2020年11月2日月曜日

竹取物語を読んでみた vol.1

  そういえばもう10月になりましたが、言い忘れてた事がありました。
 cunoの新しいアルバム、まだできてませんw
 一度歌った曲を納得いかないと言って歌い直したり、ついでにギターソロも録り直したり、まあモタモタやってますわ。
 もう何曲レコーディングしたのか、ぶっちゃけ忘れかけてるんですがw、たぶんあと2~3曲必要なんじゃないかな? わかんないけどw

 さて、今回のネタ、竹取物語です。

 なんで読んでみようかと思ったかというと、アニメの「かぐや姫の物語」を観て、「あれ?」と思った点があったんですよね。
 なんと高畑勲さんが亡くなって追悼企画でテレビ放送されるまで全然観てなかったんですけどw(しかも途中から観た)

 かぐや姫に言い寄ってきた5人の男性に無理難題を吹っ掛けて袖にした後、遂に帝から宮仕えにというお声が、かぐや姫にかかるという流れなんですけど、ここでアニメ「かぐや姫の物語」では、かぐや姫を「女御に」と言っているんですよね。
 女御って後宮の女性の中でも家柄の良い人っていう解釈でいたので、「これホント?」って思ったの。

 皆さんも高校の授業で源氏物語の冒頭は教わりましたのね?
 「いづれの御時にか、女御、更衣あまた候ひ給ひける中に」っていうアレです。

 「いつの時の事だったろうか、女御、更衣が多数お仕えしていた中に」と訳せば、テストではとりあえず◯は貰える訳ですが、この訳を読んだところで意味は分からないw

 女御、更衣って何?、と思って調べてみた人なら、女御、更衣とも後宮の女性、つまり帝の血筋を絶やさない為に宮中に集められた、帝の子供を産む為の女性たちの事と知ってますよね。

 女御というのは基本的に大臣の家の娘で、それ以外は更衣と呼ばれていたらしい。
 平安時代の朝廷での大臣といったら帝のすぐ下の地位に左大臣、右大臣しかいないのというのが基本です。つまりメチャクチャ家柄が良いのが「女御」。
 それより下の、大納言だの中納言だのの家の出の女性は「更衣」。

 て事は、朝廷で働く帝の臣下ですらない竹取の翁の家から後宮に嫁いで「女御」って事あるの?
 「更衣」じゃないの?
 と思ったんですよ。(ややこしい? 繰り返し読んでくださいw)

 それともう一つ、かぐや姫に宮仕えを断られた帝が、自らかぐや姫の居室に忍び込んで、かぐや姫をいきなり後ろから抱きすくめる場面。
 あれでかぐや姫は「ヒィイイイイッ」ってなって、「もうイヤ! 帰りたい!」と願ってしまって月に帰る事になる訳なんですけど、そんな場面がホントに原作にあったのかなぁと。
 なんか俺の竹取物語の記憶だと、かぐや姫って月に帰りたくないのに帰らなきゃいけないイメージだったので、自ら帰りたいと願う話だったの?、っていう。

 て事で、原作の竹取物語を読んでみようかなと思ってはいたんですけど、勿論原文を読めるような学はアタクシにはありゃしませんので、なんか良い現代語訳がないかなと探してみたら、星新一さんが訳されてたんですよ。
 あのショート・ショートの星新一さん。
 それならきっと読みやすいだろうということで、Kindleにダウンロードしてみました。

 ということで早速結果発表~。
 先ず女御の件ですが、やはり原作ではただ「宮仕え」としか書かれていないみたいですね。「女御に」、とは言われてないらしい。
 一応ざっくりネットでチェックしてみたんですけど、星新一さんの訳以外でも「宮仕え」という表現しか見掛けなかったので、映画「かぐや姫の物語」での「女御」という表現は間違いといって良いんじゃないでしょうか。

 で、もう一つ、帝が姫の居室に忍び込んで後ろから抱きすくめる場面なんですが、これはなんと、ほぼ同じシーンがありました。
 ただ、「ほぼ同じ」な場面からのストーリー展開が全然違うんですよ。

 

vol.2 へ続く