2017年4月10日月曜日

タイトル「テレパシー」 vol.2

vol.1 の続き

 で、実際にウンコを出す訳ですが、皆さんウンコする時踏ん張りますよね?
 無重力空間では踏ん張らないでウンコしないといけないんだそうです。
 踏ん張るというのはすなわち、腹筋を締めて大腸を圧迫してウンコを押し出す訳ですが、無重力空間では圧迫してもウンコが下というか、肛門の方に向かうとは限らないと。
 じゃあどうやってウンコを肛門の方に運ぶか。
 腸を動かして出すんだって。
 って言っても、具体的にどうすれば腸が動くというのでしょう。
 秋山さん曰く、念じる、のだそうです。
「出ろ、出ろ、出ろ・・・」と。

 全国の便秘にお悩みの皆さん、ウンコは踏ん張らなくても念じれば出るのです。
 全国の痔に悩む皆さん、こないだテレビでお医者さんが
「痔になる人の殆どは、踏ん張り過ぎ。」
と言ってましたよ。
踏ん張らなくても念じればウンコは出るのです。

 そうやって秋山さんは宇宙空間でウンコした訳ですが、ウンコがちゃんと出た事はとても素晴らしい事なのだと。
 と言うのは、無重力空間では体内で内蔵もプカプカ浮いていて、その状態で活動していると所謂腸捻転みたいな事になってしまっている事があるんだそうで。
 だからちゃんとウンコが出たという事は、腸捻転状態にはなってないという事の証になるんだと。

 秋山さんもちゃんとウンコが出た時は思わずホッと安心したそうです。

 するとどうでしょう、ドア一枚隔てた向こうのロシア人クルー達からも、見えていない筈なのに歓声があがったと、秋山さんは言うのです。

 テレパシーって本当にあるんだ、というお話でした。

おしまい