こんにちは、6月の楽天スーパーセールの戦利品はブラウンのペニーローファーだったkazuitです。(お前また靴買ったのか)
さて、今回は実に7年ぶりとなったスターウォーズの劇場映画、「マンダロリアン&グローグー」を観てきたので感想というか思った事を書いていこうと思います。
映画自体のネタバレは極力避けますが、過去のスターウォーズ関連作品については色々書くと思うので、そういうところも知りたくない、最近Disney+の利用を始めたばかりでこれから色々観るつもりなんだという様な方は今回のブログは読まないでください笑
さてこの映画、世間では概ね評判が良いらしいんですが、どうも「古参ファンは不満に思ってる人が多いらしい」とも言われているみたいで、何を隠そう俺も「そんなでもなかったなぁ」という感想だったんですよね。
この映画の監督はジョン・ファヴローという人で、この人はDisney+で配信されたドラマ「マンダロリアン」の監督でもあります。
で、ファヴローは今回の映画について「これが初めてのスターウォーズ体験になっても良い作品」 を目指したと語っています。
所謂いちげんさんウェルカムという事で、主人公達が大活躍してアクション満載で勧善懲悪、ちゃんと主人公がピンチに陥る場面もあってハラハラもしつつ、最後はしっかりカタルシスという娯楽作品に仕上がってましたね。
ただ、これをいちげんさんが観て分かるんだろうかという疑問はあるんですよね。
そもそも先ず名前がややこしい。
映画、そしてドラマのタイトルにもなってるマンダロリアンなんですが、これは主人公の名前ではないんです。
主人公の名前はディン・ジャリンです。何故この人がマンダロリアンと呼ばれるのか。
マンダロリアンというのはマンダロア星人という意味なんですね。
アメリカ人の事をアメリカンと言うみたいな。
で、ディンの事を見た人はみんな「あ、マンダロア星人だ。」と分かるんですが、それはディンがマンダロアの戦士特有のマスクとアーマーを身に着けてるからです。
だから別に知り合いじゃない人がディンに話し掛ける時は「おいマンダロリアン。」となるんですね。
で、知り合いにはなったけどまだディンという名前で呼ぶ程は親しくなってない人がマンダロリアンを略して「マンドー」と呼んだりするもんだから、この主人公はマンダロリアンと呼ばれたりマンドーと呼ばれたりディンと呼ばれたりしちゃうの。
コレ、初見の人はわかんないよね。特にお子さんとか。
で、ディンが身に着けてるひと目でマンダロア星人だと分かるマスクというのは、スターウォーズの映画エピソード5と6に登場したボバ・フェットのマスクから来ています。
これは以前にもこのブログに書いたんですけど、ただの脇役として出したボバ・フェットがデザインが無駄に格好良かったが為に大人気キャラクターになってしまい、後付けで設定がモリモリに追加され、ボバ・フェットの父親役のジャンゴ・フェット(実際はボバはジャンゴのクローン)がスターウォーズの歴史に大きな関わりを持つ重要人物となったほか、ジャンゴの出身地であるマンダロア星系の歴史や設定も掘り下げられて、TVシリーズとして制作されたCGアニメ「クローンウォーズ」や「反乱者たち」、そしてドラマ「マンダロリアン」でも沢山語られるテーマとなった訳ですが、それでボバ・フェットの着けていたマスクはマンダロリアン戦士のものと誰もがひと目で 分かるっていう風になってると。
それが、スターウォーズの事をそこまで詳しくは知らないけど多少の知識はあるという程度の人が今回の映画を観に行って「え、主人公ボバ・フェットじゃないの?」となっちゃう原因にもなってるっていうね笑
ねぇ、わりといちげんさんお断りじゃない?
ある程度の基礎知識を持ってないとあんまりよくわからない点というのが結構あったと思うんですよね。
で、ストーリーの部分はと言うと個人的感想は「ドラマの3話分ぐらいを一纏めにした様なもんだな。」という感じで、厳しめに言うなら「この程度の内容ならドラマでやれば良いのに。わざわざ劇場映画でやる話じゃなくない?」 でした。
先ず大前提としてスターウォーズはエピソード1〜9まで映画が作られていて、ドラマ「マンダロリアン」はエピソード6と7の間の話で、シーズン3まで作られています。
エピソード6で帝国軍皇帝パルパティーンが倒され、皇帝の居城とも言うべき第2デス・スターも破壊された事で独裁体制が終結したと。
独裁体制の打倒を目指していた反乱同盟軍、つまり勝者側はニュー・リパブリック=新共和国の中心となって銀河に秩序をもたらすというところを目指しつつ、銀河に散らばる帝国の残党の掃討も行っているという時期の話なんです。
何しろ帝国が支配していたのは「銀河」という規模でして、その中の皇帝の居城を落としただけという段階ですからね。
ドラマ「マンダロリアン」のシーズン1、2ではディンとグローグーの出会いと冒険、絆が深まっていく様子が描かれていくんですがシーズン3ではディンの故郷のマンダロア星に関わる話になっていきます。
元々政治的に不安定で民族間紛争が絶えなかったマンダロア星は更に帝国の介入まで受けてズタボロだったんですが、そこからマンダロア星人の手にこの故郷を取り戻そうと戦うというところが描かれて、それで関わったニュー・リパブリックにディンは協力する事になるんですね。
ニュー・リパブリックに所属はせずにあくまでバウンティハンター(賞金稼ぎ)として、ニュー・リパブリックの依頼を受けて帝国の残党狩りを手伝って報酬をもらうと。
ドラマでそこまで描かれた上での今回の映画「マンダロリアン&グローグー」なので、お話としてはディンとグローグーが帝国の残党狩りの依頼を受けるという事になるんですが、結果ギャングの身内同士の抗争みたいのに巻き込まれちゃうみたいな話なんですよ。
でもねぇ、スターウォーズは映画でもうエピソード789が作られていて、そこで帝国の残党が集結してファーストオーダーという一大勢力となってニュー・リパブリックに襲いかかってくるというところが描かれているんです。
つまりニュー・リパブリックの帝国残党狩りは失敗に終わる事が既に決定済みで、ディン達の行いは徒労に終わるという結末は揺るぎ無い訳なんですよね。
更に言うなら789にはグローグーの他、アソーカやエズラといったニュー・リパブリック側のフォースの持ち主も登場せず、レイが最後のジェダイという風に描かれています。(ルークはエピソード8で死去。レイアはエピソード9で死去。)
つまりグローグーもアソーカもエズラも恐らく命を落とすだろうと。
ファンはそこまで想定済みで観ているんですよね。
更に踏み込んだ事まで言っちゃうと、ファーストオーダーの糸を引いていたのは倒された筈のパルパティーンのクローン体で、数々の失敗作を産み出した末にとうとう完全に元通りの姿と能力のパルパティーンのクローンがエピソード9で登場してます。
で、グローグーというキャラクターは、その秘めたるフォースの力を自分のクローンにフォース能力をもたらす為に利用しようとする輩に狙われた存在として登場してるんですよね、元々。
その時点で「え、じゃあ最終的にはグローグーって捕まってパルパティーン復活に利用されちゃうんじゃないの?」って皆思ってるんですよ、スターウォーズファン達は。
所謂古参ファン達がそんな結構悲惨な結末まで想定してる中、今回の映画でどんなものを出してくるかと思ってたら「ディンとグローグーが大活躍して悪いヤツ倒しました〜。一件落着〜。」だったもんだから、「その程度の話だったらドラマでやれよ。わざわざ劇場映画にすんな。」となっちゃった訳なんですわ。
思えば過去のスターウォーズのスピンオフ作品、エピソード1〜9以外の劇場作品ってスピンオフでありながらスターウォーズの歴史にとって重要な話だったんですよね。
エピソード4の最後で帝国軍の巨大宇宙要塞デス・スターを反乱同盟軍が破壊するんですが、その方法は「デス・スターに空いてる小さな穴に正確に魚雷を撃ち込む」というもので、「あんなに巨大な要塞がちっちゃい魚雷で大爆発しちゃうのかよ笑」はスターウォーズというお話の中でも最大級の突っ込みどころで、そこはファン達も「いや娯楽作品だから笑 そこは見逃してくれ。」で済ませていたんですが、スピンオフ作品「ローグワン」 でそれを解決してるんですよ。
実はデス・スターを設計した人は帝国軍に脅されて嫌々設計していて、それで密かにデス・スターを破壊する方法を設計段階で仕込んであったと。
そのデス・スターの設計図と破壊方法が反乱同盟軍の手に渡った事でエピソード4に繋がるというのを描いたのが「ローグワン」という作品でした。
で、もう一つのスピンオフ「ハン・ソロ」は言わずもがなのエピソード4〜6のメインキャラクターの一人ハン・ソロの過去を描いた作品で、ファンが知りたかったところを余すこと無く見せてくれた傑作です。
それに比べると今回の「マンダロリアン&グローグー」 は内容が薄過ぎるというのは、まあそういう感想になるのも仕方無いだろうというところじゃないでしょうか。
もうちょっとシリーズの根幹に関わる部分、帝国の残党がファーストオーダーとしてまとまって行く過程とそれを阻止出来ないニュー・リパブリック、ディン達というところを匂わす程度に小出しにでもできなかったもんかと、今後の展開を見据えてただ楽しいだけじゃない深みのあるお話にできなかったもんかと、そんな風に思うのがわざわざ劇場まで足を運んだファン、スターウォーズという一大サーガの全体を見通したファンの思うところだという事なんですな。
「なんだ、ただのこじらせおじさんじゃん。」と言われればその通りなんですが笑、古参ファンはそこまで大きな期待を抱いていたんで、肩透かし食らっちゃったと感じてしまわざるを得なかった訳なのでした。
なんだかこのブログを読んでる人達がもの凄い勢いで引いていってるのを感じるのは、多分俺のフォース能力だな。
まあシガニー・ウィーバーがパイロットスーツ着てエックスウイング操縦してるところを観られたのは良かったです笑
ヲタ臭が限界値に達したので今回はこの辺で。
おしまい。