2025年7月7日月曜日

お気に入りアルバム 2025年6月

この原稿を書いてるのが7/2。

 という事で今回は毎月恒例の俺がお気に入り登録した新譜をご紹介する回、なんですが、何しろリリース数が多くてまだフォローしてるアーティストの新譜を全部聴けてないんですよ。
 という事で今まさに聴き進めつつ原稿を書いています笑

 先ずはザ・ノックスの「revelation」。
 アメリカの男性デュオのトラックメイクに女性ヴォーカルdrag
onetteがシンガーとして参加しているアルバムです。
 ダンスミュージック寄りのシンセポップで80s〜90sの薫りが
プンプンするレトロフューチャーなサウンドが堪らないのです。
 dragonetteさんのヴォーカルも非常にレベルが高く、「
そうそう、こういうのが聴きたかったのよ!」という完成度が素晴らしいと思いました。

 次にmontaigneの「it's hard to be a fish」
 個性爆発系ポップミュージックという感じかなぁ。
 説明が難しいんですけど良いです笑
 この方はオーストラリア人ですな。
 シンガーとしての能力、技量が素晴らしいので、先ずはそれだけで
ずっと聴いていられます。
 オケの作りもセンスが良くて、足し算と引き算が非常に的確にでき
ていると感じました。
 とても心地好いトラックなのです。
 俺、この人のYouTubeチャンネルフォローしてるんですけど
、音楽だけでなくゲーム実況もやってるんですよね。
 今プロフィールを調べたらウィキにミュージシャンの他にtwit
ch配信者の肩書もついてましたわ。
 好感度高し笑。

 次、ハイムの「I quit」。
 アメリカの三姉妹バンドですね。
 ロック、カントリー、ポップスの良いとこ獲りといった音楽性です

 この娘達、PVを観ると矢鱈露出度が高くて音楽が入ってこないん
ですけど笑、ちゃんとした(?)バンドなんですよね。
 自身のYouTubeチャンネルでもライヴ映像を結構アップして
るんですけど演奏もしっかりしていて、特に主にベースを担当している長女のエスティが所謂「顔で弾くタイプ」で、観ていて好感度が上がるんですよね。
 で、今回のアルバムは過去作よりもバンドサウンドが強調されてる
様な気がしました。
 気のせいかもしれない笑

 次、madison mcferrinの「SCORPIO」。
 この人もアメリカのアーティストですね。
 クラシカルでスムースでジャジーなR&Bというのが全体的な印象
ですが、現代的な要素がちゃんと盛り込んであって面白味があるというのが良いと思いました。
 今プロフィールを調べてみたんですけど、この方物凄いアーティス
ト一家の生まれなんですね。
 母方のお祖父さんがニューヨークのメトロポリタン歌劇場で最初に
歌った黒人のオペラ歌手なんですって。
 で、お父さんもミュージシャン、兄弟はミュージシャンと俳優だっ
て。
 彼女自身もバークリー卒だそうで。
 そりゃセンス良いわ。

 次、peter and kerryの「you,me and the moon」。
 この人達はイギリス出身ですね。
 音楽性はなんというか語彙力バカで申し訳ないんだけど「素敵なポ
ップス」って感じ。
 スタイルは違うんだけど、昔スウィング・アウト・シスターとかエ
ヴリシング・バット・ザ・ガールを聴いた時に感じた様な「あらぁ、素敵じゃない。」という感覚になったんですよね。
 今調べたら歌詞は結構社会問題とか内省的なテーマを歌ってるみた
いなのですが、そこまでヒアリング能力が高くないアタクシには分かりませんでした笑
 いいのいいの。

 で、今まさに聴いてる最中なのがoddnesseの「
GLASS  HOUSE MOUNTAIN」。
 この人、プロフィールを調べてみたんですが見つからないですね。
 音楽性はプログレみのあるサイケポップという感じです。
 トロリとしたディジーな世界観とシンセサウンドの心地好さが堪り
ません。

 さて、という訳で、フォローしているアーティストの新譜、聴き終
わりませんでした笑
 小瀬村晶さんとロードとblonde redheadのアルバムがまだ聴けてないので、ここからお気に
入り登録したら後日ブログでお知らせしますね。

 あ、いっこ番外編があった。
 このブログでのお気に入りアルバム紹介は基本的にスタジオ盤の新
譜、新曲しか入ってないものという縛りを課していて、デラックス盤とかリミックス盤、ベスト盤とかライヴ盤は紹介していないのですが。
 iamamiwhoamiが6/26にリリースした「STILL BLUE」というアルバムが、新曲と2014年リリースの「BL
UE」というアルバム収録曲を混ぜ合わせた内容のアルバムなんですよ。
 だから純粋に新譜とは言い難いんだけど、これが良いんです。
 音楽的にはエレクトロポップ、シンセポップですね。
 これも一応お勧めしておきます。

 いやぁ、先月も書きましたがリリース数が多い!
 まあそれだけ俺が節操無く色んなアーティストをフォローしまくっ
てるという事なんですけどね。
 とうとう聴き終わらないという日が来るとは。
 ていうか、だったら次回のブログにお気に入りアルバム紹介の回を
まわして、今回は違うネタをやれば良かったのではと今思ったわ笑

 計画性の無さを晒したところで今回はこの辺で。

 おしまい。

2025年6月24日火曜日

とうとうブログに愚痴を書き出す男

こんにちは、無限に靴が欲しい病が治らないkazuitです。

 ここ最近でチャッカブーツとスニーカーとベルジャンシューズとオペラシューズを買いましたが、夏に向けてサンダルやエスパドリーユも欲しいんです。
 欲しいんです。
 欲しいんです!

 さて、今回はタイトルの通り愚痴りますよ。
 なんか最近「なんなんだろうな…」と思う事が色々あってちょっと
吐き出しときたいなと思いまして。
 楽しい話が読みたかった方には予めお詫びしておきます。

 さて何から書きましょうかね。

 ちょっと前に農水大臣だった人が辞めましたよね。
 更迭なのか辞任なのかよく知らないですけど。
 で、そうなった理由が「米を買った事が無い」と発言した事で世間
の反感を買ったという事でしたね。

 で、それで辞めてその後は特に話題にも登らなくなりました。
 そこなのよ。

 石破政権というのは発足してまだそんなに時間が経ってないんだか
ら、この人も大臣になってそんなに時間が経ってないんでしょうが(知らんけど)、その人が「買った事が無い」と言ってるんだから、大臣になる前から買った事が無かったという事なんでしょう。
 所謂族議員というヤツですね。
 だとしたら、この人は大臣は降りたとしてもまだ議員ではあるんだ
から、まだお米は貰え続けてるんじゃないのかなと俺は思うんですけど、違うんですかね。
 本質的には何も解決されてないんじゃないの?

 で、それを公の場で堂々と発言してるんだから、別にこれはルール
違反じゃないって事ですよね、多分。
 議員は支援者に米等の物品を貰って良いという事なのでしょう。
 逆に言えば議員に物品を渡してる人というのがいるという事な訳で
、この人が純粋に議員を応援したくてそうしてるのかと言うと、多分違いますよね。
 何らかの見返りというのを期待しているんでしょう。

 それって「癒着の温床」じゃないの?

 この「支援者」という、議員に物品を渡して何らかの見返りを得て
いる人って何処のどいつで、一体どんな恩恵を受けているんだろう。
 みんな議員の方を「許せない!」と糾弾するけど、支援者の方は放
ったらかしで良いの?

 更に言うなら、「支援者が議員に物品を送るのはセーフ」というの
なら、他の議員だって普通に貰ってるんでしょうよ。
 前農水大臣を「辞めさせろ!」と言っていた野党の議員だって貰っ
てるでしょうし、後任の農水大臣の小泉氏だって当然貰ってるって事じゃないの?

 これってこのままで良いの?
 政治と金の問題がこれだけうるさく言われてる中で、物品ならOK
というルールなの?
 金だろうが物品だろうが癒着の温床に違いなくない?

 俺はこういう事を考えちゃうんだけど、どうやら世間の皆さんは何
も気にしてないご様子ですよね。
 「我々一般市民の気持ちを逆撫でした気に食わないヤツが大臣をク
ビになった。ザマァ。」で終わりで、問題の本質の部分が放ったらかしのままになってるんじゃないかという風には思わないらしい。
 もう今は「小泉がああ言った、こう言った。」「米がいくらになっ
た。」という話題でキャッキャと騒いでいる。

 申し訳ないけど、「何なのコイツら。」と思うんですよ。世間一般
というヤツに。

 どうしてこんなに簡単に媒体側の発信に踊らされるんだろうね。
 メディア、特に放送媒体なんて「頑張って準備したけど間に合いま
せんでした。だから今日は何も放送しません。」なんて事は許されないから、毎日毎日うっす〜い情報を垂れ流すというのが常態化してしまっていますよね。
 簡潔に説明すれば1〜2行の文章で済むものを、ダラダラ引っ張り
伸ばして提示してきて、複数のコメンテーターに「あなたはこれについてどう思いますか?」と投げかけてるけど出てくるコメントは同じ様な意見を言葉尻を変えて言ってるだけだし、その中身も「そんなの誰だって思いつくわ。」みたいな薄っぺらな事しか言ってないのが殆どというのを目にしませんか?
 で、放送というのは受け取り手側ではなく媒体側のスケジュールの
都合で進行していく訳ですから、観ていて「今の説明じゃよく分からないな。」とか「今の話、もっと詳しく知りたいな。」と思ってもお構い無しにどんどん次の話題に移っていっちゃって、その「次の話題」も薄っぺらな内容というね。
 さっき言ってた事について深く考えたいと思っても目の前に新たな
話題を持ってこられたらそっちに気を取られちゃう。
 こんなものを観ていたら物事をちゃんと考えるなんて事できずに日
々を過ごしてしまって、自分自身まで薄っぺらになってしまうよ。

 で、残念ながら物事をちゃんと考えられない薄っぺらな人というの
が随分沢山いるなぁと感じざるを得ない。
 そこに凄く気持ち悪さを覚えてしまうんですよ俺は。

 そもそもね、「米ってそんなに必要?」と俺なんかは思いますけど
ね。
 元々年々消費量が減っていってたから生産調整、出荷調整、価格調
整みたいな事になってたんでしょ?
 俺もそうだけど、3食自宅で炊いた米を食べてないっていう人、結
構いるんじゃないですか?
 朝はパンとか、バナナとヨーグルトで済ます。
 昼は外食とかコンビニで買ったおにぎりとか弁当とかで、お米自体
は食べてるけど、自宅で炊いた米ではない。
 夜になってやっと自宅で炊いた米を食べる訳だけど、糖質の摂りす
ぎは身体に良くないから茶碗1杯ぐらいしか食べてない。
 こういう人大勢いるでしょ。
 だったら米が手に入らないとか、値段が高過ぎるとかいうなら「じ
ゃあ、うどんとか蕎麦とかパスタに置き換えようかな。」で良くね

 ウチの両親なんて戦後間もない頃は白米なんて手に入らなくて芋や
南瓜を食べて育ったと言ってますけど、二人とも80過ぎまでちゃんと生きてますよ。
 これってウチの両親だけじゃなくて同年代の、例えば昭和の時代に
活躍したアスリートの方達なんかも同じ様な境遇だったと思うんです。
 それでも大記録を打ち立てたりしてる訳ですよね。
 別に米って必須じゃなくないですか?
 もっというならマイケル・ジョーダンとかメッシとかウサイン・ボ
ルトだって米食って育ってない。
 ベートーヴェンもジョン・レノンも、アインシュタインもホーキン
グ博士も。

 「米食は日本人の文化だ。守らなければ!」と言うんであれば鯨も
もっと食えよって話だし、韓国人が犬を食うのに文句言うなよって話だし。

 米が必須でないとなると、何故買うかというと「食べたいから」、
若しくは「手に入れたいから」という事になる訳で、そこはもう「欲」の領域ですね。

 備蓄米が放出されて、ここのスーパーで売り出しますよと情報が流
れたら、そこにとんでもない数の人が押し寄せて行列を成してる。
 そうなると用意できた米では足りないから整理券を配って抽選販売
という事になると。
 つまりせっかく並んでも買えないかもしれないという事態になっち
ゃってる。
 そんなモンによく並ぶよな、と俺は思う訳ですよ。
 そんな時間あるならタイミーにでも登録してスーパーで品出しのバ
イトでもしたら良いのに。
 本当に切羽詰まってる人ならそうしますよね。
 つまりあの行列に並んでる人達って本当に切羽詰まってはいないん
でしょう。
 テレビで話題になってる商品を手に入れたいだけ。
 「欲の領域」ですね。

 前農水大臣の就任期間中にも既に備蓄米の放出はあった筈なのに、
その時は市場に出回らなかったり、出てきても思った程安くなかったですよね。
 あれ、なんでかって言うと備蓄米が美味しくないからです。

 俺ぐらいの年齢の人なら覚えていると思うんですけど、以前にも日
本で米不足は起こった事があって、その時は近隣のアジア諸国から「ウチの国でも米作ってるよ。沢山あるし日本には散々世話になったから全然分けてあげますよ。」と申し入れがあって、日本は輸入米に頼る事にしたんですよ。
 でもその米というのが所謂タイ米、インディカ米というヤツで、炊
いてもパラパラする感じのものだったんですよね。
 チャーハンとかカレーには良いんだけど、白飯のまま食べるのには
ちょっとという。
 で、どうなったかというと折角沢山輸入したのに日本人は「美味し
くない。これだったら食べなくていいや。」となって誰も買わなかったんですね。
 市場にいっぱい米が余ってしまった。

 だから「米って市場に物はあっても美味しくなかったら売れないん
だ。」という前例ができてしまっていて、備蓄米を出してきたとしても先ずはちゃんと味見してみて、必要に応じてブレンドしたりして美味しさを担保してから市場に出すという手間をかけましょうと
 で、ブレンドしたら何処で採れたどんな米がどのくらい混ざってる
のかとかちゃんと表示しなきゃなんない。
 パッケージも新たに用意しなきゃなんないと。
 時間も手間もお金も掛かっちゃうんですね。

 で、今二千円代で出てきてる備蓄米というのはそういう手間暇をす
っ飛ばして、精米だけしてどんどん出しているというものなんですよ。しかも四年落ちの古古古古米なんてヤツ。
 つまり味の保証はありませんよ、安かろう悪かろうですよ、という
ヤツ。
 その米を「欲しい!」といって群がってる人達って、最早美味しさ
という点も気にしてない、話題の商品が欲しいだけの「欲の領域」の人達ですね。
 別にウイスキーは好きじゃないけど山崎や白州は欲しい。
 別に低血圧に悩んではいないけどミロは欲しい。
 別に睡眠に問題を抱えてはいないけどヤクルト1000は欲しい。
 そういう領域の人達。
 テレビやネットで話題になってるものが欲しい。
 みんなが欲しがってるものを手に入れて優越感に浸りたい。
 世間で話題の商品を自分だけ食べたり飲んだりした事がないなんて
ヤだ!

 本当に気持ちが悪い。

 毎年、世界幸福度ランキングが発表されてるのって知ってます?
 結構前に、世界一幸せな国はブータンだと話題になりましたよね。
 で、ブータン国民の皆さんが何故幸せだと感じていたかというと、
他国がどの様な暮らしをしているかという情報が入ってきてなかったからだったという、後進国ならではの理由だったんですよね。
 これ、裏を返せば情報、隣の芝なんてモンが見えてなかったらそっ
ちの方が幸せでいられるって事ですよね。
 さて、情報化社会なんて言われてる我々所謂先進国は幸せなんでし
ょうか。
 日本は幸福度ランキング何位でしょうね。

 因みに幸福度ランキングは今年ももう既に発表されていて、1位は
フィンランドでした。
 で、実は今年だけでなく8年連続でフィンランドは1位です。
 フィンランド以下もデンマーク、アイスランド、ノルウェーと北欧
諸国が続きます。

 フィンランドといえばとても寒い国ですよね。
 夏には白夜になり、冬にはオーロラが観られる。
 あと、フィンランドには確か兵役もある筈。
 でも国民は幸せらしい。
 ブータンと違って後進国だから情報が入ってこないという訳でもな
い。ヨーロッパの国ですからね。

 北欧の国々って税金が高い事でも有名で、フィンランドの消費税は
基本24%だそうです。
 軽減税率が最大に課されてる一部の生活必需品でも10%。
 で、その代わり福祉や公共サービスが物凄く充実していて、医療費
や教育費は無料だし、子育て支援も金銭だけでなくおむつ等も沢山国から支給されるそうで、子供を3人も儲けると働かなくても生活できるぐらいだというんですね。
 また企業が雇用者に与えなければならない有給休暇は5週間とかい
うレベルだそうで、ちゃんと与えないと企業が罰せられるんだそうです。
 税収がしっかりあるからこそ国が国民生活をしっかり支えられると
いうサイクルが出来上がっていて、そういう国の国民が幸せだと言っている。
 今年だけでなく8年連続で、ですよ。
 これって一つの回答じゃないですか?

 今日本では選挙を前にして野党の人達が消費税減税を訴えてますよ
ね。
 税収が減るというのは国が国民に対して公共サービスや福祉を提供
する為の予算を減らすという事です。
 つまり「困った事があっても、自分達で働いて稼いだ金でどうにか
しろ」という事。
 消費税が高い国の方が幸福度が高いという結果が出てるのに消費税
を減らすと言って支持を得ようとしているのが我が国の野党なんですよ。
 国民の幸福よりも自分達が人気者になる方が大事なんですね。

 で、こんなんにまんまと釣られて野党を支持しようという人達がい
ると。
 国民が無知で思慮深さに欠けるからこそ、消費税減税なんて手で人
気者になれちゃうんですね。

  なんなんだろう、この国は。

 YouTubeを観てると、お勧めのショート動画に「ハリウッド
俳優とかアスリートなんかの所謂セレブが、日本の事を素晴らしいと称賛していたぞ」みたいなの出てきません?
 中には韓国や中国ではこんな酷い目に遭ったのに日本では全然違っ
た、みたいにわざわざ他国を貶めている様な内容のヤツ。
 アレ本当に気持ち悪いですよね。
 他国の方々が褒めてくれる分には喜ばしい事ですけど、それで優越
感に浸って「俺達ってこんなに素晴らしいんだ!」みたいな、さぁ。
 それで隣国を小馬鹿にして。
 海外セレブが好きな日本人像って、謙虚で真面目で気遣いのできる
人達というところなのに、こういった動画の精神性ってそれと真逆じゃん。

  そろそろ、我々日本人は己のみっともなさと向き合わないといけな
いんじゃないのかな。
 勿論、俺も含めて。

 経済的な力を失いつつある今、精神性まで失ったらもう本当に取る
に足らない国になってしまうでしょ。
 その汽水域に既に片足突っ込んでると思うわ。

 まあでも、今はそんな事より無限に靴が欲しいです。

 駄目だこりゃ。

 おしまい。

2025年6月10日火曜日

お気に入りアルバム 2025年5月

 こんにちは、アルバムリリースが多すぎて聴くだけで精一杯で、お気に入り登録した音楽を聴く暇が無くなってるkazuitです。
 本末転倒笑

 さて今回は毎月恒例、5月にリリースされた新譜から俺がSpotifyでお気に入り登録したアルバムをご紹介する回です。
 では早速。

 先ずはlapsleyの「I'M A HURRICANE I'M A WOMAN IN LOVE」。
 イギリスのシンガーソングライターです。
 独特の丸っこい暖かみのある歌声と、アナログとデジタルのバランスの良いオケ、心地好いプロダクション。
 王道でありながらオンリーワンという最強のヤツですねぇ。
 何方にでもお勧めできる、嫌いな人いないタイプ。

 次にadult momの「natural causes」。
 ニューヨークのバンドです。
 何ていうか、言葉を選ばずに言うとメッチャ普通の穏やかなインデ
ィロックなんですよね。
 もうね、感想が「安心する〜」だったの笑
 凝った音楽も大好きだけど、こういうのもやっぱ良いよね〜って事
で、お気に入り登録となりました。
 ダラダラしてる時に流しておきたいアルバム。

 次、julia wolfの「PRESSURE」。
 この人もニューヨーカーかな。
 アレンジ次第では穏やかなポップスにもできそうな曲をラウドなド
ラムとギシギシに歪ませたギターでヘヴィロックに仕立てた、みたいな印象です。
 歌メロはメロディアスで切なげなんですよね。
 歌声は絡みつく様な感じ。
 そしてロックサウンドだけでなくデジタル音の混ぜ込み方も上手い

 そこも含めてプロダクションも素晴らしくて、今見たらSpoti
fyでの月間リスナーが329.9万人ですって。売れてる〜
 コレめっちゃ格好良いです。
 インパクトが凄い。ジャケット写真も含め笑
 但しやかましいので人は選びます笑

 次、サイダーガールの「CIDERPIA」。
 ご存知日本のバンドです。
 ちゃんと日本のバンドもチェックしてるんですって笑
 パッと聴いた印象としては軽快で楽しいロックという感じなんです
が、アンサンブルとしては結構ラウドなんですよ。
 ギターロック好きにも十分アピールできる格好良さがあります。
 で、日本のバンドらしいお洒落要素だったりとか、皮肉とかオフザ
ケとか、そういった面白味の要素が「心地好い」という領域からちょっとだけ踏み込んだ過剰さがあるんですよね。
 そこが溌剌さを演出していると思いました。
 アニメのタイアップを狙えそうな曲が沢山入ったアルバムです。

 最後にyeuleの「evangelic girl is a gun」。
 シンガポール出身で、イギリス拠点のアーティストですね。
 名前のユールはファイナルファンタジーのキャラクターから採った
らしいです。
 一言でいうとデジロックなんじょないでしょうか。アヴァンギャル
ド要素有りの。
 アルバム序盤にちょっととっつきにくいタイプの曲が並んでる印象
なんですがサウンド、プロダクションの良さでグイグイ引き込まれてしまいます。
 勿論歌声も魅力的。そしてメロディラインも一筋縄ではいかない面
白味があります。
 ここら辺、ベースに音楽の素養、教養というのがちゃんとあるんだ
ろうなと思わせます。
 で、中盤以降はちょっと分かりやすくなります。
 「良いなぁ」と浸れる様な曲が続いていって、そこからラスト2曲
でまるで伏線回収とでも言うかの様に前半の曲調と中盤以降の曲調を融合したかの様な、全要素詰め込みのクール且つホットな曲で締めるという構成。
 これは凄く格好良い。
 これも人は選びますが個人的にはかなり好きですね。

 5月は以上になります。
 オボンジャイヤーの新譜も一応聴いてみたんですけどおじさんには
よく分かりませんでした笑
 シリアスな曲なのかふざけた曲なのか区別できんのよ。
 多分歌詞が良いんでしょうね。知らんけど笑
 最先端はムツカシイわね。

 て事で短いですが今回はこんなとこで。
 次回もよろしくお願いします。

 おしまい。

2025年5月26日月曜日

狙え日本製

  こんにちは、なんか最近40〜50代ぐらいの女性がなんちゃってバスクシャツを着ているのを矢鱈見掛ける様な気がしているkazuitです。
 やめてほしいのよねぇ、ちゃんとしたバスクシャツを買った人が「着づらい」と思わされる状況を作るの笑

 さて、ファッションの話が続いて申し訳ないのですが前々回俺がリ
ーバイス702をゲットした話を書いたので、ついでにこの話もしとこうかなというのを今回書きます。

 まあタイトル通りなのですが「古着のリーバイスを探すなら日本製
をお勧めします。」という話です。

 ご存知の通りリーバイスはアメリカのメーカーです。
 なので古着好きは当然本番アメリカ製のジーンズが欲しい。
 ですがアメリカ本土の工場は2003年に最後の一つが閉鎖されて
いるので最新のものでも20年以上前のものです。
 これが段々値上がりし始めています。

 ほんのちょっと前まで、80年代中盤〜90年代のUSA製リーバ
イスってアメカジ好きには敬遠されてたんですよ。
 何故かと言うと一つは色落ちがのっぺりしてしまうという生地の特
徴。
 日本のアメカジ好きが好むのは太ももの付け根から横に伸びるシワ
に沿ってできる色落ち、通称ヒゲとか、膝の裏にできる格子状の色落ち、通称蜂の巣なんてのがバキッとくっきりできる様な色落ちなんですが、この時期のリーバイスはそれが出来にくいんですね。
 ていうか、そもそもジーンズってある程度色落ちした、ウォッシュ
がかかった状態で売られているのが普通だったんですよね、当時。
 俺も当時ジーンズショップに通ってたクチなんでよく覚えてるんで
すけど、ジーンズを軽石と一緒に洗って色落ちさせた「ストーンウォッシュ」のジーンズが一般的というか普通に店頭に置かれていました。
 ヒゲとか蜂の巣を綺麗に出そうと思ったらリジッド(未洗)のジー
ンズ、501等のモデル名の後ろにxxが付いてるものを穿き込む必要があるんですけど、当時はそんな事マニアしかやってなくて(今もか笑)、だから古着市場にも始めから薄い色のウォッシュドジーンズが多くて。
 で、xxのジーンズを穿き込んでも色落ちがボンヤリしてしまうと
いう生地の特徴があって。

 もう一つがフィット感、これも問題アリでして。
 随分前にこのブログに書いた事があると思うんですが、この時期の
501って細身なんですよ。
 元々作業着だったジーンズは、その始祖である501も太身で動き
やすさが担保されたデザインだったんですが、それがファッションアイテムという側面が大きくなった結果、足がスラッと見える細身に変えられていって、それが太ももが太い日本人の体型に合わなかったんです。
 当時は501はウエストのサイズがゆるいヤツをベルトで絞め上げ
て穿く、若しくは501以外のワイドフィットのモデルを穿くという選択肢。
 日本のアメカジ好きは基本501信者だし、かといってヴィンテー
ジは当時おいそれとは手に入らなくて(今もか笑)現行品を買うしかないから、ウエストのサイズが合ってないジーンズを無理矢理穿いてたんです。

 こういった生地もフィット感もイマイチで不人気だったジーンズも
、30年も時間が経つとヴィンテージ扱いになり出してきて徐々に値上がりし出してるというのが今の状況で、USA製の501というたけで正直色落ちがイマイチ格好良くない個体でも平気で三万円オーバーだったりします。

 というところでまだ注目度が浅いのが日本製リーバイスという訳で
すよ奥さん。
 流石に501だと、ましてやxxだとそこそこの値段が付けられて
ますが、そこに拘らなければ「え…良いの?」みたいなのがセカストに普通に転がってる。
 俺がゲットした702はベルトループ欠損で、洗濯されまくって生
地フニャフニャ、色もアイスブルーという俺にしか響かない個体でしたが、それでも30年前のリーバイスのジーンズが3,900円(税別)ですからね。

 で、俺の買った702もそうなんですが狙い目なのは日本独自の復
刻モデルです。
 ヴィンテージを再現したものなので501、502でもフィット感
が太身だったり、細部の作りや生地感、染色も日本人らしい生真面目さ、丁寧さでしっかり再現されています。
 だから90年代以降の個体でもUSA製の同時代ののっぺり色のヤ
ツより格好良いのが見付かったかりするんです。
 しかも安い。今のところ。

 実は先日、といっても一月ぐらい前なんですけど札幌の平岡公園と
いう所の梅林に花見に行きまして、その帰りに公園からの最寄りのセカストに立ち寄って、買う気もないのにジーンズ売り場をチェックしてたんですが笑、「お、コレ良いんでないの?」と思った一本が00年代の日本製502で、お値段3,900円(税別)でした。
 生地はセルビッジではなくタグもスモールeでしたが、ワンウォッ
シュから穿き込んだであろう見事な縦落ちで、色落ちしてない部分はしっかりインディゴが残っていて、生地の厚みもしっかり且つモチモチとしていて。
 まあレングスが全然合わなかったから買わなかったんですけどね、
コレは。
 だいぶ背が高い人が穿いてたものらしく、34インチを裾上げ無し
で穿かれていたらしい色落ちでした。

 こういう、まだアメカジ好き、古着好きには見向きもされてないけ
どジーンズとしてのポテンシャルは素晴らしくて、穿いてしまえば日本製かUSA製かなんてよっぽどのマニアにしか分からないものが安価で手に入るのを、今のうちにゲットしとこうぜという話なんですよ。
 だって、ちょっと前まで不人気だった90年代USA製すら高値が
ついているんだから、2003年で存在しなくなるUSA製の次にヴィンテージ扱いになるのってここらへんだというのは明らかじゃないですか?

 実はコレ、ギターでは既に起こっている現象でして。
 ギターといえばやっぱりギブソン、フェンダーが人気なのですが、
本物はお高いという事で日本ではコピーモデルが沢山作られていたんですね。
 ヤマハやトーカイ、フジゲンやグレコといった日本製コピーモデル
は、初心者が買う分には仕方ない、大人とか、ましてやプロが使ってたら「本物買いなさいよ笑」という様なもので。
 そんな当時ダサかった筈の日本製コピーモデルが、今見てみるとや
っぱり日本人らしい丁寧な作りだと評価されてジャパニーズヴィンテージ、通称ジャパビンと呼ばれて高値で売買されているんです。
 当時の売価が4万円とかの中古品が今平気で10万円オーバーなの


 という事でセカストディグが楽しくなるぞというお話です。
 売り場をチェックする上で先ず分かりやすいのはカンヌキ。
 バックポケットの上部が簡単に剥がれてきてしまわない様にミシン
でガシガシと堅く縫ってある部分の事をカンヌキというのですが、通常はオレンジの糸で縫われている筈のものが黒(厳密には濃紺)の糸になってるものを通称黒カンと呼ぶんです。
 コレは古いジーンズを再現してるモデルの特徴です。
 なので腰のパッチでサイズを見つつカンヌキもチェックしながらバ
ーっと見ていくんですね。
 で、「お、黒カンじゃん。」となったら手にとってみて、色落ち具
合が自分の好みとフィットするかを見ながら生地の厚み、手触りをチェックし、次に内股の縫い合わせを見ます。
 内股がシングルステッチで縫い合わせられていたら、これも古いモ
デルのディテールを再現してる 証拠。
 そしたら内側をひっくり返してタグを見て、日本製と表記があるの
に値段が3,900円とかだったら「ヨッシャ!」って感じ。
 4,900円でも全然アリだと思います。

 実はフィリピン製に代表される所謂極東リーバイスに注目してる人
もいます。
 フィリピン製は色落ちが綺麗に縦落ちするんでパッ見は格好良いん
ですよね。
 俺も一本持っていて、これは特にフィリピン製を狙ったという訳で
はなく10年以上前にセールで安く売ってたものを買ったらフィリピン製だったんですね。
 ワンウォッシュから穿き込んで、確かに綺麗に縦落ちが出ていて見
た目は良いので、今となってはウエストがゆるい(36インチ)んですが手放さずに所有しています。
 但し日本製と比べると生地は薄いですね。
 ちょっとカサカサではあります。
 なのでここらへんはまだ敢えて狙わなくても良いんじゃないかなと
いうのが個人的見解。
 やっぱり日本製を押さえときたいなと。
 極東はまだまだ安くて弾数も多いんで、もう数年置いといて大丈夫
かなと。

 あとはね、実は全然違うところで個人的に密かにチェックしはじめ
てるのがヌーディジーンズというイタリアのブランド。
 これはたまたまセカストで「良いじゃんコレ。何処のメーカー?」
と見てみたのがヌーディジーンズだったという事があって、「へぇ、ヌーディジーンズってこんなの作ってるんだ。」と思ったんですよ。
 それも確か5〜6千円だったの。
 ただ、気にしてチェックしてみるとヌーディジーンズってランクが
あるみたいで、すんごいペラッペラなのもあればセルビッジ生地を使ってるものもあったり、日本でいうエドウィンみたいなメーカーなのかなという印象です。
 なのでネットでは狙わない方が無難かなぁ、みたいな。

 あとはビッグジョン。
 これは去年の夏、ジョーツが欲しかったんだけと日本の洋服メーカ
ーがまだジョーツというアイテムを出してなくて、仕方ないから安いジーンズ買って自分でハサミでカットオフしてジョーツにしてしまおうという事で500〜700円ぐらいのを古着で3本購入したんですけど、うち2本がエドウィン、1本がビッグジョンだったんですよ。
 で、ウエストのサイズだけ見てネットで買って、届いてみたらビッ
グジョンのジーンズの生地が矢鱈良いんです。
 厚手でモチモチ感があって。
 「コレ当たりじゃないの?」
 「どうしよう、カットオフするの勿体ないかも。」ってなったんで
すけど、まあ切りましたけど笑
 なんだかんだ日本で最初にジーンズ作ったメーカーなんで、多分作
るにあたってキチンと研究したんでしょうね、日本人らしい生真面目さで。
 その矢鱈生地感が良いジーンズが700円とかだったんで、これは
掘り甲斐あるんじゃないかと思って一応チェックしてる感じです。

 という事で、週に二日の休みにしか穿けないジーンズをお前は何本
買う気だという事態に陥っているアホなヤツの現在の病状はこんな感じです笑。
 学生の頃は毎日穿いて育てていたジーンズも今は全然育てられない

 仕方ないから最近は休みの度に2時間ぐらいお散歩してますよ。
 まあなんて健康的笑。
 ジーンズ健康法と名付けよう。

 別にユニクロのジーンズだって岡山産セルビッジデニムを使ってて
4千円とかなんだから、それで良いじゃんって人も多いと思うんですけど、ディグる楽しさというのは古着の知識があればこそなので、このブログを読んでくださる方々にちょっと共有できたらと思っているのです。
 そうです。沼に引きずり込もうとしているのです笑。

 言っても古着には「資産価値が出るかもしれない」というロマンも
ありますしね。
 どうせジーンズ買うなら日本製リーバイス、探してみませんか?

 おしまい。