2025年5月26日月曜日

狙え日本製

  こんにちは、なんか最近40〜50代ぐらいの女性がなんちゃってバスクシャツを着ているのを矢鱈見掛ける様な気がしているkazuitです。
 やめてほしいのよねぇ、ちゃんとしたバスクシャツを買った人が「着づらい」と思わされる状況を作るの笑

 さて、ファッションの話が続いて申し訳ないのですが前々回俺がリ
ーバイス702をゲットした話を書いたので、ついでにこの話もしとこうかなというのを今回書きます。

 まあタイトル通りなのですが「古着のリーバイスを探すなら日本製
をお勧めします。」という話です。

 ご存知の通りリーバイスはアメリカのメーカーです。
 なので古着好きは当然本番アメリカ製のジーンズが欲しい。
 ですがアメリカ本土の工場は2003年に最後の一つが閉鎖されて
いるので最新のものでも20年以上前のものです。
 これが段々値上がりし始めています。

 ほんのちょっと前まで、80年代中盤〜90年代のUSA製リーバ
イスってアメカジ好きには敬遠されてたんですよ。
 何故かと言うと一つは色落ちがのっぺりしてしまうという生地の特
徴。
 日本のアメカジ好きが好むのは太ももの付け根から横に伸びるシワ
に沿ってできる色落ち、通称ヒゲとか、膝の裏にできる格子状の色落ち、通称蜂の巣なんてのがバキッとくっきりできる様な色落ちなんですが、この時期のリーバイスはそれが出来にくいんですね。
 ていうか、そもそもジーンズってある程度色落ちした、ウォッシュ
がかかった状態で売られているのが普通だったんですよね、当時。
 俺も当時ジーンズショップに通ってたクチなんでよく覚えてるんで
すけど、ジーンズを軽石と一緒に洗って色落ちさせた「ストーンウォッシュ」のジーンズが一般的というか普通に店頭に置かれていました。
 ヒゲとか蜂の巣を綺麗に出そうと思ったらリジッド(未洗)のジー
ンズ、501等のモデル名の後ろにxxが付いてるものを穿き込む必要があるんですけど、当時はそんな事マニアしかやってなくて(今もか笑)、だから古着市場にも始めから薄い色のウォッシュドジーンズが多くて。
 で、xxのジーンズを穿き込んでも色落ちがボンヤリしてしまうと
いう生地の特徴があって。

 もう一つがフィット感、これも問題アリでして。
 随分前にこのブログに書いた事があると思うんですが、この時期の
501って細身なんですよ。
 元々作業着だったジーンズは、その始祖である501も太身で動き
やすさが担保されたデザインだったんですが、それがファッションアイテムという側面が大きくなった結果、足がスラッと見える細身に変えられていって、それが太ももが太い日本人の体型に合わなかったんです。
 当時は501はウエストのサイズがゆるいヤツをベルトで絞め上げ
て穿く、若しくは501以外のワイドフィットのモデルを穿くという選択肢。
 日本のアメカジ好きは基本501信者だし、かといってヴィンテー
ジは当時おいそれとは手に入らなくて(今もか笑)現行品を買うしかないから、ウエストのサイズが合ってないジーンズを無理矢理穿いてたんです。

 こういった生地もフィット感もイマイチで不人気だったジーンズも
、30年も時間が経つとヴィンテージ扱いになり出してきて徐々に値上がりし出してるというのが今の状況で、USA製の501というたけで正直色落ちがイマイチ格好良くない個体でも平気で三万円オーバーだったりします。

 というところでまだ注目度が浅いのが日本製リーバイスという訳で
すよ奥さん。
 流石に501だと、ましてやxxだとそこそこの値段が付けられて
ますが、そこに拘らなければ「え…良いの?」みたいなのがセカストに普通に転がってる。
 俺がゲットした702はベルトループ欠損で、洗濯されまくって生
地フニャフニャ、色もアイスブルーという俺にしか響かない個体でしたが、それでも30年前のリーバイスのジーンズが3,900円(税別)ですからね。

 で、俺の買った702もそうなんですが狙い目なのは日本独自の復
刻モデルです。
 ヴィンテージを再現したものなので501、502でもフィット感
が太身だったり、細部の作りや生地感、染色も日本人らしい生真面目さ、丁寧さでしっかり再現されています。
 だから90年代以降の個体でもUSA製の同時代ののっぺり色のヤ
ツより格好良いのが見付かったかりするんです。
 しかも安い。今のところ。

 実は先日、といっても一月ぐらい前なんですけど札幌の平岡公園と
いう所の梅林に花見に行きまして、その帰りに公園からの最寄りのセカストに立ち寄って、買う気もないのにジーンズ売り場をチェックしてたんですが笑、「お、コレ良いんでないの?」と思った一本が00年代の日本製502で、お値段3,900円(税別)でした。
 生地はセルビッジではなくタグもスモールeでしたが、ワンウォッ
シュから穿き込んだであろう見事な縦落ちで、色落ちしてない部分はしっかりインディゴが残っていて、生地の厚みもしっかり且つモチモチとしていて。
 まあレングスが全然合わなかったから買わなかったんですけどね、
コレは。
 だいぶ背が高い人が穿いてたものらしく、34インチを裾上げ無し
で穿かれていたらしい色落ちでした。

 こういう、まだアメカジ好き、古着好きには見向きもされてないけ
どジーンズとしてのポテンシャルは素晴らしくて、穿いてしまえば日本製かUSA製かなんてよっぽどのマニアにしか分からないものが安価で手に入るのを、今のうちにゲットしとこうぜという話なんですよ。
 だって、ちょっと前まで不人気だった90年代USA製すら高値が
ついているんだから、2003年で存在しなくなるUSA製の次にヴィンテージ扱いになるのってここらへんだというのは明らかじゃないですか?

 実はコレ、ギターでは既に起こっている現象でして。
 ギターといえばやっぱりギブソン、フェンダーが人気なのですが、
本物はお高いという事で日本ではコピーモデルが沢山作られていたんですね。
 ヤマハやトーカイ、フジゲンやグレコといった日本製コピーモデル
は、初心者が買う分には仕方ない、大人とか、ましてやプロが使ってたら「本物買いなさいよ笑」という様なもので。
 そんな当時ダサかった筈の日本製コピーモデルが、今見てみるとや
っぱり日本人らしい丁寧な作りだと評価されてジャパニーズヴィンテージ、通称ジャパビンと呼ばれて高値で売買されているんです。
 当時の売価が4万円とかの中古品が今平気で10万円オーバーなの


 という事でセカストディグが楽しくなるぞというお話です。
 売り場をチェックする上で先ず分かりやすいのはカンヌキ。
 バックポケットの上部が簡単に剥がれてきてしまわない様にミシン
でガシガシと堅く縫ってある部分の事をカンヌキというのですが、通常はオレンジの糸で縫われている筈のものが黒(厳密には濃紺)の糸になってるものを通称黒カンと呼ぶんです。
 コレは古いジーンズを再現してるモデルの特徴です。
 なので腰のパッチでサイズを見つつカンヌキもチェックしながらバ
ーっと見ていくんですね。
 で、「お、黒カンじゃん。」となったら手にとってみて、色落ち具
合が自分の好みとフィットするかを見ながら生地の厚み、手触りをチェックし、次に内股の縫い合わせを見ます。
 内股がシングルステッチで縫い合わせられていたら、これも古いモ
デルのディテールを再現してる 証拠。
 そしたら内側をひっくり返してタグを見て、日本製と表記があるの
に値段が3,900円とかだったら「ヨッシャ!」って感じ。
 4,900円でも全然アリだと思います。

 実はフィリピン製に代表される所謂極東リーバイスに注目してる人
もいます。
 フィリピン製は色落ちが綺麗に縦落ちするんでパッ見は格好良いん
ですよね。
 俺も一本持っていて、これは特にフィリピン製を狙ったという訳で
はなく10年以上前にセールで安く売ってたものを買ったらフィリピン製だったんですね。
 ワンウォッシュから穿き込んで、確かに綺麗に縦落ちが出ていて見
た目は良いので、今となってはウエストがゆるい(36インチ)んですが手放さずに所有しています。
 但し日本製と比べると生地は薄いですね。
 ちょっとカサカサではあります。
 なのでここらへんはまだ敢えて狙わなくても良いんじゃないかなと
いうのが個人的見解。
 やっぱり日本製を押さえときたいなと。
 極東はまだまだ安くて弾数も多いんで、もう数年置いといて大丈夫
かなと。

 あとはね、実は全然違うところで個人的に密かにチェックしはじめ
てるのがヌーディジーンズというイタリアのブランド。
 これはたまたまセカストで「良いじゃんコレ。何処のメーカー?」
と見てみたのがヌーディジーンズだったという事があって、「へぇ、ヌーディジーンズってこんなの作ってるんだ。」と思ったんですよ。
 それも確か5〜6千円だったの。
 ただ、気にしてチェックしてみるとヌーディジーンズってランクが
あるみたいで、すんごいペラッペラなのもあればセルビッジ生地を使ってるものもあったり、日本でいうエドウィンみたいなメーカーなのかなという印象です。
 なのでネットでは狙わない方が無難かなぁ、みたいな。

 あとはビッグジョン。
 これは去年の夏、ジョーツが欲しかったんだけと日本の洋服メーカ
ーがまだジョーツというアイテムを出してなくて、仕方ないから安いジーンズ買って自分でハサミでカットオフしてジョーツにしてしまおうという事で500〜700円ぐらいのを古着で3本購入したんですけど、うち2本がエドウィン、1本がビッグジョンだったんですよ。
 で、ウエストのサイズだけ見てネットで買って、届いてみたらビッ
グジョンのジーンズの生地が矢鱈良いんです。
 厚手でモチモチ感があって。
 「コレ当たりじゃないの?」
 「どうしよう、カットオフするの勿体ないかも。」ってなったんで
すけど、まあ切りましたけど笑
 なんだかんだ日本で最初にジーンズ作ったメーカーなんで、多分作
るにあたってキチンと研究したんでしょうね、日本人らしい生真面目さで。
 その矢鱈生地感が良いジーンズが700円とかだったんで、これは
掘り甲斐あるんじゃないかと思って一応チェックしてる感じです。

 という事で、週に二日の休みにしか穿けないジーンズをお前は何本
買う気だという事態に陥っているアホなヤツの現在の病状はこんな感じです笑。
 学生の頃は毎日穿いて育てていたジーンズも今は全然育てられない

 仕方ないから最近は休みの度に2時間ぐらいお散歩してますよ。
 まあなんて健康的笑。
 ジーンズ健康法と名付けよう。

 別にユニクロのジーンズだって岡山産セルビッジデニムを使ってて
4千円とかなんだから、それで良いじゃんって人も多いと思うんですけど、ディグる楽しさというのは古着の知識があればこそなので、このブログを読んでくださる方々にちょっと共有できたらと思っているのです。
 そうです。沼に引きずり込もうとしているのです笑。

 言っても古着には「資産価値が出るかもしれない」というロマンも
ありますしね。
 どうせジーンズ買うなら日本製リーバイス、探してみませんか?

 おしまい。

2025年5月12日月曜日

お気に入りアルバム 2025年4月

  こんにちは、服は買わないと決めたのでアクセサリーを買ったkazuitです。(……)
 帽子と靴はまだ探してます。(……)

 さて今回は毎度お馴染み、俺が先月Spotifyにお気に入り登録した新譜を紹介する回です。

 先ずはユッスー・ンドゥールの「eclairer le monde - light the world」。
 まあ大物アーティストですね。
 ご存知ない方の為に説明すると、この方はセネガル出身でして、アフリカンミュージックとポップミュージックを融合させる事に成功
したオーソリティみたいな人です。
 俺はこの方の音楽を30年ぐらい前から聴いているんですけど、今
回の新譜を一聴して先ず思ったのは「全然衰えてないなぁ。」でした。
 調べてみたら現在65歳なんだそうですが声の艶、ハリが何も変わ
ってないんですよ。
 羨ましい笑
 1曲目から一瞬脳がバグる複雑なパーカッション(タタタ、タタタ
というシャッフルだと気付くのに数秒かかった)と伴に、いつも通りの「ユッスー・ンドゥール」をストレートにパワフルに、時にはしっとりと聴かせてくれます。
 プロダクションも非常に明瞭、透明で清々しい。
 正にこれが聴きたかったというアルバムでした。

 次にsleigh bellsの「bunky becky birthday boy」。
 ニューヨークの男女デュオによるハイパー脳天気デジロックです。
 何かそういう言い方だとちょっと馬鹿っぽいですがそうではないの
が魅力でして、展開の意外性とかジャンルの混ぜ合わせ具合とかハーモニーの面白さとかやり過ぎない引き際とか、ちゃんと知識とかセンスとか音楽の素養といったものを感じさせてくれてその上で楽しくパワフルなロックをやっているんですよ。
 シンガーのレベルも高く、ロックらしいパワフルに張った声も今風
な脱力ヴォイスも澱みなく歌いこなしています。
 兎に角楽しいロックが好きな人は必聴です。
 個人的年間ベスト候補。

 それからwetの「two lives」。
 タイトルを見てライヴ盤なのかと思ったけど、スタジオ盤の新譜で
した。
 この人達もニューヨークのユニットですね。
 所謂インディトロニカとかシンセポップといったジャンルの音楽で
す。
 とは言え生のピアノとかも使ってるっぽいですが。
 兎に角サウンドメイクが素晴らしいので流してるだけで心地好いの
ですが、全体にしっとりし過ぎないテンポ感なのがこの手のアーティストとしては珍しいんじゃないかなと思います。
 これは皆さんお好きな、誰にでもお勧めできるタイプのヤツです。

 そしてlitanyの「sadgirl」。
 この人はロンドンが活動のベースで、アルバムとしてはこれが1s
tですね。
 ちょっとハスキーな声を鼻にかける様な歌い方から太く前に押し出
す歌い方までこなせる歌唱力は非常にしっかりしています。
 音楽的にはなんというか普通のポップソングといった感じなのです
が、曲のバリエーションが豊富で次々に違ったタイプの曲が聴けるのが良いですね。
 プロダクションも気合いが入ってるというか王道感があって、これ
がデビュー盤なのかという隙のないクオリティ。
 良い意味でインディ感が薄い、メジャー感のあるアルバムです。

 最後にlyn lapidの「BUZZKILL」。
 フィリピン系アメリカ人2世のまだ22歳の女の子の、これもアル
バムとしてはデビュー盤です。
 暖かみと軽やかさを兼ね備えた歌声と音楽性。
 ジャジーなコード進行が確かな音楽の素養を感じさせ、尚且つそれ
をポップミュージックやロックに浸透させるセンスの良さが只者ではない感じを醸し出しています。
 プロダクションも盛るところと削ぎ落とすところのバランスが良い
ですね。
 これもまたメジャー感というか、ちゃんとした大人がついてる感じ
がするアルバムです。
 お洒落感もあるし完成度も高いし、日本人受けしそうだなと感じま
した。

 4月は以上となります。
 ベテランからデビューアーティストまで、なかなかの豊作でしたね
ぇ。
 リリース数も増えてきて聴くのが大変でした笑

 来月も良い音楽を沢山ご紹介できたら良いなと思います。
 なんか真面目な終わり方だな笑

 おしまい。

2025年4月28日月曜日

何故買ってしまったのか。

こんにちは。

 ちょっと前に、楽天スーパーセールで散財した直後にセカストでジーンズを買ってしまったと告白して、その話はいずれと先延ばしにしてあったので今回はその話を書きます。

 そもそも俺はここ何ヶ月か、赤いベースボールキャップのいい感じのヤツをずっと探しているんですよ。
 まあ、別に新品のニューエラのでも全然良いんですけど、ちょっと
ヴィンテージのヤツとかでかわいいのないかなぁ〜ってね。
 で、いくつか候補を楽天で見つけてリストアップしてあったんです


 で、スーパーセールの時に安くならないかなぁ〜って思ってたんで
すけど、3月のセールではならなかったんでその時は見送って別のものを買いました。

 因みに買ったのはシングルのライダースジャケット。
 前から一着は欲しいなと思ってこれもいくつかリストアップしてあ
って、その内の一点がセール対象になったんでゲットしました。
 メーカー不明でライナー欠品、しかも脇にホツレがあるというもの
なんですが、ジップにタロンが付いてたのでそれなりに古いのかなというもので、ライナーは無くても大丈夫だし、ホツレは着てしまえば見えない位置なので無問題。
 何よりサイズが測った様にピッタリだったので、これは良い買い物
でした。

 あと、ルコックスポルティフの撥水スニーカーも買いました。
 3月というと札幌は丁度雪解けの時季で、そんな時でも気兼ねなく
履ける靴が欲しいなと思ってたら丁度良いのがあったんで。
 ルコックはフランスのメーカーですが日本での取り扱いはデサント
がやっていて、楽天に入っているデサントの公式ショップが楽天スーパーセールに結構ノリノリで毎回お買い得品が色々あるんですよ
 実は俺、9月のセールでもルコックのスニーカー買ってますから笑

 あとはシルバーのチェーンのシンプルなネックレスも買ってますね

 これは随分値下げされてたのを見つけて「やっす!」と思ってつい
ついというパターン。

 で、手持ちのポイントを消費して全部で一万円弱使いました。
 まあ、本革のライダースジャケットを買ってこの金額なんだから結
構安い買い物ではありますよね。

 で、ですね。
 3月の頭というと、俺はホワイトデーの候補を選定するという名目
であちこちのスイーツを色々買って食べてみてというのをしていた時期でして、まだ見ぬ洋菓子店を検索したりしてたんです。
 で、最寄りではないんだけどちょくちょく覗いてるセカストの近く
に知らない洋菓子店があるのを見つけちゃって、お休みの日に行ってみたんですね。
 で、その帰りに「う〜ん…帽子だけ…チェックするか。」と思って
セカストにも立ち寄ったんです。
 散財直後なのに笑

 で、結局赤いベースボールキャップの良さげなヤツは無くて「無い
かぁ〜」と思いながら、殆ど無意識的にというか単なる手遊びみたいな感覚でジーンズのコーナーをシャッシャッシャッてチェックしてたんですよ。
 別に買う気もないのに。
 そしたらその内の一本が目に留まったんですよ。
 「お、シンチバック付いてる。」って。
 シンチバックっていうのはサイズ調節のアジャスターベルトてすね

 Gジャンの1stの背中の下の方に付いてるじゃないですか。
 アレですアレ。
 で、ラックから取り出して見てみたら「あら、702じゃん!」っ
てなって。

 リーバイス701、702というのは俺が高校生ぐらいの時に日本
のリーバイスのビッグE復刻企画のカタログにラインナップされてたモデルで、501、502と同じく1がボタンフライ、2がジップフライのジーンズで、腰の所、ベルトループの下にシンチバックが付いてるのが特徴だったんです。
 当時俺は「格好良い…欲しい…」と思ってたんですけど、サイズが
無かったんですね。
 このジーンズ、確か34インチまでしかサイズ展開がなくて(36
だったかも)、当時俺はデブデブデブだったので(ラブラブラブみたいに言うな)ジーンズは38じゃないと履けなかったんですよ。
 だから欲しいけど買わなかったの。
 そしたらこのモデル、カタログから消えてしまってその後全然復刻
されなくなっちゃったんですよ。
 もう大後悔。

 その702が家からそう離れてないセカストにあって、サイズも3
2インチという現在の俺にシンデレラフィット。
 前のオーナーがかなり洗濯を繰り返ししたらしくて、色はアイスブ
ルーで生地もペラペラなんだけど、夏に履くにはむしろ好都合。
 で、値段を見たら税抜き3,900円なの。
 「ファッ? やっす!」と思ってよくよく見てみたら、なんとベルトループが一
つしか付いてませんでした笑
 どう見ても取れちゃったというより敢えて取ってしまったという感
じの、縫い糸も全く残ってない状態で、これも元のオーナーがやったんだろうと。
 一つだけ残ってた右腰のループは多分ウォレットチェーンを留める
為でしょうね。
 若しくはキーリング。

 ただ、サイズは32なんだからベルト無しでも俺にピッタリの筈だ
と思って試着してみたんですよ。
 そしたら案の定完璧で、しかもレングスもやや長いけど、まあ折ら
ずに履けるぐらい。

 これはね、買っちゃうでしょ。
 30年以上買わなかった事を後悔してたジーンズなんだもん。
 流行りのワイドフィットとかじゃない、どっちかって言うとスリム
めのストレートだけど、んなこたぁ知ったこっちゃないの。
 なんだったら一個だけ残ってたベルトループを活かす為に、真鍮の
ツリバリフックのキーホルダー新調してしまったもん。(また散財を…)

 という訳でウッキウキで新たに手に入れた服達を着込んで喜んでた
んですが、今月になって自分の口座の残高を見て「ギャアアアァ!」となって本格的に服を買うのを禁止しました笑
 楽天スーパーセールは3カ月おきにあるので12月、3月とあった
訳ですが、1月に新春セールもあったんだから12、1、3と服を買ってるんですね。
 しかもね、2月には6年ぐらい使ってたスマホのバッテリーがいよ
いよシナシナになってしまって、ケータイ屋に「バッテリー交換して」と言ったら「そんな古いスマホはサービス終了してるから」と言われて(バッテリーの規格は変わってないんじゃないの?)、予定外にスマホを新調する羽目になったんですよ。
 なので4ヶ月連続で散財していたのよ笑

 まあ本格的に禁止といっても赤いベースボールキャップの良いヤツ
見つけたらそれは買いますけどね。(イヤイヤ…)
 ていうかセカストで900円のTシャツ1枚だけもう買っちゃった
し。(駄目だコイツ。)
 あとブラウンのスエードのタッセルローファーのいいヤツ見つけた
らそれは無条件で買いますけどね。(めっちゃ高そうじゃねぇか…

 もう俺の事は止められないみたいです…
 なのでもう、世界が滅びてください。

 おしまい。

2025年4月15日火曜日

お気に入りアルバム 2025年3月

  この原稿を書いてるのは4/9。
 現在oceanfrequencyのFacebookアカウントが乗っ取り被害にあってしまい、不正利用されて絶賛垢バン中です。
 いつもそちらからこのブログに飛んできてる方々にこの文章が届いてるのか不安なんですが、まあそんな事を気にしていても仕方無い
ので今回もやっていきますよ。

 という訳で毎月恒例、俺が先月にSpotifyでお気に入り登録
した新譜のご紹介。

 先ずはchloe moriondoの「oyster」。
 アメリカ人の、まだ22歳の女の子です。
 このアルバムではエレクトロポップをやってますね。
 でもピコピコと機械っぽいというよりは穏やかさというかホッコリ
感がある音楽をやってます。
 勿論クールな曲もありますが。
 洋楽に有りがちなヴァース、コーラス、以上。みたいな曲じゃなく
、ちゃんとヴァース、ブリッジ、コーラスという展開の曲が多いのが好印象。
 歌の方も良くて、歌唱力が高いというよりは自分の良さをよく分か
っていて、それを活かした歌唱法とメロディという感じです。

 次にlucy dacusの「forever is a feeling」。
 こちらはもう説明不要というか、待ってましたの1枚ですね。
 フィービー・ブリジャーズ、ジュリアン・ベイカーとのコラボプロ
ジェクト、ボーイジーニアスではグラミー賞をゲットしているアーティストです。
 もう貫禄というか横綱相撲という感じで、深みのある歌声を活かし
た素敵なポップソング集に仕上がってます。
 待ち望んでいたものをそのまま出された感じ。
 是非お聴きください。

 そしてgreat grandpaの「patience,moonbeam」。
 こちらはシアトルのバンドで、サウンドのベースはカントリーとか
フォークといったところにあるという、オーガニックな印象です。
 ところがここにビートルズからの影響を感じさせる展開力というの
が加わってくるんですよ。
 ビートルズファンならニヤッとしちゃうヤツ。
 その意外性が面白い。
 素朴感のあるヴォーカルと暖かみのある曲調という安心感のある組
み合わせに、ビートルズ的なアレンジの方向という意外性。
  ビートルズを知らない人でも全然楽しめると思います。

 3月は以上の3枚でした。

 で、1枚番外編的なヤツを。

 通常はスタジオ盤の新譜のみをご紹介してるんですが、ライブ盤で
1枚ご紹介したいものがあるんです。

 それがジョン・アンダーソンの「Live-perpetual change」で、これはthe band geeksと行ったライブからYesの楽曲のみを収録したもので
すね。
 ジョンとバンドギークスのコラボについてはスタジオ盤リリースの
際に少し触れたと記憶してますが、改めて説明するとバンドギークスはリッチー・カステラーノという人を中心に主にYouTubeで活動していたバンドでして、自分達の好きなハードロックやプログレの往年の名曲のカバーを完璧なテクニックで演奏するという集団でした。
 彼らは勿論イエスの曲も演奏していて、それがイエスのオリジナル
シンガーのジョン・アンダーソンの目に留まって一緒に活動することになったという、正に夢の様な事が起こったバンドなんですよ。

 俺はジョン・アンダーソンが大好きなんです。
 イエスというバンドは四大プログレバンドの一角と言われる存在な
んですが、その中でも特に好きなのがイエスでして、その理由がジョンの歌なんです。
 その少年の様な歌声が、複雑で長大なイエスの楽曲に一定のポップ
さを与えるという点が他のプログレバンドとの決定的な違いなのです。
 その声が余りにも特徴的な為、バンドギークスはイエスの曲をカバ
ーする時は女性のソプラノ歌手に歌ってもらってたぐらいで。

 ところがジョンはイエスをクビになってるんです。
 病気療養の為に一時的な脱退のつもりが、病気が治ってイエスに戻
ろうとしたら、ジョンの不在時に別のシンガーを加えて活動していたイエスから「いや、もう戻ってこなくて良い。」と言われてしまって。
 オリジナルメンバーなのに。

 ジョンは声だけでなく性格も少年の様な人で、それが現イエスのギ
タリストでリーダーのスティーブ・ハウとソリが合わないっぽいですね。
 以前ジョンが「イエスの曲の歌詞は全部僕が書いたんだぁ〜」なん
て言ったら、余所でハウさんから「私と(ベースの)クリス・スクワイアが書いた歌詞を、自分が書いたと主張する人がいるのは悲しい事だ。」とか言われちゃったりしてて。
 因みに言っておくとハウさんはイエスの2代目ギタリスト。
 オリジナルメンバーではありません。

 ジョンの子供っぽさを現すエピソードで、イエスの35周年ツアー
のビデオに収録されてる伝説的なMCがあって。
 「次にやる曲は、今は天国にいるプロデューサーのブルース・フェ
アバーンに『自分の事を思ってくれる人についての曲を書きなさい』とアドバイスされて作った曲で、貴方達ファンの事を歌った曲なんだ。」と。
 オーディエンスはワァーパチパチパチパチとなる訳じゃないですか

 ところがそこでジョンが言い放ったのが「でも歌詞を忘れちゃだっ
たから飛ばして次の曲にいって良い?」という笑
 キーボードのリック・ウェイクマンだけが爆笑する中、残りのメン
バーは「即興でインストゥルメンタルバージョンでやる?」と顔を見合わせる中、ジョンは「いや、思い出しながら歌ってみる。」と言って結局事なきを得るんですが、この天真爛漫さに付き合わされてたメンバーがジョンに「もう戻ってこなくて良い。」と三行半を突き付けてしまうという事態になってしまって、ジョンは人生を捧げてきたイエスをクビにされてしまうの。

 それでもさ、その代わりのシンガーが良いシンガーならばある程度
は納得できるんだけど。
 クイーンにおけるアダム・ランバート的な。
 ところがその代わりのシンガーが、ジョンが地声で歌っていたハイ
トーンパートをファルセットでしか歌えない様なヤツなのよ。
 正直ファンとしては「俺達のイエスを返せ!」と言いたくなるよね


 と思ってたところにバンドギークスとのコラボという、願ってもな
いかたちで現在のイエス以上の完璧さでイエスの楽曲を聴けるという、ジョンのファンにとっては胸熱な展開。
 現在80歳のジョンは流石に往年のパワーや透明感はないものの、
それでも凡百のロックシンガーには出せないであろうハイトーンを聴かせてくれて、それを支えるバンドギークスの演奏も熱が入っていて最高なんですよ。
 なんでもジョンがキーボード2人体制に拘ったんだそうで、過去の
イエスのライブ演奏に比べてもパワフルさが増してると感じられる出来なんです。
 圧倒的。
 もうこれは現在のイエス名義でリリースされている最新アルバムよ
りも絶対、断然お勧めなのです。
 というより現在のイエスは認めない笑
 オリジナルメンバーはもうひとりもいないしね。

 という事で、イエスを聴いた事のない人は先ずこのアルバムを聴い
てみてほしいです。
 名曲しか入ってないし演奏も完璧。

 ハァハァ、つい熱くなってしまった。

 という訳で、今回はこの3枚プラス1枚をお気に入り登録しました


 来月もお楽しみに。
 既に個人的大物アーティストのアルバムがリリース済みですよ。

 おしまい。