2018年6月27日水曜日

「バルセロナ」 vol.2

 vol.1 の続き
 で、その位の頃にWOWOWにもスカパー!にも加入しなくても観られたのがスペインのサッカーリーグ、リーガエスパニョーラだったんです。NHKのBSで放送されてたんですよね当時。
 で、勿論全試合なんて放送されないのでレアルマドリードとバルセロナの試合がメインで放送されていて(城選手が移籍してからはバジャドリの試合も)、俺はバルサのファンになったのです。

 なんでバルサの方を好きになったかというと、当時のバルサはビッグクラブの割にあんまり強くなかったんですよね。
 所謂判官贔屓ってヤツです。一番最初のきっかけは。

 でも、バルセロナの歴史を知るにつけ、益々好きになっていったという感じですね。

 世界史を学んだ方だったら、スペインという国が内戦により、武力をもって平定された国だということをご存じでしょう。
 将軍フランコよって各民族が統治下に置かれ、フランコはそのまま独裁者となり首都マドリードからスペイン全土を支配しました。
 因みにこのスペイン内戦に対する恐怖や怒りを描いたのがピカソのゲルニカという絵画です。あの変な牛が描いてあるヤツ。

 で、このマドリード中央政権に対して特に強い敵対心を持っていたのがバスクとカタルーニャ。
 バルセロナはカタルーニャ自治州の首都なのです。
 ニュースや新聞を見ている人ならピンとくるんじゃないでしょうか。
 カタルーニャは今現在でもスペインから独立しようとしていますよね。
 スペインという国自体は財政的に厳しいのですがカタルーニャ自治州はバルセロナやらガウディの建築物(サグラダファミリアとか)やらカタルーニャサーキット(レース場)やら色々観光資源があって黒字なモンだから、カタルーニャからしたら憎い相手の財政面を支えてあげてる形なんですね。

 ちゅー事で中央政権に反抗的なカタルーニャなんですが、ここに更に追い打ちをかけられるんです。
 それがカタルーニャ語の禁止。今で言うスペイン語、カスティーリャで話す事を強要されるんです。

 ところがですね、バルセロナのホームスタジアム、カンプノウには何万人というカタルーニャ人が試合の度にやって来る訳で、この何万人が一斉にカタルーニャ語で喋っても取り締まり切れないですよね。カンプノウ位の広さの拘置所が必要になっちゃう。

vol.3