2024年12月23日月曜日

I am a unti-kuroihito

 こんにちは。
 前回のブログで楽天スーパーセールで散財したばかりと書いた翌日に、「やっぱりこれも」と帽子を買い足し、更に翌週セカストウィークという事で2軒のセカストをハシゴして更なる散財をしてきたkazuitです。

 何をやっているのでしょうね。

 さて、この原稿を書いてるのは12/18。
 通常通りのスケジュールなら、12/23の月曜日に公開になる筈
です。
 クリスマス直前ですね。

 という訳で、例のネタを書いてしまいますよ。

 イエス・キリストというのはキリスト教を作った人ではなくユダヤ
教の指導者であり、でありながらユダヤ教主流派を批判した結果ローマ帝国に王位僭称者であるとして突き出され、処刑されて亡くなったという所まで駆け足で説明しました。

 ところで、キリストには取り巻きがいました。
 取り巻きという言い方はアレですが、兎に角一緒に行動してた人達
です。
 有名なのは十二使徒ですね。
 勿論キリストの主張、教えに感銘を受けたからという人もいた事で
しょう。
 しかし、ユダヤ教の救世主伝説では救世主がやがてこの世に来る神
の領域、神の国に於ける人間の王になるとされていて、キリストこそがこの救世主なのではないかと思った者の中には今のうちにキリストに取り入っておけばゆくゆくは王の側近になれるのではないかという期待を抱いて近寄った輩もいたんだろうと思います。
 というか実際キリストにそう頼んで、「自分は王になるのではない
。民に支えるのが使命だ。あんたらはそんなつもりだったのか。」とガッカリされたなんてエピソードが聖書にありますからね。

 で、キリストが捕まって処刑されたんだからこの取り巻き達だって
同じ様にされて然るべきなのですが、この人達はめっちゃ逃げますw
 そして逃げ惑いながらこう言いふらします。
 「キリストは処刑されたが生き返った。我々は見た。」と。
 キリストは処刑される前に「自分は死ぬが三日後に復活する。ガリ
ラヤ山で待っている。」と予言したと。
 で、処刑の40日後にガリラヤ山に行ってみたら(キリストさん3
7日間待ちぼうけw)そこにキリストがいて、「自分は神からこの世を預かった。」と言い、「今後は貴方達が私の教えを世界に広める様に。」と言い残して昇天されたんだって。
 折角生き返ったんだから自分で広めたら良いのにw
 だからキリストはもうこの世にいないけど、ちゃんと生き返ったん
だもん、僕達見たんだもん、って言うのね。

 つまりユダヤ教の指導者だったキリストを、奇跡を起こす「神の子
」に仕立て上げていくんですね。
 やれ井戸から汲んだ水をワインに変えただの、水の上を歩いただの
、身体の不自由な者を触れただけで治しただの。
 所謂神格化ですな。
 自分達がキリストに従ったのは彼の人が本物の神の子である証を見
たからだと。

 そしてキリストの目的もまた改竄します。
 キリストはユダヤ教徒なのですからその目的は言ってしまえばユダ
ヤ人の勝利です。
 この世に神の国が降臨してユダヤ人はその国民となる。
 ユダヤ教では神はヤハウェただ一柱で、しかもその神はユダヤ人と
専属契約。
 世界の王者となるのは我々ユダヤ人だ、というのかユダヤ教という
ものですからね。大雑把に言えば。
 キリストがモラルを説いて「善き人であれ」と言ったのも、神の祝
福に相応しい人でありなさいよ、我々ユダヤ人が堕落しちゃってるから神の国がまだ来てないんだよ、我々がちゃんとすれば神の国はすぐに来るんだから、という事ですから。

 でも、ローマ帝国が世界を統べる時代の中で「神の国がやってきて
、ユダヤ人が勝利する。」という主張は即ちローマ帝国の支配を覆すという事になるのだから、この主張だと反逆者になっちゃう。
 だからこれは変えなきゃなんないんですね。

 それで「この世での行いは死後に裁かれ、天国に行くか地獄に落ち
るか決まる。」という事にしちゃう。
 モラルを持って善き人である理由は「地獄に落とされない為」にな
ったと。
 こういう教えを広める事で、ユダヤ人だけではなく人類みんなを救
おうとしたのがキリストで、自分達はそれを手伝ってたんだから捕まる謂れはない、と。

 これがキリスト教なんですよ。
 キリストと同じ様に捕らえられてしまいかねない取り巻き達が保身
の為にでっち上げたモンじゃねぇか、と俺には思えて仕方がない。
 俺が色々見たり読んだりしたものから総合すると、そうなっちゃう
んですよ。

 兎も角、キリストの取り巻きだった者達はこの新たな「キリスト像
」を触れて回ります。
 ローマ帝国から逃げながら。
 そして各地でこれを信じてしまう人達が出てきてしまうんですね。
 誰だって地獄になんか落ちたくないし、善き人でありたいし。

 キリストが起こした奇跡なんて何故信じてしまうんだと思うかもし
れませんが、我が国はほんの80年くらい前まで「いざとなれば神風が吹いて戦争に勝てる。元寇の時も日露戦争の時もそうだったじゃないか。」って言ってましたからね。
 その「神風」の名の下に働き盛りの若者を特攻させて殺してるんだ
から。
 「戦争で死んだらこの神社に祀ってあげるよ。神社に祀られるとい
う事は神様扱いという事だからね。」って言って。
 因みにその神社は由緒あるものでもなんでもなく、明治時代に軍部
主導で作られたものです。
 その神社には今でも英霊が眠るとされて、一部の政治家が参拝した
り首相が玉串を奉納したりしては近隣の「戦勝国」から怒られてますね。
 二千年くらい前の人達がキリストの起こした奇跡を信じてしまった
って、「何でだよw」なんて言えないですよね。

 という事でキリストの取り巻き達が広めだした「キリスト教」は徐
々に支持を集め、使徒達が亡くなった後も広められ続け、遂には西暦380年にローマ帝国が自国の国教と定めるに至ります。
 あまりに信者が増え、政治的影響力まで持ち始めたキリスト教とい
うものの規範を国の統治に利用した方が賢明だというところですね
 西暦というのはキリスト生誕を元年としますから、キリストが処刑
されてから実に350年ぐらい経ってここに至りました、と。

 でもね、よく思い出してみてくださいよ。
 そのキリストを処刑したのって、当のローマ人ですよね。
 どうすんのコレ、となった時、「いや、あれはユダヤ教の奴等が『
キリストは王位僭称者だ。反逆者ですよアイツ。』って言ってきたからだ。我々はユダヤ人に騙されてキリストを処刑してしまった!」と、ユダヤ人に責任を擦り付ける事にしたんです。
 つまりここからユダヤ人に対する迫害というのが始まる訳ですね。

 ユダヤ人迫害というと我々はどうしてもナチスを連想してしまいま
すが、実にその1600年ぐらい前からユダヤ人は侮蔑の対象だったのです。
 ユダヤ教の聖地のエルサレムからもキリスト教徒によって追われる
事となって…というその後の話は以前書いた通り。
 ユダヤ人にとってイスラエル建国というのは、1600年ぐらい前
からの悲願だったという訳です。
 ところが歴史の綾というもので、イスラエル国内にイスラム教徒を
住まわせなくてはならなくなった。
 これがパレスチナ人ですね。
 ユダヤ人からしたら仕方無く住まわせてやってるパレスチナ人が、
武器を持って自分達を攻撃してくる。
 一度和平を約束したのに、その和平を結んだイスラエルの首相を暗
殺して攻撃を再開してきて、何度鎮圧してもしつこく攻撃を止めない。
 「お前らええ加減にせぇよゴルァ!」というのが今現在のイスラ
エルの状態なんですね。
 ハマス一人残らずブッ殺すマン。
 因みにユダヤ教自体の歴史はおおよそ四千年ぐらいと言われていま
す。
 イスラム教はだいたい1400年ぐらい。

 なんかまた俺がイスラエル支持してるみたいな文章になってきまし
たが、あくまでも歴史の綾というのを伝えたいだけです。
 キリスト教を信じるのを馬鹿げてると思うのと同じくらい、ユダヤ
教も馬鹿げてると思ってるし。(いつか刺されそうな発言)

 さてさて、話はぐっと戻ります。

 そもそもキリストが目指したのは、ユダヤ人の勝利だったと書きま
した。
 ところがこの人の活動の結果、風が吹けば桶屋が儲かる方式で、1
600年ぐらいユダヤ人が侮蔑の対象となってしまい、終いにはただユダヤ人だというだけでガス室に送られて無差別殺戮なんて事まで起こってしまうというのが、歴史上の事実なんですよね。

 いや、絶対この人救世主じゃないじゃん。

 俺が「クリスマスなんていう他所様の救世主の聖誕祭なんかでキャ
ッキャはしゃぐんだったら、せめてお釈迦様のお誕生日がいつなのかぐらい知っておいたってバチは当たらないんじゃない?」なんて言う気持ちが少しは分かっていただけたでしょうか。

 え、俺?
 もう家族全員分のプレゼント用意し終わってますけど?

 ハイ、しょーもないオチが付いたところで、ドラゴンボール風に言
うなら「もうちょっとだけ続くのじゃ。」です。

 このイスラエルという国を、アメリカをはじめとする西側諸国がど
うして支持するのかというところの説明が、まだ残っているのです。
 が、流石に長くなってきてるので今回はここまで。
 それを説明し終えたら、この面白くない話は終わりです。
 もう一回だけお付き合いください。

 おしまい。