2021年11月1日月曜日

閃光のハサウェイをフォローする回 vol.2

 vol.1の続き

 ガンダムの世界ではニュータイプと呼ばれる、人智を超える能力を発揮する人達がいて、単に「勘が鋭い」程度の人から、テレパシーで会話してしまう人まで出てきます。  ファーストガンダムでは主人公のアムロがこのニュータイプ能力に目覚め、戦いの中でどんどんエライ事になっていきます。  で、一方敵方のジオン軍はこのニュータイプ能力をいち早く兵器に転用する研究を進めていて、ニュータイプの脳波を感知するサイコミュという技術を生み出し、これを制御するパイロットとして強力なニュータイプ能力を持つ少女ララァを戦場に送り込むのです。  しかし敵同士の筈のアムロとララァはその強力なニュータイプ能力が故に心を通わせてしまい、ニュータイプが世界に増えていけば、いつか人と人は分かり合えるという未来さえ見てしまう。  でもそこは、悲しいかな戦場だったというのがガンダムというお話なんですが、このニュータイプ能力を感知するサイコミュなるものを利用した兵器はその後のガンダム作品でも作り続けられ、逆襲のシャアではアムロの搭乗するνガンダム(ニューガンダムと読みます)にはフィンファンネルというマントの様な特徴的なものが装備され、敵を射つビームを出したりガンダムを守るバリアを張ったりと八面六臂の活躍をします。  で、このファンネルという装備が閃光のハサウェイでもクスィーGとペーネロペーの両方に搭載されていて、それがどんな風に描かれるのかをファンは楽しみにしてたんですよ。  実際、暗くてよく見えないながらもw、「おおぉ~」と思いながら見たファンは多かっただろうと思います。  「イヤ絵だろ!」とか言わないの!www  ちょっと面白いのは、劇中のハサウェイとギギの会話シーンで「ニュータイプなんていないって学校で教わっただろ」と言ってるんですよね。  この時代にはニュータイプはそういう扱いになっているという。  でもニュータイプ能力を利用した兵器は巌然と作られ続けているっていう。  戦争の闇の部分ですね。  まあそれ以前にヒロインのギギがもう「この娘どう見てもニュータイプじゃん」なんですけどね。  だからこそハサウェイは前作のヒロイン、クェスの面影を見てしまい…というところなのですな。  そういや閃光のハサウェイにも回想シーンでクェスが出てきて、勿論その声は逆襲のシャアと同じ川村万梨阿さんが演じてるんですけど、逆襲のシャアってもう30年とか前の映画で、川村さんはだから、もう50代後半の筈なんですけど、全く違和感なく10代半ばの少女の声でしたね。声優さんて化物ですねw  てな感じで、一本の映画としてはイマイチだったこの映画も、ファンという人種達はそれなりに楽しんでいて、サブスク解禁されると聞けば「映画館でよく見えなかったアソコをじっくり見返せる!」と喜んでたりするんです。(変な意味じゃないよw)  まだ観てない人もこのブログを読んで興味持ってくれる、こっち側に来てくれる事を期待してるのでここでも一応ネタバレはしない様に、でも興味は引こうとしてこんな内容の文章を書いてみた訳ですがw  閃光のハサウェイにはハサウェイ、ケネス、ギギの他にもう一人、マフティという人物の名前が出てきます。  ファーストガンダムでジオニズムという思想を根拠に地球連邦からの独立を試みたジオン公国、地球に暮らす人々アースノイドに対し嫌悪にすら似た感情を抱くジオニズムという思想を起源として始まった戦争の行く末に、アムロのライバルであるシャアは逆襲のシャアでいよいよネオジオン総帥となっていて、小惑星を地球に落下させて強制的に地球を人の住めない環境にしてしまおうと画策し、アムロ達はそれを阻止しようと奮闘する訳です。  そこから12年後の世界に現れたマフティなる人物。  地球連邦に反省を促すとして活動する、地球連邦側から言うとテロリストなのですが、民間からはある程度支持もされていて、彼をシャアと準える様な取り上げ方をするメディアもあるという様子が描かれています。  閃光のハサウェイの冒頭でいきなりこのマフティを名乗る人物がシャトルをハイジャックするのですが、このシャトルに乗り合わせていたハサウェイ、ケネス、ギギらによってハイジャック事件は解決し、この事件の取り調べ、事情聴取の為に同じホテルに逗留する事になるという流れとなります。  ハイジャック犯のマフティを名乗った男を偽者と看破したギギとの会話で、ハサウェイは「マフティは組織だよ。単独で活動してる筈がない。」と述べる訳ですが、その本物のマフティが何者で、何を思って活動しているのかというのがこの物語の根幹となっていきます。  そしてマフティと連邦軍の双方にモビルスーツを提供するアナハイムエレクトロニクスという企業の存在。  かつてはネオジオンと連邦の双方にやはりモビルスーツを提供し、シャアはライバルのアムロに、自分だけが性能の勝るモビルスーツで勝っても納得できないと新たな技術サイコフレームを秘密裏に連邦側にも提供します。  そして閃光のハサウェイでもクスィーGとペーネロペーの双方にやはりサイコフレームは搭載され、ライバル機として戦場で火花を散らす事になります。  既に次作の情報も少しずつ解禁されている閃光のハサウェイ。  次作にはいよいよハサウェイの父親ブライトも登場します。  ファーストガンダムの時代からアムロらと共に最前線を戦い抜いてきた伝説の軍人ブライト、しかしこの人物の声をファーストガンダムから担当してきた鈴置洋孝さんはもう亡くなってしまっていて、新たな声優さんが違和感なく演じてくれるかというのが、実はファンの心配事だったりもします。  いまだに水田わさびのドラえもんを認めてないですからね、我々世代w  最後に話が逸れちゃいましたがw、まだ観てない方、こっち側に来ませんか?  楽しいよぅ~  おしまい。