以前ここのブログでループ物の話をして、ループものは映画の他にゲームにも波及してるジャンルですよと書き、幾つか作品を紹介しましたよね。 ひょっとしたらその時、「あれ、あのタイトルの話はしないのかな?」と思った方がいたかもしれません。 ループ物のゲームで傑作と呼べるもので、ここのブログの別の回で既に名前を出してるのがありましたからね。 それが「ライフ・イズ・ストレンジ」です。 ファンタジーの話をした回で、ダンジョンズ&ドラゴンズに触れた時にタイトル名を出しましたよね。 何故ループ物の回で触れなかったかというと、この作品の話はブログ1回分のネタとして取っておいたというのが一つ。 話が長くなるかなとw もう一つは、ループ物の中でのジャンルの話。 大抵のものはループという謎の現象に主人公が巻き込まれ、そこからの脱出を試みるというのが定番なのに対し、主人公がループ能力を手に入れ、それを使って過去の問題を取り除こうとするパターンもあって、その代表格が「バタフライエフェクト」という映画だと以前書きましたよね。 「ライフ・イズ・ストレンジ」はこの「バタフライエフェクト」のパターンの方なんですよ。 「ムジュラの仮面」なんかとはまた別のテイストのものなので、別の回に話そうなか、と。 「ライフ・イズ・ストレンジ」の舞台はアメリカのとある田舎町で、主人公はマックスという女子高生です。 マックスは写真家を目指していて、高校でもアートを専攻しています。 このゲームの中には「ニューヨークで開催される写真コンテスト」というのがあって、マックスの通う高校からそのコンテストに一作品提出される事になっています。つまり学校の代表作という事ですよね。 このコンテストに出展され、評価されれば写真家としての将来も明るいと言える訳で、学校の代表に選ばれる為に生徒達は作品を、先ずは先生に提出しなきゃなんないんです。 マックスの通う学校にはプロの写真家が講師として来ていて授業を受け持っているんですよ。 だからマックスも勿論作品を提出しなきゃなんないんですけど、まだできてないよね。 まだどんなものを撮れば良いか、どんなものが自分らしい作品と言えるのか確信が持てないという、悩める女子高生というのがマックスのキャラクターなんです。 ある日マックスはその写真家の授業で居眠りしていまい(高校あるある)、ペンケースを床に落としてしまったり先生に指されてしどろもどろになったりと、散々な事になって授業を終え、先生にコンテスト用の作品を早く提出する様に釘を刺され、憂鬱な気持ちでトイレに向かいます。 するとそのトイレの中に、何故か一羽の美しい蝶がヒラヒラと舞っているんです。 だからコレ、はっきりと「バタフライエフェクト」へのオマージュをしているんですよね、ここで。 この蝶を見たマックスは思わず持っていたカメラを構えるのですが、そこに男女が言い争う声が聞こえてきて、つい身を隠すんです。 そしたら何と、そこに銃声が響き、男の方が逃げ去って行くのが聞こえ、マックスが身を覗かせるとそこには女の子の遺体が転がっているのです。 うわあぁぁあっとなった次の瞬間、マックスはさっき受けてた写真家の授業に戻っているんですよ。 何故かマックスは時間を巻き戻す能力を手に入れてしまっているんです。何故か。 さっきの授業の失態を巻き戻し能力で取り戻したマックスはトイレに向かい、今度は男女が言い争っている最中にわざと物音をたてて銃による凶行を未然に防ぐ事に成功します。 男の方はやはり逃げ去って行き、そこに残された女の子の方を見ると、その娘はかつてのマックスの親友で、でもグレてしまってドロップアウトして疎遠になっていたクロエという娘だったんです。 クロエは自分の親友の女の子が行方不明になっていて、警察の捜索も遅々として進まないのに業を煮やして自分で捜索し始めていて、行方不明に関わっていそうな男子生徒を捕まえて問い詰めていたんですよ。 そしたら撃たれてしまった。 それをマックスが救ったという訳なんです。 クロエはマックスにも捜索を手伝ってほしいと頼み、マックスは何故か手に入れた巻き戻し能力を駆使してクロエと共に行方不明事件の真相を追うというのが、このゲームのストーリーになります。 と、大筋はそこなんですけど、それ以外にもマックスの周りには色々とトラブルがあります。
🌀2 へ続く