るか決まる。」という事にしちゃう。
 モラルを持って善き人である理由は「地獄に落とされない為」にな
ったと。
 こういう教えを広める事で、ユダヤ人だけではなく人類みんなを救
おうとしたのがキリストで、自分達はそれを手伝ってたんだから捕まる謂れはない、と。

 これがキリスト教なんですよ。
 キリストと同じ様に捕らえられてしまいかねない取り巻き達が保身
の為にでっち上げたモンじゃねぇか、と俺には思えて仕方がない。
 俺が色々見たり読んだりしたものから総合すると、そうなっちゃう
んですよ。

 兎も角、キリストの取り巻きだった者達はこの新たな「キリスト像
」を触れて回ります。
 ローマ帝国から逃げながら。
 そして各地でこれを信じてしまう人達が出てきてしまうんですね。
 誰だって地獄になんか落ちたくないし、善き人でありたいし。

 キリストが起こした奇跡なんて何故信じてしまうんだと思うかもし
れませんが、我が国はほんの80年くらい前まで「いざとなれば神風が吹いて戦争に勝てる。元寇の時も日露戦争の時もそうだったじゃないか。」って言ってましたからね。
 その「神風」の名の下に働き盛りの若者を特攻させて殺してるんだ
から。
 「戦争で死んだらこの神社に祀ってあげるよ。神社に祀られるとい
う事は神様扱いという事だからね。」って言って。
 因みにその神社は由緒あるものでもなんでもなく、明治時代に軍部
主導で作られたものです。
 その神社には今でも英霊が眠るとされて、一部の政治家が参拝した
り首相が玉串を奉納したりしては近隣の「戦勝国」から怒られてますね。
 二千年くらい前の人達がキリストの起こした奇跡を信じてしまった
って、「何でだよw」なんて言えないですよね。

 という事でキリストの取り巻き達が広めだした「キリスト教」は徐
々に支持を集め、使徒達が亡くなった後も広められ続け、遂には西暦380年にローマ帝国が自国の国教と定めるに至ります。
 あまりに信者が増え、政治的影響力まで持ち始めたキリスト教とい
うものの規範を国の統治に利用した方が賢明だというところですね
 西暦というのはキリスト生誕を元年としますから、キリストが処刑
されてから実に350年ぐらい経ってここに至りました、と。

 でもね、よく思い出してみてくださいよ。
 そのキリストを処刑したのって、当のローマ人ですよね。
 どうすんのコレ、となった時、「いや、あれはユダヤ教の奴等が『
キリストは王位僭称者だ。反逆者ですよアイツ。』って言ってきたからだ。我々はユダヤ人に騙されてキリストを処刑してしまった!」と、ユダヤ人に責任を擦り付ける事にしたんです。
 つまりここからユダヤ人に対する迫害というのが始まる訳ですね。

 ユダヤ人迫害というと我々はどうしてもナチスを連想してしまいま
すが、実にその1600年ぐらい前からユダヤ人は侮蔑の対象だったのです。
 ユダヤ教の聖地のエルサレムからもキリスト教徒によって追われる
事となって…というその後の話は以前書いた通り。
 ユダヤ人にとってイスラエル建国というのは、1600年ぐらい前
からの悲願だったという訳です。
 ところが歴史の綾というもので、イスラエル国内にイスラム教徒を
住まわせなくてはならなくなった。
 これがパレスチナ人ですね。
 ユダヤ人からしたら仕方無く住まわせてやってるパレスチナ人が、
武器を持って自分達を攻撃してくる。
 一度和平を約束したのに、その和平を結んだイスラエルの首相を暗
殺して攻撃を再開してきて、何度鎮圧してもしつこく攻撃を止めない。
 「お前らええ加減にせぇよゴルァ!」というのが今現在のイスラ
エルの状態なんですね。
 ハマス一人残らずブッ殺すマン。
 因みにユダヤ教自体の歴史はおおよそ四千年ぐらいと言われていま
す。
 イスラム教はだいたい1400年ぐらい。

 なんかまた俺がイスラエル支持してるみたいな文章になってきまし
たが、あくまでも歴史の綾というのを伝えたいだけです。
 キリスト教を信じるのを馬鹿げてると思うのと同じくらい、ユダヤ
教も馬鹿げてると思ってるし。(いつか刺されそうな発言)

 さてさて、話はぐっと戻ります。

 そもそもキリストが目指したのは、ユダヤ人の勝利だったと書きま
した。
 ところがこの人の活動の結果、風が吹けば桶屋が儲かる方式で、1
600年ぐらいユダヤ人が侮蔑の対象となってしまい、終いにはただユダヤ人だというだけでガス室に送られて無差別殺戮なんて事まで起こってしまうというのが、歴史上の事実なんですよね。

 いや、絶対この人救世主じゃないじゃん。

 俺が「クリスマスなんていう他所様の救世主の聖誕祭なんかでキャ
ッキャはしゃぐんだったら、せめてお釈迦様のお誕生日がいつなのかぐらい知っておいたってバチは当たらないんじゃない?」なんて言う気持ちが少しは分かっていただけたでしょうか。

 え、俺?
 もう家族全員分のプレゼント用意し終わってますけど?

 ハイ、しょーもないオチが付いたところで、ドラゴンボール風に言
うなら「もうちょっとだけ続くのじゃ。」です。

 このイスラエルという国を、アメリカをはじめとする西側諸国がど
うして支持するのかというところの説明が、まだ残っているのです。
 が、流石に長くなってきてるので今回はここまで。
 それを説明し終えたら、この面白くない話は終わりです。
 もう一回だけお付き合いください。

 おしまい。

2024年12月9日月曜日

お気に入りアルバム 2024年11月

  この原稿を書いてるのは12/4。
 たった今、楽天スーパーセールで散財し終えたkazuitです。
 嗚呼…

 さて、そんな馬鹿は置いといて、毎月恒例の登録お気に入りアルバムご紹介。


 と言っても、今回は少ないです。

 先ず、poppyの「negative space」。
 ラウドメタルです。
 先月デヴィン・タウンゼンドを紹介した時に「俺はもうメタルは殆
ど聴かない」とか言ったのに2ヶ月連続でメタルのアルバムをお気に入り登録してやんの。
 poppyさんはね、滅茶苦茶美人なんですよ。
 俺は所謂垂れ目美女に弱いんですけど、この人まさに俺の好みドン
ピシャなの。
 その絶世の美女がスクリームヴォイスでラウドメタルをやってるっ
ていう、それだけでちょっと面白いんですけどね。
 でもそれが生半可な出来じゃなくて、ちゃんとメタルとして格好良
い。
 ただ過激なだけではなくメロディアスだったりドラマチックだった
り、適度にポップな曲も差し挟んだりと、ちゃんと完成度の高いアルバムに仕上がっています。
 昔はインスタグラマーが音楽「も」やってるみたいなイメージだっ
たけど、今やすっかりラウドメタルの担い手って感じなんですよね
 それこそ日本のカワイイ文化にも影響されてて、「モシモシ」なん
ていう可愛いだけの曲とかやってたんだけどなぁ昔は。
 あとこの人、昔グライムスと揉めてるのよねw
 グライムスはカナダ出身のエレクトロアーティストで、なんとイー
ロン・マスクの元カノで、マスクの子供を3人も産んでるという、ある意味敵無しの人なんですけどw
 まあそんな話は置いといて、poppyさんはビジュアルイメージ
も色々発信している人なので、インスタフォローも合わせてお勧めしときます。

 そしてcomanavagoの「club morpheus」。
 怪しくも楽しい、イケイケのディスコサウンドです。
 基本的には80sみが強いんだけど古臭さは適度に拭いとってあっ
て、ちゃんと現代的な音を出してます。
 アップテンポで楽しい曲ばかりなのに、何故かそこはかとない倒錯
感に満ちあふれているのがなんとも魅力的なんですよね。
 プレイタイムも55分と大満足、お腹一杯。

 と、11月はこの2作品だけでした。

 日本のロックバンド、homecomingsの新譜も方向性は好
みだったんですけどね。
 どの曲も「ここでグッとくる様なサビがあればなぁ」という感じだ
ったのと、シンガーが高音を全部ファルセットで歌うのが「ここはもうちょっと凛とした歌い方の方が…」と俺は感じるんですけど、それは彼女らにしたら「臭い」んだろうなぁ。

 あと、regina spektorがピアノ弾き語りのアルバムをリリースしていて、
これは好き嫌いは置いといて彼女の強烈な個性が前面にバーンと表現されていてインパクトは強かったですね。
 俺はお気に入り登録はしなかったけど、これはちょっと聴いてみて
ほしいヤツです。

 短いですが今回はこんなところで。
 ちょっと「散財反省の舞い」を舞ってきます。

 おしまい。

2024年11月25日月曜日

ミタモノ

  こんにちは。
 折角洋服を買ったんだから、お休みの日に家でゴロゴロしてるんだったら「その服いつ着るんだよ」って事になっちゃうので、「よし、じゃあ出掛けるか。」と家を出て、出た先でまた洋服を買っちゃうという無限ループに嵌まっているkazuitです。


 この原稿を書いてるのは11/20。
 こないだ11月になったと思ったらもう終わりが見えてきて、とい
う事は今年ももうすぐ終わってしまうんですね。
 いやぁ、恐ろしい。

 で、今回は、まあ雑談的な、近頃観た映画やらなんやらのお話です


 つい数日前、グラディエーター2を観てきました。
 正直1の内容を一つも覚えてなかったというか、実は1は観たんだ
けど途中寝ちゃった様な記憶がw
 アカデミー賞獲りまくりの映画で寝るなよ俺。
 で、2なんですけど、個人的な感想としてはちょっとご都合主義な
部分が目立ち過ぎなのと、オチが「まあそうなるでしょうね。」みたいな予測可能な感じで、イマイチ乗れなかったかなぁ。
 一応ベースとなる史実はあるものの、かなりフィクション盛り込み
まくりで、多分誰もが観ていて「イヤイヤw」となる箇所が複数あると思います。
 映像的にはアイマックスで観たので迫力はありました。
 言ってもリドリー・スコット作品ですからそこら辺のクオリティは
間違いない。
 あとはデンゼル・ワシントンの存在感は素晴らしかったです。
 あの方は悪役を演じるとホントに良いですね。

 ちょっと前にはエイリアン:ロムルスを観ました。
 かなり前にこのブログで、「フェイバリット映画はナウシカとエイ
リアン2」と書いた事がある俺なのでエイリアンの新作は観に行くのですよ。
 エイリアンは1~4までがそれぞれ別の監督によって撮られていて
、そこから暫く間が空いたあと(エイリアンvsプレデターなんて番外編はありましたけどね。あれはネタ映画ですから。エイリアン本筋には関係ありません。)、1の監督だったリドリー・スコットによってプロメテウス、コヴェナントという2作品で「そもそも何でエイリアンなんてモンがいるのか」という過去のお話が作られたんですね。
 俺は結構コヴェナントは好きなんですけど世間では評判悪いみたい
でw、まだ続きがありそうな感じだったのにそっちは置いといて別の話を出してきたのが今回のロムルスです。
 ドント・ブリーズというホラー映画で名を売ったフェデ・アルバレ
スというウルグアイ人の監督による作品ですね。
 エイリアンという映画は化け物と、化け物から逃れようとする人、
あるいは化け物を退治しようとする人と、化け物を捕らえて利用しようとする人との三つ巴の展開になるのが常なんですけど、その捕らえて利用しようとする勢がウェイランド・ユタニ社という企業でして、今回のロムルスという映画ではこのウェイランド・ユタニ社が実はもうエイリアンを捕らえていて、とある宇宙ステーションで極秘に研究、実験をしていたという新たな設定。
 で、勿論エイリアンを制御できる筈もなくw、ステーションは壊滅

 で、ユタニ社はそのまま極秘の内にそのステーションを破棄しよう
としていたんですね。
 で、そこに植民星で過酷な環境で生活していた若者たちが、より良
い植民星に移り住む為に廃棄寸前で無人(の筈)の宇宙ステーションにコールドスリープ装置を盗み出す為に忍び込んでしまうんです
 そしたらそこはエイリアンだらけっていうw
 映画の出来といてはエイリアンという設定から上手く練り込んで面
白いものを作り上げたなと思いました。
 ただ個人的には過去作オマージュが随所に盛り込まれていて、「あ
あ、これは何作目のあの場面だな。」「これはあそこのセリフだな。」というのがちょっと多すぎて集中できないとも思いましたね。
 笑っちゃったのは「get away from her!」と言った後、ちょっと間を置いて「…you,bitc
h!」と付け加えたシーンですね。
 これはエイリアン2のクライマックスで主人公のリプリーがエイリ
アンクイーンに向けて言い放つ有名な台詞なんですが、2では「get away from her,you bitch!」と一息に言われてるんですけど、ロムルスではクイーンでもなんでもないゼノモーフに向かってわざわざ言っているんですね、「you bitch!」を後から付け加えて。そんな必要無いのにw
 もう、ただ監督が過去作の台詞を出したかっただけっていうね。
 言ってる俳優さんもちょっと戸惑った様な表情をしていて、ギャグ
で入れてるシーンというのが分かります。
 映画の内容に話を戻すと、この作品で過去には無かった新たなヤベ
ェアイテムが登場したので、これきっかけで更に続きが作れそうな気配。
 そういう意味でも観る価値はあるかと思います。

 その前に映画館で観た映画というとDUNEのpart2かな。
 DUNEはpart1を観て「…おもんない。」と思って2を観て
ないという人もいるかと思うんですよ。
 DUNEって原作の長編小説があって、過去にそれを無理矢理一本
の映画にまとめようとして失敗作を生み出してしまっているんです
 なので今回のはパート分けして作っているんですね。
 なモンだから1では主人公が一族郎党皆殺しにされて、母親と二人
で命辛々逃げ延びるというところで終わってしまうので、爽快感の欠片もない映画になってしまっているんです。
 ただ、2はそこからの逆転劇が描かれていますから、1で見限って
しまっていた人も観てほしい作品です。
 人気小説の映像化の、今度こそは完璧バージョンってヤツですから
ね。
 もう映画館では観られないので自宅のテレビとかで観る事になると
思いますが、この映画は音が重要なファクターなので出来れば重低音の出るヘッドフォンを用意して、出来るだけ大音量で観て頂きたい。
 原作小説の尺の全部は描き終わってないので多分part3もある
筈ですから、予習という意味でも押さえておいてほしいです。

 逆に俺がpart1がつまらなくて2を観てないのがNetfli
xで配信されてるレベルムーンです。
 1の配信前には各SNSで予告を流しまくっていて、結構力の入っ
たプロモーションしてるなと思ったので期待して観たんですが、お話はありきたり、映像に目新しさはなく、アクションに至っては古臭いとまで思いました。
 ストーリーはもう七人の侍パターンで、侵略者から故郷を取り戻す
為に腕っぷしは確かだけど曰く付きな仲間を集めるという話。
 ウォシャウスキー姉妹に重用されてハリウッド俳優として名を馳せ
た韓国人女優ぺ・ドゥナも出演してるんですけど、衣装がダサくて、アクションシーンが「今更そんなグリーンディスティニーの劣化版みたいな事やる?」みたいな、ホントにペ・ドゥナの無駄遣いという感じでした。
 2は観る気が起きなかったですねぇ。

 ネトフリでアレな感じだったと言えばアンブレラアカデミーもです
ね。
 最終シーズンが夏頃に配信されたので全シーズンまとめて観たんで
すけど、大風呂敷広げ過ぎて、うまく畳めなかったというより畳むのを諦めた感じ。
 世界各地で妊娠すらしてない女性が何人も同時に突然出産するとい
う事件が起こり、謎の大富豪がその産まれた子供達を引き取って世界を守るヒーローに育て上げる。
 しかしその大富豪=義父の理不尽なまでの厳格さに、ヒーロー=養
子たちは次々と去ってしまってバラバラになっていた。
 と、そこに義父が亡くなったと知らせが届いて、久方ぶりに養子た
ちが一同に介すと、実は数日後には世界が滅亡する危機にあると分かって奔走する羽目になるという、初っ端からモリモリに設定詰め込んじゃって、「どうやって帳尻合わすんだろう」と思って観てたら全てを投げ出して終わるっていうねw
 なんだよそれっていう。

 同じ様なパターンでブラックリストも駄目でしたね。
 ブラックリストは以前このブログで「酷い終わり方のドラマ」とし
て紹介したら、実はその時点では完結してなかったという俺のドジッ子な一面を(誰だ全面的にドジだろと言ったヤツは)見せてしまったヤーツなんですが、今度はホントに完結しまして、で、やっぱり駄目っていうw
 元々アメリカのスパイだったレイモンド・レディントンという男が
姿を消した後、莫大な富を築いた裏社会の大物として君臨していた筈が突然投降してきて、世界中の極悪人を捕らえる協力をすると申し出てきて司法取引を持ち掛けてきて、FBIが極秘にそれに応じてレディントンの持つ極悪人リストに載ってる犯罪者を捕らえる秘密のチームを結成するというお話で、レディントンがかつて姿を消した後に何をしていて、本当はこの男は何者なのかというところをチラチラとばら蒔いておいて、結局何も明かさず終わっちゃったのよ。
 かなり長く続いたドラマなので、各所にちりばめた伏線を全部破綻
なく回収できるオチが作れなかったんじゃないかなぁ。
 アメリカのドラマって各話毎に別のチームが脚本を作ってたりする
から、最初の設定作りをしっかりやった上で脚本家たちに共有しとかないとこういう事が起こってしまうんですよね。
 最初の設定が「謎めいている」としか作られてないままにやり続け
てしまった感じ。

 さて、駄目だったヤツばかり紹介してもアレなので、ネトフリで面
白かったのも少し。

 先ずはドクターハウス。
 イヤイヤ今更観たんかい、と思われても仕方無いんですが、そう、
今更観ましたw
 流石エミー賞を何度も受賞してるドラマだけあって、かなり面白か
ったです。
 主人公のハウスは診断医として滅茶苦茶天才的でありながら人間と
しては最低野郎で、周りを振り回し、時には自分自身すら振り回しちゃってエライ事になっちゃったりするというドラマですね。
 完璧な人間などいないという事を完璧に描いた作品という感じでし
た。
 ハウス以外のキャラクター達も魅力的。

 もう一つ面白かったのがグッドプレイスです。
 これはなんと死後の世界が舞台というドタバタコメディ。
 主人公のエレノアは「ハイ、あなたは死にました。生前の行いが素
晴らしかったのであなたは今後永遠に良い所=グッドプレイスで暮らせます。」と言われ、所謂天国的な場所で暮らし始めるんですが、その「生前の行い」というのにエレノア自身は全く身に覚えがないんです。
 それどころかエレノアは超自己中の結構最低なヤツなんですよ本当
は。
 で、そんな事がバレたらマズイと考えたエレノアは、生前哲学の研
究者だったというチーディという男性に師事して「道徳的行いとはどういう事か」を学び始めるんですが、生来の最低ぶりがやっぱり漏れ出てきちゃって次々に事件を起こしてしまうというお話です。
 そしてシーズン1の最後にそれまでの話を引っくり返す事実が明ら
かになって…という展開。
 一話30分弱でサクサク観られて、基本ドタバタコメディでありな
がらキチンと哲学の知識に基づいた脚本で、アメリカのドラマでありながらキリスト教とも違った死生観を提示しているのは興味深かったですね。
 笑えてほっこりできて、イイモン観たなと素直に思えたドラマでし
た。

 あと、ラブ・デス+ロボットも観たんですけど、これはオムニバス
作品で出来の良いものもイマイチなものもあるんですが、シーズン1の最後に収録されてるエピソードが飛び抜けて秀逸なのでそれだけでも観てほしいです。
 アレは凄い。

 さて、結構長くなってきたので今回はこの辺で。

 レベルムーンのpart2が面白かったらスミマセンw

 おしまい。

2024年11月11日月曜日

お気に入りアルバム 2024年10月

  札幌はとうとう気温が終日一桁という日もぼちぼちで、洋服好きとしてはレイヤードやらマフラーや手袋の小物なんかの活躍の時季がやってきて楽しくなってきたところですが、そんな話はさておいて今回は恒例のお気に入りアルバム紹介のターンですw


 先ずはmedicineの「medicine」。
 3月にもアルバム出したばかりだしセルフタイトルだし、本当に新
譜なのかと思って聴いてみたんですが、ちゃんと新譜でしたw
 サイケデリックノイズポップ。
 この一言が全てを現している、そんなアルバム。
 そりゃ好きだよこんなん、ってヤツでした。

 つぎにvitesse xの「this infinite」。
 シャカシャカと軽快なリズムトラック、爽やかで心地好いシンセサ
ウンド、そこにウィスパーヴォイスのヴォーカル。
 アップテンポの曲調に乗せられるゆったりとした歌メロ。
 目新しさはないものの、やっぱりこれって気持ち良いんですよ。
 二年前のアルバムに比べてギターが少し目立ってる気がするけど、
その他のパートがガッツリ打ち込みなのでロック感は無いかな。
 これは万人受けするヤツかと。
 そしてアルバムジャケット。
 もう、ありがとうございます、です。

 次、jordanaの「lively premonition」。
 基本はポップで穏やかな曲調で、歌声の質とかハーモニーの付け方
からはちょっとカーペンターズを想起させられます。
 音楽的にはシンプルなのかと思いきや結構気の利いた転調等の工夫
が成されていて、穏やかでありながら飽きさせないのが良いという印象でした。
 聴き終えた時にほんわかと「良かったなぁ」と思える、心洗われる
アルバムでした。

 それからデヴィン・タウンゼンドの「 PowerNard」。
 ヘヴィでラウドなメタルでありながら分厚く重ねられたハーモニー
はオペラティックで、メタルを聴いてるのに何か癒されるという、期待通りのいつものデヴィンw
 スティーヴ・ヴァイに見出だされた時からファンなんですよ俺。
 最後にちょっとふざけるのも、またこの人らしさなんだよなぁ。(
PVはずっとふざけてます。)
 最早メタルなんてほぼ聴かなくなった俺が、聴く価値があると思え
るアーティストなのです。
 ただし、かなり人を選ぶヤツですのでご用心。

 最後にsophie ellis-bextorの「murder in the night」。
 タイトルこそ物騒なものの、内容は華やかで煌びやか、文句無しに
楽しい音楽が詰まっています。
 ディスコソウルに軸足を置きながら、曲によってはロック寄りにな
ったりR&B寄りになったりと自由自在に変化して、そこにハスキーながら確かな歌唱力のヴォーカル。
 楽しさという点においては今年最高かもと思いました。
 家事とかワークアウトとか、つまんない事を黙々とやらなきゃの時
に流すと良いかも。

 10月はこんなところでした。

 歌声が大好きなmxmtoonのアルバムは、ちょっと似た曲調が
揃っちゃってメリハリに欠けたかな。
 ケロケロボニトとの共演曲だけお気に入り登録しました。

 あと、アンダーワールドもアルバム出してましたね。
 こちらもなんかもう一歩って感じでしたね、個人的には。

 世間的にはコールドプレイの新譜が大きな目玉だったんだと思うの
ですが、正直俺コールドプレイのどのアルバムを聴いても「…なんか、普通じゃね?」となっちゃうんだよなぁ。
 この人達ならではのポイントというのが見付けられない。
 ひょっとしたら歌詞なのかな?
 興味が湧かないので調べてませんw
 とはいえ世界的大スターですから皆さんも一応は聴いた方が良いと
思います。
 「何言ってんだkazuitは!」と思うかもしれませんしw

 という訳で、俺の偏った趣味を晒すコーナー、来月も続きます。
 お楽しみに。

 おしまい。

2024年10月28日月曜日

ケンタッキークリスマス

  こんにちは、寒くなってきたので羽毛布団を出してきたら布団から出られなくなったkazuitです。

 さて、この原稿を書いているのは10/23、気付けばもう今年も終わりが見えてきました。
 もう歳くってると時が経つのが早い早い。

 とは言え今回のブログのタイトルを見て「もうクリスマスの話? いやいや流石に早過ぎでしょ。」と思いました?
 まあ聞いてくださいよ。

 皆さんクリスマスにケンタッキー買います?
 まあ定番ですよね。
 ケンタッキーではないにしても、何かしらの鶏肉料理は用意すると
いう方が殆どかと思います。

 と、こんな書き出し方した時点で「はいはい、本当はニワトリじゃ
なくて七面鳥を食べるんだって言いたいんでしょ?」と、察しの良い人なら思うかもしれません。
 四分の一ぐらい正解。

 では、「そもそも本当は七面鳥を食べるのはクリスマスじゃないの
よ。」という話は知っていますか?

 更には、「海外の人達はクリスマスにケンタッキーを食べる日本人
を笑いものにしている。」というのは?

 順番にいきましょう。

 ここ何年か、ブラックフライデーという言葉を耳にする様になりま
したよね。
 11月の第四金曜日がそれに当たるんですけど、アメリカでは一年
で一番小売店が大きな売り上げを叩き出す日と言われています。
 じゃあ何でそんなタイミングで大きな売り上げを出せるのかという
と、その日は感謝祭、サンクスギビングデイの翌日だからなんですね。

 感謝祭、つまり11月の第四木曜日の翌日というのは暦の上ではお
休みではないのですが、アメリカではこの日を休暇にする企業が多いんだそうです。
 で、デパートとかの小売店は感謝祭用の売れ残り商品をセール価格
で売り出すと同時に、ここから本格的にクリスマス商戦をスタートさせるという事で、多くの客が店に詰めかけるという事なんです。
 で、必ず黒字になる金曜日だからブラックフライデーという訳。

 という事で、もうお察しかと思いますが感謝祭というのが本当の七
面鳥を食べる日なんです。
 ホントはクリスマスより一月くらい前なの。

 とは言うものの、この感謝祭というのをちゃんとやっているのって
北米、つまりアメリカとカナダぐらいなんですよ。
 それでアメリカの映画やドラマを観たヨーロッパの人達が「楽しそ
うだな」となって、でも自分達は感謝祭はやらないから、代わりにクリスマスに七面鳥を食べるという事をやり出したと。
 アメリカ、カナダ以外はクリスマスに七面鳥食べるんですね。

 勿論日本はそもそもキリスト教国ではないので感謝祭はやらないで
すけど、欧米の文化、風習を格好良い、お洒落と思って憧れるのが日本人でして。
 でも欧米ほど七面鳥が一般的には売られてないというところに目を
着けたのがケンタッキーさんという訳ですね。

 ところがこの欧米への憧れでやってる筈のケンタッキークリスマス
が、欧米人達の物笑いの種になっていると。

 お米が主食の日本人にはなかなか感覚が掴みづらいのですが、欧米
人の主食は「肉」ですよね。
 勿論お昼は欧米人でもサンドイッチとかブリトーとかタコスとかで
済ますでしょうけど、やっぱり晩御飯はお肉が食べたいというのが一般的。
 で、そのお肉の中でも豪勢なのは牛肉、普通なのが豚肉、鶏肉とい
うのはチープな、安物の肉というイメージなんだそうです。

 そしてケンタッキーというのは所謂ジャンクフード、スナックとい
う扱いなんですよ。
 「食事」ではないの。
 コーラと一緒に手掴みで食うヤツ。
 そんなものを聖なる夜に食べるなんて、というのが欧米の人達の感
覚なんだそうです。

 クリスマスっていうと日本では12/25という感じですけど、欧
米ではクリスマス休暇、ホリデーとして元日までずっと続くお休みなので、クリスマスに食べる食事というのは日本で言うところのお節料理みたいな事ですよね。

 想像してみてください。
 お正月に実家に帰って、お母さんに「ご飯だよ~」って言われてお
節料理食べる気満々でお茶の間に行ったら、テーブルの上に銀だこのタコ焼きが乗っかってるという場面w

 美味しいし好きだけど、いやいや、今それじゃないでしょ! ってなりますよね。
 欧米人にとっての「クリスマスにケンタッキー」って、正にそれっ
て事です。

 欧米では七面鳥を焼くのはお父さんの役目で、七面鳥のお腹の中に
お米やハーブやスパイスを詰めたり、表面にソースを塗ったりしてオーブンに入れるという、お父さんが家族に良いところを見せるイベントという側面もある訳ですが、買ってきてテーブルに置いて終わりのケンタッキーにはそういう意味合いも無いですよね。
 「料理」ですらない。

 ケンタッキーを用意するにあたって頑張るところと言ったら、寒い
中お店に並ぶ事ぐらいですよね。
 よく考えたらクリスマス以外の日なら普通に買えるケンタッキーを
わざわざ並んで買わなきゃなんないのも何だかなぁという感じですが、更に嫌な情報を教えちゃうと、ケンタッキーって普段は冷凍してない生の鶏肉を仕入れているんだそうですが、クリスマスはそれじゃ足りないのでその時期だけ冷凍肉を仕入れるらしいんですよ。
 冷凍食品関連の仕事をしている友人に聞いた話なんで間違いない情
報だと思います。

 という事は、普段は普通に買えるものをわざわざ並んで買った結果
、普段のより不味い可能性があるというw
 しかもそれを欧米人に笑われるんですよ。

 どうします?
 今年もクリスマスにケンタッキー買いますか?

 Amazonで「七面鳥」で検索すると冷凍のスモークターキーレ
ッグというのが結構出てきたり、高価ですけど丸鳥のものも無くはないですから、感謝祭、今年で言うと11/28には七面鳥を食べて、クリスマスには豪勢にローストビーフというのはどうでしょう。

 いや、て言うか、キリスト教信者じゃないんだから、白米と味噌汁
と御新香で良いんじゃないかなぁw

 それにしても、これだけブラックフライデーというものが毎年日本
でも騒がれる様になってきてるのに感謝祭はガン無視なところに闇を感じますよね。
 要するに、俺が今回書いた様な事が知れ渡ったらクリスマスに鶏肉
を売ってる人達、とりわけケンタッキーが年一の書き入れ時を失いかねない訳で、そりゃ必死に内緒にしますわな。
 メディアなんてスポンサーの意向が最優先なんだしね。

 実はNetflixの大ヒットドラマ、ストレンジャーシングスに
もクリスマスにケンタッキーを食べるシーンがあります。
 しかも、妙に尺が長いんですよ、そのシーン。
 登場人物4人が黙々とケンタッキー食べ続けるんで、大概の日本人
はアレ観て「何か妙に長いな、このシーン。」となるんですが、アメリカ人にとっては「プッ、クリスマスにケンタッキーてw」みたいなシーンをじっくりと見せつけられるという、ギャグシーンなんですよね。
 クスクス笑ってしまうヤツ。
 そんなんを日本人はガチでやっちゃってるんですよね。
 しかも、ちょっと奮発して買った高いワインなんか飲みながらw
 アカンアカン!

 あと、ピクサーのベイマックスにも、主人公のヒロが亡くなった兄
の通ってた大学に自分も進学すると決めたシーンで、育ての親である従姉だったか叔母だったかの女性が「今夜はお祝いに、チキンよ!」っていうのありましたよね。
 あれも日本人は「そういう世界観なのかな」としか思わない人が殆
どだったと思うんですけど、アメリカ人的には「お祝いにニワトリてw」というシーンでしょ。
 ベイマックスは日系人の主人公が隙っ歯だったりと、日本リスペク
トな様でいて結構アレですよね。
 因みに昔のハリウッド映画なんかでの日本人の古いステレオタイプ
って出っ歯に眼鏡、スーツを着ていて首に一眼レフカメラを提げているというのがあるんですけど、アレって別に日本人が骨格的に歯並びが悪い人が多いとかいう訳ではなくて、歯列矯正というものが日本に入ってくるのが遅かっただけなんですよね。
 アメリカ人にも元々は歯並びが悪い人は普通にいて、子供のうちに
治しちゃってるだけ。
 今は日本人も歯列矯正は普通にする訳で、そんな古いイメージをベ
イマックスでは引き摺っちゃっているんですよ。
 ベイマックスは映画としては面白いし俺は好きなんですけど、そう
いうとこアレよねぇとは思います。

 最後に脱線してしまいましたが、この話は感謝祭の前にしておかな
きゃと思ってこのタイミングで書かせてもらいました。

 なんだかケンタッキーディスみたいになってしまいましたが、別に
俺もケンタッキー嫌いではないんですよ。
 クリスマスはやめとこうよというだけで。

 という訳で、ケンタッキーは明日食べましょう。
 コレ読んでたら食べたくなっちゃったでしょw

 そしてイヴにケンタ前に並んでる奴ら見て「バーカバーカ」と思い
ましょう。(ヤメレ)

 おしまい。

2024年10月14日月曜日

お気に入りアルバム 2024年9月

  さて、この原稿を書いているのは10/9。
 毎月恒例の、俺が9月にSpotifyのお気に入りに登録した新作アルバムをご紹介する回です。


 先ずはdummyの「free energy」。
 ゆるデジロックと言ったところでしょうか。
 疾走感のあるテンポの曲でも脱力系ヴォーカルとノイジーなサウン
ドメイクとでファジーな世界観を作り上げていて、軽快だけどユルいみたいな事になっているのが心地好かったです。
 そして最後にチル系の曲で締められてました。
 凄い大傑作、みたいなアルバムでは正直ないんですが、こういうの
はお気に入り登録しちゃうよなぁ~みたいな感じでした。

 次にdora jarというアーティストのデビューアルバム「no way to relax when you are on fire」。
 これまでも俺が勝手に変態ポップと呼んでいるジャンルのアルバム
をご紹介してきました。
 ビーチボーイズの「ペットサウンズ」から始まって、トッド・ラン
グレンやXTCといった「音楽的にはマニアックな事をやってるのに、耳触りは心地好いサウンドを作り出している」みたいなアーティスト、作品ですね。
 このdora jarさんもこの系統でして、しかも何かね、この人は爽やかに変
態なんですよ。
 なかなか言葉で説明するのは難しいので、これは是非聴いてみてほ
しいです。
 個人的にはちょっとフランク・ザッパみを感じましたね、女性アー
ティストなんですけどね。

 次に、innaleeというアーティストのアルバムなんですが、
「BRUND」と「CLOSE YOUR EYES」というアルバム。
 これ、スウェーデン語版と英語版の2枚リリースされていて楽曲と
しては同じ曲が入ってるんですね。
 これはiamamiwhoamiのシンガーのソロプロジェクトで
す。
 シンプルで耳触りの良いシンセサウンド、適度にミニマルで適度に
スペーシーなプロダクション。
 そしてクールなメロディに美しい歌声。
 しっとりめの曲が多めだけどビート感が心地好い曲も差し挟まれて
いるというのも好印象。
 これは万人ウケするヤツだと思います。

 次がlane 8の「childish」。
 これはめちゃめちゃベタなシンセ、エレクトロ。
 だがそこが良いのです。
 そもそもが俺がこの人の作り出すサウンドが大好きなんでして、安
心、心地好い、感動的というところなんです。
 所謂「好きなモンは好き」というヤツですなw

 最後にpale wavesの「smitten」。
 ストレートで爽やかなガールズロックです。
 ガールズロックというワードから来るイメージそのまんまって感じ
で、心地好いギターサウンド、ロック感。
 そしてキャッチーな歌メロ。
 コレ嫌いな人いないでしょって思うんです。
 強いて挙げると歌い方にちょっとクセはあります。
 でも好きw

 9月は以上でした。
 リッチー・コッツェンも新譜出してましたが、この方はもうマンネ
リが許される方なのでいつも通りの出来なんで俺はもうお気に入り登録しなかったんですが、聴いた事ないという人は是非聴いてみてほしいですね。
 歌もギターもマジで上手過ぎますから。
 しかもこの人、ソロアルバムだとベースもドラムもキーボードも自
分でやっちゃうのよね。
 しかもしかも、もはやイイおっさんなんだけど若い頃はスンゲェイ
ケメンだったし、なんでもっと売れなかったのか不思議という方なんですよ。
 俺の中では大スターという人です。

 あと、一昨年「これは今年の個人的ベストアルバムになるかな」と
思ってたらギリギリ12月にtricotの「上出来」にかっさらわれたという、個人的2022年第二位だったsupersport!も新譜出してたんだけど、これはちょっと変化球な曲多めで、もっとストレートで気持ちいい曲とのバランスが良ければなぁという感じでした。
 この人達はYouTubeチャンネルの登録者数がcunoと大差
無いという親近感モリモリな感じなので、聴いてみて気に入った方はYouTubeも登録してあげてくださいw

 今回はこんなところで。

 おしまい。