2017年12月19日火曜日

一番好きな映画 vol.3

vol.2 の続き

 
④奇跡が起きる。

 これもね、荒唐無稽な「全知全能の神様が現れて、全部チャラにしてくれた。」とか、「という夢でした。」じゃ駄目で。
 奇跡としか思えないにもかかわらずちゃんと納得できる、「成る程そうなるよね。」とか、「その手があったか!」っていうヤツ。
 これを考えるのって凄く難しいと思うんだけど、それを見せてくれるからこそ感銘を受けるんだと思うんだなぁ。

 で、ナウシカってこのパターンに、ホント上手くハマってるんだよね。
 正に最後、婆さまの「奇跡じゃ、奇跡じゃ。」の台詞で終わるっていう。

 あとさ、ナウシカのもう一つ見事と思う所が伏線の回収。

 ストーリー序盤で婆さまが古い言い伝えを語るのね。
「その者、青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし。」
 でも観てる者は思う訳。
「いやナウシカ最初から青い服着てるじゃん。」
 所がナウシカ、途中で捕らえられてしまって、脱出の為に他の女の子と服を交換して、赤い服になっちゃう。
 で、この赤い服が、今度は傷ついた王蟲の子供の体液で青く染められる。
 てことでエンディングの「その者青き衣を纏いて金色の野に降り立つべし。」に繋がる。
 だけど、ナウシカ初見だとストーリー展開に夢中になってて、この青き衣の事なんて忘れちゃってるんだよね、大抵の人は。
 エンディングに婆さまがもう一度「その者青き衣を纏いて」と言い出してハッ! そうだそうだホントだって思い出すんだよね。
 これホント上手いなぁと思う。お見事。

vol.4 へ続く

2017年12月4日月曜日

一番好きな映画 vol.2

一番好きな映画 vol.1 の続き

 
でね、映画版のナウシカの何が良いってね、構成が見事なんだよね。

 これは俺が個人的に勝手に思ってる、「このパターンにはめ込めれば面白い話になる」という必勝パターンってのがあってさ。

 ①何か問題、事件が起こってから解決されるお話である事。

 そりゃそうじゃんと想うかもしれないけど、意外とそうじゃないパターンもあるよね。
 考えオチとか胸糞エンディングとかね。勿論こういうのの全部が駄目とは言わないけど、俺個人的にはきちんと解決を見せてくれる方が感銘を受ける事が多いんだよなぁ。
 んで、

 ②主人公は問題、事件に巻き込まれる。

 良くあるパターンだけど、巻き込まれパターンの何が良いって、巻き込まれた主人公には問題、事件の概要、背景がわからないって所ね。
 ストーリーが進んでいくに従って、段々と事の事情が解ってくる。
「そういう事だったのか!」っていうね。
 だがしかし、です。

 ③事の事情は段々解ってきているのに、それと反比例するように問題、事件はエスカレートしていく。

 これですよね。
 もう最終的には絶望ね。「もうこの問題、事件は解決出来ないんじゃないか」って所までいってしまう。
 でもね、①ですよ。ちゃんと解決するんです。
 という訳で。

 

一番好きな映画 vol.3 へ続く

 

2017年11月20日月曜日

一番好きな映画 vol.1

 ブログの本文にいく前にひとつ。
 このブログだけ読むとcunoがロックバンドかと思う人がいるような気がしてきたのよね。
 我々cunoはジャンル無用の何でもアリなユニットです。ていうか、トラックの殆どをシンセで作ってるから、エレクトロ要素も強いかな。ワタシがこのブログでやってる様なお笑い要素は無いのでご安心をw

 さて本文。

 「一番好きな映画は?」と質問されたら、だいたいこう答えてます。
「ナウシカとエイリアン2が同立1位です。」
 でも、エイリアン2は一作目のエイリアンを観てるのが前提条件だから、単一の映画で言うとナウシカって事になりますわな。

 でね、こう言うとね、必ず出てくる意見があるの。
「ナウシカは原作の漫画の方が良い、」
 アタクシね、勿論原作の漫画も読んでおりますよ。全巻揃いのボックスセット持ってますからね。
 でもね、あたしゃ断然映画の方が好きですね。
 原作の方は当然映画より長いので、どうしても中弛みするってのもあるんだけど、決定的なのは結末なんだよなぁ。
 ネタバレになるから書かないけど、原作の結末は独善的というか、「この世界の行く末をナウシカ一人が決めちゃって良いの?」と思うんだわぁ。

vol.2 へ続く

2017年11月8日水曜日

レッドウォーリアーズ vol.4

レッドウォーリアーズ vol.3 の続き


 で、なんだかんだで数年後にレッドウォーリアーズは再結成するんだけど、ここでユカイくんが「武道館で大暴れ事件」を起こしまして、本人曰く「火こそ着けなかったけどね」というレベルの破壊の限りを尽くし、ライブ自体は滅茶苦茶盛り上がり、ユカイくんも「俺って天才だな」と思ってたら、次の日に呼び出され、メンバー全員で始末書を書かされ、相棒と思ってたシャケから「お前のせいで俺達は一生武道館で演奏出来なくなった」と言われるというw

 その後は正式に解散とか再結成とかいうのではなく、気が向いたら活動するという緩い感じで活動していて、ついこの間も活動30周年ライブとかやってましたね。
 シャケも現在はNOKKOとは別の女性と結婚して子供もできて、富士の樹海の近くに移り住んで、アコースティックギターでインスト曲なんかやってるんですけど、30周年ライブは楽しかったとブログで言ってましたし、まあ良いんじゃないんですかね。

 んでね、話は前後しますけど、89年に一度解散した時にユカイくんが本を出していてね、俺はその本を買って読んで、そこに名前が挙がっているバンドのCDを片っ端から買いまくり、エアロスミスの「pump」というアルバムに完全にノックアウトされて、本格的にロックの虜になってしまったのだ。

 だから、レッドウォーリアーズというバンドがいなかったら、今の俺も無いんだよね。

 という訳で、ダイヤモンドユカイをただの面白いおじさんだと思ってる奴には、俺は全力で説教するからな!

 おしまい

2017年10月23日月曜日

レッドウォーリアーズ vol.3

レッドウォーリアーズ vol.2 の続き


 ロックバンドって先ずはスタジオにこもってアルバムを作り、そのアルバムを引っさげてツアーを廻って、その後オフをとってからまたアルバム制作に取りかかるっていうサイクルで、スタジオアルバムを2年に一枚のペースで出してればかなり勤勉なバンドだよね。
 ところが日本のレコード会社や芸能事務所ときたら、ロックバンドに対して「締め切り」を設定して、兎に角シングル曲を作らせるという事をするんだよね。それも、タイアップをとれる様な曲を作れなんて事をバンドに対して言ったりするなんて事をしてたらしいのね。
 これはロックバンドは消耗するよね。
 レッドウォーリアーズも、活動期間は3年なのに、その間アルバムを4枚発表してるの。控え目に言って無茶苦茶だよ。

 こうしてレッドウォーリアーズは解散してしまい、ユカイくんはソロシンガーとなって、シャケはアメリカに渡ってcasinodriveというバンドを結成して活動するんだけど、そしたら今度はレベッカのNOKKOがレベッカを辞めてシャケを追いかけてアメリカに渡ってシャケと結婚生活を送るというw
 しかも結局うまくいかず別れるのよね・・・



vol.4 へ続く

2017年10月9日月曜日

レッドウォーリアーズ vol.2

レッドウォーリアーズ vol.1 の続き


 レッドウォーリアーズのサウンドは正にロックンロール。デビューアルバムはスピーディーかつハードな曲が多かったものの、その後は王道ロックンロールサウンドとなり、最終的にはサイケデリックなサウンドも取り入れてます。
 兎に角、ユカイくんとシャケというロックンロールの申し子の様な二人が生み出したサウンドは今聴いても普通に格好いいのですよ。
 俺がレッドウォーリアーズに出会ったのは、ハウンドドッグの大友康平さんがやってたラジオにユカイくんがゲスト出演してレッドウォーリアーズのライブ音源が流れたのを聴いて、もう一発でやられましたね。こりゃカッコイイと。
 当時は所謂バンドブームでして、イカ天という番組から多くのバンドがプロテビューしたり、天才たけしの元気が出るテレビという番組で派手なルックスのバンドを十把一絡げにして「ヘビメタ」と呼称して大々的に取り上げたりして、兎に角もう色々なバンドが世に現れてきている中で、それでも一番人気はBOOWYだったんだけど、俺個人的にはBOOWYも聴いてみたんだけど何かピンとこなくて、それはやっぱりロックバンドが出す音ってこういうのが格好いいっていうのはビートルズのカンサスシティーとかロングトールサリーっていうのが俺の中でベースとしてあったからなんだろうなぁ。
 そこに刺さったのがレッドウォーリアーズだったのだ。

 個人的に一番好きな曲は「MONKEY DANCIN'」という曲で、歌詞はまあ一言で言って最低なんだけどw、シャケのギターの格好良さがハンパないんだわぁ~。

 なんだけど、前述した通り、レッドウォーリアーズはたった3年で解散しちゃう。
 いや、と言うか、この時期、人気を博した数多のバンド達が相次いで解散していくんだ。
 バンドブームとは次元の違うレベルで人気だったBOOWYやバービーボーイズ、バンドブームに乗って人気を博したジギーやジュンスカイウォーカーズ、イカ天出身のバンド達。

 これは飽くまでも想像でしかないんだけど、バンドブームにはなったものの、当時の芸能界、芸能事務所やレコード会社がロックバンドの扱い方をよくわかってなかったんじゃないかと思うのよね。


vol.3 へ続く 

2017年9月25日月曜日

レッドウォーリアーズ vol.1

 このブログの古い投稿を読み返してみたら、レッドウォーリアーズについていずれ書くと言っているのに、その後全く触れてなかったので、今回は久しぶりに音楽の話を。

 レッドウォーリアーズと聞いても、「知らない・・・」という方もいるかもしれない。
 何しろ、1986年にデビューして1989年には解散してしまっているバンドだからね。
 でも、こう言えば伝わるだろう。
 「ダイヤモンドユカイがヴォーカルを務めてたロックバンド」
 そう、今やバラエティ番組でおかしな事を言うおじさんになっちゃったけど、若い頃は全然そんな感じの人じゃなかったんだよね。

 レッドウォーリアーズはユカイくんと、ギターのシャケこと木暮武彦が中心となって結成されたバンド。
 まだ大学生でアマチュアバンドで歌っててたユカイくんに惚れ込んだシャケがユカイくんを誘うんだけど、実は一度ユカイくんはビビって断ってるんだよね。
「俺、大学卒業したら公務員になるから」って嘘ついて。(笑)
 で、シャケはユカイくんを諦めてレベッカを結成してデビューしちゃうのです。
 そう、シャケはレベッカの初代ギタリストなのです。
 ただねえ、レベッカ内で、シャケとヴォーカルのNOKKOが男女の関係だったのは有名な話だったりします。
 で、そもそもユカイくんとロックバンドをやりたかったシャケが、一時の気の迷いでポップスをやったものの、やっぱりレベッカをやめちゃって。
 で、やっぱり就職なんかしないでフラフラしてたユカイくんと組んだのがレッドウォーリアーズって訳です。


vol.2 へ続く

2017年9月12日火曜日

行列 vol.2

vol.1 の続き 
 
 という訳で早速、音楽に関係ない内容をw ペロリ

 こないだゲームの実況動画を観てるってこのブログで書きましたけど、最近「牛沢」さんという実況者さんが公開しているドラクエ11の動画を観てて、それで子供の頃の悲しい思い出を思い出したんですよ。今回はその話。

 最初のドラクエが発売されたのはもうエライ昔の事なんですが、ファミコン初のオリジナル本格RPGという事で大変話題となり、続くドラクエ2も内容の大幅進化もあって大ヒット。
 そしていよいよドラクエ3が発売されるとなって、このあたりからドラクエは社会現象みたいになっていったんですよね。
 要するに、端的に言うと「買えない」。
 需要に供給が追いつかない。この頃から人気のゲームは予約しないと手に入らないという事になってくるのです。
 そんな事になるとは露ほども思ってなかったアタクシ、ドラクエ3を予約なんてしておらず、もう全然手に入らなかったんで、すっかり諦めちゃってたんですよ。

 ところでね、アタクシ小樽に従兄弟がおりましてね、同い年といっこ下の。
 で、子供の頃はソイツらの処に時折遊びに行ってたんですよ。

 で、ドラクエ3が発売されたものの全然手に入らなかった時期に小樽の従兄弟の処に遊びに行ってその事を話したら、衝撃の事実を知らされてしまうんですよ。

 従兄弟曰く、「小樽では余裕で買える。クラス全員持ってる。」だって。なんだと~!
 で、勿論俺の従兄弟達も持っていて、とっくにクリアしていると。

 それを聞いちゃったオイラ、なんだか脱力してしまって、もう一からドラクエ3を遊ぶ気にもなれなくなって、従兄弟に「ラスボス倒してエンディングを見せて」と頼んで、そこだけ見せてもらって、で、札幌に帰ってきたの。

 そしたらさ、帰ってきた我が家に、何故かドラクエ3があるんだよ!

 えぇ~ナニコレど~したの?! って家族に聞いたら、近所のホームセンターに行列ができてて、それ見たウチの親父が何の行列かもわからずに並んでみたら、それがドラクエ3の行列で買わない訳にもいかなくなって買っちゃったんだってw

 うわぁスンゲェ嬉しいけど、でも俺そのゲームが最後どうなるかもう知ってるんだぁ~っていうw

 まあね、遊びましたけどね、最初から最後まで。

 てな事で、皆さんも訳もわからず行列に並ばない方が良いですよ、というお話でした。


おしまい

2017年8月28日月曜日

行列 vol.1

 先ずは当ブログの更新が遅れた事をお詫びいたします。ペコリ。

 そして我々cunoの2ndアルバムが無事配信となりました事をご報告させていただきます。
 Facebookの「いいね」の数を素直に信じるならば、予想以上のご好評をいただいているようで嬉しい限りで御座います。
 因みにこのアルバムから漏れた曲なんてのも一曲あったりしまして、そちらの方もいずれ機会があれば公開したいと思っております。お楽しみに。

 また繰り返しになりますが1stアルバム「月の舟」の配信は残り数日となりましたので、よろしければご一聴、できればダウンロードをお願いいたします。

 こちらのブログの方もこれまで通り音楽に関係あることや無いことや、無いことや無いこと等を書いていきますんでよろしくお願いします。
 まあ、ただのブログなんだから普通に近況報告とかでも良いんですけど、折角なんでどうせなら面白い事をなるべく書くようにはしているのですよ。


vol.2 へ続く

2017年8月2日水曜日

vol.1 の続き

 と、そんなこんなでスタートした我々ですが、ある日oceanfrequencyから「ユニット名をcunoにしようと思うんだけど。」と言われまして。
 で、俺が「へぇ、どういう意味? cunoって」と聞いたら「いや、意味は無い。」だって。無いんかいw
 なんでもoceanfrequency曰く、ジャンルに囚われない名前にしたかったんだそうで、あとは、まあアレだ、フィーリングってヤツよ。
 んで、このcunoというユニット名、我々の音楽を公開するにあたってoceanfrequencyが、「使えなかったら厭だから商標登録したい。」と言いだし、そもそもcunoは既に商標登録されてたりしないの? という事になってとりあえずネットで検索してみたら、3Mの液体用金属フィルター「CUNO」ってのがあって、いやダメなんじゃねえのw ってなったんだけど、調べてみたら小文字でcunoならいけるって事になりまして、商標登録とりましたんで少なくとも五年間はcunoという名前は我々のモンです。
 因みにこの商標登録、時間も手間も金も掛かる上に五年後の更新にも更に金が掛かるという事がわかりまして、ぶっちゃけ別にやらなくてもよかったかなぁと。
 五年後は本名で活動してるかもしれません。(笑)

 とまあ、そんなこんなでボチボチやってる私たちで御座いますが、ここでひとつご報告があるのです。

 我々cunoの1stアルバム「月の舟」は、8月いっぱいを持ちまして配信終了となります。
 ザックリ言うと我々は仲介業者さんにお金を払って各種音楽アプリに登録してもらっているのですが、それって1年契約なんですよ。
 なのでその期限が迫ってきちゃってるんですね。
 例えばアプリのライブラリに登録してあってストリーミング再生してる方、聴けなくなっちゃいますんでご注意を。
 8月以降も月の舟を聴いてやっても良いかなと思っていただける方、お手数かつアプリによっては1000円少々のお金がかかりますが、是非とも今のうちにダウンロードしていただいて、あなたのスマホのメモリの片隅にひっそりと置いておいてやっていただけると幸いで御座います。
 何卒よろしくお願いいたします。ペコリ。

 そのかわり!!!

 2ndアルバム「cosmic tree」の配信を開始いたします!!!

 既に先行シングル「sora to sora」が4/27より配信スタートしておりますので、ご試聴していただいてお気に召していただけましたら、こちらの方も是非ダウンロードをお願いいたします。

 という訳で、アルバム2枚分の仲介料金を払えない貧乏人であることをバラしつつ、今回はこの辺で。

 おしまい

2017年7月31日月曜日

そろそろ vol.1

 我々cunoのアルバム「月の舟」が各種音楽アプリに登録され、それに伴って開設されたこのブログ。スタートからもうすぐ1年になります。
 しかしまあ、よく考えたらいきなり雑文を投稿してしまって、ご覧になる方からすれば「おまえら誰やねん!」ですわな。
 なのであらためまして、今回は我々cunoの事を少し紹介させていただきます。

 我々cunoは札幌在住のアマチュア音楽ユニットです。
 メンバーはワタクシkazuitと、oceanfrequencyの二人。
 歌とギターがkazuit担当で、その他全部をoceanfrequencyが担当しています。
 作詞も作曲もトラックメイクもミックスも全部oceanfrequency。
 つまりcunoはほぼoceanfrequencyのプロジェクトで、ワタクシkazuitはoceanfrequencyの出来ない所を手伝っている様な関係です。
 俺が歌、ギター以外にやってる事といえば、「不平不満を言う」と、このブログの原稿を書く、ぐらいですかね。あ、あとcunoのシンボルマークのアイデア出したな。

 で、我々は札幌の某専門学校のレコーディング科で知り合いまして、毎日真面目に授業を受ける事も無く下ネタばかり言いあってキャッキャウフフと仲良く過ごし、学校を卒業した後も偶に連絡しあって飲みに行く様な仲だったのですが、俺が自作の曲をoceanfrequencyに聴かせたのがcunoのスタートでした。
 DTM(打ち込みで音楽を作る事)初心者だった俺の作ったシンプルな曲を、oceanfrequencyがアレンジして詞まで付けてくれたのです。これがcunoのアルバムの一番最後に収録されており、又アルバムのタイトルにもなっている「月の舟」です。このアルバムで唯一俺が作曲に関わってる曲ですね。
 こうしてcunoの最初の曲が生まれた訳ですが、実はこの曲、作った本人=俺は自分で歌う事を想定して作ってなかった!(笑)
 女の人が歌うところを想像しながら作った曲だったので、アルバムに収録されてる状態よりもキーが3度も上だったのね。だもんだからoceanfrequencyがせっかく作ってくれたのに、それを聴いた俺の反応は「いや、こんな高い声出ないし。」というw
 なので月の舟は最初に出来た曲にもかかわらず、レコーディング自体は随分後回しにされた曲だったりします。


vol.2 へ続く

2017年7月17日月曜日

ゲームも好きなんだけど vol.2

vol.1 の続き
 
 で、じゃあ動画を観るにあたって、誰がアップした動画を観るかって事になってくる訳なんですが、これはホントに有名無名、多数の人が動画をアップしているので、自分のフィーリングに合う人を見つけてもらうしか無いんですけど、軽くヒントとしては、ゲーム実況動画には、まさに自分で喋って実況する人と、自分は喋らずプレイ動画にテロップを付けて解説する「字幕実況」をする人と、プレイ動画に「ゆっくり」という原稿読み上げソフトに喋らせた音声を乗せた動画をアップする人という、おもに3タイプの人がいるので、動画検索する時に「字幕実況」「ゆっくり」といったワードを付け加えるのも一つの手段だと思います。

 個人的に最近お気に入りの実況者さんは「あいろん」さんです。
 この方は自分でお喋りするタイプの実況者さんなんですが、兎に角語り口が穏やかなんですよね。この人の実況を観て不快に思う人はいないんじゃないでしょうか。
 逆にギャーギャー騒いで楽しいタイプなら「きよ」さんがお勧めです。

 で、どんなタイトルのゲームの動画がお勧めかという話なんですけど、俺と同じ様に多少ゲームをプレイされる人なら、「自分が途中で投げだしてしまったゲーム」を探してみるのはどうでしょう。
 あるしょう? お小遣い叩いて買ったのに「ムズすぎるわっ!」って言ってクリアせずに投げだしてしまったゲーム。
 そういうゲームの「俺は投げだしてしまったけど、あれってクリアしたらどうなるのかな?」が観れちゃうかもしれませんよ。

 また、先に述べた通り海外のゲームタイトルには映画や小説と比類するような極上のエンタテインメント作品があるので、それらは見ないと損なレベルです。

 アクション映画が好きな方にはアンチャーテッドシリーズが必見。
 簡単に言うとインディージョーンズみたいなお宝探しのヤツ。

 ミリタリーアクションがお好きならコールオブデューティーシリーズ。
 そこいらの映画よりとディープな戦争体験があなたを待っています。

 SFホラー好きならデッドスペースシリーズ。
 エイリアンのもっとエゲツナイやつです。

 あと、絶対観てほしいのは「ザ ラスト オブ アス」という作品。
 所謂ゾンビものですが、ゲームファンなら知らぬ者のいない程の名作。ホントに見ないと損なヤツ。

 などなど、上記の様な有名タイトルなんかは言わずもがななんですが、もっともっとディープな作品も多々あります。

 「リンボ」とか「インサイド」みたいなインディーゲーム、中でも「バリアントハート」という第一次世界大戦の本質に触れたタイトルはヤバいですし、後SFファンを自称する人なら「SOMA」というタイトルをチェックしてみてください。

 挙げ出せば枚挙に暇がない訳ですが、今挙げたタイトルたけでも「ゲームなんて所詮子供の玩具」という概念の持ち主には、頭を鈍器でぶっ叩かれた様なショックを受ける事間違いなしのニューワールドが待ち構えていますので、是非チェックしてみてください。
 絶対損はさせませんよ。

 おしまい

2017年7月3日月曜日

ゲームも好きなんだけど vol.1

 初代ファミコンが発売されたのが多分俺が小3の時だと思うので、言わずもがな子供の頃からゲームばかりやってましたねぇ。
 スーパーマリオなんか1ー1から最終面の8ー4までをクリアできるかどうかじゃなく、何分でクリアできるかってレベルまでやり込んだし、今この歳になってもゲームは身近な存在なんですよね。

 でも、皆さん、いい大人が「ゲーム好きです」って言ってたら、「えぇ~、それはちょっとw」って思うでしょ、ぶっちゃけ。
 それはね、ホントに勿体ないという事を、今回はお話ししたいのです。

 これまで漫画やアニメ、特撮がちびっ子向けのものから始まってだんだん大人も楽しめるものになってきた話をしてきましたが、ゲームもまた然りなのです。
 特に海外の作品において、ゲームはすっかり大人向けのタイトルばかりになりつつあります。

 どうして国内と海外でこんな違いが生じているのでしょう。

 それはゲームというものに対する思想の違い、それに伴う市場の違いというものが出来てしまっているからだと思います。

 即ち、日本におけるゲームが「子供の玩具」の延長であるのに対し、海外におけるゲームというのは「新しいエンタテインメントのかたち」であるという事、その認識の違いなんですよね。

 海外ではゲームというのは小説や映画と同じ、又はそれらに取って代わる新しい表現の場である、と。

 この事を理解せずにゲームを「いい大人がやるモンじゃない」と思って触れないでいるのは、ホントめちゃくちゃ勿体ないと思いますよ。

 とは言え、ゲームというものには又ハードルもあります。
 まずお金がかかる。
 ゲーム機もソフトもそれなりの値段がします。
 次にテクニック。
 ゲームってクリアするには技術が必要なんだけど、子供の頃の様にゲームに熱中してコツコツと技術を身に付ける根気も時間も無いですよね。

 そこで便利なのがYouTubeやニコニコ動画に多数アップされているプレイ動画、攻略動画です。
 ゲームの煩わしいところは一切味合わずに、奥深いストーリーや美麗なCG映像を堪能できちゃう、ただただ美味しいモノがあるのです。

 かく言う俺も、今や自分でプレイするゲームなんて極僅かで、面白そうなゲームタイトルは殆ど動画で観てるだけw


vol.2 へ続く

2017年6月19日月曜日

わかってほしい vol.2

vol.1 の続き

 男性の精子というのは女性の卵子と違い生まれた時点ではまだ有りません。
 体が成長してから作り出され、どんどんどんどん作り出し続けられていきます。
 で、この精子ってのは女性の膣内を泳いでいって卵子に着床するのですが、出来たてホヤホヤの活きの良い精子の方が速く、真っ直ぐ泳げるんです。
 つまり古い精子よりも新しい精子の方が子供ができる確立が高くなるんですよ。

 なので男性という生き物には本能的に精子をどんどん出すシステムが備わっているんです。
 ここが女性にはなかなか理解してもらうのが難しいところなのですが、男というのは「腹減った」「眠たい」「ウンコしたい」と同じレベルで「精子出したい」んです。
 「スケベだから出したい」とか「気持ち良いから出したい」とかの前に、「そういう仕組みになっている」のです。
 その仕組みの最たるものが「夢精」というヤツで、古い精子が貯まってくると本人の意思と関係なく体の方が強制的に出しちゃう。
 気持ち良くなりたいとか実際気持ち良いとかじゃなく、おちんちんに触れる事も無く出ちゃうという事が起こるんです。
 本当にそういうモノなんですよ。システムとして備わっているんです。

 だからね、男が綺麗な女性や胸の大きな女性、スカートの短い女性に目を奪われるというのは、道を歩いていて不意にカレーの匂いが漂ってきたのと同じような事なんですよ。
 「いい匂い」「美味しそう」「おなか減った」「カレー食べたい」ってなるでしょ?
 そこに悪気があるわけじゃなく、ただ自然とそうなるだけの事で、決してあなたに満足してないからでは無いんですよ。
 アダルトビデオを観ているのも、あなただけじゃ物足りないからじゃないんです。むしろ結果的にあなたとの間に子供ができる確立が高まるんです。

 ねぇ、だから、許してください。

 ・・・ダメ?

 おしまい

2017年6月5日月曜日

わかってほしい vol.1

 正直言ってこのブログを女性が読んでいるというのは想像できないのだが、もしいたとしたらという思いで一応書いてみます。

 あなた自身、またあなたの知り合いや友人に、こんな悩み、疑問をお持ちの方はいないだろうか。
 「彼氏、夫が、自分と一緒にいる最中にも、綺麗な女性や胸の大きい女性、スカートの短い女性がいると、その女性に見とれる。」
 「彼氏が、私とそういう事もしているにもかかわらず、アダルトビデオを観ている。」
 こういった事に、「何なの? 私じゃ満足出来ないの?」と思ってはいないだろうか。

 これって本当に違うんですよと言いたい。
 これを理解して貰う為に、男性と女性の仕組み、システムが違うという事を説明させてほしいのです。

 そもそも、セックスというのは子供をつくる為の行為でありまして(それだけではないだろうという議論は今はさておいて)、男性の精子が女性の卵子に着床して子供ができる訳です。
 で、女性の卵子というのは女性が女性として生まれた時点で全て出来上がっていて、女性の成長過程においてこの卵子が「増える」という事は無いのだそうです。
 やがて体が成長して子供を産む準備ができると、この卵子が排卵されて精子の着床を待ち、着床が無いとその卵子は生理、月経というかたちで捨てられる事になります。
 女性は閉経までこれを繰り返して人生を送る訳ですが、つまりは女性は自分の持っている卵子のストックをひとつひとつ減らしながら生きている、別の言い方をすると子供をつくるチャンスを減らしながら生きているという事です。
 だから自分のパートナーをきちんと見極めるという事を男性に比べると本能的にするし、その見極めた筈のパートナーが他の女性に目を向ける事に対する嫌悪感も高いのでしょう。

 しかるに男性の方はどうでしょう。


vol.2 へ続く

2017年5月22日月曜日

ウルトラマンと vol.3

vol.2の続き

 それは初代ウルトラマンの独特のファイティングポーズです。
 初代ウルトラマンのファイティングポーズって、もの凄い前屈みで縮こまってるような印象ありません?
 これもまたおおよそヒーローらしからぬ要素なんですけど、これにもちゃんと理由がありまして。
 背の高い、スラッとした人にスーツアクターになって貰ったは良いんですけど、ウルトラマンって巨大なキャラクターなので、ミニチュアセットを作ってスタジオで撮影するのが基本な訳です。
 で、ウルトラマンを大きく見せる為には所謂アオリ、下から見上げるように撮影すべきなんですけど、背が高い人をアオリで撮っちゃうとスタジオの天井が映っちゃう。
 で、スタッフから指示が出る訳です。「屈め」と。
 なモンだから、仕方なくあのファイティングポーズになっちゃって、こればっかりは放送終了まで変える訳にもいかずそのまま通しちゃったんですね。
 これは次作のウルトラセブンから改善されてますね。
 スタジオ自体の改善だったり撮影方法のノウハウの蓄積だったりで解決されてて、ウルトラセブンからはしっかり背筋がピンと伸びてるイメージですよね。

 って事で、初代ウルトラマンって放送開始当初は顔シワシワ、体ヒョロヒョロ、姿勢悪いという、おおよそヒーローっぽくない姿だったんですよね。

 で、この、おおよそヒーローらしからぬ顔つき、ヒョロッとした体つき、姿勢が悪いという特徴が、そのままエヴァンゲリオンに引き継がれているんですよ、というのがこの話のオチなのでした。

 おしまい

 

2017年5月9日火曜日

ウルトラマンと vol.2

vol.1の続き
 
 アレって放送開始前の段階でウルトラマンが喋るシーンがある事を想定して、口が動くように柔らかい素材で作ってしまったからなんですよね。
 で、その後ウルトラマンの口が動く必要がないと放送してみてわかったので硬い素材でもう一度抜き直すんですけど、今度はそのマスクがイマイチ格好良くないって事で、新たにデザイン自体直して作り直す事になっちゃうんですね。
 なので初代ウルトラマンのマスクって全部で3パターンもあるんで、イメージがバラバラになってしまうんですよ。

 で、ボディスーツも変わってるんですけど、初代ウルトラマンって中の人が背が高くて細身の人だったんです。
 古谷敏さんって方なんですけど、実はこの方ウルトラセブンではウルトラ警備隊のアマギ隊員役で顔出しで出演されてます。
 その方に合わせてボディスーツを作ったんですけど、やっぱりなんか、ヒョロッとしててイマイチカッコ悪いんです。
 なのでこちらも肩や胸に肉付けして筋肉質な感じに直されます。

 こうして初代ウルトラマンの見た目はどんどん改善されていって格好良くなっていくんですけど、実はもう一つ、放送終了まで初代ウルトラマンがイマイチカッコ悪い点があるんです。


vol.3へ続く

2017年5月1日月曜日

echo

cuno 1stアルバムに収録の「echo」の詩になります。

綺麗な華だな それは

幾何学な軸の中へ



唯識なる美貌

唯一の華さ



始まる世界は 何処か似ていて

季節は巡って 終わりを告げる



心を殺めて 眠った夜から 愛おしくて

連なる想いは 恋していた こだまし echo





2017年4月27日木曜日

cuno 2nd シングル

cunoの2ndシングル「sora to sora」を、2017/04/27にいろんな音楽配信サイトへアップしましたので皆さま聴いてください。
(*´∇`)ノ ヨロシクネ~♪ 

http://www.tunecore.co.jp/artist/cunoから、各配信サイトへ行けます

2017年4月24日月曜日

ウルトラマンと vol.1

 ガンダムの話の時に特撮の話もチラッとしたので、今回はそっち方面で。

 特撮というとウルトラマン、仮面ライダー、戦隊ヒーローが三本柱ですが、
個人的には断トツでウルトラマン派です。
 やはり一番SF要素が濃いですし、精巧なミニチュア、セットに対する畏敬の念というものがあるからでしょうね。
 で、ウルトラマンシリーズも多数作品がありますが、個人的に思い入れが強いのは初代ウルトラマンとウルトラセブンです。
 多分単純に再放送の回数が多いので、観てる回数も多いってのが一番の理由だとは思うんですけど、脚本家の金城哲夫さんに対する思い入れなんかもあって。
 ただ、今回は金城さんの話は置いといて。(語りたい事が多すぎて整頓出来てないw)

 今回は初代ウルトラマンの話。
 実は初代ウルトラマンのイメージって結構バラバラなんじゃないかなと思うんですけど、それには理由がちゃんとありまして、初代ウルトラマンってマスクもボディスーツもシリーズ中に変更というか改善されていってるからなんです。
 初代ウルトラマンのマスクって放送開始当初は頬にシワがよっていて、なんか正義のヒーローっぽくないんですよね。



vol.2 へ続く

2017年4月10日月曜日

タイトル「テレパシー」 vol.2

vol.1 の続き

 で、実際にウンコを出す訳ですが、皆さんウンコする時踏ん張りますよね?
 無重力空間では踏ん張らないでウンコしないといけないんだそうです。
 踏ん張るというのはすなわち、腹筋を締めて大腸を圧迫してウンコを押し出す訳ですが、無重力空間では圧迫してもウンコが下というか、肛門の方に向かうとは限らないと。
 じゃあどうやってウンコを肛門の方に運ぶか。
 腸を動かして出すんだって。
 って言っても、具体的にどうすれば腸が動くというのでしょう。
 秋山さん曰く、念じる、のだそうです。
「出ろ、出ろ、出ろ・・・」と。

 全国の便秘にお悩みの皆さん、ウンコは踏ん張らなくても念じれば出るのです。
 全国の痔に悩む皆さん、こないだテレビでお医者さんが
「痔になる人の殆どは、踏ん張り過ぎ。」
と言ってましたよ。
踏ん張らなくても念じればウンコは出るのです。

 そうやって秋山さんは宇宙空間でウンコした訳ですが、ウンコがちゃんと出た事はとても素晴らしい事なのだと。
 と言うのは、無重力空間では体内で内蔵もプカプカ浮いていて、その状態で活動していると所謂腸捻転みたいな事になってしまっている事があるんだそうで。
 だからちゃんとウンコが出たという事は、腸捻転状態にはなってないという事の証になるんだと。

 秋山さんもちゃんとウンコが出た時は思わずホッと安心したそうです。

 するとどうでしょう、ドア一枚隔てた向こうのロシア人クルー達からも、見えていない筈なのに歓声があがったと、秋山さんは言うのです。

 テレパシーって本当にあるんだ、というお話でした。

おしまい

2017年3月27日月曜日

タイトル「テレパシー」 vol.1

 さて今回も、音楽以外の話。(ネ、ネタ切れじゃない・・・もん)

 皆さんはテレパシーを信じますか?
 例えば、ドア一枚隔てた向こうの人に自分の意思や感情が伝わる。そんなことがあると思いますか?

 今回のお話の主人公は、日本人初の宇宙飛行士。
 皆さん誰だかご記憶だろうか。
 毛利衛さん? 残念不正解。
 毛利衛さんは日本人初のスペースシャトルの搭乗員ですが、この人よりも前にロシアのロケットで宇宙に行った人がいます。
 それが秋山豊寛さん。
 職業はなんとTBSの社員です。
 TBSの企画でロシアで訓練を受けてロケットで宇宙に行き、宇宙ステーションから地上のTBSのスタジオと中継で直接やり取りしたのです。

 で、この時の地上のTBSのスタジオにサンプラザ中野さんがいました。

 秋山さんは宇宙ステーションで、無重力状態での睡眠時のデータをとる被験者でもあったので、TBSのスタジオとのやり取りの際には一度寝て、起きてからの中継でした。
 それを聞いたサンプラザ中野さん、我々人類を代表して秋山さんに質問してくれました。

 「朝勃ちしました?」

 さすがTBSの社員。秋山さんは
「少し。」
と答えたのでした。

 そんな事がご縁になって、秋山さんは地上に帰ってきた後、TBSラジオでサンプラザ中野さんとパッパラー河合さんがやっていた番組にゲスト出演されたのです。
 そこでまた、サンプラザ中野さんは質問をぶつけました。
「宇宙ではどうやってウンコするんですか?」
 それに対する秋山さんの答えは非常に興味深いものでした。

 先ず、宇宙ステーションにも勿論個室のトイレがあるそうです。そこに入って便器に座る訳ですが、無重力空間では作用反作用がそのままかかるので普通に座ると座った力と同じ力で便器から浮き上がってしまう。
 だから座る前に便器の前にあるフックに足を引っ掛けてから座るんだそうです。
 これだけでも「へぇ~」って話ですが。


vol.2 へ続く

2017年3月13日月曜日

ガンダムの話 vol.3

vol.2 の続き
 
 それはやはり、お話がちゃんと面白かったから、です。

 チビッ子達には小難しい内容でしたが、数は少なくてもチビッ子以外にも観ている人はいたんですね。
 アニメージュやジ・アニメを読んでいるような所謂アニメオタクのハシリみたいな人達が。
 そういった人達からの高い評価、熱い支持がアニメ雑誌で盛り上がっていったというのが先ず一つ。

 で、もう一つがガンプラブームです。
 ガンダムの超合金は全く売れませんでしたが、超合金のメーカーとは別のメーカー、バンダイからガンダムのプラモデルの企画が持ち込まれ、これが実現します。
 当時はプラモデルというのは車やバイク、または戦車とか戦闘機とか戦艦なんかがメインでアニメ作品だとそれこそ宇宙戦艦ヤマト位しかでておらず、チビッ子よりも上の年代向けの物だったのですが、その感覚が丁度ガンダムのテイストとフィットしたというのもあったでしょう。
 ただ、それプラス、プラモ狂四郎という漫画の存在がかなり大きかったと思います。
 今でいうバーチャルリアリティーでコンピューターの中で自分の作ったプラモ同士を闘わせられるという内容のこの漫画の存在が多くの子供達を魅了し、ガンプラは瞬く間に空前の大ブームとなります。

 で、何が起こるかというとガンダムの繰り返しの再放送。
 殆ど一年おき位のペースで放送されてたんじゃないでしょうか。
 最初の放送の時は見てなかったチビッ子達も、今度は夢中になって観る訳です。プラモ化されてるメカ見たさに。
 で、三年生の時にも観て五年生の時にも観て、となっていく内に気付くんてすよね、それまでメカ目当てで観ていたガンダムが、あれ、お話も凄く面白いぞと。
 チビッ子の時には解らなかったストーリーの良さに気付くとともに、自分自身の成長にもまた気付く訳なのですよ。
 で、これに気付いちゃった元チビッ子はもうガンダムの虜ですわな。

 こうして、上からの年代にも下からの年代にも支持されて、ガンダムは最初の放送では打ち切りを食らったにもかかわらず、後出しで大ヒットとなったのです。

 今ではこのファーストガンダム、NETFLIXとかAmazonビデオなんかで気軽に全話観られるので、興味が湧いた方は是非観てみてください。

 オマケに言っておくと、ガンダムを観る上でまた別の楽しみ方として「永井一郎さんが何役やってるか数えてみる」というのがあります。
 永井一郎さんといえばサザエさんの波平さん役で有名な方ですが、ガンダムのエンディングテーマのテロップではナレーターとしてクレジットされています。
 しかしテレビアニメの現場ではその場にいる人が端役、脇役の声を当てるという事が当たり前に行われます。
 で、ガンダムは登場人物におじさんが多いので、その殆どを永井一郎が当てていたりします。
 だから観てると「また波平さんの声だ!」と何度もなるんですよ。(笑)

 そんな所も含めて、是非観てみてください。
 で内容にハマったら、オイラと語り合おう!

おしまい

2017年2月27日月曜日

ガンダムの話 vol.2

vol.1 の続き

 キーワードは「超合金」です。
 アニメに登場するロボットの玩具ですね。当時のロボットアニメはこの超合金とワンセットでした。
 つまり、ロボットアニメのスポンサーというのは玩具メーカーなんですよね。
 玩具メーカーが制作費を出してくれるからロボットアニメが作れる。
 玩具メーカーはそのアニメに登場するロボットの玩具を販売して利益を得る。これでウィンウィンの関係な訳です。
 という事は、ロボットアニメというのは超合金の宣伝という要素も含まれる訳です。チビッ子達がそのアニメを観て超合金を欲しがる内容が求められるんですね。
 なので、当時のロボットアニメは基本勧善懲悪。地球の侵略を目論む悪の組織を科学の粋を集めたロボットで撃退するというのがベースです。
 悪者の繰り出す巨大メカが現れ、主人公達が「出動だ!」
 しかしいきなりロボットで出動したりはしません。
 先ず飛行機やら車やらの別々の乗り物で出かけて行き、ミサイルとかで敵のメカを一頻り攻撃して、頃合いを見て「今だ、合体だ!」
 主人公達が乗っている別々の乗り物がロボットの頭となり体となり腕となり足となり、合体して巨大ロボットとなり決めポーズをビシッ!
 この「変形合体決めポーズビシッ!」が毎週必ず流れます。
 そしてまた一頻り戦った後、「今だ、必殺!」といって巨大ロボットの身の丈程もあるようなデッカい剣で敵をぶった切ったりします。で、一件落着。

 この勧善懲悪、変形合体決めポーズビシッ、必殺技でトドメ、一話完結というのが当時のロボットアニメのコードだった訳ですね。
 これを観たチビッ子達がこのロボットの超合金でゴッコ遊びをしたくなるような内容。
 何しろ制作費を出してくれるスポンサーは玩具メーカーですから、この超合金の宣伝的コードを崩すことはタブーな訳です。
 これでは本格的なSF作品、ちゃんと面白いお話は出来ないですよね。

 ところがこのタブーを犯してしまったのがガンダムだったという訳です。
 で、それをずっと既存のロボットアニメを放送してた枠でやったモンだから、チビッ子達は「なんかよくわかんない・・・」となって視聴率は低迷。
 当然超合金も全然売れなくてスポンサー大激怒。
 だってガンダム劇中では全然変形合体しないし必殺技も無いんだもん。
 スポンサーの玩具メーカーからの横槍で無理矢理ガンダムと合体するGパーツなるメカを登場させたり、ストーリー的にも地球から独立を目論んでいた筈のジオンの事を「人類の征服を目論むジオン」というナレーションが入るようになったり、色々やった挙げ句結局ガンダムは打ち切りを食らいました。

 と、ここまでは失敗作のガンダムが何故大ヒットとなったのでしょう。


 vol.3 へ続く

2017年2月13日月曜日

ガンダムの話 vol.1

 このブログも開設して早半年。
 cunoは音楽ユニットなので一応音楽ネタを書いてきましたが、これからは音楽以外の事も書いていきたいと思います。
 ネ、ネタ切れじゃないもん・・・

 という訳で、今回はガンダムの話です。
 もうバレバレだとは思いますが、アタクシ、一番最初のガンダム、所謂ファーストガンダム直撃世代であります。モロに影響を受けていまして、今現在のSF好きも元を質せばガンダム由来だと思います。

 なので今回はガンダムについて語ろうって事なんですけど、内容について具体的に話し出すとどうしても「シャアが」、「ランバ・ラルが」、「ロボットじゃない、モビルスーツだ!」等と、興味の無い人にとっては本当にどうでも良い話になりがちなんですよね。
 なので今回はガンダムの内容というよりガンダムのヒットの背景みたいな話をしてみたいと思います。

 ガンダムが何故ヒットしたかというと、一言で言って「お話がちゃんと面白かったから」です。

 ハイハイそこのアナタちょっと待って、読むのやめないで。

 んなこたぁお前に教わらなくたって分かっとるわ、とお思いでしょう。
 ところが、「当時のロボットアニメでは、ちゃんと面白いお話をやってはいけなかった」としたら?
 いかがでしょう、多少興味が湧いてきましたでしょうか。

 更に言うと、皆さんガンダムの事を大ヒット作品だと思ってますよね。
 ところがファーストガンダムというのは視聴率が悪くて打ち切りを食らっているという事実をご存じでしょうか。

 つまりガンダムは「タブーを犯してちゃんと面白いお話をやった結果、視聴率が低下して打ち切りを食らった作品」です。
 どうでしょう、何言ってるか全然わかんないでしょ。(笑)

 これを理解していただく為に、時代背景というものを説明させていただきます。
 そもそも、アニメに限らず漫画も特撮ヒーロー物も元々はチビッ子向けに作られましたよね。
 それが時代とともにより高い年齢層にも受け入れられるようになっていき、そこをターゲットとした作品と生まれてきます。
 実は特撮ヒーローはわりと早くからチャレンジしていて、ウルトラマンはチビッ子向けでしたがウルトラセブンは中学生位の年齢層までターゲットにして作られていました。
 ただ、結局観ていたのは殆どチビッ子達で、ウルトラセブンはチビッ子達にはちょっと地味で小難しい所があったので視聴率が下がってしまい、次作の帰ってきたウルトラマンからはまたチビッ子向けにターゲットを振り直しています。
 特撮ヒーローの話をし出すとそれだけで終わってしまうのでもう止めます。(笑)

 で、漫画も元々チビッ子向けだったのが段々少年誌、青年誌と高年齢向けの物が出てきて、とうとう劇画ブームが到来し、大人が漫画を読む事が恥ずかしくも不思議でもなくなります。
 アニメもやはり、漫画原作の物が多い事もあり、必ずしもチビッ子向けでもない物も登場します。
 明日のジョーなんかそうですよね。連載されたのは少年誌でしたがアニメで力石徹が死んだ時、現実世界で力石のお葬式をやろうというイベントが起こり、実際そこに集まったのは大学生位の年齢層だったそうですね。

 で、漫画にとってもアニメにとっても大きかったのは松本零士という人の登場でしょう。
 宇宙戦艦ヤマト、キャプテンハーロック、銀河鉄道999といった作品のヒットにより、漫画、アニメの世界でも本格的なSFやスペースオペラをやることが許容される事になります。

 また、この時代になりますと高校、大学生位の年齢層のアニメ好きを対象にした雑誌も出てきます。アニメージュとかジ・アニメとかですね。こういうのを、今のアニメオタクのハシリみたいな人達が読み出すと。

 で、そんな時代の最中、ロボットアニメでも本格的なSF作品を作りたいと思う人達が出てきます。
 しかし前述した通り、当時のロボットアニメではそれはやってはいけなかったのです。

 何故でしょう。


vol.2 へ続く

2017年1月30日月曜日

スモーク・オン・ザ・ウォーターの話 vol.2

vol.1 の続き

 フランク・ザッパはアメリカ人アーティストです。
 そのザッパのステージで起こった事件の事を歌った曲という事でアメリカで人気になったというのが真相なのですね。
 むしろコミックソングに近いモノで、決してディープパープルのハードロックミュージックがアメリカに認められた! みたいなシチュエーションではないんてすよね。
 そんな所が日本では理解が及んでなくて、この曲はハードロックの名曲という扱いとされていて、ギターを買いに楽器店に行ったギターキッズ達がとりあえず弾く曲となった訳です。


おしまい

2017年1月16日月曜日

スモーク・オン・ザ・ウォーターの話 vol.1

 ロックに興味が無い方でも聴いた事がある曲の代表がディープパープルのスモーク・オン・ザ・ウォーターでしょう。
 タイトルを聞いてピンとこない人でもちょっとネットで調べてみてイントロを聴いてもらえれば、「あぁ、この曲ね」となると思います。

 で、この曲、ハードロックの名曲とされていて、特にここ日本ではかっこいいモノとして扱われているフシがあります。
 でもどうでしょう、皆さんこの曲を聴いてかっこいいと思いますか?

 そもそもこの曲が名曲とされている理由は、イギリス出身のバンドであるディープパープルがアメリカのチャートに初めて入った曲だからです。
 所謂、認められたハードロック曲という扱いな訳です。
 じゃあどうしてアメリカのチャートにこの曲が入ったのでしょう。

 モントロージャズフェスティバルという、歴史あるフェスがありまして、湖のある公園で行われるこのフェスにフランク・ザッパ率いるマザーズ・オブ・インベンションというバンドが出演する事になりました。
 ジャズフェスティバルと謳ってはいますがジャズアーティストしか出演出来ない訳ではないんですね。
 フランク・ザッパの音楽性を一言で表すと、「音楽を使って悪ふざけ」です。
 兎に角歌詞はひたすらクダラナイし、曲自体も聴いてる者を煙に巻くような変拍子や転調が連続するようなもので、それだけに演奏者には高度な技術が要求される為、ミュージシャンにはかなり人気の高いアーティストだったりします。

 で、このザッパを観る為に、ディープパープルのメンバーがモントロージャズフェスティバルに赴く訳です。

 ところがこのステージで一人の馬鹿者が会場に火を放ち、会場はパニックとなりました。
 公園には湖があるのでその上に煙がモクモクと立ち込めて、その様子をその場に居合わせたディープパープルが曲にしたのがスモーク・オン・ザ・ウォーターという曲という訳なんです。


vol.2 へ続く

2017年1月4日水曜日

「井上陽水さんの話」 vol.2

vol.1の続き 

 民生さんは
「あ、はい、そうっすね・・・」
と言うしか無かったそうな。
 あと、この曲の最後の歌詞は元々「ナンマイダー」だったというのもわりと有名な話ですよね。
 ナンマイダーは南無阿弥陀仏の略で浄土宗、又は浄土真宗における「この言葉を唱えれば誰でも極楽浄土に行けちゃうよ」というとても便利な言葉です。
そもそもの仏教の始祖である仏陀は「普通に生きていては悟りの境地にたどり着けない。出家修行せよ」と言ってるのに遠く日本で勝手に真反対の事を言って、これも仏教としてまかり通っている訳です。
 アジアの純真という曲のテーマって「ネット社会で世界がつながる」だと思うんですけど、ワールドワイドな仏教の中の日本独自の「ナンマイダー」というフレーズでこの曲を締めくくるのは中々乙だと思うんですが、若い女の子二人組のデビュー曲にお葬式を連想させる言葉はどうだろうという事で、ナンマイダーはアクセスラブというフレーズに差し替えられました。そりゃそうだ。(笑)

 そんな陽水さん、他者の書いた歌詞にもその天才的な言語感覚を発揮した事がありました。

 ある日の事、俺がTVを観ていると、笑っていいとものテレフォンショッキングに陽水さんが出ていました。
 陽水さんとタモリさんは同じ福岡出身という事でプライベートでも仲が良く、ざっくばらんな様子で語り合っていました。
 丁度その頃、陽水さんは「コーヒールンバ」のカバーを発表したばかりで、タモリさんは陽水さんに、
「そもそも、何で今更コーヒールンバなの?」
と聞きました。
 陽水さんの答えはこうでした。
「だって歌詞が凄いでしょう? 急にカマタリが出てくるんですよ。 カマタリって藤原鎌足でしょう?」

♪それは素敵なコーヒー モカマタリ

 モカマタリ、コーヒー豆の種類なのですが、陽水さんは「コーヒーも鎌足」だと思いこんだままこの曲をカバーしていたのでした。

 この答えを聞いたタモさんは絶句。観客もシーン。
 スタジオアルタは一瞬静寂に包まれました。

 どうです、もう完全に天才でしょう?

 ちょっと最近ブログの内容が音楽にあまり興味ない人達にはつまらないかなと思い、面白い話をする為に面識の無い陽水さんをダシにさせていただきました。
 訴えないでください!(笑)


終わり