2024年8月19日月曜日

知られざる事

  こんにちは、この原稿を書いてる8/14の時点で服飾品に既に一万円以上使っているkazuitです。

 あれぇおかしいなぁ。

 さて、ここ最近ヌルい話ばかりしてきたこのブログ、長らく引っ張
ってきましたが。

 この話はクリスマスまでに終わらせたいのでキリスト教についての
話をちょっと書きたいと思います。
 興味無いという方もいると思いますが、最後の最後まで付き合って
いただければ多分何かが伝わると思いますので、まあ深く考えずに薄ボンヤリと読んどいていただければと思います。
 例によって、滅茶苦茶端折って書きますんで、知識のある人から見
たら「イヤイヤそれは乱暴すぎでしょ。」みたいな事になるのはご容赦いただきたいと思います。

 では、

 唐突ですが、キリストって何者だと思いますか?

 コレ訊かれた人の結構多くが、「え、キリスト教を…作った人?」
と答えるんじゃないでしょうか。
 俺がこんな書き方をしてる時点でもうお気づきでしょうが、コレは
不正解。
 だって、中学校の教科書に書いてありませんでした?
 「キリストはユダヤ教徒」って。
 少なくとも俺が中学生だった頃にはそう書いてありましたよ。
 キリストはユダヤ教を宣教する活動をして、そして磔にされて処刑
されて亡くなっているのでキリスト教を作ってないですよね。
 義務教育で教わっているんですよねコレ。
 なのにそれが一般的な知識として定着してないのは、それだけキリ
スト教が改竄されたトンデモ自説を流布しまくっていて、そっちの方が広く知られちゃってるという事でしょう。
 はい、明らかに俺は悪意を持って書いてますw

 キリストがどの様な人生を送った人なのかは正確には分からないと
いうのが正しいところではあります。
 何しろ、それが書かれているのはキリスト教の聖書で、それはキリ
ストという人を神格化しているので様々な奇跡を起こしている人として描かれているんで信憑性に欠けるし、かといって他にキリストの生涯を描いてる書物はないんですから。

 ただ、そんな中でも「これは史実として捉えて良いだろう」という
部分はあります。
 一つはパプテスマのヨハネの洗礼を受けてる事。
 この人が、分かりやすく言うとキリストの師匠みたいな人という事
ですね。
 パプテスマのヨハネと聞いて「なんか聞き覚えあるな」と思った人
は俺の同士。
 Ζガンダムに出てくるパプテマス・シロッコの名前はおそらくここ
から採られてます。
 で、もう一つはガリラヤというキリストの地元で宣教活動していた
事。
 で、最後にエルサレムに移動して宣教活動をしていて、捕まって処
刑されたという事です。

 以前ユダヤ教とは「ユダヤ人こそが神の祝福を受けて世界の王とな
る民族だ」という、いわば選民思想みたいなものと書きましたが、もうちょっと正確に言うと「メシア(救世主)が現れて、この世に王国を樹立する。」というもので、この王国に入りたかったら神から賜った法を守って生きろという事ですよね。
 で、その法を守らない様な者は王国から閉め出されても当然のダメ
なヤツだと。(あくまでも当時)

 ところがキリストの師匠のヨハネという人は、法を守れない人を「
ダメなヤツめ」と蔑んで見る事こそを罪だとして、法を守るというよりは倫理的生活を実践するという事こそが重要と考えたんですね
 つまりユダヤ教の主流派に対して批判的な考えであって、という事
はキリストもこの考えに影響を受けているという事です。

 で、やがてキリストはヨハネから独立して宣教活動をし始めて、こ
れが大きなムーブメントとなっていくと。
 ヨハネが実践すべき倫理的生活というのを禁欲的な方向性において
、それを実践すべく共同体を形成するという、何となく仏教の出家みたいな事をしたのに対して、キリストはもっと世俗的というか、民衆、弱者に近しいスタンスをとった様です。

 キリストっていろんな奇跡を起こしたと伝えられていますよね。
 目が見えない人を見える様にしたりとか。
 でも普通に考えて奇跡なんて起こせる筈が無いんだから、これは信
仰を集める為の嘘なんだろう、多分。
 でもね、キリストの時代に「罪人」という扱いで接する事を禁じら
れていた身体障害者や精神異常者、ハンセン病患者らに、キリストは法を破って寄り添っていた事は本当みたいなんですよ。
 そんな風に弱者の側に立って、弱者を蔑む者を敵視し糾弾するとい
うスタンスで民衆を味方につけていったみたいです。

 でも、更に大きな支持を集めた理由は、キリストが「神の国」が既
にこの世に実現されつつあると告知した事でしょう。
 この事でこのキリストこそが伝説のメシアなんじゃないかと多くの
人が思って、言ってしまえば尻馬に乗ろうとしたんですね。

 で、ガリラヤで一大ムーブメントとなったキリストとその支持者達
の集団はその活動をエルサレムで行っていき、そこでキリストは捕らえられて処刑されてしまいます。

 ここが多くの人にとってよく分からないところなんじゃないかなと
思います。
 モラルを持って生きようと説いて人々を救済に導こうとした、良い
事をしようとしてたキリストが何で処刑されちゃうの、と。

 キリストの生きた時代というのは、正にローマ帝国が世界を統べて
いた時代です。
 という事はユダヤ教の「メシアが来臨して王国を樹立する」という
のはローマ帝国からしたら国家の転覆という事になりますよね。
 つまりキリストはローマにより政治的反逆者と認定されて処刑され
てしまったという訳なんです。
 キリストはその時まだ30歳ぐらい、ヨハネから独立してたったの
2年しか経ってなかったそうです。

 が、

 ここからが今日のポイント、皆さんに知ってほしい重要なところで
す。

 キリストは活動拠点をのガリラヤからエルサレムに移す訳ですが、
当時エルサレムは当然ローマの属州です。
 ですがエルサレムの神殿はある程度の自治を許されていたユダヤ教
主流派の拠点だったんですね。

 幾つかの派閥に別れていたユダヤ教の中でも最大派閥だったサドカ
イ派は穏健派で、戦って勝てる訳がないローマと平和的関係を築いていたんですが、ユダヤ教の教えというのは「メシアが王国を樹立する」というものなのに、何を自らローマに遜ってるんだって話ですよね。

 更にサドカイ派に次ぐ大派閥のパリサイ派は別名「熱心党」と呼ば
れる原理主義的派閥で、神から賜った法を遵守する事を重視する派閥なので、ヨハネの教えの影響下にあるキリストとは相容れないんですよ。

 という事でキリストはエルサレムの神殿を激しく批判するんです。
 キリストというと「右の頬を張られたら左の頬を差し出せ」みたい
に平和的な存在というイメージがあるかも知れませんが、結構強く他者を糾弾する人だったみたいですね。

 これに対してユダヤ教主流派はキリストを王位僭称者としてローマ
当局に訴えるという行動に出ました。
 「あのキリストってヤツはローマ帝国に代わる国がやってくると言
っている、国家転覆を目論んでるヤバいヤツですよ。」と。
 それでローマがキリストを政治的反逆者と認定するに至ったという
訳。

 そうなんです、ユダヤ教の活動家であったキリストは、同じユダヤ
教徒によって売られ、捕まって処刑されてしまったんです。
 これが今回のポイント。
 この事実が後々現在の世界に起こっている事に大きく関わってくる
んですよ。

 今イスラエルで起こっている事をきっかけに書き始めたこのお話、
何でこの人はキリスト教の話ばかりしてるんだろうとお思いでしょうが、少ぉ~しだけ近づいてきています。
 ここから分かっておかないと後で色々と理解が及ばないと考えて説
明しているのでした。

 もう少しで俺の話したい全容が見えるんですが、ややこしいお話を
沢山したのでここで一旦区切ります。

 今やイスラエルで起こった事は遂に周辺国に飛び火し始め、イスラ
エルに対する批判は更に広がりつつあります。

 つい先日、広島市長が毎年8/9に行われる平和式典にイスラエル
大使を呼ばないという判断をしました。
 これはイスラエルに対するデモが起こる事を恐れての措置、平和式
典を平穏に執り行う為の判断だったのですが、西側諸国はこれに反応し平和式典に大使を派遣しないという行動に出ました。
 イスラエルに対して批判が広がっているといっても、やはり西側諸
国は政治的判断としてイスラエルに寄り添い続けるのだとハッキリと示したという事ですね。
 ただ、このニュースのヘッドラインだけ見ると平和式典に誰も来て
くれなかったみたいに見えますけど、実際には大使よりも下の地位の外交官が参列しているので別に日本が見放された訳ではないのでご安心くださいw

 西側諸国が何故イスラエルとの関係をそこまで重視するのかという
ところまで、いずれはお話できたらと思います。

 さて、またまた硬い話ばかりになってしまったので、最後にちゃん
とふざけます。

 巨乳も貧乳も愛せるタイプの俺ですが、あまり大きすぎると「大変
そう」と心配の方が勝ってしまってエロい気持ちになりにくいです

 おしまい。