2025年11月24日月曜日

人生はコントさ

 こんにちは、kazuitです。

 さて、札幌はもう本格的に冬になってしまって、コートも靴も雪道を歩く時用のものを準備しないといけなくなってしまいました。
 で、ちょっと前に「黒革のブーツはいずれ買うつもり」みたいな事
を書いたと思うんですけど、こんなに早く冬がやってくるなんて思ってなくて冬用の靴底ではないサイドゴアブーツを買ってしまいましたのよ……

 前々からサイドゴア中心にチェルシーとかエンジニアでも良いから
簡単に脱ぎ履きできるブーツで黒いのを探していてね、で、秋頃にちょっと(いや、ちょっとじゃないな。かなり)家から離れた所にあるセカストで茶色のサイドゴアブーツで良い感じのを2,200円でゲットして「もうコレで良いかぁ〜」と思った時間も一瞬あったんですけと、その茶色を履いてたら「…やっぱり黒も欲しい!」ってなってしまいましてね。(そりゃそうだろ)

 で、前々から楽天内の古着屋さんにあって購入候補にしてた黒のサ
イドゴアブーツを結局買ったんです。
 こんなに直ぐに雪になるとも知らず笑

 ブランドはステファノ・ロッシというイタリアの、どちらかと言う
とリーズナブルな靴を出してるところので、購入価格は6,600円のところをポイントで600円削って6,000円ジャスト。
 ショップの商品ページには「極美品」と書かれていたもので、中古
のサイドゴアにしては珍しくゴア部分が伸びちゃってなくて、靴底も全然減ってないというヤツで。
 サイズはUK8という俺のマイサイズより半サイズ大きいんだけど
、ワイズがイタリア靴らしくナローなので履き心地はピッタリでね

 届いてすぐに手持ちのお手入れグッズで汚れ落とし、クリーム擦り
込み、爪先をワックスでテカらせて「良いじゃん良いじゃん!」ってね、もうニッコニコで履いて出掛けましたよ。

 そしたらね、歩いてて左の靴だけ「ポコン、ポコン」みたいな変な
音がするの。
 「なんだろうな…」と思ってたんたけど、家に帰り着く直前にその
音がしなくなって「何だったんだ…」と思って、で、俺はマンション住まいなのでマンションの玄関の中に入ったんですよ。
 そしたらね、外を歩いてる時は気付かなかったんだけど右足と左足
の靴底の厚さが違うのよ笑
 「まさか!」と思って見てみたら、やっぱり左の靴底が剥がれて無
くなってる!
 一度履いただけですよ?
 極美品って書かれて売ってた靴なのに笑

 で、慌てて自室に上がって別の靴に履き替えて、探しにいったら見
事に綺麗に剥がれた靴底が落ちてましたよ。
 マジかぁ〜

 まあ落ち込んでも仕方無いので次のお休みに靴修理屋さんに持って
いきましたよ。
 そしたら職人さんが「ああ、コレはね、くっつけてもまたすぐ剥が
れるよ。」だって。
 セメント製法って言うんですけど靴底を接着剤で貼り合わせてある
だけの靴で、その靴底が塩化ビニルみたいなプラスチック製のもので、その上から薄い革の底を貼って、踵部分を付けてというもので、ベースのプラスチックが柔らかくシナったりしないから革製のブーツ本体部分のシナりについてこないから、これから寒くなるとプラスチックは硬くなるからますます剥がれ易くなるんだと言うんですよね。

 それを聞いてどうしたモンかと思ってたら、職人さんが「あとはも
う、オールソールだねぇ。」と。
 オールソールというのは靴底を全部交換する事なんですが、要する
に革製の靴底を新たに作って靴に貼り付けた上にミシンで縫い付けて、更にそこに新たなゴム底を貼り付けますと。
 これで靴底がブーツ本体のシナりにもついてくるし、ゴム底部分が
減ったらまた貼り換えて履き続けられる様になりますよと。
 但し、新しい靴が一足買えるぐらいの金額ですよと。
 幾ら掛かるんですかと尋ねたら、「15,400円です。」だって

 いや2足買ってお釣りがきますけど笑
 その靴6,000円で買いましたけど、って言う。

 でもねぇ、折角買った靴を「じゃあもうイイや。捨てちゃいましょ
う。」とは言えない性格なのよねぇ。
 底が剥がれるまでは「良いじゃん」と気に入っていたものなんだし
、買って家に届いてまだ数日なのにもう捨てちゃうなんて、それはちょっとねぇ。

 それにね、オールソールで職人さんの手でちゃんと履ける様になっ
た靴を見てみたいという気持ちもムクムクと湧き上がってきちゃってね、それでもう「いや、15,400円掛かっても良いです。オールソールでお願いします!」とビシッと言いましたわ笑
 結果トータル21,400円の靴になってやんの。

 で、オールソールお願いしたんですけど、丁度本格的に冬になる前
で修理屋さんは雪道用の靴底を貼る靴を既に結構抱えてる状態なので、そこそこ時間は掛かるよと。
 俺はそのブーツを冬に履くつもりで買ってないから、それは全然大
丈夫ですという事で、じゃあ12月中に一度ご連絡しますと。
 そこで「もう少しでできます」なり「もうちょっと掛かります」な
り途中経過をご報告しますんでという事で、俺のブーツは修理屋さん預かりとなりました。

 取り敢えず一件落着、と皆さん思いました?

 甘いな笑

 折角新しく買った靴を履けるぜというウキウキが消え失せたのを、
俺が我慢できる訳ないじゃないですか!

 て事で、その足で修理屋さんからすぐ近くのセカストに駆け込んで
また黒いブーツを4,000円ぐらいで買ってきましたよ笑
 バカだコイツ。
 しかもね、そのブーツも靴底は雪道用のじゃないの笑

 いや、でもね、ホントは勢いで2万円以上するブーツ買いそうにな
ったんだけど流石にそれは思い留まったんで、許してあげましょうよ。(どこ目線?)

 はぁぁ…。

 まあね、何事もお勉強ですわ。
 いくつになってお勉強してんだって話なんですけどね。
 流石に今年は雪道用の靴はもう買わないだろうなぁ。
 多分。
 いや…

 いや…じゃねぇよ笑
 買うな!
 買うなよ!
 (押すな、に見えてきた…)

 という訳で、皆さん、俺にお金をください。

 おしまい。

2025年11月10日月曜日

お気に入りアルバム 2025年10月

 はいkazuitです。こんにちは。

 今回は毎月恒例のヤツです。
 まあまあの枚数なのでサクサクいきましょう。

 先ず、聴き漏らしチェックで見つけた9月にリリースされていたア
ルバムから。
 titanicというメキシコのユニットの「HAGEN」。
 ジャンルが何とも説明しにくくて、アヴァンギャルド的な要素も有
りつつ甘ったるいポップスとか、荘厳さを感じさせる様なちょっとクイーンを想起させる曲とかあって。
 暴力的に唸るストリングスのサウンドが特徴的で、そこに乗っかっ
てくる女性ヴォーカルが純朴さのある可愛らしい声質というギャップ。
 不思議な世界観に「何だコレ?」と思ってるうちにアルバム1枚聴
き終わってたという様な感じでした。
 試しにヴォーカルのmabe frattiソロ名義のアルバム(昨年リリース)も聴いてみまし
たが、やはり何だか不思議な事をやってます。
 言葉もスペイン語だし、普段なかなか聴き慣れない様な感じで面白
かったです。

 で、ここから10月リリースの作品。

 先ず、dodieの「not for lack of trying」。
 ちょっとコレは人を選ぶ作品かもしれないです。
 常に穏やか、しっとりで歌声も強く張る場面は無くて何だかボソボ
ソ呟いてる様な感じだし、トータル「地味」と捉える方もいるかと思います。
 しかし、そこに織り込まれたコード進行やメロディ展開の意外性、
それらを破綻させず纏め上げるコンポーザーとしての能力が感じられるところが魅力的なんですよ。
 俺はこの人のYouTubeチャンネルをフォローしていて、それ
を観ていても音楽の教育をキチンと受けてる人だという事は感じ取れていたんですけど、その強みを活かした上で音楽性的に唯一無二のものを作り上げてきたなというところが個人的に好印象でした。
 この人、2年前に友人ミュージシャンらとFIZZというバンド名
義でハチャメチャお祭り騒ぎな音楽をやってたんですけど、そことのギャップが凄い笑
 落ち着いてるけどジワジワと面白い音楽。良きです。

 次、yellowcardの「better days」。
 これはもう、ロックの気持ち良いところ全部詰め込み爽快アルバム
といったヤツで、こんなん嫌いな人いないでしょなヤツ。
 ドラムのパターンに工夫が多いと感じられるところが良いですね。

 次、the besnard lakeの「the besnard lake are the ghost nation」。
 現代ならドリームポップと呼ぶのが相応しいんだろうか。
 個人的感覚で言うとビーチボーイズ+サイケ+叙情派プログレとい
ったところ。
 空間系エフェクトどよどよに掛かってるまったりミュージック。
 チルタイムにどうぞ。

 次、amber markの「pretty idea」。
 これはR&Bですね。
 レトロなソウルの香りがプンプンです。
 歌声が良いですね。
 R&Bに有りがちな「ほらほらアタシ歌上手いでしょ」じゃなくて
、基本優しく歌っていてハイトーンでハスキーになるタイプです。
 で、R&Bってオケはこざっぱりしたのが多いじゃないですか。
 このアルバムはオケも聴きどころがしっかりあるのがまた良いんで
すよ。
 で、R&Bと言いつつ時折カントリーテイストの曲とか織り交ぜて
きたりと飽きずに聴き通せるのもポイント高かったです。

 次、MOUNDRAGの「deux」。
 オルガンとドラムだけで70’sハードロック、プログレ風を無理
矢理やっちゃう馬鹿(褒めてます)。
 アルバム冒頭ドラムソロからの、いきなりド直球ハイウェイスター
オマージュ笑
 そのまんま過ぎだろ!って思わず突っ込まざるを得ないのよ。
 全体通してはユーライアヒープっぽい曲が多いかなという印象で、
オルガンなのでやっぱりキース・エマーソンの影も垣間見えるところとかあって、昔その手を聴きまくってた俺みたいなのは終始ニヤニヤしっぱなしですわ。
 で、この子らプロフィール見たら兄弟なのね。
 仲良しか笑

 次、sudan archivesの「THE BPM」。
 滅茶苦茶格好良いエレクトロR&B。
 このアーティストはヴァイオリニストでもあるんだそうで、恐らく
ちゃんとした音楽の教養があるんでしょうね。
 それを感じさせる曲展開だったり、曲の中に差し込んでくるアイデ
アのチョイスの意外性だったり、なかなかに予想を上回ってきて「頭良さそう」と思わされます。
 しかもいちいち格好良いし。
 これはトラックメイクやってる人は結構参考になるんじゃないかな
と思いました。
 このアルバム、俄然今年ベストアルバム候補となったのですが…

 10月最後はsigridの「there's always more that I could say」。
 このアルバムが今年ベスト候補を速攻で上書きしてきました。
 圧巻としか言い様がない。
 シンガーとしての能力、魅力、資質、存在感、説得力。
 楽曲のクオリティ、プロダクションの洗練度。
 スピーカーから音が出てきた瞬間から「ワンランク上」であると分
からせてくる上質過ぎるポップミュージック。
 いやはやお見逸れしました。
 異性なのに「こんな風になりたい」と憧れてしまいましたわ。
 スターの力技というヤツですわ。ズルいぞ!

 以上が10月に俺がSpotifyでお気に入り登録した新譜たち
でございます。
 10月もリリース数が多くて嬉しい悲鳴でしたねぇ。

 羊文学の新譜は登録漏れだと前回のブログで書きましたが、似た感
じので言うとスカルクラッシャーの新譜も漏れちゃいましたね。
 「いつも通り良いわぁ〜…あ、終わっちゃった。」みたいな感じで
、好きなんだけど新鮮味は無くて過去作を超える程の魅力は感じられないというパターン。
 スカルクラッシャーを聴いた事が無いという人には全然お勧めです

 アーティスト名とは裏腹の癒し系ですからね。

 あと、大物で言うとテーム・インパラも新譜リリースしましたけど
、これはハッキリとイマイチでしたね。
 サイケ感が魅力の彼らですが過渡期なのかなと感じさせる様な中途
半端さで残念でした。

 他にも触れようと思ってたアーティストがいた様な気がするんだけ
ど忘れちゃった笑

 ハイそんな訳で今回はこんなところです。
 読んでいただきありがとうございます。
 また2週間後にお会いしましょう。

 おしまい。