2023年7月10日月曜日

お気に入りアルバム 2023年6月

さあ早速予告通り、6月に俺がSpotifyにお気に入り登録したアルバムをご紹介します。

 先ずはthe acesの「I've loved you so long」。
 the acesはアメリカの女性4人組のバンドです。
 この新譜は俺ぐらいの年齢の人間にとっては新作なのに懐かしいと
感じてしまう様な、ド王道フィメイルポップという感じのサウンドです。
 正直、聴き始めたアタマ数曲の時点では「俺は好きだけど、流石に
古くないか? 俺は好きだけど。」と思ったんですよ。
 でも、聴き進めていくと、やっぱりコレを好きと感じる自分の気持
ちは誤魔化し様がないなと思って、お気に入りボタンをポチッとしましたw
 王道はやっぱり気持ちいい。

 次に紹介するのはchicaneの「nevertheless」
です。
 chicaneと書いてシケインと読みます。
 レースをするサーキットの、敢えてスピードを落とさせる為にクネ
クネしたコーナーをそう呼ぶんですよね。
 そこから採ったアーティスト名。
 この人はイギリス人で、ジャンルはエレクトロ、ダンス、トランス
とかそこら辺全部ですね。
 俺は中1ぐらいの頃は坂本龍一とか聴いてて、その後ロック馬鹿と
化す訳ですが、三十路過ぎてこの人の「behind the sun」というアルバムにヤラれてこの手の音楽を好きになったんですよ。
 その切っ掛けになったアーティストの新譜が6/9にリリースされ
たんですよ。
 この人は「ヒトの心の琴線に触れるサウンド」というのを掴んでる
方なので、目新しい事とかトリッキーな事無しで、シンプルなアイデアの積み重ねで格好いいとか心地好いを生み出せちゃうんですよね。
 今作は特に、適度にアップテンポな曲が多めなので、ジョギングと
か筋トレとか、所謂ワークアウトのBGMにしたら捗りそうです。
 ダイエットの味方だw

 次はmaisie petersの「the good witch」。
 イギリスの可愛らしいお嬢さんです。
 この人は一昨年にリリースしたファーストアルバムがわりと話題に
なったのでご存知の方もいるんじゃないでしょうか。
 その成功の勢いそのままに、王道ポップソング集で真っ向勝負にき
たという感じのアルバムです。
 颯爽とパワフルに若々しい。
 オケも歌も良いし、歌声がまた一聴してこの娘だとわかる特徴があ
るというのが良いんですよね。

 そして、olivia deanの「messy」。
 この人もイギリス人ですな。
 ジャンルはネオソウルというヤツです。
 聞き慣れないジャンルと思う方もいるかもしれませんが、聴いてみ
るとR&Bというよりももっと古いソウルミュージックの雰囲気を感じてもらえると思います。
 このアルバムもオケやアレンジは特に凝った作りという感じでもな
くて、それだけに歌の魅力が勝負となってくるんですが、これが良いんですな。
 特徴的な喉の奥で転がす様な歌い方から軽やかなファルセットまで
、聴いてて心地好い。
 「dive」という曲は今年のベストチューン候補だなぁ。

 最後に、個人的に「まってました」のthe Japanese houseの「in the end it always does」を激烈お薦めですよ奥さん。
 この人も、イギリス人でしたw
 俺はもうこの人の音楽が大好きなんですけど、4年ぶりに新譜をリ
リースしてくださいましたんですよ。
 いや俺が好きというか、この音楽を聴いて「好きじゃない」って言
う人いるのかなっていう感じなんですけどね。
 ジャンルはエレクトロポップ、ドリームポップですかね。
 でも、ピアノやアコギ、ストリングスもふんだんに使われているか
らピコピコしたヤツではないですよ。
 これはもう、四の五の言わずに聴いてみてほしい。
 絶対好きになるから。
 俺はアルバム収録曲12曲中7曲お気に入り登録しましたw

 以上が6月に俺がSpotifyにお気に入り登録したアルバムで
す。
 なかなかの豊作揃いでしたが、一方で結構楽しみにしていたシガー
ロスの新譜が個人的にイマイチだったのは残念でした。
 あと、Spotifyのフォロワーランキング150位という大ス
ター、キム・ペトラスの新譜も、1曲目を聴いて「良いじゃん!」と思ったものの、その後は「なんか似た様な曲ばっかだな…」という感じでお気に入り登録しなかったんですよね。残念。

 ところで、6月と言えばイギリスでグラストンベリーというフェス
が開催されて、その様子がBBCのYouTubeチャンネルでバンバン流されていたんですよね。
 俺がこのブログで紹介したアーティストのライヴ映像も色々観れま
した。
 俺はこの為だけにBBCのチャンネルをフォローしてると言っても
過言ではなくて、今年も楽しませていただきましたよ。
 観てない方は是非チェックしてみてください。
 因みにエルトン・ジョンは今年のグラストンベリーが最後のイギリ
ス公演となるそうで、貴重な映像でもあるんですよね。
 彼の自伝映画のタイトルにもなった「ロケットマン」という曲をプ
レイしている映像がありますよ。

 という訳で、6月も素晴らしい音楽に沢山出会えて良かったです。
 ウチのoceanfrequencyさんも早く素晴らしい音楽を
作ってくれないかなw
 もう2年は活動してないんですけど!
 もう俺ギター全く弾いてないよ!

 おしまい。

2023年6月26日月曜日

お気に入りアルバム 2023年5月

 前に書いたブログ原稿が長文だった為、前後半に分割掲載されたので、ご紹介まで間が空いてしまいました。
 5月のお気に入りアルバムご紹介の回です。
 因みに次回の更新で6月のお気に入りアルバム紹介します。
 内容考えなくて良いので楽ですw

 5月は4枚のアルバムをお気に入り登録しました。
 やや少なめでしたね。

 先ずはwestermanの「an inbuilt fault」。
 ロンドン生まれで、現在はギリシャで活動しているアーティストだ
そうです。
 内容はしっとり系のポップスでほんのりエキゾチック。
 生楽器と電子音のバランスが良くて、丁寧に重ねられたコーラスワ
ークが心地好い。
 滅茶苦茶凄い傑作とは言いませんが、なんかしっくりくるんですよ
、個人的に。
 きっと繰り返し聴く事になりそうな、生活のお供的なアルバムでし
た。

 次にSBTRKTの「THE RAT ROAD」。
 SBTRKTと書いてサブトラクトと読むんだそうです。
 この人もロンドン出身。
 ジャンルの壁を軽々と飛び越えるミクスチャーポップという感じの
音楽で、それをごちゃごちゃにならずに成立させるだけのインテリジェンス、エデュケイション、そしてパッションが感じ取れる、素晴らしくレベルの高いアルバムだと思います。
 しかも22曲も収録されていて、もうお腹いっぱい。

 そしてalison goldfrappの「the love invention」。
 イギリスのエレクトロデュオ、ゴールドフラップのシンガーがソロ
アルバムをリリースしたという物ですね。
 ジャンルとしては古き良きエレクトロクラッシュというか、特に目
新しさというのは無い音楽なんですけど、俺の個人的嗜好のド真ん中なんですわw
 それプラス、このアルバムはプロダクションの素晴らしさという点
でも耳を惹かれました。
 クリアで心地好いトラックが立体的に構成されて、音数が多くなっ
ても透明感が保たれたまま耳に届くのが最高に気持ち良いんですよ。
 そしてこのアルバムも13曲プラスミックス違いの曲4曲と盛り沢
山です。
 今年ベスト候補。

 最後にbayonneの「temporary time」。
 名前の字面はビヨンセみたいですが髭面のおじさん(失礼)です。
 この人はアメリカ人ですね。
 ジャンルは、何になるんでしょうね。
 オケはPCで作ってそうだけど、エレクトロと言うには
ピコピコ感の無いオーガニックさが感じられるという様な、ちょっ
とアンニュイ感のあるポップミュージックです。
 そのオケというのが適度に深みを感じさせるのに、尚且つ適度に颯
爽としているという、なかなかに上質なサウンドで、更にそこに上質なヴォーカルが乗っかるんです。
 小手先のテクニックに頼らない、ナチュラルさを感じさせる歌い方
は、実は結構できる人が少ないと思うんですよ。
 ジョージ・マイケルから妖しさを抜いたみたいな感じというか。

 以上の4作品を、Spotifyでお気に入り登録しました。
 よろしかったら皆さんも聴いてみてください。

 ちょっと余談ですが、4月の末にエブリシングバットザガールが新
譜を出したんですよね。
 多分8年ぶりぐらいですよね。
 俺はエブリシングバットザガールが結構好きでCDを複数枚所有し
ているし、トレイシーとベンのソロアルバムも持ってるぐらいなんで勿論聴いてみたんですけど、あんなに艶やかだったトレイシーの声がすっかりしわがれて低くなってしまっていて、結構ショックを受けてしまいました。
 音楽として好きかどうかはショック過ぎて評価できなかったです。
 もしこのブログを読んでる人でエブリシングバットザガールを聴い
た事がないという方は、先ず新譜を聴いてみてから、気に入ったら過去作を聴いてみると良いかもしれません。
 俺の言ってる意味が分かると思いますw

 今回はこの辺で。

 おしまい。

2023年6月12日月曜日

ワタシタチ、LOVE-pt2

 pt1の続き

 こういった訳で今現在は、比較的低価格なブラックニッカとかサントリーのトリス、角瓶なんかは普通に手に入る様になったものの、響や山崎、白州、竹鶴といった名の付いたウイスキーは入手困難な状態が続いています。

 お盆や年末といったお酒の需要が増える時期に、各メーカーが僅かばかりにデパートやスーパー、酒屋に卸しても、転売ヤー達にあっという間に買い占められてしまって一般の人が定価で手に入れられる事はかなり難しい状況です。
 お酒を販売するには所謂免許の様なものが必要なので、スーパーや
デパートでウイスキーを仕入れている様な転売ヤー達がそれを売ったら違法な筈なんですけど、きっと何か抜け道があるのでしょう。

 でね、何でこの話をこのタイミングでしてるかっていうと、メーカ
ーが転売ヤー達のターゲットになってる様なウイスキーを僅かばかり卸すタイミングというのが、お盆、年末の他に、もうすぐに迫った父の日前なんですよ。
 だから今、転売ヤー達はこういったウイスキーがいつから店頭に並
ぶかと虎視眈々と待ち構えてるという訳です。
 メーカーは父の日の贈り物として使ってもらいたいという想いで卸
しているのに、殆どの人は買いたかったら高額な転売品を買わなきゃならないというのが現状なんですよね。

 でもね、さっき書いた様に、そもそも本格的なウイスキーといった
ら先ずはスコッチなんですよ。
 日本製のウイスキーが入手困難だと嘆いたり、高額な転売品に手を
出したりしなくたって、もっと由緒正しい、日本人がチョンマゲ結ってた時代から作られ続けている様なウイスキーが普通に買えますよっていう話。
 それこそ、「マッサン」の主人公が「凄い、こういうのを自分も作
りたい!」と思った元の存在、本格的なシングルモルトのスコッチが、酒屋は勿論、デパートやちょっと大きめのスーパーに当たり前に並んでるの。

 山崎や白州のノンヴィンテージ、つまり何年熟成したか記載されて
ないヤツでも定価で4000円位するんですけど、もうちょっと出せばグレンフィデイックやラフロイグといったウイスキーの教科書の様な存在のものが買えます。
 あと、さっき日本のウイスキーが海外のコンペで高評価を受けたと
書きましたけど、直近の2022年サンフランシスコワールドスピリッツコンベンションなるコンペで最高金賞をゲットしたのは、そこら辺のスーパーにゴロゴロ並んでるオールドパー12年というウイスキーです。
 オールドパーはチョコレートみたいな特有の薫りが良いですよね。

 それから、本格的なスコッチと言えばシングルモルトとは言われて
いるんですけど、ブレンデドにも美味しいのはあって、一番メジャーなのはシーバスリーガルですよね。
 個人的に贈り物としてちょいちょい使ってたのがシーバスのロイヤ
ルサルートという物で、箱もボトルも高級感があって尚且つ、ボトルが巾着みたいな良い感じの袋に包まれた状態で箱に収まってるというヤツ。
 父の日にはちょっと高額過ぎるけど、誕生日とか、お世話になった
方への贈り物にならアリだと思います。

 また、このブログを読んでちょっとスコッチに興味が湧いたから、
取り敢えず安いので良いから飲んでみたいとあうなら、1000円台で買える物も沢山あります。
 バランタインとかジョニーウォーカーとかね。
 ホワイトホースなんて4Lペットボトルまで売ってますよ。
 個人的にはホワイトホースは樽の匂いが強くて、小学生の頃鉛筆の
お尻を噛った時の事を思い出すので美味しいと思えないんですけどw

 俺がお酒を辞める前に家に常備していたのはカティサークという、
ホントに1000円くらいで買えるヤツでして、ストレートと飲むには正直ちょっと物足りないんですが、ソーダで割ってスッキリ飲むなら変な癖がなくて最適なんでオススメですよ。
 暑い日にはソーダと一緒に100%のグレープフルーツジュースも
入れて飲んだりしてましたね。
 飲みやす過ぎてベロベロになるんで真似するのは危険ですけどw
 あと、グリーンブックという映画があって、1950年台の、まだ
差別意識がゴリゴリだったアメリカで、黒人の天才ピアニストが敢えて差別のキツい南部をツアーするというロードムービーなんですけど、その天才ピアニストが愛飲してるのがこのカティサークなんです。
 グリーンブックはたしかアマプラでもネトフリでも観られる筈なの
で、この映画を観ながらカティサークを楽しむなんてのも、なかなか乙なんじゃないでしょうか。

 てな訳で、手に入り難い物に血眼になって転売ヤーを儲けさせるの
はいい加減やめましょうというお話でした。
 みんなスマホ持ってんだから、ちょっと調べれば別にその商品じゃ
なくても代わりになるものは見付けられるでしょって言うね。
 機械ばかり高性能で高額になってて、持ってる人間が全然スマート
じゃないのは間抜けですからね。

 おしまい。

2023年5月29日月曜日

ワタシタチ、LOVE-pt1

  もう1~2ヶ月ほど前でしょうか、ジャック&コーラという商品が発売されたのをご存知でしょうか。

 ジャックダニエルズというバーボンをコカコーラで割った缶入りカクテルをコカコーラ社が出したんですが、俺はこれを見て思わず「懐かしい~」と思ったんですよ。
 俺ぐらいの年齢のロック好きはみんな思ったんじゃないかな。
 俺が中高生ぐらいの頃に、アメリカのロックミュージシャンがよく
飲んでたんですよねコレ。

 アメリカにモーターヘッドというバンドがいて、そこのベーシスト
兼ヴォーカルのレミー・キルミスターという冗談みたいな本名の人がいまして。
 モーターヘッドはセールス的には決して大成功したバンドとは言え
ないんですが、レミーという人はロックのみならず歴史や政治なんかにも詳しくて何を聞かれても一家言ある様な感じで、ファッション的にもバンド活動の時は袖をカットオフしたデニムジャケットにスタッズを打ち込んだ特徴的なスタイルで、プライベート時にはミリタリーアイテムを取り入れるこだわり派だったりと、なんというか所謂アメリカロック界の裏番長みたいな存在として、一目置かれる人だったんですよね。
 そのレミーがジャック&コークを愛飲していて、レミーを尊敬し憧
れてた若いロッカー達も真似して飲む様になって広まったらしいです。
 で、それを知った我々日本のロック好きも真似するという。
 もう時効なので書きますが、俺も10代後半頃には真似して飲んで
ましたねw
 当時はまだウイスキーというのはおじさんの飲むものというイメー
ジが強かったんですが、俺はこのジャック&コークからウイスキーに興味を持つ様になったんです。

 で、だんだん何かで割ったりせずにウイスキーそのものをそのまま
飲む様になっていって、ジャックダニエルズよりもワイルドターキーを愛飲したりもしてました。
 これもバーボンですね。

 ところが、本を読んだり映画を観たりして色々知識が付いてくると
、どうやらウイスキーというのはバーボンよりもスコッチの方がより本格的というか、由緒があって奥が深いらしいというのが分かってくるんですよね。

 ウイスキーというのは穀物から作られた蒸留酒の事なんですね。
 これが果実からだとブランデー。サトウキビからだとラムで、ブル
ーアガヴェ(青竜胆)だとテキーラ。

 で、ウイスキーはスコッチという名の通りスコットランド、つまり
イギリスが本場でモルトから作られるんですけど、アメリカ大陸に渡った人達がトウモロコシを使って作ったのがバーボンという物なんですよ。

 例えば、よく映画でアメリカ大統領がホワイトハウスの執務室でデ
カンタからウイスキーをグラスに注いで飲むシーンってあるじゃないですか。
 あのウイスキーってスコッチなんですよ。
 バーボンを作ってるアメリカ人でも、ちゃんとしたウイスキーとい
うのはスコッチだと認知してるんですよね。

 それを知った俺も試しにスコッチを飲んでみて、成る程コレは旨い
となって、それからはバーボンからスコッチに乗り換えました。
 今はもう酒を辞めてしまったんですけど、飲んでた頃は家にスコッ
チを常備してましたね。

 と、かつてはおじさんの飲むものというイメージだったウイスキー
がこの国で市民権を得たきっかけは、NHKのドラマ「マッサン」でニッカウイスキーの創業者を描いた事からで、北海道の余市にあるニッカウイスキーの工場に観光客がどっと押し寄せるという事が起こりました。

 ウイスキーというのは原料から蒸留した段階では無色透明で、それ
を木の樽に何年も貯蔵して熟成させると色や薫りが着いて出来上がるんですけど、当然製造工場には熟成前の無色透明の、所謂原酒というものがあって、その場で試飲したり買えたりするんですよ。
 観光客は一般には出回らない、ここでしか飲んだり買ったりできな
い原酒を飲んだり買ったりする訳ですよね。
 ウイスキーというのはそれまでそんなに需要がなかったものだから
、観光客がこぞって原酒を飲んだり買ったりしてしまうと、原酒が不足してしまうという事態に陥ってしまう。
 一度不足してしまうとウイスキーは熟成に何年も掛かるものですか
ら、何年もウイスキーが不足してしまう事になっちゃうんですよね。
 それでニッカのウイスキーが先ず品薄になる。

 で、ニッカのウイスキーが買えないならばと、今度はサントリーの
ウイスキーが売れる様になって、サントリーも品薄になっちゃう。
 サントリーも、そもそもアルコール度数が高くて決して飲みやすい
ものではないウイスキーを、ハイボールというこれまた昔流行ったおじさん臭い飲み方を再アピールしてウイスキー消費を促してたので、丁度タイミングがかち合ってしまって、一時期ウイスキー全体が品薄になった時期がありました。

 そこにまた、海外での日本産ウイスキーの評価というのも乗っかっ
てきます。
 本場のスコッチに負けない様なウイスキーを日本で作る作り手が出
てきて海外のコンペで高評価を得る機会があって、負けじと大手サントリーも自社の高級ライン「響」をコンペに出品して、その名を世界に轟かせるという事があって。
 前に紹介したドラマ、ブラックリストでも、「このウイスキー何だ
か分かるか?」「スコッチだろ。」「これはジャパニーズだ。」なんてやり取りの場面がありました。

 で、そこに中国の経済的発展というのも重なります。
 お金を持った中国人が日本に観光に押し寄せては、質の高い日本製
の家電やコスメやアダルトDVD(笑)なんかを買い漁る様になるんですけど、このお金持ち中国人達の間に「日本のウイスキーは美味しいらしい」という情報が知れ渡って、お金に糸目を着けずにサントリーやニッカのウイスキーをバンバン買っていくという事をする様になる。
 
pt2へ続く

2023年5月15日月曜日

お気に入りアルバム 2023年4月

  今回は3/31リリースのものも含めた4月リリースのお気に入りアルバム紹介の回です。

 俺はブログの原稿を携帯のメールで書いてoceanfrequencyに送付してるのですが、今携帯のバッテリーがヤバいのでサクッといきますよw

 先ずはtransvioletの「BODY」。
 80'sテイスト溢れる王道ポップス。
 ヴォーカルの程好い脱力感がなかなかに良い感じなのです。
 ただ、8曲、28分弱と、ちょっと短いのが残念。
 どうせ一年後くらいに何曲か追加したデラックス版が出るのでしょ
うw

 そして、今回の大本命、boygeniusの「the record」も3/31にリリースされましたね。
 ジュリアン・ベイカー、ルーシー・デュカス、フィービー・ブリッ
ジャーズという、各々ソロアーティストとしての評価もしっかり得ている3人が数年前に結成しEPをリリースしてツアーをやったりフェスに参加したりして話題となりましたが、このコロナ明けのタイミングで再集結して、満を持してフルアルバムをリリースしました。
 やんちゃさとナイーブさを併せ持った少年の様なジュリアン(ギタ
ーも良い!)、深みのある歌声が特徴的なルーシー、そして言わずもがな、現代のインディロックを牽引する歌姫フィービー。
 ロックらしい溌剌さをもった曲からしっとり心地好い曲まで、当た
り前だけど全曲で3人の美しいハーモニーが聴けます。
 きっと数年経っても2023年といったらboygeniusがア
ルバムをリリースした年だったなと思う事でしょう。
 必聴です。

 で、4月に入ってからはdaughterの「stereo mind game」がリリースされましたね。
 俺、daughter大好きなんですよ。
 今回のアルバムも何もかもコナレてるなぁ~って感じで溜め息モノ
ですよ。
 静かな曲は静か過ぎず、アップテンポの曲はうるさ過ぎず、各曲に
仕込まれたフックの多彩さや、細やかな気の効き方や。
 小憎らしいとはこの事ですね。

 それから、pealey dropsの「a little disaster」も良かった。
 サウンドは80'sからアーリー90'sのテイスト溢れるシンセ
ポップで、そこに、ウィスパーとまではいかないけどかなり脱力感のあるヴォーカルが絡んで、まったりとノスタルジックな世界観に浸る事ができちゃいます。

 そしてyou said strangeの「thousand shadows vol.2」もお気に入り登録しました。
 ただ、このアルバムは結構人を選ぶと思います。
 ビーチボーイズやマージービート系のハーモニーが先ずは耳を惹く
んですが、音楽的には新しい事も難しい事もやってないのに、奇妙というか特異な音楽なんですよね。
 あ、マージービートというのは60'sにビートルズがデビューし
てヒットした事で大量に生まれたビートルズフォロワーバンド達の事で、ビートルズの出身地のリバプールにあるマージー川から取ってマージービートと呼ぶんですね。
 で、じゃあこのyou said strangeがビートルズを思わせるかと言ったら、そうじゃな
いんですよ。
 あくまでもビートルズのフォロワー達っぽいのw
 兎に角、何か変な音楽ではあるんですけど、俺の感性には刺さった
んですよね。

 今回分はこの5作品をお気に入り登録しました。

 次点というか、homecomingsの新譜も全然良かったんで
すけどね。
 俺は洋楽を聴く割合がかなり高い方なんですけど、勿論邦楽にも聴
く価値があると思っていて、homecomingsは正に俺が邦楽に価値を見出だす点を体現した様なバンドなんですよ。
 コードトーンや進行の工夫の凝らし方と、それをやり過ぎない引き
際の良さ。
 如何にもセンスの良い日本のバンドという感じなんですよね。
 ただ、俺はアルバム1枚で1つの作品としてみるという、古臭くて
頑なな評価の仕方をしているので、そういう観点でいくと今回のアルバムに関しては、ちょっと似た色合いの曲が揃ってしまってメリハリに欠けるかなと感じたんですよね。
 これは俺の評価基準が特殊なだけで、多くの人にとってこのアルバ
ムは普通に良い曲が沢山聴ける作品だと思うので、是非聴いてみてください。

 さて、俺のけいのバッテリーが13%なので今回はここまでw

 おしまい。

2023年5月1日月曜日

改めまして、マルチヴァース

  どうも、髭剃りの替刃の値段が高過ぎると思ってるkazuitです。

 分かっていても買う時に「マジか…」ってなりますよね。
 でも、刃を替えたての髭剃りで髭を剃ると「昨日までの俺は何をや
っていたんだ。」ってなるんですよね。

 という書き出しとは全く関係無い本編に早速いきましょうw

 この間、アメリカのアカデミー賞で「エブリシング・エブリウェア
・オール・アット・ワンス」という映画が各賞を総なめにした事で話題になりましたよね。タイトルが長ったらしいので「エブエブ」なんて略されたりして。

 大きな話題の一つは主演のミシェル・ヨーさんがアジア人として初
めて主演女優賞をゲットしたというところでした。
 ミシェル・ヨーといえばジャッキー・チェンの主演・製作の香港映
画に出演してジャッキーをも食うぐらいのアクションのキレを披露して一躍有名になった方なので、今回の件の報道でマレーシア出身と聞いて驚いた人もいたんじゃないでしょうか。
 ハイ、ワタシの事です。普通に中国人だと思ってましたw

 で、それともう一つ、この映画がマルチヴァースというSF要素を
話の軸としていて、尚且つ勿論ミシェル・ヨーさん主演なのでアクション映画でもあるという物なのに、アカデミー賞の謂わば総合優勝とも言える作品賞を獲ったという事も話題となりました。

 アカデミー賞といえばアクションやSF、ファンタジーといったジ
ャンルにはカラくて、視覚効果や美術、音響、衣装といった部門賞は与えても、作品賞は獲らせないというのが通例となっていましたよね。
 スピルバーグが「未知との遭遇」や「ET」、インディ・ジョーン
ズシリーズ等をいくらヒットさせても作品賞を獲れず、実話を元にした「シンドラーのリスト」を撮ったらあっさり作品賞をゲットしたのは最早ネタとして扱われてるぐらいだし、ジェイムズ・キャメロンが「アバター」で、自身が「タイタニック」打ち立てた観客動員記録を更新した時には「とうとうSF映画に作品賞が与えられるんじゃないか」と話題になったものの、蓋を開けてみるとキャメロンの別れた元奥さんが撮った戦争映画に当て付けの様に作品賞が与えられるなんて事もありました。

 ところが数年前にギレルモ・デル・トロが撮った「シェイプ・オブ
・ウォーター」という、口のきけない人間の女性が半魚人と恋に落ちるという「逆・人魚姫」みたいな映画に作品賞が与えられて、アカデミー賞の風向きが変わってきたのかなという感じになってきてたんですけど、そこにきて今回のエブエブの受賞という事で、こういう映画でも作品賞を獲れるんだというのが、アカデミー賞の長い歴史の一つの転換期と取れるという事で話題となったという訳です。

 で、映画好きなら最近ちょくちょくこの「マルチヴァース」という
言葉を目にするなぁと思っている人もいるんじゃないでしょうか。
 また一方で「マルチヴァースって何なの?」と思ってる方もいるん
じゃないかと思います。

 マルチヴァースって日本語約すると「多元宇宙」なんです。
 ここのブログを以前から読んでる方なら見覚えがあると思います。
 一昨年、我々cunoがアルバム「xenolith」をリリース
し、それに伴ってその裏話的な事をここのブログに書いたんですけど、この中でウチの作曲家先生oceanfrequencyが口を開けば多元宇宙、平行世界なんて話をし出すなんて事を書いたんですよね。
 で、その後、多元宇宙、平行世界なんてネタの総本山的な存在とし
てクトゥルフ神話を紹介した事もありました。

 まあ、ていうか、xenolith収録曲の「wall」の中に「
マルチヴァース超える」って歌詞があるんですけどね。

 で、じゃあそのマルチヴァースって何なのかというと、一言じゃ説
明出来ないんですけどw、映画等のエンタメで扱われてるものに限って言えば、平行世界とほぼ同じと思って良いんじゃないでしょうか。

 「イヤだから、その平行世界も分かんないのよ」と思った方もいら
っしゃったかもしれませんが、平行世界を英語でいうと「パラレルワールド」ですね。
 パラレルワールドなら聞き覚えありますよね。

 クトゥルフは1900年代から書かれ出した怪奇ものの小説ですが
、その後1950年代になってSF小説のブームが興ります。
 トム・クルーズ主演の「宇宙戦争」やウィル・スミス主演の「アイ
・ロボット」といった映画の原作となる小説はこの頃に書かれた物なんですよね。
 また一昨年、日本で山﨑賢人主演の「夏への扉」という映画が製作
・公開されて、たいして話題にならなかったんですがw、この映画の原作もやはり、1950年代に書かれた小説なんです。

 「夏への扉」はSFとしてのリアリティという部分では正直そこま
でではないものの、ストーリー展開の面白さと軽妙な雰囲気で大変人気の小説で、またボリューム的にもそんなに長くないのでSF小説の入門編みたいな扱いたったりします。
 勿論俺も大好きな作品です。

 で、この「夏への扉」がタイムマシン、タイムトラベルをネタにし
た作品なんですよね。

 タイムマシンものってこの頃、1950年代から沢山の作品が産み
出されているんですが、我々はドラえもんのお陰でかなりこのタイムマシンというものに馴染んでしまっていて、もしかしたら未来に実現されると思ってる人までいるかもしれません。

 しないんですけどね。
 この話をし出すとブログ一本分費やす事になるので詳しくは書きま
せんけど、未来に行く術は無くもないんですけど過去に戻る手段は無いというのが現在の科学の常識なんですね。

 なのでタイムマシン、タイムトラベルものって実はリアリティとい
う面ではアレな感じなんですが、それをテーマにした作品が色々作られていった中で矛盾というか疑問点というのがどうしても出てきちゃうんですよね。
 「過去に戻って歴史を変えたんだったら、変えられる前の世界なん
て無くなってるんじゃない?」という。
 でも、その「変えられる前の世界」を描かないとお話にならない。

 ここで出てくるのが「パラレルワールド」なんですよね。
 元の世界も変えられた後の世界も、両方同時に存在するという。

 転じて、歴史上の「if」で現実とは違う流れになった世界という
のも同時に存在する、みたいなパラレルワールドものの作品も色々産まれていったんですけど、この手のパラレルワールドものを最近「マルチヴァース」って呼び出したというのが本当のところだったりするんです。大雑把に言うと。

 まあ、そうじゃないマルチヴァースものもちゃんと存在するんです
けどね。
 それこそ俺が中学生の頃に夢中になって読んでたマイクル・ムアコ
ック著のエターナルチャンピオンサイクルなんて、パラレルワールドじゃない多元宇宙の物語なんですよ。
 あ、これも以前書きましたけど、クトゥルフ神話から産まれた「英
雄コナンシリーズ」のヒットの影響で、ファンタジーというジャンルにもマルチヴァースが描かれるケースが多々あるんです。

 で、少し話を戻しますが、このマルチヴァースという言葉自体はも
う100年とか前のクトゥルフ神話の頃からエンタメ世界で使われていて、それがここ最近ちょくちょく目にする様になったというところなんですけど、多分そのきっかけになったのって2018年公開のアニメ版のスパイダーマン、「スパイダーマン:スパイダーバース」じゃないかと思うんですよ。

 スパイダーマンって色んなバージョンがあるじゃないですか。
 それこそコミック版が最初なんだけど、そのコミックがそもそも何
度もリブートされてたり、で、映画も色々、ゲームでも似て非なるストーリーのものが作られたり。
 その、色んなスパイダーマンが平行世界でみんな同時に存在してい
て、それが一同に会して強大な敵と戦うという内容のヤツですね。

 この映画はかなり面白くて、またCGが発達した事でマルチヴァー
スというものが映像として説得力のある表現で描けるというところを見せてくれたという点が素晴らしかったと思うんです。
 実際俺も子供の頃読んだエターナルチャンピオンサイクルの一作品
「エルリックサーガ」を、これなら映像化出来るかもなと思いましたもん。
 読んでた時はなかなか想像力が追い付かなくて、こんなの絶対映像
化出来ないだろうと思ったんですよ。

 で、マーベルの所謂MCU作品の一つ、ドクター・ストレンジの二
作目が「ドクター・ストレンジ : マルチバース・オブ・マッドネス」というタイトルで、勿論マルチヴァースをネタにしてる作品なんですけど、この映画の監督がサム・ライミなんですよね。
 サム・ライミといえば、トビー・マグワイア主演版のスパイダーマ
ンシリーズの監督。
 現在作られているトム・ホランド主演のMCU版スパイダーマンと
は正にパラレルワールドみたいな関係だったりします。
 で、このサム・ライミという監督が最初に話題になったのは「死霊
のはらわた」という低予算ホラー。
 これが「死者の書という書物に書かれた呪文のせいで、邪悪な存在
を呼び覚ましてしまう」という、モロにクトゥルフ神話の影響丸出しのストーリーなんですよ。
 もう絶対サム・ライミってクトゥルフ神話読んでる筈の人なんです
よね。

 という訳で、ここ最近やたら話題になってるマルチヴァース、実は
随分昔から所謂オタクはみんな知っていて大好きで、それが技術の発達のお陰でやっと映像化され出したら、その面白さにアカデミー賞まで動いてしまったというお話なのでした。

 こういうアングラ、サブカル的なものがメジャーの世界に躍り出て
くるのって、オタクには堪らない瞬間なんですよね。
 なのでキャッキャウフフとブログにしたためてみましたw

 今回はここまで。

 おしまい。

2023年4月17日月曜日

散財の才能

  2月には服を買わないと宣言して、本当に買わなかった(靴下は買ったw)俺ですが、じゃあ3月はというと、3/4から楽天スーパーセールがあったので、もうあっという間に服買いましたね。

 これはもう仕方がないのです。

 以前ここに書いた通り俺はもうすっかり古着の虜になってしまいま
して、楽天内にも古着のショップは沢山入っているので日々掘り出し物はないかと検索しては、気に入ったものはどんどんマイリストに保存していくという事をしているんですよ。
 古着って元の持ち主がショップに売却した物だから、言ってみれば
全てが一点物ですよね。
 だから、自分の趣味に合っていて尚且つサイズもピッタリ物を見付
けても、他の誰かが買ってしまったら無くなっちゃう訳で、だからといって欲しい服を片っ端から買う訳にもいかないので似た様な物でも気に入った「候補」は次々にリストに入れとくんですね。
 そうしておいて時折リストをチェックして、リストに入れといた物
が売り切れになってないか見てまわるんですよ。
 楽天のリストは売り切れになった商品はリストから勝手に消去され
ずに「売り切れ」と表示されるんで、どんなアイテムが売れちゃったか分かるから、それで必要に応じてまた似た様な物を探してリストに追加したり。
 で、自分のタイミング、「今月はシャツが欲しいな」「今月はパン
ツが欲しいな」みたいな感じで、リストからどれを買うか決めると。

 勿論ネットで服を買うのですから試着はできないんでショップが提
示している数値を頼りにサイズを確認するので、自分の身体のサイズも把握しとかないといけないんですけど、だから自分のサイズにピッタリで趣味にもマッチしていて、尚且つ価格も安い物を探し出した時ってまあまあ嬉しいんですよね。
 たまに「え、コレこんな安くて良いの?」みたいな物に出会ったり
して。

 コモラッティというイタリアのブランドのジャケットで、生地もロ
ロ・ピアーナという有名なところの物を使ったヤツがまさに「え、コレこんな安くて良いの?」って値段になっていて、マイリストに入ってたんですよ。

 楽天スーパーセールの時期が近付いてくると、ショップはあらかじ
めセール価格を提示して、その代わりセールスタートまでそのアイテムの販売をストップするんですよね。
 セールか開始される前に目玉商品が無くなってしまわない様に。

 だからこっちも、あらかじめセールが始まったらコレを買おうとい
う予定が立てられるんですけど、そもそも「え、コレこんな安くて良いの?」だったコモラッティのジャケットが半額になると分かって、こんなの争奪戦になるじゃんと思ったのでセールスタートと同時にゲットしちゃいました。
 で、それは良いんですけど、リストに入っている物の中に同じショ
ップで扱っているニットベストがあったんで、「あ、ついでにコレも買っちゃえ」って、完全にノリで予定に無かった物まで買ってしまっているのが病気なのよねw
 お金を掛けない様にセールを利用してる筈なのに、息をする様に余
計な散財をするっていう。

 しかも3月はそれだけでは済まなくて。

 3月というと札幌では雪が融けて無くなる時期なので、雪道を歩く
為の冬用の靴は物置に仕舞って春~秋用の靴を出してくるという「靴の衣替え」をするんですけど、やっぱりこのタイミングで「新しい靴が欲しいなぁ」ってなっちゃうのが人の性というものなのですよ。
 仕方ない。俺が悪いんじゃないw

 で、今年の春は黒のスエードのローファーが欲しいなと思っていて
。
 それもコインローファーじゃなくてビットローファーかタッセルロ
ーファー。
 これは今迄所有した事がなかったアイテムだったんですよね。

 で、雪が融ける前からやっぱりネットで色々物色してたんですけど
、良い感じのヤツがリストに溢れてしまって決められなくなる上に、「けどやっぱりスニーカーも欲しいな」とか言い出す病も発動するという予想通りのパターンw

 で、そんな状態で、給料が出たんで何となく近所のセカストを覗き
に行く訳ですが(この時点で病気なんだよw)、メンズコーナーに向かっていって真っ正面にいきなり黒のスエードのビットローファーがあったんですよ。
 お、あるじゃんと思って手にとってみたら、スエードじゃなくてベ
ロア生地みたいな素材だったんですけど、まあ普通のツルンとした革じゃなくて起毛素材ではあるんで同じ様なものですよね。
 でね、その靴の内側を見てみたら「GUCCI」って刻印されてる
の。
 あ、コレは高いヤツだわ、と思って値札をみたら、税抜き5900
円なんですよ。
 「ハァッ?」となって確認したんですけど、「CUCCI」とか「
GUGGI」みたいなパチモンでもない。
 確かにベロアにはダメージがあって、特に右足側の甲の所に大きめ
の縱筋の傷があるんで、それでこの値段なのかなという事なんですけど、手にとってみてるから分かるだけで足に履いている状態で室内の明るさなら殆ど目立たないし、ホースビットの部分は全然綺麗でカッコいい。さすがにGUCCIだもの。
 で、サイズをみたら「7」と書いてある。
 あぁ、小さいのか、と。
 俺はスニーカーだと26.5~27cmがジャストサイズで、NI
KEとかのナローな物だと28cmを履いたりもするんで、UKサイズで7は小さいんですよね。
 ただ、見た感じ「そんな小さいか?」と思ったんで試しに足を突っ
込んでみたんですよ。
 そしたらまさかのピッタリサイズ。
 スエードじゃなくてベロア、つまり革じゃなくて布の靴なんで伸縮
性があったんですよ。

 古着好きにとって、そもそも欲しかったものがサイズピッタリで価
格も予算内というのはもう、「巡りあってしまった」というヤツなのです。ましてGUCCI。

 待て待て、一度冷静になろう。まだ店に入って最初に見た靴だぞ。
 そう思ってその靴は棚に戻して、他の靴も見てみて良さげなヤツを
履いてみたり、靴以外の物も一通り物色してみてから、そのGUCCIの靴の所に戻ってもう一度履いてみて、全身が見える姿見の前に行って確認してみて、やっぱりその靴を買ってしまいました。
 いやぁ掘り出し物。
 予は満足じゃ。

 という訳で、3月にはビシッと散財してやったのですが。
 でもね、やっぱりね。
 スニーカーも欲しいよねw

 もう死ねば良いと自分でも思うわ。

 おしまい。