2021年5月31日月曜日

トムとジェリーをもう一度 vol.2

vol.1の続き

  トムとジェリーの音楽はオーケストラで演奏されてますから、そのオーケストラの全てのパートの譜面を書き起こしてオーケストラメンバーに渡して、音楽含めた音声を全て一辺にレコーディングして、その音声に合わせて映像の方を後から作るという手順なんですよ。
 トムが痛い目に合う時のバンッという効果音やトムの「ギャー!」という叫び声、トムを叱りつける家政婦の声まで、おおよそ6分を全部まとめて録っちゃう。
 だから、実はこれを作っていた作曲家の方が凄いって事なんですよね。スコット・ブラッドリーという方なんですけど。
 ジャズでもクラシックでも何でも御座れのトムとジェリーの音楽を、完成図を想像して先回りで作り上げちゃうだけでもとんでもないんですが、更に鬼なのはこれを全盛期は2週間に一本のペースで作ってたっていうんですから、マジで恐ろしいですよね。

 こういう手順で作られていたので、トムとジェリーは音声と映像がピッタリと合致しているんですね。

 で、実はこの、音楽を先に作って後から映像を合わせるという事に一部挑戦している作品が日本にもあります。しかも超有名タイトル。
 それが「天空の城ラピュタ」。
 ドーラ一家の息子達とパズーを雇っている炭鉱のオヤジが殴り合いの喧嘩をするシーンが、この手法で作られています。
 でも、観た人なら分かると思うんですけど、この場面、凄くテンポが悪いんですよね。
 作曲は勿論久石譲さんが担当されてるんですが、それでもあのテンポの悪さ。
 スコット・ブラッドリーという人の凄さがお分かり頂けるかと思います。

 さて、この様な手法で作られたトムとジェリー。
 という事は、というのが二つ有りまして。

 先ず、譜面があるという事、それは即ちオーケストラで再現可能という事ですよね。
 実際結構有名なオーケストラが結構大きなコンサートでトムとジェリーを完全再現して拍手喝采を浴びています。
 YouTubeで検索すれば、ベルリンフィルの演奏とか出てきますよ。

 もう一つ、トムとジェリーは劇場で公開されていた短編フィルムなので、アカデミー賞を幾つも受賞していたりするんです。
 多分一番有名なのはピアノコンサートのヤツですよね。
 ピアニストのトムがピアノコンチェルトを演奏するんですけど、そのピアノの中で寝ていて叩き起こされたジェリーが怒ってトムの邪魔をしまくるヤツ。
 あれは本当に映像と音声のシンクロぶりも勿論、トムのピアニストとしての仕草や表情なんかも、マジで凄まじいクオリティだなと何度観ても感心してしまうし、尚且つ滅茶苦茶面白い永遠の名作ですよね。
 このトムとジェリーのアカデミー賞受賞作品だけをまとめたDVDというのも発売されていて、たったの千円位で買えちゃったりしますんで一家に一枚いかがでしょうか。(回し者)

 またトムとジェリーはAmazonのプライム会員ならprime videoで無料で観られた筈なので、是非チェックしてみてください。(回し者)

 てことで、まだ戦時中、日本人が竹槍を持って「米兵が来たらこうっ、米兵が来たらこうっ!」ってやってた最中にアメリカ人はこんな凄い物を作ってたんだっていう、そりゃ戦争負けるわっていうねw、今回はそういうお話でした。

 おしまい

2021年5月17日月曜日

トムとジェリーをもう一度 vol.1

  皆さん勿論トムとジェリーは大好きだと思います。(強制)
 ただ、「子供の頃は好きだった。大人になってからは観た事ない。」という方も多いんじゃないでしょうか。
 そんな方には、是非大人になった今、もう一度トムとジェリーを観ていただきたいと思うのですよ。
 子供の頃はただ「面白いアニメ」としか思ってなかった物が、大人の目で見ると「何じゃこの完成度の高さは!」と驚くと思います。

 何が凄いかって、音楽も含めた音声と、映像が完全にシンクロしているんですよね。
 トムがそ~っと歩けば音楽もそ~っと、ジェリーがちょこまかと走れば音楽もちょこまかと。こういう全てのタイミングや音楽の雰囲気なんかが、毎回毎回きっちりと完璧にフィットしてるんですよ。

 何でこんな物が作れたんでしょう。

 先ず、多くの日本人が思い違いをしてると思われる点なんですけど、トムとジェリーって基本、テレビアニメではないんですよ。
 「何言ってんだコイツ」と思う方もいるでしょう。テレビで放映されてたじゃないかと。
 トムとジェリーが作られ始めたのは1940年です。終戦が1945年だから、まだ戦時中ですよね。という事は、まだカラーテレビはこの世に存在してませんよね。
 では、トムとジェリーの白黒の映像って見た事ある人います?
 いないですよね。だって存在してないんだもん。

 トムとジェリーは実は、映画館で公開されていた短編フィルムなんですよ。
 いや、勿論後年になってテレビ版も作られてますけどね。

 映画って今はデジタル化されてますけど、「ニューシネマパラダイス」なんか観た事のある人なら知ってると思うんですが、昔はでっかい映写機をモーターでブン回して、繊細で燃えやすいペラペラのフィルムを回して上映してた訳で、それが長編映画となると、そこそこの重さのフィルムをセットして、それを2時間とか回しっぱなしにする事になるという事ですよね。
 そこで長編を上映する前に映写機の試運転、動作チェックをする為に短編フィルムを回したいという事なんですね。
 試運転なんて開館前に済ましとけよと思うかも知れませんが、この短編が魅力的なら、長編が始まる前にちゃんとお客さんが映画館に入ってくれて、尚且つ試運転も兼ねられると。
 今じゃ信じられませんが昔は映画館って途中で出入りできたんですよ。上映中の映画館に入って途中から観て、最後まで観ても映画館に居座ってその映画の次の上映の頭から観て、自分の見始めたところまできたら出てっちゃう。こういう事が普通にされていたんですね。
 ついでに言うと、席が埋まってたら立ち見も普通にされてました。
 勿論映画館側としては途中の出入りはなるべくしてほしくない訳ですから、試運転と兼ねて短編フィルムを流そうと。

 で、この短編フィルムのトムとジェリーがどの様に作られていたかというと、先ず映像作家がこういう映画を作ろうというプランを描いた絵コンテという物を描くんです。
 4コマ漫画の様に場面を切り取った絵に、動き等の説明文を書き着けた物ですね。
 で、これを実際に映像を作るより先に作曲家に渡すんです。
 作曲家はこれを元に、全ての展開やタイミングを想像して、尚且つ程よい長さ(トムとジェリーなら6分程度)になる様に音楽を作るという訳なんですな。

 

vol.2 へ続く

2021年5月3日月曜日

目眩くホットサンドの世界 vol.2

 vol.1の続き

 先ず、やっぱり野菜は入れたい。
 レタスをペラのまま挟んでも良いんだけど、やってみたら噛った時に噛みきれずにズルッとレタスがペラのまま出てきちゃって食べ辛かったのて、一工夫する事にしました。
 キャベツを千切りにして(面倒くさかったらコンビニでカット野菜を買ってくるのもアリ)ちょっと塩を振って揉み込んで1~2分置いたら、粒マスタードとマヨネーズを等量入れて混ぜ合わせます。粒マスタードはスーパーにいけばチューブのヤツが売ってますよ。ワサビとかある場所に。
 もうコレだけです。ぶっちゃけコレとハムをパンに挟んで食べるだけで美味しいw
 なのでコレを準備したらもう、あとは食べたいもの何挟んでもOK。

 定番はハムですけど、フライパンで炒めほぐしたコンビーフも良いですよね。ちょっと胡椒を振って。勿論チーズは必須です。

 俺がよくやるのは、セブンイレブンに売ってる大豆肉のタコスミートに、細かい角切りにしたトマトを混ぜたヤツを挟んでます。美味しくてカロリーオフ。
 カロリーオフで言うと、やっぱりセブンイレブンに糖質ゼロのほぐしサラダチキンというのが売ってますんで、コレ入れても美味しいです。コレにも黒胡椒を振るんですけど、二枚目いく場合は味変で胡椒の代わりにガラムマサラ振るとカレー味になりますよ。

 カロリーなんて気にしないなら、コンビニにパウチに入って売ってるハンバーグとか豚の角煮を挟んじゃう。
 厚みがあるので予め温めておくと良いです。

 コンビニに売ってる物で言うと、ポテサラとかごぼうサラダも、簡単で美味しいです。
 あと和惣菜もアリですよね。ひじき煮とかきんぴら、野沢菜漬けとか、そのままだとしょっぱいものは一緒にクリームチーズ挟んじゃうとか。

 おやつにするならクリームチーズとお好きなジャムとか、ピーナッツクリームとスライスしたバナナとか、チョコとホイップクリームとか、めっちゃ簡単ですよね。材料買ってくるだけ。
 チョコは糖質ゼロのヤツとか糖として吸収されないオリゴ糖が使われてるヤツとか今色々売ってますし、ジャムも糖質50%オフのとかありますよね。案外ヘルシーなデザートができるから、罪悪感軽め?

 こんな感じで、ホットサンドプレートがあるとめっちゃ楽しいです。絶対買った方が良いです。ホントにお薦め。

 え、いい加減たまには音楽の話もしろって?

 じゃあ最近リリースされた中からmint julepが3/19にリリースしたてホヤホヤのアルバム、「in a deep and dreamless sleep」をお薦め。タイトル通り、めっちゃ良く眠れますw


 おしまい

2021年4月19日月曜日

目眩くホットサンドの世界 vol.1

  先ず最初にさらっと、シンヱヴァンゲリヲン観てきたので感想を。

 俺は公開されてから一月後位に観に行ったんで、1ヶ月位はネタバレから逃げ回る人生だったんだけどw、なんとなく伝わってくる雰囲気はかなりポジティブというか、随分絶賛されてるなぁと感じていて。

 で、実際観てみて、確かに概ね素晴らしい、この、ある意味気持ち悪い話wにハッピーエンドらしきものをくっ付けたなぁと思いました。
 謎な部分は残ってるけど、それがエヴァだものね。それで良いんでしょう。

 ただ、解らないというのとは別に、腑に落ちない部分も俺的には無い訳じゃなかったなぁ。
 「槍」というものが、ガンダムにおけるミノフスキー粒子みたいな?

 劇場版ナウシカというよりは漫画版ナウシカだし、と言うかそれを言うならナウシカというよりは千と千尋の神隠しですわな。

 と、何か貶しているみたいになっちゃったけど、凄く面白かったです。
 個人的にブッ刺さったのは、クライマックスに流れた「ヴォイジャー」って曲ね。
 ユーミンの曲なんですけど実はコレ、俺が生まれて初めて自分の小遣いを叩いて買ったシングルレコードなんですよ。だから流れた時「マジかよ」ってなりましたね。
 「さよならジュピター」という映画のテーマソングなんですけど、この映画がどんなモンか知ってる人は色々思うところがあったと思います。

 それも含めて全体的に「目指してるのはハリウッドじゃないぞ」という、日本の特撮やSF、映画やアニメに対する愛に溢れているというのが感じられましたね。
 ハリウッド版エヴァが制作されたら、絶対この内容にはならない。今色々あるからねハリウッド。ポリコレとかさ。

 と、語りだしたらキリがないのでエヴァの感想はここまで。

 で、今回はなんとお料理の話w
 去年の12月に、自分へのクリスマスプレゼントとしてホットサンドプレートを買ったんですけど、あまりに簡単に美味しいものが作れて最高なので、皆さんにもお薦めしたくなっちゃったのです。
 たかが5000円位で買えちゃいますからね。

 兎に角簡単なんですよ。挟む物を事前に決めておけば。

 俺が一番よく食べるのは、パンにトマトピューレ塗って、ピザ用チーズかけて、もう一枚のパンで挟んで焼くだけ。なんちゃってピザトーストですね。
 弱火で片面3分ずつ焼くだけなので(二枚目を焼く場合は2分40秒。プレートが熱くなってますからね。)、準備時間含めても10分もあればすぐに美味しいのが食べれちゃいます。(焼き時間はお使いのコンロにもよりますので、あくまでも参考で。)

 一つポイントなのは、焼く前にプレートに油を塗る事。
 プレートを買った時に付いてた説明書に「油を薄く塗って」とちゃんと書いてありました。
 プレートを買った後にYouTubeで色々ホットサンドのレシピを探ってみたんですけど、意外とこの「油を塗る」をやってない人が多かったです。
 で、その、塗る油なんですけど、近所のスーパーにココナッツオイルがあったら是非買ってみてください。
 これがあると、そこらのスーパーやコンビニで買ったテキトーなパンを使っても、甘い香りがふんわりと漂って美味しさがワンランクアップしますよ。
 勿論無ければオリーブオイルや普通のサラダ油でも良いし、カロリーを気にしないならバターを塗れば間違いないです。

 で、休みの日とかで時間がある時には、もう少し凝ったものも作ります。
 と言っても全然簡単。小学生でも作れます。

 

vol.2へ続く

2021年4月5日月曜日

おすすめインディゲーム vol.2

 vol.1の続き

 次におすすめするのは「Rime」というゲーム。
 これはゼルダの伝説みたいなアクションパズルゲームです。戦闘のないゼルダっていう感じ。

 このゲームのおすすめポイントはシナリオというか世界観です。
 それこそゼルダの様なファンタジーの世界観なのかと思いきや、「え、そういう話だったの?」という感じで、最後はウルウルしちゃいました。

 ただ、残念なのはこのゲーム、ちょっとお値段が高めなんですよね。
 サクッとエンディングを見るだけなら、パズルの得意な人なら4時間とかで終わっちゃうと思うんですが、それでお値段2000円以上するんで。
 これはだから、YouTubeでプレイ映像を観た方がゴニョゴニョゴニョ・・・

 まあ、ジーンとくるお話を見たい方におすすめです。

 最後にもう一本、「BROTHERS」というタイトルをおすすめします。

 このゲームはなんと言っても、「二人のキャラクターを一人で操作する」という大きな特徴があります。
 今のゲームのコントローラーって、スティックが左右に付いていて、かつ両手の人差し指に当たる所にトリガーの様なボタンが付いてますよね。
 これを利用して兄と弟、二人のキャラクターを操ります。
 弟の方が小さいので狭い所に入っていけるんですけど、ただこの弟、幼少期のトラウマで泳ぐ事ができないので、深い水場を越えなきゃならない場面では兄にしがみついて連れていってもらう必要があります。

 このゲームもまた世界観に意外性があって、始めは中世から近代になりかけぐらいの、何処かヨーロッパの小島の様な感じに見えるんですけど、途中から「え、そんな感じなの?」みたいになり、最終的には「イヤイヤ、この世界、何が起こってるんだよ!」という風になっていきます。
 ちょっとその過程で、怖いというか気分の悪くなる様な表現もされるんで、小さなお子さんにはちょっとキビシイですね。大人向けです。

 このゲームのおすすめポイントはなんと言ってもエンディングの演出です。
 勿論ネタバレになるので詳しい事は書きませんが、正に「ゲームでしかできない表現」に、俺は鳥肌が立ちました。
 「これがやりたかったのか。」「これを思いついちゃったら、そりゃゲーム作るしかないよなぁ。」という。
 他のゲームはYouTubeなんかで観るだけでも良いと思いますが、この「BROTHERS」だけは是非ご自身でコントローラーを握ってプレイしていただきたい。最後まで辿り着けば俺の言ってる意味がわかると思います。

 今回は以上です。
 ホントはまだまだ、幾らでもおすすめタイトルがあるんですけどね。
 それはまたの機会に。


 おしまい

2021年3月22日月曜日

おすすめインディゲーム vol.1

  我々のやっている音楽もそうですが、今やゲームも大手メーカーから発売しなくても世に出す方法が用意されている時代。
 PCや家庭用ゲーム機、スマホでインディゲームが手軽に遊べて、メジャーなゲームと分け隔てない存在になってますよね。

 インディからスタートして、誰もが知る有名タイトルにまでなったものの代表がマインクラフトですよね。
 ただ、あのゲームは最早やれる事が多くなりすぎて逆に何やって良いのかわからないレベルになってしまっていて(だからこそ無限に遊べる訳ですけども。)、なんかかえってハードルが高くなってしまっている気さえします。
 ぶっちゃけ、ニコニコ動画やYouTubeで他者が遊んでるのを観るだけでお腹一杯な感まであります。

 最近のヒット作というと、なんと言ってもフォールガイズでしょう。
 これまでシューティングゲームによくあったバトルロイヤル形式をマリオの様なアクションゲームに落とし込んで、勝てなくてもポイントが貯まっていってコスチュームの着せ替えが多数用意されていて、というヤツです。
 これは老若男女誰でも遊べる敷居の低さもあって、たまにサーバーが重くなっちゃうくらいの大ヒット。

 それから、天穂のサクナヒメも話題になりましたね。
 これはアクションゲームのパートと稲作をするパートで構成されているゲームなんですが、稲作パートがかなり本格的で、農林水産省のホームページが攻略サイト代わりになるとまでいわれた作品です。
 このゲームは開発者の人数が極端に少ない事でも話題となりました。

 この様に、ゲーマーの間では当たり前な存在となったインディゲーム。
 その中から個人的なおすすめを今回はいくつかご紹介します。

 先ずは「風ノ旅ビト」というタイトルを紹介させてください。
 もう9年ぐらい前に発売されたタイトルで、ゲームファンの間では「何を今更」という様な定番ソフトです。
 個人的にこのタイトルがインディゲームの可能性というのを一気に世に知らしめたというイメージがあるんですよね。

 メジャータイトルの様に細部まで描き込まれた映像というのでは勿論なく、非常にシンプルな映像ながら、デザインや色合い、光と影の表現によって誰もが「美しい」と感じる世界観。
 そしてその世界を飛ぶ様に移動する爽快感。
 サクッとエンディングを見ようと思えば2時間くらいで終わってしまうゲームですが、いつまでもこの世界に留まりたいと思ってしまいます。

 また、このゲーム、始めた時はたった一人この世界に放り出された様な気がするんですが、オンライン協力プレイの要素があるんですよね。
 このゲームには言語が一切出てこないので、何処の誰だかわからない人と簡単な合図だけでコミュニケーションを取りながら一緒に旅するのはなんとも不思議な体験で、これはゲームというメディアでないとなかなか体験できない事ですよね。

 また、このゲームはメインのディレクターが中国出身の方だというのも話題となりました。
 言われてみれば確かに中国っぽいところも感じられるんですが、言われなきゃ気付かないレベル。

 このゲームはプレステとPCの他、iOS版もあるのでiPhoneをお持ちの方はスマホでも遊べます。
 賞も沢山獲得してる安心のタイトルなので、まだ遊んでない方は是非。

 vol.2へ続く 

#風ノ旅ビト

#天穂のサクナヒメ

2021年3月8日月曜日

補足~

  あんなに長々と書いたガンダムの話なんですが、スンマセン続きます。

 と言うのもね、コレ、以前クローンウォーズの話を書いた時にもあったんですけど、俺がブログでネタに取り上げた後に新しい情報が解禁されちゃったパターンを、また食らってしまいまして。

 ハイ、てことで、閃光のハサウェイの劇場版は三部作であると正式に発表されましたね。

 まあ、ファンにとっては願ったり叶ったりなんですけどね。
 と言うのも、閃光のハサウェイの原作の小説って全部で3冊なんですよ。それを一本の映画にギュッとしちゃうのかなと思ってたんで、それが小説一冊につき映画一本という余裕のある構成で見せてもらえる訳ですから、そりゃそっちの方が良いに決まってますよね。
 後で話しますけど、ガノタ(ガンダムオタクを略してガノタっていいます。)はギュッとするのはちょっとなぁと思っていたりします。

 まあ、ですから、まだガンダムに触れてない方は俺の主張通りファーストガンダムのⅠ、Ⅱ、Ⅲ、ΖガンダムのⅠ、Ⅱ、Ⅲ、逆襲のシャアの7本の映画を観て、最速で追い付いておいてからハサウェイの1本目を観ていただいて、そこからハサウェイの2本目までに色々ゆっくりと間を埋める事が出来ますよね。

 俺が後回しで大丈夫と言ったΖΖを観てみるも良し、未来へ飛んでF91やターンAガンダムをみるも良し、過去に戻ってジ・オリジンを観てみるも良し。

 ジ・オリジンは漫画の方を読むのも良いですよね。
 漫画ではファーストの話全般を再構成しつつ、ファーストの前日譚も描いているのでより理解が深まりますし、何より安彦良和さんの絵がもう素晴らしいですからね。
 アニメの世界で「ゴッドハンド」と呼ばれた安彦さんが、ペンを使わず面相筆で描く最早名人芸と呼んで差し支えない絵は、是非手に取ってみていただきたい。

 ただ、俺が一番お勧めするのは、前言をひっくり返す様なんですが、ファーストとΖのテレビ版を観てみる事なんです。

 やっぱりテレビ版を映画3本に凝縮してるんで、当然端折られてる部分とか、あと、テレビ版の時には不満が残った所を変更してあったりするんですけど、それが結構ファンにとっては元の方が好まれてたり。

 特にΖなんですよね。
 実は映画版三部作のΖは結構色々無茶してるんで観てて「ん?」となる所がモロモロあって、アレだけ観てもなかなか理解が及ばないと思うんです。

 だから、最速で追い付く為にコレで済ましてしまえという意味でお勧めしたんですけど、やっぱりテレビ版を観ていただいた方が絶対良いと思うんです。

 ファーストの方はテレビでの放送が終わって数年以内に作られてて、それこそテレビ版は視聴率が悪くて打ち切りを食らって、でもそこから評価、人気を勝ち取って映画化まで漕ぎ着けて、もうスポンサーの顔色を伺って作らなくても良い、ホントはこうしたかったんだっていう所が見てとれて、だからそういった所を見比べる楽しさなんてものがあったりもするんですね。

 例えば、以前ガンダムの話をこのブログでした時に、ガンダムの超合金が売れないせいでスポンサーから横槍が入って、後出しでガンダムと合体するGパーツというメカが出てきたという話をしたと思うんですけど、ソレ、映画には出てこない。

 それとか、ファーストにはガンダムを支援する為にガンキャノン、ガンタンクというモビルスーツが出てくると言いましたけど、このガンタンクっていうのが足が無くて下半身がキャタピラで、文字通り戦車みたいなヤツなんですよ。
 おかしいですよね、ガンダムの世界観って人型のロボットを戦争に使う方が有利という話だった筈なんだもの。
 テレビ版ではこのガンタンクが地面の無い無重力の宇宙空間でも出撃してて、これは子供心にも「ヘンだな」と誰しも思ってたと思うんですが、映画版では2機目のガンキャノンが支給されて、後半ガンタンクは出てきません。

 更に言うと、作画の責任者であった安彦良和さんが体調を崩してテレビ版の後半に関われなかったので、映画版では重要なシーンはバッチリ安彦さんの作画に直されてたりします。

 と、ファーストの方はこんな感じでテレビと映画の違いを楽しめるんですけど、問題はΖ。

 そもそも、Ζって話が複雑なんですよ。
 ファーストが地球連邦に不満を持つジオンの独立戦争の話でありながら、その奥にはジオニズムという思想、アースノイドよりもスペースノイドの方がこれからの人類を牽引する存在だという主張があったというのが、ガンダムというお話の重要な部分だと前回言いましたが、結局ジオンは敗れる訳ですよね。

 それを受けてΖでは、「そら見ろ地球人の方が優秀じゃないか」と言わんばかりに、地球連邦軍の中でも地球生まれの者を集めたエリート集団「ティターンズ」という組織が作られてて、そのティターンズが連邦軍の中で余りにも強い力を持ち過ぎてしまっている状態になっているんです。
 で、そこに対抗する反ティターンズ組織というのも幾つか生まれていて、Ζの主人公のカミーユは反ティターンズ組織であるエゥーゴに所属してるんですよ。
 だから、敵=悪者が地球連邦軍になってしまっているという、ファーストとは逆の状態になってしまっているんですけど、そのティターンズ、反ティターンズの両方に兵器を供給するアナハイムエレクトロニクスという企業があったり、そこにジオンの残党がジオンの再建を目指して勢力を拡大してきて、ファーストでは悪者だったジオンと主人公が所属するエゥーゴがティターンズを倒す為に共闘したり、更にそこに、ティターンズ所属でありながら地球にいるティターンズの幹部たちとは別の思惑を持った「木星帰りの男」シロッコなんてのが出てきたりで、三つ巴、四つ巴の構造になり、単なるドンパチだけじゃなく政治や思想、主義主張といった部分も絡んできて、通して観てても結構ややこしい。

 しかも打ち切りを食らってない分ファーストよりも長い話なのを映画3本にギュッてしちゃったら、そりゃ難解になっちゃいますよね。

 しかもね、コレちょっとネタバレになっちゃうんですけど、Ζってテレビ版と映画版で結末が違うんですよ。
 テレビではΖが終わった後、ΖΖという「続き」があったけど、映画はΖΖは作られてなくて。

 ガンダムのお話の部分を考えているのは富野由悠季さんという方だと、前回書きましたよね。
 で、富野さんはΖΖには関わってないとも書きました。

 永野護さんという方がいまして、この人は大学卒業後にガンダム等を制作しているサンライズという会社にデザイナーとして入社して、Ζガンダムにも関わった人物で、その後、ご自身のライフワークである「ファイブスター物語」の制作に全てを注ぐ為にサンライズを退社しているという人でして、この人について語りだしたら、またブログ1本分になっちゃうんで今回は止めときますが、この人が「オヤジ」と慕う富野さんと、Ζの放送も、逆襲のシャアの公開もとっくに終わって何年も経った後に対談をやったんですね。

 この対談で富野さんが「Ζは実はやりたくなかった」と告白しているんです。

 ファーストガンダムという作品は作り手側がかなり意欲的に作った物だけど、意欲作であるが故に受け入れられるのに時間がかかった物でした。

 それに対してΖというのはガンダム人気が絶頂に達して、映画も大成功、ガンプラは売れまくり、ファミコンでガンダムのゲームを出しても売れまくりという状態で、いよいよガンダムの続編を作ろうと、企画先行で始まった物で、それに富野さんは実は乗り気じゃなかったと言うんです。
 で、その「イヤな気分」が、Ζという作品には出てしまっていると富野さんは反省の念を吐露したんですね、その対談で。

 そしたら永野護さんが、「富野さんはΖを作り直さなきゃいけない」と言い出したんですよ。

 そうしたらホントに、その数年後にΖの劇場版が作られるとアナウンスされたんですよね。
 だから、富野さんにとっての「イヤな部分が出ちゃってる所」が削られる形で映画化されて、それが結末にまで及んだんでしょうね、多分。知らんけど。
 だもんだから、ファンからしたら重要と思ってたシーンが「あれ、そこカットしちゃうの?」みたいのもあるの。

 あとね、Ζの劇場版ってこんな経緯で、テレビ版から相当時間が経って作られたんで、ベースはテレビ放送局当時の映像を使いながら、新たに作り直した映像とミックスしてあるんですけど、当時とアニメの作り方、技術、技法が随分変わってしまっているモンだから、新たに作り直した部分が当時の映像にフィットしてなくて違和感バリバリなんですよw
 今やメカは全部CGですもんね。

 てことで、とりあえず追い付く為に劇場版のΖを観た人も、勧めといてナンなんですが是非テレビ版も観ていただきたいのです。
 何、ハサウェイの2本目まではきっと一年位開く筈ですから余裕ですよ。

 テレビ版のΖを観終える頃には、恐らくガンプラという沼に足を突っ込む事になりかねないですけどねw


 おしまい