vol.1の続き
クローンウォーズではこの3人を中心にしてストーリーが展開していく訳ですが、もうひとつ重要なファクターであるのがクローントルーパー達なんですね。
スターウォーズというのはそもそも、共和制である評議会というものに対し、自分たちの利権を拡大したい通商連合が反乱を起こす事から始まっていて、この通商連合がドロイド(ロボット)を兵力として利用し出したものだから倒しても倒しても兵力が落ちない。
そこでドロイド兵に対抗する為に産み出されたのがクローン兵達で、だからクローン戦争というのは、評議会側に所属するジェダイの騎士達が将軍としてクローン兵を率いて、通商連合のドロイド兵と戦うという構図な訳です。
更にややこしい話をすると、通商連合側の軍を率いる将軍というのがドゥークーという人物で、この人はジェダイからシス(ダークサイド)に落ちた人です。
だから、評議会vs通商連合であり「ジェダイ&クローン」vs「シス&ドロイド」なんですね。
しかもドゥークーがマスターと呼ぶ黒幕が、実は評議会の大物議員のパルパディーンという人物で、全てはシスであるパルパディーンの思惑通りに事が運んでゆき、最終的にはパルパディーンが皇帝となって帝国を築き、銀河はダークサイドによって支配されてしまうというのがエピソード1~3の流れなんですよね。
だから、評議会側の兵力であるクローン兵も実は戦争を拡大する為にシスが裏で糸を引いて作られたもので、ジェダイはクローンの存在を怪しいと思いつつ通商連合側の兵力拡大に対抗する為に利用せざるを得ないのです。
はい、だいぶややこしくなってきましたねw
話を戻しますと、このクローン達が話の中心となるエピソードがクローンウォーズという作品には多数出てくるんですね。
有能なバウンティハンター(賞金稼ぎ)だったジャンゴ・フェットの遺伝子を元に作られたとはいえ、彼らは人間な訳でドロイドとは違うんです。
訓練しなければ兵力にならないし、自分で考えて行動するから間違う事もある。
それぞれに個性や考えがある彼らの行動、活躍を見て、映画版でクローン兵に不信感を覚えていた視聴者も段々クローン達に親近感やシンパシィを抱く様になるし、それは劇中のジェダイ達も同じだったりします。
だからこそ、それを観てから改めてエピソード3を観てみるとより大きな衝撃を受ける訳ですよね。エピソード3が始まった時点ではジェダイはクローンの事をすっかり信用してる訳ですから。
この様にクローンウォーズの中では映画だけでは描ききれないスターウォーズの世界観をよりディープに掘り下げられていきます。
映画だけ観てる人達は「ハン・ソロ」を観て「えっ?」どなったであろうダースモールの生存エピソード(オビワンの「縦に切っときゃ良かった」はシリーズ最大の名言だと思うw)だったり、銀河の各星系の文化や政治、そこで起こる事件とそれを解決に導くジェダイやクローン、アソーカの成長やアナキンとパドメは勿論、オビワンにもロマンスのエピソードがあったり、ヴェントレスやグリーバスといった敵役やバウンティハンター達などの魅力的なキャラクター群、そしてそもそもフォースとは何なのかなんていうスターウォーズの根源に関わる話まで、ここでは語り切れない多彩な内容のシリーズとなっています。
で、重要なのはこのクローンウォーズの製作にはジョージ・ルーカスが関わっているという事なんですね。
vol.3 へ続く