2019年7月2日火曜日

吹き替え vol.2

vol.1 の続き

 でもね、一方で評判の悪い吹き替えもありますよね。
 アイドルとか芸人さん、タレントの方々が吹き替えしてるヤツ。

 「ガタカ」っていう、SFファンにはかなり評価の高い映画があるんですけど、この映画の監督のアンドリュー・ニコルという人が撮った「TIME/タイム」(元題はin time。この邦題も微妙w)という映画があって、SFファンとしては当然興味津々な訳なんですけど、この映画のDVD買おうと思ったら、Amazonのユーザーレビューが最悪なんですよ。
 それでずっと観てなかったんですけど、ある日Netflixで観られる様になってたので観てみたらそんな酷い映画じゃなくて、何でAmazonのレビューあんななんだろうと思って見てみたら、全部吹き替えの元AKBのタレントの演技が酷いって内容のレビューだったのw 字幕で観る派には関係無かった。

 またつい先日もメン・イン・ブラックの新作の吹き替えを吉本坂46が担当するというニュースがあって、これを見た殆どの人が「誰得?」となったと思います。

 まあ少し考えたらプロモーションの為だってすぐに分かるんですけどね。
 吹き替えを担当したタレントが、その映画のプロモーションで各局のワイドショーを朝から晩まで出づっぱりだったり、来日したハリウッド俳優と一緒に舞台挨拶に出てたりするの、見たことありますよね。
 そういうメリットがあってタレントを起用するんだけど、そうやってできた吹き替え映画が酷い出来でAmazonに酷いレビューがついちゃって、俺みたいにDVDを買わないヤツが出てきちゃったら何の為のプロモーションなんだって思いますけどねw

 だからさ、「何でソイツを起用したw」って吹き替えがあるとさ、そこの配給会社、プロモーションはしたいけど、「吹き替えじゃなく、ちゃんと字幕で観てくれ!」と祈ってるんじゃないかと、穿った見方が大好きな俺なんかは思ってしまう訳ですよ。

 んでコレ、洋画だけじゃなくジブリ映画なんかでもありますよね。何でちゃんとした声優を起用しないのかって。
 でもラピュタのムスカを演じたのって寺田農さんなんで、プロの、というか声優専門職の人じゃなくても評判悪くない事だってあって、結局誰がじゃなくてどんな演技するかなんだろうと。
 ハウルのキムタクだって「以外とチョマテヨ演技じゃなかったな」と思ったもの。

 て事でね、俺からの提案なんだけど、洋画の吹き替えをね、誰が演出したのかっていう面にも注目するっていうか、例えば有名な映画監督に演出してもらうっていうのはどうかと思うの。
 だって、元々の洋画は監督が誰かっていうのが大々的に明示されていて、作品によっては演者より監督の方の知名度が高かったりする訳で、その監督のOK出した演技を観るものですよね。
 その監督がOK出した台詞の言い回しを消してその上に乗っけた吹き替えって、ソレ誰が演出してOK出したの?って思いません?
 これが例えば是枝裕和監督にお願いしたとか、白石和彌監督が演出したとかだったら、それはちょっと俺でも観たいと思うもん。
 そういうお金の掛け方するってのはどうなんですかね。
 変なタレントを吹き替えに起用して評判落とすよりさ。

 いかがでしょう。


 おしまい