RUSH vol.2 の続き
でね、ギター、ベース、ドラムしかいない3ピースのバンドで、シンセ取り入れるってライヴの時どうするの? サポートメンバー入れるの? と思うかもしれませんが、これが違うんですねぇ。コンピューターの発達によりトリガーという仕組みが確立しまして、あらかじめ作っておいた物をきっかけ一つで鳴らす事が出来るという事が、シンセでできるようになったのをラッシュはガッツリ取り入れたんですな。
こういう新しい物をどんどん取り入れるのもこの人達の特徴で、煌びやか路線が落ち着いた後もラップの入った曲を作ってみたり、グランジに思いっきり感化されたアルバムを作ってみたり、これを柔軟ととるか節操がないととるかで好き嫌いが割れそうなポイントではありますよね。
俺は大好きですよ。だって俺自身節操ないからw
で、俺以外にも世界中にこのバンドの支持者は大勢いて、この評価の高さとキャリアの長さ故にラッシュは今やカナダの国民的バンドなんですよね。
ですが、ラッシュは活動40周年ツアーを最後に大規模なツアーはやらないと宣言してしまったのです。
表立ってはドラムのニールの腱鞘炎の悪化を理由としていますが、40周年ツアーの映像を観た限りゲディの喉のコンディションもかなりキツそうでしたね。
まあ完全な活動休止宣言ではなく、アルバムは作りそうな感じなんですが、無理せずやってほしいですね。
とまあこんな感じで時代ごとに結構違うサウンドのバンドなので、どれか一つのアルバムをお薦めするっていうのは難しいんですけど、ここまで読んでいただいた上でなら、あえて現時点で最新のアルバム「クロックワークエンジェルズ」かなぁ。
あとライヴの音源、映像も豊富にありまして、まあ演奏はめちゃめちゃ達者な人達なんで楽器弾きには大お薦めです。
特に「ラッシュ イン リオ」はオーディエンスの熱狂ぶりやオマケのドキュメント映像の面白さもあり、大大プッシュさせていたたきたい。
なんかラッシュのメンバー自身も自分たちがブラジルで人気があるとは認知してなかったんだそうですが、アメリカのテレビドラマ「冒険野郎マクガイバー」がブラジル国内で放送される際に、何故かラッシュの曲が主題歌にされちゃってたんだそうでw、本人たちの知らないところでいつの間にか「みんな知ってるバンド」になってたんだそうで。
サッカースタジアムを埋め尽くすオーディエンスが歌詞の無いインスト曲のメロディまで大合唱する様子は圧巻の一言です。
ドキュメント映像の方も、空港に出迎えに来ていた女性が「ニールの書いた歌詞が私の人生を変えた」と涙ながらに語る感動的なシーンから、ギターのアレックス・ライフソンの徹底したお茶目さんぶりまで、見所たっぷりです。
ということで、ラッシュ、興味が湧いた方は是非チェックしてみてください。
おしまい