お陰様で無事新年を迎えられました。 今年こそは憲法を改正し、「狭い通路ではリュックを背負ってる奴は押して良い」を基本的人権として認められる世の中を目指しますw 今回は昨年中にリリースされたアルバムからお薦めを紹介する回です。 先ず、自分の思い入れの強いアーティストの作品から、マリリオンの「an hour before it's dark」、いきなり万人向けじゃないヤツをご紹介w と言うのは、やっぱりご時世的にちょっと暗い内容なんですよね。 ただ、そこにちゃんと暖かみとか感動的な場面を入れてきて、単なる怒りの吐露とか悲痛な叫びになってしまわない所は流石ベテラン。 UKロック好きなら是非。 このアルバムは昨年唯一CDを購入したアルバムです。 まあSpotifyで聴く機会の方が圧倒的に多いですけどw 思い入れという点で言うとダイアモンドシェイクもありましたね。 ダイアモンドユカイがレッドウォリアーズの盟友シャケこと木暮武彦と新たに立ち上げたプロジェクトです。 レッドウォリアーズを聴いてた子供の頃は、60歳なんておじいさんだと思ってたんですが、その俺のヒーローでありアイドルだったユカイくんとシャケが60を過ぎてまた一緒にアルバムを作るなんて、感慨深いとしか言い様がない。 コテコテのロックンロールが聴きたい方は是非。 アルバムタイトルはそのまんま「diamond shake」です。 フェイバリットアーティストの話で言うとフランシス・ダナリーもアルバムリリースしてるんですけど、コレまだ聴いてないんですよ。 このひねくれ英国おじさん、40曲とか入ってるアルバムをダウンロード販売オンリーでリリースしてて、しかもSpotifyで聴けないっていう。 昨今7~8曲しか入ってなくてトータル30分も無い物を「アルバム」としてサブスクにリリースするアーティストが大勢いるんで、そこに対するアンチテーゼとしてこんな事をしちゃう人なんですな。 聴きたい気持ちはあるけど、流石に40曲を一つのアルバム作品として評価はできないもんなぁ。 bandcampというアプリもダウンロードしないと聴けないし(昔持ってたんだけど、もう使わないと思ってアンインストールしてしまった)、そのうち聴きますw 昨年リリースの作品で特に印象深かったのは羊文学の「our hope」です。 まさに脂の載りきったバンド、Jロックのフロントランナーですね。 ロックバンドらしいラフ感とか疾走感もしっかりありつつ、様々な工夫も随所に見られて心地好いやら楽しいやら切ないやら美しいやら。 タイアップ曲も複数含まれていて、本当に現在を代表するアルバムという感じです。 日本人アーティストですが海外が主戦場なのでJポップという感じではない感じのリナ・サワヤマの「hold the girl」も素晴らしかった。 バリエーション豊かなのにどの曲も一発でリナ・サワヤマと分からせる説得力。名盤だと思いました。 因みにリナさん、映画「ジョン・ウィック」の新作で殺し屋役で役者としても観られるそうです。イケイケだ。 2021年マイベストだったtricotは2021年の「上出来」と対になる様なアルバム「不出来」をリリースしました。 「上出来」がライブ映えしそうなロックアルバムという感じだったのに対し、「不出来」は内省的で、何かTV版エヴァンゲリオンの鬱回だけ取り出して連続で観てるみたいな感じで、これが作れるというのは凄い事だと思うんだけど、個人的には「上出来」の方が好きだったかなぁ。 でも凄いアルバムです。 moundragの「hic sunt moundrages」というアルバムも個人的に印象深かったです。 オルガンとドラムの二人で70年代風プログレハードロックをやっちゃってるバンドで、5曲入りで40分オーバーという、お前ら正気かとw、今2022年だぞっていうアルバムでした。 こんなん俺が応援しないでどうするっていう。 スカルクラッシャーの「quiet the room」も面白いアルバムでした。 前述した通り、昨今は短いアルバムが多いじゃないですか。 このアルバムは14曲で40分オーバーという内容なんですよ。 一曲一曲は淡白で、アルバムトータルでちゃんと満腹になるという、ここ最近では珍しいタイプのアルバムでした。 音楽的には所謂ポストロック系です。癒されます。 最近は既にお気に入り登録してあるアーティストが多すぎて、そのアーティストがリリースするアルバムを聴くだけで手一杯な感じで、新しいアーティストになかなか出会えなかったんですけど、KEXPに出演していたguerilla tossというアーティストが「何で今まで出会ってなかったんだろう」というくらい好みのサウンドで、彼等がリリースしたアルバム「famously alive」も良かったです。 サイケでポップでメロディックで楽しいアルバムでした。 montaigneの「making it!」も良かった。 トラック数は多くないのに面白くカッコいいオケに、レンジが広くて何でも歌いこなせるヴォーカルが乗っかるという、かなり好みのパターンのヤツでした。 キム・ペトラスの「the summer i couldn't do better」は、シンガーの資質の素晴らしさに感動したアルバムでした。 ややハスキーながら上から下までパンッとリアクション良く出せる喉に、滑舌も良く早いパッセージの歌詞やメロディも淀みなく歌いこなせていて、聴いていて気持ちが良いんです。 aldous Hardingの「warm chris」は、フレンチポップ的なキッチュさを持った長閑でピースフルな音楽でありながら、良く聴くと「今の良く思い付いたな」という様なアイデアも同時に持ち合わせた音楽で、底知れない才能を感じました。 と、まだまだ幾らでもあるんですが、キリがないのでこの辺にします。 今後は月イチでお気に入り登録したアルバムを紹介していこうかな。 そのくらい沢山お気に入り登録してるんですよ。 て言うかそもそも、このブログ始める時ってoceanfrequencyさんに「音楽レビューをやってほしい」って言われたんですけど、当時はまだサブスクよりCDメインで音楽を聴いてたので聴いてる数が全然少なくて、好き勝手な事を書くブログにしちゃったんですよねw ただ、1月はアルバム出すアーティストが少ないから、来月はやらないかもw それでは今年もよろしくお願いいたします。 おしまい。