ロックに興味が無い方でも聴いた事がある曲の代表がディープパープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターでしょう。
タイトルを聞いてピンとこない人でもちょっとネットで調べてみてイントロを聴いてもらえれば、「あぁ、この曲ね」となると思います。
で、この曲、ハードロックの名曲とされていて、特にここ日本ではかっこいいモノとして扱われているフシがあります。
でもどうでしょう、皆さんこの曲を聴いてかっこいいと思いますか?
そもそもこの曲が名曲とされている理由は、イギリス出身のバンドであるディープパープルがアメリカのチャートに初めて入った曲だからです。
所謂、認められたハードロック曲という扱いな訳です。
じゃあどうしてアメリカのチャートにこの曲が入ったのでしょう。
モントロージャズフェスティバルという、歴史あるフェスがありまして、湖のある公園で行われるこのフェスにフランク・ザッパ率いるマザーズ・オブ・インベンションというバンドが出演する事になりました。
ジャズフェスティバルと謳ってはいますがジャズアーティストしか出演出来ない訳ではないんですね。
フランク・ザッパの音楽性を一言で表すと、「音楽を使って悪ふざけ」です。
兎に角歌詞はひたすらクダラナイし、曲自体も聴いてる者を煙に巻くような変拍子や転調が連続するようなもので、それだけに演奏者には高度な技術が要求される為、ミュージシャンにはかなり人気の高いアーティストだったりします。
で、このザッパを観る為に、ディープパープルのメンバーがモントロージャズフェスティバルに赴く訳です。
ところがこのステージで一人の馬鹿者が会場に火を放ち、会場はパニックとなりました。
公園には湖があるのでその上に煙がモクモクと立ち込めて、その様子をその場に居合わせたディープパープルが曲にしたのがスモーク・オン・ザ・ウォーターという曲という訳なんです。
vol.2 へ続く