ビートルズのラストアルバムをチャートの1位から蹴落としたのが
キングクリムゾンの1stアルバムだったという所まで、前回は述べた。
クリムゾンの1stアルバム、聴いた事は無くてもジャケットのデザインは
知ってる方も多いのではないだろうか。
真っ赤な顔がデカデカと描かれたジャケットは、LPレコードの時代には
かなりのインパクトだったろう。
で、このクリムゾンを筆頭にプログレッシヴロックと呼ばれるバンドが
多数登場し出す訳なんだけど、
このプログレっていうのは、まあ直訳は「進歩的」っていう
意味になるんだけど、
要するにジャンルやセオリーにとらわれず、
より自由な音楽スタイルを採ったバンド達がそう呼ばれるように
なったという事ですね。
で、その様な自由なスタイルをアリとする事になるには 、
やっぱりビートルズがその土壌を作ったんだ、
というのが前回までのお話でしたね。
1960年代の終わり頃から続々と登場したプログレバンド、
まあ自由というだけあってそれぞれのバンドが
違ったスタイルを持っているので、
一概にこんなサウンドと言うのは難しいんだけど、
大雑把に言ってしまうと、
先ず他ジャンルと平然と融合してしまう所、
それと楽曲の演奏時間を気にしない
というのが特徴といえると思います。
他ジャンルというのも更に雑に言ってしまうと
クラシックやジャズ等。オーケストラサウンドを取り入れた
シンフォニックなバンドや、
ジャズの様にインプロビゼーション(即興演奏)を
延々とし続けるバンドが出てきます。
因みにジャズミュージシャン側もロックの
サウンドに接近した時期でもありまして、
そっちの方はフュージョンと呼ばれます。
フュージョンの直訳は「融合」ですね。
ドラゴンボールのアレもフュージョンですね。
で、演奏時間の方もどんどん長くなっていく
訳なんだけど、当時はLPレコードの時代なので、
片面23分しか収録できないんですよね。
それなのに20分位の大作をレコードに収録しちゃう。
2枚組のアルバムに4曲しか入ってないとか、本当にあったりします。
LPレコード一面に20分位の曲が一曲ずつしか入ってない。(笑)
vol.2 へ続く