2018年12月24日月曜日

RUSH vol.2

 vol.1の続き
 このニールの書く哲学的で含蓄のある詞世界に引っ張られるようなかたちで、音楽性もストレートなハードロックから深遠さを感じさせるような、複雑かつ長大なプログレッシブサウンドに傾倒していきます。

 ラッシュのファンって大概このプログレ時代が好きで、他者に薦める時にもこの頃の物を熱くプッシュしがちなんですけど、これが一般にウケが悪いw
 言い方悪く言えば地味で分かり難い音楽が延々続くんで、ポップさの欠片もないモンだから、なかなかお薦めしづらいんですよこのバンド。

 ただ、このカナダのバンドがプログレをやったというのが一つのポイントなんですよね。

 今までプログレの話は度々してきましたが、所謂プログレ黄金期ってイギリス中心のムーブメントで、北米ではカンサスというアメリカのバンドとこのラッシュぐらいしかやってないんですよ。

 つまりラッシュは北米大陸におけるプログレのオーソリティなんですね。
 これがこのバンドの評価、支持の高さの理由でもあります。

 なんですけど、この長大路線を止めちゃうんですよラッシュw
 専らには所属レーベルからの圧力があったとされてるんですけど、一時期長い曲を作る事をしなくなったんです。
 でも俺的にはこの時期の曲が結構好きだったりするw

 で、この辺りからシンセサイザーを取り入れ始めて、煌びやか且つポップなサウンドになった時期もあるんですよね。
 ギターの音もギュイーンというロック的なディストーションサウンドからシャキーンとしたクリーンサウンドを多様する様になったり。
 だから始めてラッシュを聴いてみるなら、この時期のが良いかも。

vol.3 へ続く