2026年8月31日月曜日

オリオル・パウロに注目

 こんにちはkazuitです。

 先日、と言っても数カ月程は前なんですが、お休みの日にちょっと時間が空いたので何かNetflixで映画を観ようかなと思いましてですね、何観ようかと考えた時に以前観て面白かった「嵐の中で」と言う映画の事を思い出したんですね。
 このブログを長く読んでくださってる方なら俺がお勧めしたのを覚
えてるかもしれませんが、スペインのSF映画ですね。
 SFと言っても未来が〜宇宙が〜みたいなのじゃなくタイムパラド
ックス系の、ちょっと藤子・F・不二雄の短編を思わせる様なタイプのヤツ。
 で、あの映画の監督の作品って他にないのかなと思って調べてみた
んですよ。

 その監督がオリオル・パウロという人でして、Netflixでは
「嵐の中で」の他にもう1本「神が描くは曲線で」という映画が配信になっているという事で早速観てみたんです。

 これが面白くてですね。

 ジャンルはSFではなくミステリーで、舞台は1970年代のスペ
インの人里離れた精神病院です。
 ある女性がこの病院に入院の手続きをしに来るのですが、この女性
は自分は精神疾患などではなく、この入院は夫の陰謀だと主張します。
 しかし病院側は「あなたがここに送られてきたのは、その夫をあな
たが複数回毒殺しようとしたからです。」といって結局女性を入院させるんです。
 ところが女性の方は病院に入ると「自分は探偵で、この病院で自殺
したとされてる少年の親に依頼されて調査に来た」と言い出して他の患者に聴き取り調査とかし始めるんですよ。
 これだけ聞くと女性の精神疾患故の行動みたいに感じるんですが、
この病院で亡くなった少年がいるのは事実で、その件についての調査資料を女性は入院前から予め用意して病院に持ち込んできているんですね。
 果たしてこの病院には何か秘密があるのか、それともやっぱり女性
の妄言なのか、という映画です。
 映画の作りとしては結構反則スレスレな手法を用いて視聴者をミス
リードに誘導してる様な面もありますが、最後まで観たら思わず「…こえぇ…」と言ってしまう様な作品でした。

 で、いいじゃんいいじゃん、他にないのという事で調べてみたら、
オリオル・パウロ監督作品としては映画ではなくドラマ、8話完結のリミテッドシリーズが2作品ネトフリで観られるという事でこちらも観てみました。

 1作目が「イノセント」という作品で、こちらはクライムサスペン
スという感じのヤツです。
 主人公の男性は若い頃バーでのトラブル、酔っ払いの喧嘩に巻き込
まれてしまって、押し退けた相手が頭を強打して亡くなってしまい過失致死の罪で4年間服役した経験を持つ人で、出所後は兄の支えもあって社会復帰して、美しい女性と出会って結婚もしてと、順調に人生を取り戻してきているという状態です。
 が、ある日彼の奥さんに電話が掛かってきて、奥さんは「出張でベ
ルリンに行かなければならなくなった。」と言って出掛けて行くんです。
 そしたら翌日、その奥さんの携帯から動画が主人公の携帯に送られ
てきて、そこにはロングヘアのウィッグを着けて下着姿でベッドに横たわる奥さんと、それを撮影してる裸の男が映っているんですよ。
 なんじゃこりゃと思って奥さんと連絡を取ろうとしても繋がらない

 で、一方その頃主人公の家からほど近い修道院の窓から修道女が転
落死するという事件が起こって地元の警察が調査しに行くのですが、何故か地元警察よりもっと上の調査機関だという人達が現れて「この事件はこちらで引き継ぐから地元警察はもう帰って良いよ。」と言い出すんです。
 その調査には国の大臣まで関わっている事まで示唆してきて。
 この一見何の関わりも無いかに見える2つの出来事が絡み合って、
何故か主人公は警察に追われる身になっていくという。
 果たして主人公は潔白を証明出来るのか、主人公の奥さんの身に何
が起こっているのか、という感じのお話。
 このドラマも十分に面白いのですが、他のオリオル・パウロ作品と
比べると結末はあっさり風味かなという感じ。
 とは言え全然観る価値有りの作品だと思います。

 で、もう1本が「トレマーでの最後の夜に」という作品です。
 これはちょっとオカルトっぽい作品ですね。
 主人公は音楽家の男性で、映画音楽の作曲家として一定の成功を収
めてはいるのですが現在絶賛スランプ中で、活動拠点のロンドンを離れて故郷からほど近い田舎町の丘の上の一軒家を借りて、のんびり暮らしながらなんとかスランプから脱却しようと藻掻いてるというところなんですね。
 で、ある日隣家、と言っても数百メートルは離れてるんですけど、
そこで友人と食事して帰るところで大雨に降られて、なんと帰り道にある木に雷が落ちちゃって道を塞がれてしまうんです。
 で、車を降りて、どうしたもんかと迷っていたらなんと今度は主人
公本人に雷が落ちちゃうんですよ。
 奇跡的に命に別状は無かったんですが、そこから何故か主人公は所
謂予知夢を視る様になってしまうんです。
 しかもこの主人公には夢遊病の病歴もあって、とても夢とは思えな
いリアリティの予知夢を見つつ寝ながらウロウロ歩き回っちゃうという厄介な状態になってしまうの。
 でね、実は主人公にとっては予知夢はある意味身近なもので、とい
うのは彼の母親が予知夢を視る人で、彼が音楽家になったのも母親が「この子は音楽家になる。もう決まっている。」と言って英才教育をしてきた結果なんですよ。
 その余りにスパルタな教育と、「もう決まっている」と言い張って
聞かない態度が原因で主人公は母親と疎遠になってしまっているんですが、その母親に起こってた事が自分にも起き始めたと。
 夢で見た悪い出来事を回避する為に主人公は色々と行動していくん
ですが、周りの人からしたら何しろ根拠は「夢」な訳ですから、仕事のストレスと落雷のショックで悪い夢を視てるだけで、そんな悪い出来事は起こらないよと取り合ってくれない。
 果たしてそれはただの悪夢なのか、それとも本当に悪い出来事が起
こってしまうのか、だとしたらそれを回避する事は出来るのか、みたいなお話です。
 これも面白かったです。
 ただ、ちょっと気になる点もあってですね、このお話ね、ゲームの
「ライフ・イズ・ストレンジ」との共通点が多いんですよね。
 このゲームもこのブログでお勧めした事ありましたよね。
 ライフ・イズ・ストレンジの主人公は女子高生で、既に起こってし
まった悪い出来事を時間を巻き戻して起こらなくしていくという話で、トレマーでの最後の夜にの方は主人公は中年男性で、予知夢で視た未だ起こってない悪い出来事を起こらなくしようとするという話という違いはあるんですけど、どちらも海辺の田舎町が舞台で高台には灯台があって、重大な事件が起こる時には嵐になって、そして何より結末の展開がライフ・イズ・ストレンジを知ってる人なら「…あ」と思うんじゃないかなと。
 トレマーでの最後の夜にはオリオル・パウロのオリジナルではなく
原作の小説があるそうなのでこの人がパクったとかではないんでしょうが、原作の小説の方はちょっとインスパイアされた作品なのかなと思いましたね。
 とは言えそれも些細な事と思えるくらい面白いのでお勧めですよ。
 但し結構トラウマレベルの映像が流れるので小さなお子様がいる家
では視聴に十分な配慮をお願いします。

 てな事で、また今後の作品が楽しみな作家さんが増えちゃいました


 洋画を観るとなるとどうしてもハリウッドが最優先になりがちです
けど、たまには他の国のものにも目を向けてみるのも良いですよね
 人に「映画とか観ます?」と聞かれた時に「最近はスペインの映画
に嵌ってるんだよねぇ〜」とか言えるしね笑
 まあオリオル・パウロ作品ではなくともネトフリでスペインの作品
というと「ペーパーハウス」という大ヒット作品がありますし。ドラマですけど。

 というところで今回は終わりたいと思います。

 次回はお気に入りアルバム紹介のターンですが今のところ今月まだ
2枚しかなくてちょっと焦っているぜ笑
 なにか雑談ネタ考えなきゃ。

 おしまい。