vol.2の続き
それは初代ウルトラマンの独特のファイティングポーズです。
初代ウルトラマンのファイティングポーズって、もの凄い前屈みで縮こまってるような印象ありません?
これもまたおおよそヒーローらしからぬ要素なんですけど、これにもちゃんと理由がありまして。
背の高い、スラッとした人にスーツアクターになって貰ったは良いんですけど、ウルトラマンって巨大なキャラクターなので、ミニチュアセットを作ってスタジオで撮影するのが基本な訳です。
で、ウルトラマンを大きく見せる為には所謂アオリ、下から見上げるように撮影すべきなんですけど、背が高い人をアオリで撮っちゃうとスタジオの天井が映っちゃう。
で、スタッフから指示が出る訳です。「屈め」と。
なモンだから、仕方なくあのファイティングポーズになっちゃって、こればっかりは放送終了まで変える訳にもいかずそのまま通しちゃったんですね。
これは次作のウルトラセブンから改善されてますね。
スタジオ自体の改善だったり撮影方法のノウハウの蓄積だったりで解決されてて、ウルトラセブンからはしっかり背筋がピンと伸びてるイメージですよね。
って事で、初代ウルトラマンって放送開始当初は顔シワシワ、体ヒョロヒョロ、姿勢悪いという、おおよそヒーローっぽくない姿だったんですよね。
で、この、おおよそヒーローらしからぬ顔つき、ヒョロッとした体つき、姿勢が悪いという特徴が、そのままエヴァンゲリオンに引き継がれているんですよ、というのがこの話のオチなのでした。
おしまい