こんにちは。
折角洋服を買ったんだから、お休みの日に家でゴロゴロしてるんだったら「その服いつ着るんだよ」って事になっちゃうので、「よし、じゃあ出掛けるか。」と家を出て、出た先でまた洋服を買っちゃうという無限ループに嵌まっているkazuitです。
この原稿を書いてるのは11/20。
こないだ11月になったと思ったらもう終わりが見えてきて、という事は今年ももうすぐ終わってしまうんですね。
いやぁ、恐ろしい。
で、今回は、まあ雑談的な、近頃観た映画やらなんやらのお話です。
つい数日前、グラディエーター2を観てきました。
正直1の内容を一つも覚えてなかったというか、実は1は観たんだけど途中寝ちゃった様な記憶がw
アカデミー賞獲りまくりの映画で寝るなよ俺。
で、2なんですけど、個人的な感想としてはちょっとご都合主義な部分が目立ち過ぎなのと、オチが「まあそうなるでしょうね。」みたいな予測可能な感じで、イマイチ乗れなかったかなぁ。
一応ベースとなる史実はあるものの、かなりフィクション盛り込みまくりで、多分誰もが観ていて「イヤイヤw」となる箇所が複数あると思います。
映像的にはアイマックスで観たので迫力はありました。
言ってもリドリー・スコット作品ですからそこら辺のクオリティは間違いない。
あとはデンゼル・ワシントンの存在感は素晴らしかったです。
あの方は悪役を演じるとホントに良いですね。
ちょっと前にはエイリアン:ロムルスを観ました。
かなり前にこのブログで、「フェイバリット映画はナウシカとエイリアン2」と書いた事がある俺なのでエイリアンの新作は観に行くのですよ。
エイリアンは1~4までがそれぞれ別の監督によって撮られていて、そこから暫く間が空いたあと(エイリアンvsプレデターなんて番外編はありましたけどね。あれはネタ映画ですから。エイリアン本筋には関係ありません。)、1の監督だったリドリー・スコットによってプロメテウス、コヴェナントという2作品で「そもそも何でエイリアンなんてモンがいるのか」という過去のお話が作られたんですね。
俺は結構コヴェナントは好きなんですけど世間では評判悪いみたいでw、まだ続きがありそうな感じだったのにそっちは置いといて別の話を出してきたのが今回のロムルスです。
ドント・ブリーズというホラー映画で名を売ったフェデ・アルバレスというウルグアイ人の監督による作品ですね。
エイリアンという映画は化け物と、化け物から逃れようとする人、あるいは化け物を退治しようとする人と、化け物を捕らえて利用しようとする人との三つ巴の展開になるのが常なんですけど、その捕らえて利用しようとする勢がウェイランド・ユタニ社という企業でして、今回のロムルスという映画ではこのウェイランド・ユタニ社が実はもうエイリアンを捕らえていて、とある宇宙ステーションで極秘に研究、実験をしていたという新たな設定。
で、勿論エイリアンを制御できる筈もなくw、ステーションは壊滅。
で、ユタニ社はそのまま極秘の内にそのステーションを破棄しようとしていたんですね。
で、そこに植民星で過酷な環境で生活していた若者たちが、より良い植民星に移り住む為に廃棄寸前で無人(の筈)の宇宙ステーションにコールドスリープ装置を盗み出す為に忍び込んでしまうんです。
そしたらそこはエイリアンだらけっていうw
映画の出来といてはエイリアンという設定から上手く練り込んで面白いものを作り上げたなと思いました。
ただ個人的には過去作オマージュが随所に盛り込まれていて、「ああ、これは何作目のあの場面だな。」「これはあそこのセリフだな。」というのがちょっと多すぎて集中できないとも思いましたね。
笑っちゃったのは「get away from her!」と言った後、ちょっと間を置いて「…you,bitch!」と付け加えたシーンですね。
これはエイリアン2のクライマックスで主人公のリプリーがエイリアンクイーンに向けて言い放つ有名な台詞なんですが、2では「get away from her,you bitch!」と一息に言われてるんですけど、ロムルスではクイーンでもなんでもないゼノモーフに向かってわざわざ言っているんですね、「you bitch!」を後から付け加えて。そんな必要無いのにw
もう、ただ監督が過去作の台詞を出したかっただけっていうね。
言ってる俳優さんもちょっと戸惑った様な表情をしていて、ギャグで入れてるシーンというのが分かります。
映画の内容に話を戻すと、この作品で過去には無かった新たなヤベェアイテムが登場したので、これきっかけで更に続きが作れそうな気配。
そういう意味でも観る価値はあるかと思います。
その前に映画館で観た映画というとDUNEのpart2かな。
DUNEはpart1を観て「…おもんない。」と思って2を観てないという人もいるかと思うんですよ。
DUNEって原作の長編小説があって、過去にそれを無理矢理一本の映画にまとめようとして失敗作を生み出してしまっているんです。
なので今回のはパート分けして作っているんですね。
なモンだから1では主人公が一族郎党皆殺しにされて、母親と二人で命辛々逃げ延びるというところで終わってしまうので、爽快感の欠片もない映画になってしまっているんです。
ただ、2はそこからの逆転劇が描かれていますから、1で見限ってしまっていた人も観てほしい作品です。
人気小説の映像化の、今度こそは完璧バージョンってヤツですからね。
もう映画館では観られないので自宅のテレビとかで観る事になると思いますが、この映画は音が重要なファクターなので出来れば重低音の出るヘッドフォンを用意して、出来るだけ大音量で観て頂きたい。
原作小説の尺の全部は描き終わってないので多分part3もある筈ですから、予習という意味でも押さえておいてほしいです。
逆に俺がpart1がつまらなくて2を観てないのがNetflixで配信されてるレベルムーンです。
1の配信前には各SNSで予告を流しまくっていて、結構力の入ったプロモーションしてるなと思ったので期待して観たんですが、お話はありきたり、映像に目新しさはなく、アクションに至っては古臭いとまで思いました。
ストーリーはもう七人の侍パターンで、侵略者から故郷を取り戻す為に腕っぷしは確かだけど曰く付きな仲間を集めるという話。
ウォシャウスキー姉妹に重用されてハリウッド俳優として名を馳せた韓国人女優ぺ・ドゥナも出演してるんですけど、衣装がダサくて、アクションシーンが「今更そんなグリーンディスティニーの劣化版みたいな事やる?」みたいな、ホントにペ・ドゥナの無駄遣いという感じでした。
2は観る気が起きなかったですねぇ。
ネトフリでアレな感じだったと言えばアンブレラアカデミーもですね。
最終シーズンが夏頃に配信されたので全シーズンまとめて観たんですけど、大風呂敷広げ過ぎて、うまく畳めなかったというより畳むのを諦めた感じ。
世界各地で妊娠すらしてない女性が何人も同時に突然出産するという事件が起こり、謎の大富豪がその産まれた子供達を引き取って世界を守るヒーローに育て上げる。
しかしその大富豪=義父の理不尽なまでの厳格さに、ヒーロー=養子たちは次々と去ってしまってバラバラになっていた。
と、そこに義父が亡くなったと知らせが届いて、久方ぶりに養子たちが一同に介すと、実は数日後には世界が滅亡する危機にあると分かって奔走する羽目になるという、初っ端からモリモリに設定詰め込んじゃって、「どうやって帳尻合わすんだろう」と思って観てたら全てを投げ出して終わるっていうねw
なんだよそれっていう。
同じ様なパターンでブラックリストも駄目でしたね。
ブラックリストは以前このブログで「酷い終わり方のドラマ」として紹介したら、実はその時点では完結してなかったという俺のドジッ子な一面を(誰だ全面的にドジだろと言ったヤツは)見せてしまったヤーツなんですが、今度はホントに完結しまして、で、やっぱり駄目っていうw
元々アメリカのスパイだったレイモンド・レディントンという男が姿を消した後、莫大な富を築いた裏社会の大物として君臨していた筈が突然投降してきて、世界中の極悪人を捕らえる協力をすると申し出てきて司法取引を持ち掛けてきて、FBIが極秘にそれに応じてレディントンの持つ極悪人リストに載ってる犯罪者を捕らえる秘密のチームを結成するというお話で、レディントンがかつて姿を消した後に何をしていて、本当はこの男は何者なのかというところをチラチラとばら蒔いておいて、結局何も明かさず終わっちゃったのよ。
かなり長く続いたドラマなので、各所にちりばめた伏線を全部破綻なく回収できるオチが作れなかったんじゃないかなぁ。
アメリカのドラマって各話毎に別のチームが脚本を作ってたりするから、最初の設定作りをしっかりやった上で脚本家たちに共有しとかないとこういう事が起こってしまうんですよね。
最初の設定が「謎めいている」としか作られてないままにやり続けてしまった感じ。
さて、駄目だったヤツばかり紹介してもアレなので、ネトフリで面白かったのも少し。
先ずはドクターハウス。
イヤイヤ今更観たんかい、と思われても仕方無いんですが、そう、今更観ましたw
流石エミー賞を何度も受賞してるドラマだけあって、かなり面白かったです。
主人公のハウスは診断医として滅茶苦茶天才的でありながら人間としては最低野郎で、周りを振り回し、時には自分自身すら振り回しちゃってエライ事になっちゃったりするというドラマですね。
完璧な人間などいないという事を完璧に描いた作品という感じでした。
ハウス以外のキャラクター達も魅力的。
もう一つ面白かったのがグッドプレイスです。
これはなんと死後の世界が舞台というドタバタコメディ。
主人公のエレノアは「ハイ、あなたは死にました。生前の行いが素晴らしかったのであなたは今後永遠に良い所=グッドプレイスで暮らせます。」と言われ、所謂天国的な場所で暮らし始めるんですが、その「生前の行い」というのにエレノア自身は全く身に覚えがないんです。
それどころかエレノアは超自己中の結構最低なヤツなんですよ本当は。
で、そんな事がバレたらマズイと考えたエレノアは、生前哲学の研究者だったというチーディという男性に師事して「道徳的行いとはどういう事か」を学び始めるんですが、生来の最低ぶりがやっぱり漏れ出てきちゃって次々に事件を起こしてしまうというお話です。
そしてシーズン1の最後にそれまでの話を引っくり返す事実が明らかになって…という展開。
一話30分弱でサクサク観られて、基本ドタバタコメディでありながらキチンと哲学の知識に基づいた脚本で、アメリカのドラマでありながらキリスト教とも違った死生観を提示しているのは興味深かったですね。
笑えてほっこりできて、イイモン観たなと素直に思えたドラマでした。
あと、ラブ・デス+ロボットも観たんですけど、これはオムニバス作品で出来の良いものもイマイチなものもあるんですが、シーズン1の最後に収録されてるエピソードが飛び抜けて秀逸なのでそれだけでも観てほしいです。
アレは凄い。
さて、結構長くなってきたので今回はこの辺で。
レベルムーンのpart2が面白かったらスミマセンw
おしまい。