2021年8月23日月曜日

ギタリストを募集した方が良いかもしれない人達

  xenolithがサブスク解禁されて一月程経ちましたが、このブログを読んでる方なら一度くらいはお聴きいただけたでしょうか。
 まあ、聴いてなくても驚きませんけどね。
 俺も学生時代、デーモン小暮(現デーモン閣下)や大槻ケンヂのオールナイトニッポンを聴いていたけど、聖飢魔IIや筋肉少女帯のCDは一枚も持ってないもんw

 しかし構う事無く、今回もxenolithのお話。
 いきなり訂正というか前言撤回スタート。

 前回ここのブログでラブソングのギターソロを「よく覚えてない」と書きましたが、聴いてるうちに思い出しました。

 cunoのレコーディングの手順って、先ずoceanfrequencyが曲と詞を作って、カラオケ状態の音源をCD-Rに焼いた物と、詞をプリントした紙を俺ん家に届けてくれる。
 それで俺が曲と詞を覚えてレコーディングという事になるんだけど、ギターソロを入れて欲しい場合は詞の書いてある紙の所定の場所に「ギターソロ」と書き込んであるの。
 で、俺はCDを聴いてソロを入れる場所とか尺とかキーなんかを確認して、どんなソロを弾くか考えていくんですね。

 俺の場合、メロディを考えるというよりは指使いで考える。
 「最初にコレをやって、次コレで、コレで締めくくろう」みたいな感じで、一音一音決めるというよりは流れを考える感じなんですよね。

 そんな感じでラブソングのソロも流れを決めてレコーディングに臨んだんですけど、当日実際に弾いてみたら、尺に収まりきらなかったんですよw
 何故か俺、実際の尺より長いソロを考えていってしまったんです。
 なので現場で「じゃあコレとコレは省いてコレとコレとコレだけにしよう」みたいな感じで短縮バージョンに組み換えて弾いたんでした。
 すっかり忘れてましたw

 まあ、以前も書きましたけど、俺はギタリストとしてはへなちょこなので出来る事は限られていて、しかもその出来る事のヒキダシを前のアルバムの「ghost in the castle」という曲で全部開けてしまってるのよね。
 なのでもう、基本使い回しなんですよ、フレーズの。
 例えば、このラブソングのソロの最初と、その三曲後に入ってるdiscoveryって曲のソロの最初、殆ど同じ事やってますよね。
 曲調がメジャーとマイナーで違うけど発想はほぼ同じで、要するに「早いパッセージのフレーズで始めよう」という事。

 ちなみにこのdiscoveryのギター、事前に良いフレーズが全然浮かばないままレコーディングに臨んでしまった曲で、当日無理矢理捻り出したんですけど、イントロのソロだけで70テイク以上かかっちゃいましたw
 弾いてみては「違うなぁ」だの「間違えて変な音出しちゃった」だのやってデリートしてを繰り返してたら、oceanfrequencyから「70テイク越えました」ってw
 で、アウトロのソロも30テイク以上かかったから、計100テイク以上弾いてるのw
 アウトロではタッピングというテクニックを使ってるんだけど、コレって俺の中では「逃げ」なんですよね。
 タッピングって派手で早いフレーズが弾けるんだけど、実は凄い簡単なんですよw
 初心者でも直ぐ出来るヤツなの。
 「もうなんも思いつかん。タッピングでイイや。」っつって弾いたヤツなの。ナイショだよw

 もうこんななんですよ、俺のギター。
 もういっこバラしちゃうと、一曲目のlullabyって曲のソロなんてディープパープルのスモークオンザウォーターのリフのアレンジですからねw
 ギター弾く人ならすぐ分かると思いますけど。
 以前ここのブログでスモークオンザウォーターは格好いいハードロック曲じゃなくてコミックソングみたいな曲と書いたクセに、その曲をパクるというw

 て感じで、俺のギターに多くを期待してはいけないんですけど、今回実はoceanfrequencyさんからドエライ無茶振りを食らいましてですね。

 raceという曲がzenolithには入ってますが、コレ本当は元々全然違うタイトルで、「アルバムにインスト曲を入れたいから、このオケに合うギターを作曲して」と、約4分のデモCDを渡されたの。
 ウン、無理ですw
 あ、インストというのはインストゥルメンタルの略で、要するに歌の無い曲の事です。

 以前にも書いた通り、俺は作曲とか出来る人じゃないんですよ。
 しかも貰ったタイトルというかテーマも、あんまり自分に馴染みの無いものだったモンで、幾ら時間を貰っても全然出来なかったんです。

 で、結局oceanfrequencyに正直に「出来ねぇっすw」と申告して、何個か思いついた使えそうなフレーズを録音して、それをoceanfrequencyのセンスで切り貼りして曲をでっち上げという、所謂コラージュ的な方法で行こうという事になったんです。

 て、その使えそうなフレーズを録っていたらoceanfrequencyが「なんかレースって感じがしてきたな」と言い出して、その場で急にレースの曲になったんですよw
 じゃあって言ってスリップストリームだのサイドバイサイドだのといったレース関連の言葉も録って、それもコラージュの素材に使ってもらって、で、ああいう曲になったの。
 俺のギタリストとしてのへなちょこさが産んだ曲なんですね。
 まあこれで、もうoceanfrequencyも俺に作曲しろとか無茶を言うのは諦めてくれるでしょう。てか、諦めてくださいw

 こうして出来上がったraceなんですが、出来上がってリリースしてしまってからあれこれアイデアが出てきてしまって、ちょっと反省も残ってる曲です、個人的に。
 結構その場のノリで作っちゃったんで、後から言葉の部分を別のマイクで録れば良かったなとか、エフェクトのかけ方もレース会場の場内アナウンスっぽい感じとか、テレビ中継の実況みたいにしたりとか、あと声をピッチシフターで音程変えるとかして、コラージュ感をもっと強く出した方がソレっぽくなったんじゃないかなぁ。

 まあこの辺は今後に活かせれば良いかなと思います。

 て事で、今回はギターが下手な人の言い訳コーナーでした。

 まだxenolithの裏話は幾つかあるので、次回に続きます。
 聴いてねxenolith。

 おしまい