2025年9月15日月曜日

お気に入りアルバム 2025年8月

  こんにちはkazuitです。
 ちょっと涼しくなってきましたね。
 札幌はもう深夜から明け方にかけては20℃を下回るようになってきてTシャツだけでは出歩けなくなってきましたよ。

 さて、今回は月イチ恒例のアルバム紹介。
 ちょっと多めなのでサクサクいきましょう。

 1枚目、ethel cainの「willoughby tucker,I'll always love you」。
 根底にカントリーテイストのある穏やかめのポップソング…かと思いきや、アンビエントみたいなインストの曲も入っていて、かと思うと叙情派プログレみたいな壮大さを持った曲もありで、という。
 で、全体通して感じるのは「じっくり聴かせてやろう」という思惑
なんですね。
 ここ最近の音楽って、3分ちょいの曲を8曲収録して、トータルプ
レイタイムが30分程度のものを「アルバム」と銘打ってリリースされるのとかザラじゃないですか。
 このアルバム、聴いてると「全く急いでないな」という感じで、収
録曲10曲でたっぷり1時間オーバーなんです。
 ラストの曲なんて15分オーバーという大作で、そこまで聴いて大
団円を迎えるとなかなかに感動的ですよ。
 音楽の良さプラス、近年稀なものに触れられたという部分も査定ア
ップなポイントでした。

 2枚目、落日飛車(サンセットローラーコースター)の「QUIT QUIETLY」。
 台湾のバンドですね。
 日本の夏フェスとかにも参加経験があってそこそこ知名度もあるん
じゃないでしょうか。
 このバンドは歌声の落ち着きが魅力的ですね。
 音楽的にも全体にほっこり感があって、だけど時々シティポップっ
ぽいお洒落な展開も見せます。
 台湾のバンドですが歌詞は英語なので違和感とかもないですよ。

 3枚目、the Acesの「gold star baby」。
 タイトル、そしてジャケットビジュアルのイメージそのまんまの夏
の夜のダンスホールポップです。
 まあ安定ですよね。
 歌、曲、アレンジ、プロダクション、どこを切っても隙無しです。
 素晴らしい完成度。
 レトロな曲調なんですがプロダクションは粘っこさを削いだ今風な
スッキリ感。
 アルバム全体の方向性は定まっているけど単調になり過ぎない様に
キーを変えたりテンポを変えたりと工夫もされてます。
 まあなんにしろ歌が抜群なので、それだけで聴いていられますしね


 4枚目、alison goldfrappの「flux」。
 もう、好き。
 以上。
 流石にアレか笑
 前作に引き続きプロダクションが素晴らしい。
 そして前作よりもスケール感が増してる様な印象でした。
 まあ見事に俺のツボを突いてきてますのよ。
 お気に入り登録は約束されていた笑

 5枚目、blushの「beauty fades,pain lasts forever」。
 存じ上げなかったのですがシンガポールのバンドなんだそうで。
 ドリームポップと呼びたくなる様な歌とメロディラインに、ロック
バンドらしいラウドネスを持ったサウンドという組み合わせ。
 曲によってはシューゲイザーの様に轟音ギターが全てを包み込むの
も大好きなヤツなのですよ。
 出会えて良かったバンドでした。

 6枚目、DEBBY FRIDAYの「the starrr of the queen of life」。
 この方も存じ上げなかったのですがナイジェリア系カナダ人だそう
で。
 音楽的にはスピーディーでクールなダンスエレクトロ。
 なのですがクールと言いつつ若々しい滾りみたいなものも感じさせ
る場面もあって「良いねぇ〜」ってなりました。
 オケの作りも工夫はしつつも余計な事はしないみたいな、センスの
良さを感じさせてくれるヤツ。
 日本人にウケ良さそうだと思うんだけどなぁ〜

 7枚目、royel otisの「hickey」。
 サウンドは軽快なロックなんですがヴォーカルのスタイルが気怠げ
なのが特徴です。
 以前このバンドのアルバムを聴いた時は「好きだけど同じ様な曲ば
っかだな。」という印象だったのですが、今作は「あれ、この人達ってこんな小洒落た事やる人達だったっけ?」みたいな、作曲の幅が広がったなという印象を受けました。
 なので以前と違って最後まで全然飽きずに聴き通せました。
 成長を感じさせてくれたのがプラス査定要素となりましたよ。

 8枚目、ウルフ・アリスの「the clearing」。
 こちらもまた、「待ってました」というヤツですね。
 前作はギターロックという印象が強かったのですが、このアルバム
リリース前に出ていた先行シングルを聴いて「グラムというかアバンギャルドな方向にシフトしてきたのかな?」と思っていました。
 なんですがアルバム全体を通して聴いた印象はそこまでディジーな
感じではなく、トロみのあるポップ寄りという感じでしたね。
 個人的に近いと感じたのはフリートウッド・マック。
 こんな風に前作とちょっと違う要素を入れてきても、中堅バンドら
しく何をやっても堂に入っていて様になるのは流石ですね。
 随所にロック好きなら「お、良いね」と思える要素が散りばめられ
ていて、またヴォーカルのエリーの歌も以前は「美女がロックやってる」という印象がどうしても付き纏っていたのがここに来てシンガーとしての説得力が随分増してきて、全体的な完成度の高まりを感じられたのが良かったです。
 文句無し!ですね。

 最後にthe bethsの「straight line was a lie」。
 これはギターロックです。
 ニュージーランドのバンドなんですがヴォーカルの声質がジッタリ
ン・ジンとか少年ナイフみたいな素朴さがあって(歳バレる)、でも他メンバーもコーラス、ハモリにガンガン参加してくるので素朴なだけでもなくて。
 曲の方はバリエーションに富んでいて元気なロックから切ない系、
シンプルなものから凝ったつくりのものまで多様性があって、それぞれの曲がちゃんと心地好く仕上がっていて最後まで飽きずに聴き通せるアルバムに仕上がっていると思いました。

 いやいや豊作でしたな8月。

 ついでに番外編としてアルバムではなくYouTube動画を1本
お勧めしときます。
 FKAツイッグスがlowlandsというフェスに出演した時の
ライヴ映像が3voor12というオランダのラジオ局のYouTubeチャンネルから配信されているんですけど、これは是非とも観ていただきたいのです。
 FKAツイッグスのライヴ映像はモントロージャズフェスティバル
の公式YouTubeチャンネルからも配信されていて「時間ある時に観よう」と思ってたら期間限定公開だったもんで消えちゃってて見逃してしまっていて、結構ガッカリしていたら3voor12さんが配信してくれて本当にありがとうという感じです。
 途中のMCでこのライヴがツアーの最終公演である事が告げられて
いて、本当に完成度が高く熱量も高いステージが観られます。
 ライヴ映像なので客席の様子も抜かれるんですが、オーディエンス
も「今、ヤベェもん観てる…」と感じているのがヒシヒシと伝わってくるんですよ。
 そしてその途中のMCでサプライズも発表されます。
 1時間ある映像ですが是非時間を作って観てみてください。
 ここ最近観たものの中でも、ヘタな映画より感動しましたよ。

 音楽は素晴らしいですね。
 凄いリリース数に溺れそうになりながらもハッピーな時間を過ごせ
ていますよ。
 これでもまだ聴き漏らしが間違いなくあるんですよねぇ〜
 皆さんもまた、辛い時苦しい時には音楽に救けてもらいましょうね

 ニュースとか見てると人間というもののあまりの愚かさに何もかも
どうでもよくなってしまいそうになりますが、それと同じくらい、或いはもっとたくさんの素晴らしいものも人間は産み出しているんですね。
 そしてそれは手を伸ばせばそこにあるんですよね。
 なんか語尾が「ね」ばかりで小室哲哉みたいになってきたところで
、今回はこの辺で。

 おしまい。