-1- の続き
さて、革靴の良さというか楽しみ方って三つあると思います。 第一は勿論デザインの良さ、カッコいい、お洒落というのを楽しむというところですよね。 で、二つ目が経年変化。 これはジーンズにも通じるところです。 例えば革靴って必ず履きジワが入ります。 革靴という物の作り、性質上、これは絶対避けられない。 簡単に言ってしまえばダメージなんですけど、それが何とも、自分の足で刻み付けた「味」という感じなんです。 それに、革という素材はどうしても伸びるんですよね。 だから本来はいちいちシューレースをほどいて履き口を広げて足を入れて、またしっかりとシューレースを結び直す。 脱ぐ時も同様で、無理矢理足を引っこ抜いたりしないでシューレースをほどいて脱がなきゃなんないの。 めんどくさいよね。 仕事で革靴を履いてる人ならこの辺ちゃんとやるべきだと思うんですけど、カジュアルで気軽に履きたい人は靴べら使って脱ぎ履きしちゃいますよね。 なので履き口は伸びますw でも、それも味として受け入れるのもアリかなと、個人的には思うんですよね。 それに、履き口広がってる方が靴擦れしないし。 因みに、この「シューレースほどいたり結び直すのメンドイ」から流行ったのが、モンクストラップというタイプの革靴です。 これ、慣れると結構簡単にストラップを開け閉め出来るので、ビジネスシーンで履く革靴の履き口を伸ばしたくない人には良いんですよね。 海外の映画やドラマ観てると、外を履いて歩いた靴のまま家の中で暮らしていて、靴を履いたまま机に足を乗せたり、靴のままベッドに上がったりしてて、我々日本人はギョッとしちゃいますよね。 でも、あの文化圏で出来たものなんですよね、革靴っていうのは。 日本人はそれと比べると格段に靴を脱ぎ履きする機会が多いですから、モンクストラップが流行るのも分かりますよね。 まあ今は単にデザインがお洒落だと思って履いてる人の方が多そうですけど。 はいまた脱線した。 話を戻しますw で、逆に革が縮むという事もあります。 濡れた革が乾く時というのは、やっぱり縮むんですよね。 足って一日にコップ一杯分ぐらい汗をかくって言われているんで、一日革靴を履いてたらそれなりに革は汗を吸い込んでいる事になります。 だからシューキーパーという物を使って靴の形をキープするという事が必要になってきます。 木製のシューキーパーなら革に染み込んだ湿気を吸ってくれるし、香りの強い木なら消臭効果も期待できる。 履きジワもある程度は伸ばせます。 履きジワはお手入れを怠ると、そこから革が割れる恐れもあるんですよ。 ただ、俺はこのGUの靴には今のところシューキーパーを使ってません。 なるべく早く「履き古した感」を出したいが故にw これはお勧めしません。 皆さんは必ずシューキーパーを使ってくださいね。 Amazonでレッドシダーという木材のもので二千円台ぐらい。 と、こんな感じで革靴には「育てる」という楽しみもあるんですよね。 で、三つ目に、お手入れが楽しいというのがあります。 と聞くと「いやいや、面倒なだけじゃん。」と思う人もいるかも知れませんね。 でも、革靴って手間を掛けてやるとそれが「艶」となって返ってくるんですよ。 それこそ、YouTubeで「革靴」で検索すると、鏡面磨きという、ホントに靴の表面に周りの景色が写り込むくらいピカピカにする動画が幾つも出てきます。 アレ観たら「へぇ、面白い。やってみたいな。」となる人は多いんじゃないかな。 男子はこういうの好きだからねぇ、基本的に。 靴のケアってざっくり言うと、ブラシで埃を払って、クリーナーを付けて汚れを拭いとって、保湿用のクリームを塗って、ブラシでクリームを均一に摩り込んで、乾かしたら余計なクリームを拭いとって、艶出し用のワックスを塗ってまた磨いて、みたいな工程があって、だからそれなりに道具も必要になってきます。 「うへぇ」と思った? でも大丈夫。これらのグッズ、百均で揃います。 俺はどうしたかっていうと、シューケアグッズが一纏めになったセットを既に持っていたんですよ。 多分誰かにプレゼントしてもらった物なんですけど、誰がくれたのか覚えてないw で、一度しっかりとケアしてしまえば、そこから三~四ヶ月は履いた後にブラシで埃を払うだけでOKです。 俺も買ってきた時に一通り磨いた後は埃を払ってるだけです、基本的に。 あと、家でだらだらYouTubeとか観てる時に玄関から靴を持ってきて、やっぱり下駄箱の中に転がってた「艶出し用スポンジ」(買った覚えがないw あ、コレも百均に同じ様な物が売ってます。)で、艶を出したい爪先や踵の辺りを何となくシャカシャカ擦ってます。
-3- へ続く