2022年3月21日月曜日

ループのすすめ~映画編

  今回はループものをテーマに取り上げたいと思います。  今や定番のテーマなので観た事ある方もいると思います。  一定の期間を何度も繰り返すお話ですね。  俺が最初に観たループものは多分、「恋はデジャ・ブ」という映画です。  基本恋愛映画とか観ないんですけど、これは主演がビル・マーレイだったので興味を持って、確かレンタルビデオを借りたんじゃなかったかな。  ビル・マーレイという名前にピンとこなくても、検索して顔を見たら「ああ、この人か。」となるでしょう。  ハリウッドのコメディと言えばこの人、スティーブ・マーティンやダン・エイクロイドなんかと並んでお馴染みの顔ですよね。  俺は学生時代、小堺一機さんと関根勤さんの所謂コサキンのラジオを聴いていて、この二人はどちらも映画好きで番組内でもよく映画の話をされてたんですけど、二人ともスティーブ・マーティンやビル・マーレイの事は大好きで絶賛されてるのを何度も聴いていたので、リスナーである俺も自然と興味を持ってたんですよ。  この「恋はデジャ・ブ」という映画は、ビル・マーレイ演じるキャスターの男が何故か一日を終えて翌日を迎えた筈が、前の日に戻っている事に気付いて…というお話なんですが、この主人公が嫌な奴なんですよ。  という事は、どうせ最後には良い奴になるんでしょ、というのは予想がつくんですが、それが分かってても全然面白いんです。  というか、ループものというジャンルの元祖的な映画でありながら、ループものの美味しいところはほぼ網羅しちゃってる感すらある様な映画です。  勿論30年ぐらい前の映画なので色々時代を感じる部分もありますけど、それでも全然面白いので、ループものというジャンルを語るには絶対外せない作品なんですよね。  あと俺が好きな作品は「ミッション8ミニッツ」です。  これは監督がダンカン・ジョーンズという人なんですけど、この方、実はミュージシャンのデイヴィッド・ボウイの息子さんなんですよ。  ダンカン・ジョーンズは処女作の「月に囚われた男」と2作目の「ミッション8ミニッツ」で高い評価を得て、親の七光りで仕事を得ている訳ではない事を証明して、その後、MMORPGのド定番「ワールド・オブ・ウォークラフト」の映画化の監督に抜擢されるんですよ。  まあ、そしたらその「ウォークラフト」はイマイチだったんですけどw  「ミッション8ミニッツ」は主人公の男が、自分が列車に乗っている事に気付くところから始まるんですけど、本人にそんな記憶はなく、しかも鏡に映る自分の顔も「誰?」という状況で、何が何だか分からずにいると、8分後に乗っていた列車が爆発して死んでしまうんです。  と思ったら、なんかよく分からない場所で目覚めて、そこでモニターに映る女性から「あなたは列車爆破事件の真相を探る為のプログラムを実行中だ」と告げられ、また列車で気が付くところに戻されてしまうんです。  主人公はその8分間を何度も繰り返しながら真相に迫っていくんですけど、それと同時に主人公自身が陥っている状況からの解放も目指していくというお話です。  この二重のサスペンス要素が絡むのが面白い。  あと近年話題になったループものというと、トム・クルーズ主演の「オール・ユー・ニード・イズ・キル」という映画ですよね。  これはエイリアンと戦争中の軍人が死んだ筈なのに何故か出撃前に戻り、何度死んでもやっぱり同じ時間に戻されるという中で、エイリアンに勝つ方法を模索していくという映画です。  これはわりとヒットしたし観た人も多いんじゃないですかね。  この映画は又、原作が日本の所謂ラノベで、それを読んだトム・クルーズが内容を気に入ってハリウッドクオリティで映画化したという経緯も話題になりましたよね。  なんでトム・クルーズが日本のラノベを読んだんだろうw  更に最近のもので言うと「パーム・スプリングス」がお勧めです。  これは知人の結婚式に出席している男と、花嫁の姉がちょっといい感じになりかけたところで、突如謎の老人が男の方に襲いかかり、男は洞窟に逃げ込むんです。  女性の方も後を追おうとするんですけど、男は制止するんですよね。でも入ってしまう。  すると実は男はループに囚われていて結婚式の日を何度も繰り返していた事が分かり、女性の方までループに巻き込まれてしまうの。  ところがこの二人、なんとこのループ生活を満喫し始めちゃうw  どうせループするんだからといって好き勝手し放題というコメディになってます。  まあループものというジャンルが定番となったからこそできる、逆手にとったパターン的な。  ゾンビもので言うところの「ショーン・オブ・ザ・デッド」的な。  この他にも「ループ」だの「ルーパー」だの、そのまんまなタイトルの映画とか、ループものは沢山作られてますよね。  ちょっと違うパターンの、ループに囚われるというよりは主人公がループの能力を得る「バタフライ・エフェクト」とか、ループしてるのに気付かないパターンの「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」とかも有名だし。「時をかける少女」も含めても良いかな。  とまあ、映画も沢山あるんですが、ゲームにもループものを題材にしたものが増えてきましたね。

 次回「ゲーム編」へ続きます