こんにちは、去年GUからミッキー柄のスウェTが発売された時、「かわいいじゃんコレ」ってすぐに買ったら、その後わりと間をおかずにセール価格になっててぐぬぬってなったので、今年はピーナッツ(スヌーピー)柄のスウェTが発売されても我慢して値下げを待っているのに、いつまでも安くならないので結局ぐぬぬってなってるkazuitです。
さて、俺はもうすっかりテレビを観なくなったというのと、このブログの更新ペースが隔週という事もあって、テレビで話題になった事に対するリアクションというのがワンテンポ遅れてしまうのですが、今回は古着Tシャツの話です。
なんでも「グレートジャーニー」というテレビ番組で、タイに古着を買い付けに行く古着屋さんのドキュメントが放送されて、それが色々な意味で話題になってた様ですね。
どうやらバンド、アーティストのTシャツ、所謂バンTを買い付けて、その金額が50万で仕入れて100万で売るなんていう内容だったそうで、「バカ高ぇな」「原価率50%かよ」「そのTシャツ買う奴、ホントにそのバンドのファンなのかよ」なんていう意見で炎上みたいな感じになったみたいです。
個人的には、原価率50%は別に良い様な気がしますけど。渡航費とか目利きとか。
俺は勿論グレートジャーニーを観てなくて、YouTubeで熊本の古着屋さんのピープルゲットレディというお店の店長さんが「バンTにはリーズナブルな物も沢山ありますよ。」と言って4000円位から8000円位で買える物を色々紹介したり、あと、オワッテルマンという名前で活動しているアメカジガチ勢の方が生配信でグレートジャーニーについての私見を述べたのを編集して20分弱の動画として投稿してたりしたのを観て、「へぇ、そんな番組あったんだ。」と知った訳です。
俺自身、古着を買う様になったのはわりと最近で、そもそも痩せたから手持ちの服が大きくなっちゃって、安く服を揃える為に手を出し始めたらハマってしまったという経緯なもので、だから高い古着ってあまり興味ないんですけどね、しかもバンTもそこまで興味なかったりします。
バンTってどうしても黒ボディが多いじゃないですか。
俺、あまり黒い服を買わないんですよね。
勿論、全然持ってないって事もないんですけど。
まず、世の中に黒い服を着てる人が多すぎるというのがあります。
「服装カブりたくないおじさん」が発動する訳ですね。
あとね、人生の大半をデブとして過ごしてきたというのもあります。
黒というと絞まって見えるというイメージがあって、太っている人が黒ばかり着てるというケースを結構見かけますよね。
アレ、どう思います?
元デブとして言わせてもらいますけど、「その程度でお前のデブが覆い隠せる訳ねぇだろ!」って話なんですよw
むしろ夏場なんてかえって暑苦しいんだよ! と思うんですよね。
折角アロハシャツというデブがハマる夏アイテムがあるのに。
それと、太っていた頃はTシャツ1枚だとオッパイが目立つので、Tシャツの上にベストを着るという事をよくしていたというのもあります。
1枚で着て様になるバンTはあんまり要らなかったんですな。
という事で、俺はバンTを全然持ってないのでした。
今あるのはクイーンのとローリングストーンズのTシャツだけで、どっちもGUで買ったヤツ。
790円とかだったと思いますw
とは言え、音楽好きではあるんで、好きなアーティストのTシャツを着たいという気持ち自体は分からんでもないです。
そもそもバンTというのはマーチャンダイズですよね。
ツアーをするアーティストがチケット代以外にも収入を得る為に売るグッズ。
で、そのツアーが終わればそのTシャツは売られなくなる訳ですから、後々希少性が高まって値段が高騰すると。
また、ツアーTシャツにはそのツアーが敢行された期間の年月がプリントされてたりするので、ひと目でヴィンテージと分かるというのも古着好きにとってはポイントだったりします。
古着好きは自分の着ている服が古ければ古い程自慢気になるという病気にかかっているので。
ただね、アーティストにとっては収入源であるバンTは、当然可能な限り安上がりに作ってある場合が殆どです。
ボディに使われるのはギルダンやアルスタイルといったメーカーの、1枚数百円で買えるペラペラの物が圧倒的に多い。
以前白Tの話をこのブログでした時に俺もアルスタイルのTシャツを買ったと書きましたが(あれはヘヴィオンスの物でしたが。)、アルスタイルやギルダンのTシャツはどちらかというと身幅細めで着丈は長めで、これは今現在お洒落とされているTシャツのかたちとは違いますよね。
今は所謂ボックスシルエットが流行りの傾向ですから。
それと、Tシャツの袖や裾って普通は切りっぱなしではなく、折り返して縫い合わせてありますよね。
今現在はこの縫い合わせをダブルステッチという二本針でされているのが殆どです。
もし糸が切れてしまってもそう簡単にはほどけない様にする為なんですが、古いTシャツってこれがシングルステッチなんですよ。
つまり洋服、衣類としてより良くする為に進化、ブラッシュアップされたという事なんですが、バンTに限らず古着好きはわざわざシングルステッチのTシャツを探すんですね。
これもまた、ひと目でヴィンテージと分かるポイントだからですね。
逆に特に古着好きという訳ではない人にとっては気に掛けた事もないポイントで、説明を受けたらむしろダブルステッチの方が良いのでは? って話なんですけど。
つまりヴィンテージのバンTというのは、ボディの部分はお洒落でもなければクオリティが高い訳でもなく、それが誰かに着古されて色褪せたり毛羽立ったりプリントが割れたり剥がれたりしているという、興味のない人から見たら「ゴミ」以外の何物でもない物を、バカ高い値段で売買してるとも言えるって事です。
俺自身は最早古着好きなんで色褪せたり毛羽立ったりプリントが割れたり剥がれたりしているのを「格好良い…」なんて思ってしまう病人ではあるんですがw、希少性という部分が主な理由で高額になってるバンTには、やっぱりちょっと興味が湧かないなぁ。
チャンピオンとかナイキの80年代のTシャツとかなら欲しいと思うけど、それでも一万円も出さないかなぁ。
まあ、こういったテレビ番組が放送されるぐらいに、今古着というもの自体は受け入れられているというか、流行っていると言っても良い状況なんでしょうね。
今や町中にセカストがあって、主要都市には古着屋JAMやWEGOがだいたいありますよね。
それに、つい昨日YouTubeでGUの秋冬の新作の展示会の様子を観たんですけど、「ウォッシュド」と名の付いた、着古した様な色合いのアイテムがかなり沢山出てくるみたいで、ちょっと前まで「キレイめ」という名のモード系が持て囃されて、それこそどいつもこいつも真っ黒い服を着てたところからの揺り戻しが来てるという事なのかなぁと思ったりします。
今まで黒い服ばかりリコメンドしていたファッション系YouTuberのアイツやアイツやアイツはどうするんだろうw
今回のテーマであるバンTも、それこそピープルゲットレディの店長さんじゃないですけど高価なレアヴィンテージじゃないのもいっぱいあって、ビートルズのTシャツなんてありとあらゆるブランドから出てるし、ZARAとかH&Mなんかのファストファッションとか、あとフリークスストアなんかもアーティストとのコラボアイテムをちょいちょい出してきますよね。
で、そういうのの方がペラペラのヴィンテージよりも衣類としてのクオリティは高かったりするんですから、色柄が気に入ったら全然買って良いと思いますよ。
ぶっちゃけ殆どの人が本物のヴィンテージかどうかなんて見分けがつかないでしょ?
人の着てるTシャツの袖や裾のステッチがシングルかダブルかなんて、チェックしてくるヤツ俺みたいな変態だけですからw
そしてその俺自身がGUのTシャツをセール価格になるまで買うのを我慢してるんだからw
因みにピーナッツのスウェT、定価で1990円です。
いや定価で買えよ!
個人的には休日チャリで遠出して普段行かない様なセカストに行っては、500円のTシャツで気に入った物を探し出せるかという遊びがマイブームなんです。
例えばチャンピオンのTシャツってタグを見れば年代が分かるんで古着の入門にはもってこいなんですけど、一方で復刻もいっぱいされているんで、よっぽど詳しい人じゃないと着ている状態、タグの見えない状態でヴィンテージか復刻かを見分けられないと思います。
なんなら60年代のTシャツを90年代に復刻したのとかあって、復刻だけど今から30年とか前のTシャツじゃん、みたいな。
だったら復刻で良いじゃんって思いません?
で、現行品の復刻トリコタグ(ググれ)の中国産のチャンピオンのTシャツなんてセカストに500円でゴロゴロあるの。
そういうのでプリントとかフェード感なんかが良い感じのを探すっていうね。
で、勿論Tシャツの棚を端から全部チェックするんで、たまに「あれ、コレ…安くない?」みたいな所謂掘り出し物に出会う事もあるのがセカストディグの楽しいところ。
Tシャツというとチャンピオンの他にもヘインズとかフルーツオブザルームなんかは人気ですけど、ラッセルとかジャージーズとかオニータのボディの物はまだ注目度が低いのか安いのが見付かりやすいんですよね。
メイドインUSAでコットン100%で、あれ、3000円で良いの? みたいな。
個人的にはオニータボディは生地が良い物が結構残ってる気がします。
あと、以前にも話題に取り上げたバスクシャツ。
バスクシャツってセントジェームスが有名なんですけど、その他にオーチバル、ルミナスというというのが三大ブランドと呼ばれていて、特にオーチバルが日本のセレクトショップ、例えばジャーナルスタンダードなんかの別注で作ったヤツで半袖のものだったりすると、ちゃんとフランス製のヤツなのに1900円とかで見付かったりします。
どこぞのなんちゃってバスクシャツ買うより本物のオーチバルのを買った方が良くない? っていう。
という訳で、大金持ちの人は100万円のバンT買って額に入れて飾っとけば良いと思いますけど、それを「ファッションを楽しんでるお洒落な人」という風には誰も思いませんよってのが俺の考えです。
「資産」でしょソレ。
折角「服」を買うのにファッションを楽しんでる訳じゃないなんて、休日の度にウッキウキで1時間とかチャリ漕いでセカスト巡りしてる俺には分かんないなぁ。
洋服って楽しいものなのにね。
しかも古着なんて、お金の掛からない最高の趣味なのに。
ファッションに100万使えるんなら、腕時計買いなよって思うんだけど。
KinKi Kidsの堂本光一の名言「布やで?」に激しく同意します。
おしまい。