2025年5月12日月曜日

お気に入りアルバム 2025年4月

  こんにちは、服は買わないと決めたのでアクセサリーを買ったkazuitです。(……)
 帽子と靴はまだ探してます。(……)

 さて今回は毎度お馴染み、俺が先月Spotifyにお気に入り登録した新譜を紹介する回です。

 先ずはユッスー・ンドゥールの「eclairer le monde - light the world」。
 まあ大物アーティストですね。
 ご存知ない方の為に説明すると、この方はセネガル出身でして、アフリカンミュージックとポップミュージックを融合させる事に成功
したオーソリティみたいな人です。
 俺はこの方の音楽を30年ぐらい前から聴いているんですけど、今
回の新譜を一聴して先ず思ったのは「全然衰えてないなぁ。」でした。
 調べてみたら現在65歳なんだそうですが声の艶、ハリが何も変わ
ってないんですよ。
 羨ましい笑
 1曲目から一瞬脳がバグる複雑なパーカッション(タタタ、タタタ
というシャッフルだと気付くのに数秒かかった)と伴に、いつも通りの「ユッスー・ンドゥール」をストレートにパワフルに、時にはしっとりと聴かせてくれます。
 プロダクションも非常に明瞭、透明で清々しい。
 正にこれが聴きたかったというアルバムでした。

 次にsleigh bellsの「bunky becky birthday boy」。
 ニューヨークの男女デュオによるハイパー脳天気デジロックです。
 何かそういう言い方だとちょっと馬鹿っぽいですがそうではないの
が魅力でして、展開の意外性とかジャンルの混ぜ合わせ具合とかハーモニーの面白さとかやり過ぎない引き際とか、ちゃんと知識とかセンスとか音楽の素養といったものを感じさせてくれてその上で楽しくパワフルなロックをやっているんですよ。
 シンガーのレベルも高く、ロックらしいパワフルに張った声も今風
な脱力ヴォイスも澱みなく歌いこなしています。
 兎に角楽しいロックが好きな人は必聴です。
 個人的年間ベスト候補。

 それからwetの「two lives」。
 タイトルを見てライヴ盤なのかと思ったけど、スタジオ盤の新譜で
した。
 この人達もニューヨークのユニットですね。
 所謂インディトロニカとかシンセポップといったジャンルの音楽で
す。
 とは言え生のピアノとかも使ってるっぽいですが。
 兎に角サウンドメイクが素晴らしいので流してるだけで心地好いの
ですが、全体にしっとりし過ぎないテンポ感なのがこの手のアーティストとしては珍しいんじゃないかなと思います。
 これは皆さんお好きな、誰にでもお勧めできるタイプのヤツです。

 そしてlitanyの「sadgirl」。
 この人はロンドンが活動のベースで、アルバムとしてはこれが1s
tですね。
 ちょっとハスキーな声を鼻にかける様な歌い方から太く前に押し出
す歌い方までこなせる歌唱力は非常にしっかりしています。
 音楽的にはなんというか普通のポップソングといった感じなのです
が、曲のバリエーションが豊富で次々に違ったタイプの曲が聴けるのが良いですね。
 プロダクションも気合いが入ってるというか王道感があって、これ
がデビュー盤なのかという隙のないクオリティ。
 良い意味でインディ感が薄い、メジャー感のあるアルバムです。

 最後にlyn lapidの「BUZZKILL」。
 フィリピン系アメリカ人2世のまだ22歳の女の子の、これもアル
バムとしてはデビュー盤です。
 暖かみと軽やかさを兼ね備えた歌声と音楽性。
 ジャジーなコード進行が確かな音楽の素養を感じさせ、尚且つそれ
をポップミュージックやロックに浸透させるセンスの良さが只者ではない感じを醸し出しています。
 プロダクションも盛るところと削ぎ落とすところのバランスが良い
ですね。
 これもまたメジャー感というか、ちゃんとした大人がついてる感じ
がするアルバムです。
 お洒落感もあるし完成度も高いし、日本人受けしそうだなと感じま
した。

 4月は以上となります。
 ベテランからデビューアーティストまで、なかなかの豊作でしたね
ぇ。
 リリース数も増えてきて聴くのが大変でした笑

 来月も良い音楽を沢山ご紹介できたら良いなと思います。
 なんか真面目な終わり方だな笑

 おしまい。