今回は10月にリリースされたアルバムから、俺がSpotifyでお気に入り登録したものを紹介する回です。
今月もそこそこあるのでサクサクいきましょう。
先ずはKNOWERの「knower forever」。
10/2にリリースされたアルバムなのですが、いきなり10月のハイライトがきてしまったというくらい、俺の好みにブッ刺さってしまいました。
きちんとした音楽の素養、教養といったものを持ってる上で、ヘンテコ要素を盛り込んだジャンル無用のポップミュージックといったサウンド。
ヘンテコ要素を盛り込んでいてもキチンと格好良かったり心地好かったり美しかったりといったところに着地できているという点が、素養、教養というものを持ってるんだろうなぁと思わせてくるんですよね。
時折見せるパロディ精神、兎に角ひたすらカッコいいベースライン、魅力的なシンガーの声質。
面白さという点において、今年聴いた中で随一でした。
激お薦め。
次はトレヴァー・ラビンの「Rio」。
この方は元イエスのメンバー、ギタリスト/コンポーザーですね。
イエス最大のシングルヒット曲「ロンリーハート」の作曲者です。
もう随分前に「映画のスコアを書く仕事をしたい」と言ってバンドを抜けてしまい、実際アルマゲドンやナショナルトレジャーといった映画のスコアを手掛けたりして、もうロックはやらないのかなと思ってたんですが、何年か前にイエスの元シンガーのジョン・アンダーソンと元キーボードのリック・ウェイクマンと一緒にツアーを敢行してロックアーティストとして健在であるところを見せてくれたと思ったら、今度はソロアルバムをリリースしたという。
俺はそもそもこの人のファンで、イエス加入前のアルバムも買い揃えていたぐらいなので、もう狂喜乱舞な訳ですよ。
流石に声の艶は衰えた様に聞こえるけど、それでもキーは高い高い。
そしてギターもコレでもかと弾きまくり。
ハイクオリティなロックが聴けるアルバムです。
次、JOPLINの「SILVERLAKE 03」。
これはとてもノーブルなエレクトロ。
特に何か特別な感じというのは無くて、ただ心地好いというヤツで、「今日はエレクトロの気分だな。何を聴こうかな。」という時に丁度良いという感じなんですよね。
こういうのって結局人生のお供になるじゃないですか。
例えるならピンクフロイドを聴きたくなった時に、「狂気」よりも「あなたがここにいてほしい」に手が伸びるという様な。
そういう立ち位置になりそうなアルバムとしてお気に入り登録しました。
次、hannah diamondの「perfect pictures」。
こちらはなんとも可愛らしいエレクトロポップ。
変な例えをすると、Perfumeをソロにして、張り切った感じを抜いた、みたいな。
これは万人受けするヤツだと思います。
次、Chelsea Cutlerの「stellaria」。
アコギをメインに据えたポップソング集で、歌声がちょっとビョークっぽい人なんですよね。
切なげで暖かみのある曲から、その域を越える情熱的なところまで聴かせてくれます。
コーラスの重ね方や、空間系エフェクトのかけ具合、そしてパッド系シンセサウンドの使い方といったもので、ゆったりとした空気感を演出しています。
これもまた、先述のジョプリンと同じく尖ったところは全然無いんだけど、こういうの聴きたくなるタイミングって絶対あるよねっていうヤツですな。
次、jamila woodsの「water made us」。
これはR&Bですね。
スムースな曲と軽快で爽やかな曲がバランス良く入り交じっていると思います。
オケの作りも含めて、全体のプロダクションにセンスの良さを感じます。
そして、変な言い方だけど歌が上手過ぎないのが良い。
勿論十分な歌唱力は備えているんですが、所謂アイコニックなR&Bのシンガーみたいな、「ほらほら私凄い上手いでしょ? どうよどうよ。」みたいなクドさ、暑苦しさが無いのが良いと思うんですよね。
次、Ilgen-Nurの「it's all happening」。
ドイツ語のアーティスト名が読めませんw
言ってしまえば如何にも女性インディアーティストっぽいポップス/ロックといった感じ。
声質はルーシー・デュカスを想起させる様なディープで落ち着いたタイプです。
曲の端々に忍ばせたアイデアがセンス良く、穏やかな曲調が多い内容でも最後まで飽きる事なく聴き通せるアルバムでした。
次、black pumasの「chronicles of a diamond」。
先ずは黒人シンガーに求められるものを全て体現している様なシンガーの素晴らしさが際立つバンドです。
音楽的にはソウル、ブルーズ、ファンクの格好良いとこ全部取りみたいなサウンドです。
オルガンが常に最高の空気感を演出していて、そこにファズでブッ潰れたギターが唸りを上げる。
こんなの好きに決まってるじゃん、みたいなヤツですね。
最後はshallouの「in touch」。
軽快で爽やかなエレクトロです。
所謂EDM的な心地好いテンポが多めのアルバムですが、あくまでも爽やか路線の音楽でダンスミュージック的要素はあまり無い感じです。
サウンドに厚みを持たすところとサッパリ風味で済ますところの判断が的確だなぁと思いました。
やり過ぎず、でも物足りなくもないという。
これはウチの作曲家先生oceanfrequencyさんも多分大好きなヤツですね。
10月は以上のアルバムをお気に入り登録しました。
というと、「あれ?」と思う方もいるでしょうか。
そう、現存する最大の大物ロックバンド、ローリングストーンズの新譜はどうなんだ、と。
ええ、普通に曲は良いなと思いましたよ。
ストーンズの曲の中でも分かりやすいタイプのものが多くて、誰が聴いても良いなと思うんじゃないかなという出来だと思います。
ただね、60年代、70年代のストーンズのアルバムを名盤と思っている様な俺みたいなモンからすると、サウンドが豪華過ぎて「ストーンズっぽくないな」みたいな違和感が拭えなかったんですよね。
特にドラムはズシン、ビタンとパワフル且つタイトで、チャーリー・ワッツのそれとは余りにも違いすぎる。
勿論そっちの方が音楽としては優れていると言えるんですが、どうしても「コレじゃない」感が、ね。
ミックのソロアルバムならこれで良いと思っただろうなという感じでした。
多分こんな事言うのは俺みたいなオールドファンぐらいで、皆さんは普通に好きと感じるんじゃないかなと思うんで是非聴いてみてください。
で、ついでに書いちゃいますけど11/3にはビートルズの最後の曲だという「now and then」がリリースされましたが、これは明確にガッカリしました。
別に「AIなんて所詮偽物だ!」なんてつもりはなくて、先ずシンプルに曲が好きじゃなかったですね。
そして、ビートルズの大きな特徴である筈の美しいハーモニーというのがこの曲では聴けなかったですよね。
この曲が世に出た経緯みたいなところは興味深いですけど、それはそれ。
最後にネガティブな話題になってしまいましたね。
構成失敗w
おしまい。
先ずはKNOWERの「knower forever」。
10/2にリリースされたアルバムなのですが、いきなり10月の
きちんとした音楽の素養、教養といったものを持ってる上で、ヘン
ヘンテコ要素を盛り込んでいてもキチンと格好良かったり心地好か
時折見せるパロディ精神、兎に角ひたすらカッコいいベースライン
面白さという点において、今年聴いた中で随一でした。
激お薦め。
次はトレヴァー・ラビンの「Rio」。
この方は元イエスのメンバー、ギタリスト/コンポーザーですね。
イエス最大のシングルヒット曲「ロンリーハート」の作曲者です。
もう随分前に「映画のスコアを書く仕事をしたい」と言ってバンド
俺はそもそもこの人のファンで、イエス加入前のアルバムも買い揃
流石に声の艶は衰えた様に聞こえるけど、それでもキーは高い高い
そしてギターもコレでもかと弾きまくり。
ハイクオリティなロックが聴けるアルバムです。
次、JOPLINの「SILVERLAKE 03」。
これはとてもノーブルなエレクトロ。
特に何か特別な感じというのは無くて、ただ心地好いというヤツで
こういうのって結局人生のお供になるじゃないですか。
例えるならピンクフロイドを聴きたくなった時に、「狂気」よりも
そういう立ち位置になりそうなアルバムとしてお気に入り登録しま
次、hannah diamondの「perfect pictures」。
こちらはなんとも可愛らしいエレクトロポップ。
変な例えをすると、Perfumeをソロにして、張り切った感じ
これは万人受けするヤツだと思います。
次、Chelsea Cutlerの「stellaria」。
アコギをメインに据えたポップソング集で、歌声がちょっとビョー
切なげで暖かみのある曲から、その域を越える情熱的なところまで
コーラスの重ね方や、空間系エフェクトのかけ具合、そしてパッド
これもまた、先述のジョプリンと同じく尖ったところは全然無いん
次、jamila woodsの「water made us」。
これはR&Bですね。
スムースな曲と軽快で爽やかな曲がバランス良く入り交じっている
オケの作りも含めて、全体のプロダクションにセンスの良さを感じ
そして、変な言い方だけど歌が上手過ぎないのが良い。
勿論十分な歌唱力は備えているんですが、所謂アイコニックなR&
次、Ilgen-Nurの「it's all happening」。
ドイツ語のアーティスト名が読めませんw
言ってしまえば如何にも女性インディアーティストっぽいポップス
声質はルーシー・デュカスを想起させる様なディープで落ち着いた
曲の端々に忍ばせたアイデアがセンス良く、穏やかな曲調が多い内
次、black pumasの「chronicles of a diamond」。
先ずは黒人シンガーに求められるものを全て体現している様なシン
音楽的にはソウル、ブルーズ、ファンクの格好良いとこ全部取りみ
オルガンが常に最高の空気感を演出していて、そこにファズでブッ
こんなの好きに決まってるじゃん、みたいなヤツですね。
最後はshallouの「in touch」。
軽快で爽やかなエレクトロです。
所謂EDM的な心地好いテンポが多めのアルバムですが、あくまで
サウンドに厚みを持たすところとサッパリ風味で済ますところの判
やり過ぎず、でも物足りなくもないという。
これはウチの作曲家先生oceanfrequencyさんも多分
10月は以上のアルバムをお気に入り登録しました。
というと、「あれ?」と思う方もいるでしょうか。
そう、現存する最大の大物ロックバンド、ローリングストーンズの
ええ、普通に曲は良いなと思いましたよ。
ストーンズの曲の中でも分かりやすいタイプのものが多くて、誰が
ただね、60年代、70年代のストーンズのアルバムを名盤と思っ
特にドラムはズシン、ビタンとパワフル且つタイトで、チャーリー
勿論そっちの方が音楽としては優れていると言えるんですが、どう
ミックのソロアルバムならこれで良いと思っただろうなという感じ
多分こんな事言うのは俺みたいなオールドファンぐらいで、皆さん
で、ついでに書いちゃいますけど11/3にはビートルズの最後の
別に「AIなんて所詮偽物だ!」なんてつもりはなくて、先ずシン
そして、ビートルズの大きな特徴である筈の美しいハーモニーとい
この曲が世に出た経緯みたいなところは興味深いですけど、それは
最後にネガティブな話題になってしまいましたね。
構成失敗w
おしまい。