2021年5月31日月曜日

トムとジェリーをもう一度 vol.2

vol.1の続き

  トムとジェリーの音楽はオーケストラで演奏されてますから、そのオーケストラの全てのパートの譜面を書き起こしてオーケストラメンバーに渡して、音楽含めた音声を全て一辺にレコーディングして、その音声に合わせて映像の方を後から作るという手順なんですよ。
 トムが痛い目に合う時のバンッという効果音やトムの「ギャー!」という叫び声、トムを叱りつける家政婦の声まで、おおよそ6分を全部まとめて録っちゃう。
 だから、実はこれを作っていた作曲家の方が凄いって事なんですよね。スコット・ブラッドリーという方なんですけど。
 ジャズでもクラシックでも何でも御座れのトムとジェリーの音楽を、完成図を想像して先回りで作り上げちゃうだけでもとんでもないんですが、更に鬼なのはこれを全盛期は2週間に一本のペースで作ってたっていうんですから、マジで恐ろしいですよね。

 こういう手順で作られていたので、トムとジェリーは音声と映像がピッタリと合致しているんですね。

 で、実はこの、音楽を先に作って後から映像を合わせるという事に一部挑戦している作品が日本にもあります。しかも超有名タイトル。
 それが「天空の城ラピュタ」。
 ドーラ一家の息子達とパズーを雇っている炭鉱のオヤジが殴り合いの喧嘩をするシーンが、この手法で作られています。
 でも、観た人なら分かると思うんですけど、この場面、凄くテンポが悪いんですよね。
 作曲は勿論久石譲さんが担当されてるんですが、それでもあのテンポの悪さ。
 スコット・ブラッドリーという人の凄さがお分かり頂けるかと思います。

 さて、この様な手法で作られたトムとジェリー。
 という事は、というのが二つ有りまして。

 先ず、譜面があるという事、それは即ちオーケストラで再現可能という事ですよね。
 実際結構有名なオーケストラが結構大きなコンサートでトムとジェリーを完全再現して拍手喝采を浴びています。
 YouTubeで検索すれば、ベルリンフィルの演奏とか出てきますよ。

 もう一つ、トムとジェリーは劇場で公開されていた短編フィルムなので、アカデミー賞を幾つも受賞していたりするんです。
 多分一番有名なのはピアノコンサートのヤツですよね。
 ピアニストのトムがピアノコンチェルトを演奏するんですけど、そのピアノの中で寝ていて叩き起こされたジェリーが怒ってトムの邪魔をしまくるヤツ。
 あれは本当に映像と音声のシンクロぶりも勿論、トムのピアニストとしての仕草や表情なんかも、マジで凄まじいクオリティだなと何度観ても感心してしまうし、尚且つ滅茶苦茶面白い永遠の名作ですよね。
 このトムとジェリーのアカデミー賞受賞作品だけをまとめたDVDというのも発売されていて、たったの千円位で買えちゃったりしますんで一家に一枚いかがでしょうか。(回し者)

 またトムとジェリーはAmazonのプライム会員ならprime videoで無料で観られた筈なので、是非チェックしてみてください。(回し者)

 てことで、まだ戦時中、日本人が竹槍を持って「米兵が来たらこうっ、米兵が来たらこうっ!」ってやってた最中にアメリカ人はこんな凄い物を作ってたんだっていう、そりゃ戦争負けるわっていうねw、今回はそういうお話でした。

 おしまい

2021年5月17日月曜日

トムとジェリーをもう一度 vol.1

  皆さん勿論トムとジェリーは大好きだと思います。(強制)
 ただ、「子供の頃は好きだった。大人になってからは観た事ない。」という方も多いんじゃないでしょうか。
 そんな方には、是非大人になった今、もう一度トムとジェリーを観ていただきたいと思うのですよ。
 子供の頃はただ「面白いアニメ」としか思ってなかった物が、大人の目で見ると「何じゃこの完成度の高さは!」と驚くと思います。

 何が凄いかって、音楽も含めた音声と、映像が完全にシンクロしているんですよね。
 トムがそ~っと歩けば音楽もそ~っと、ジェリーがちょこまかと走れば音楽もちょこまかと。こういう全てのタイミングや音楽の雰囲気なんかが、毎回毎回きっちりと完璧にフィットしてるんですよ。

 何でこんな物が作れたんでしょう。

 先ず、多くの日本人が思い違いをしてると思われる点なんですけど、トムとジェリーって基本、テレビアニメではないんですよ。
 「何言ってんだコイツ」と思う方もいるでしょう。テレビで放映されてたじゃないかと。
 トムとジェリーが作られ始めたのは1940年です。終戦が1945年だから、まだ戦時中ですよね。という事は、まだカラーテレビはこの世に存在してませんよね。
 では、トムとジェリーの白黒の映像って見た事ある人います?
 いないですよね。だって存在してないんだもん。

 トムとジェリーは実は、映画館で公開されていた短編フィルムなんですよ。
 いや、勿論後年になってテレビ版も作られてますけどね。

 映画って今はデジタル化されてますけど、「ニューシネマパラダイス」なんか観た事のある人なら知ってると思うんですが、昔はでっかい映写機をモーターでブン回して、繊細で燃えやすいペラペラのフィルムを回して上映してた訳で、それが長編映画となると、そこそこの重さのフィルムをセットして、それを2時間とか回しっぱなしにする事になるという事ですよね。
 そこで長編を上映する前に映写機の試運転、動作チェックをする為に短編フィルムを回したいという事なんですね。
 試運転なんて開館前に済ましとけよと思うかも知れませんが、この短編が魅力的なら、長編が始まる前にちゃんとお客さんが映画館に入ってくれて、尚且つ試運転も兼ねられると。
 今じゃ信じられませんが昔は映画館って途中で出入りできたんですよ。上映中の映画館に入って途中から観て、最後まで観ても映画館に居座ってその映画の次の上映の頭から観て、自分の見始めたところまできたら出てっちゃう。こういう事が普通にされていたんですね。
 ついでに言うと、席が埋まってたら立ち見も普通にされてました。
 勿論映画館側としては途中の出入りはなるべくしてほしくない訳ですから、試運転と兼ねて短編フィルムを流そうと。

 で、この短編フィルムのトムとジェリーがどの様に作られていたかというと、先ず映像作家がこういう映画を作ろうというプランを描いた絵コンテという物を描くんです。
 4コマ漫画の様に場面を切り取った絵に、動き等の説明文を書き着けた物ですね。
 で、これを実際に映像を作るより先に作曲家に渡すんです。
 作曲家はこれを元に、全ての展開やタイミングを想像して、尚且つ程よい長さ(トムとジェリーなら6分程度)になる様に音楽を作るという訳なんですな。

 

vol.2 へ続く

2021年5月3日月曜日

目眩くホットサンドの世界 vol.2

 vol.1の続き

 先ず、やっぱり野菜は入れたい。
 レタスをペラのまま挟んでも良いんだけど、やってみたら噛った時に噛みきれずにズルッとレタスがペラのまま出てきちゃって食べ辛かったのて、一工夫する事にしました。
 キャベツを千切りにして(面倒くさかったらコンビニでカット野菜を買ってくるのもアリ)ちょっと塩を振って揉み込んで1~2分置いたら、粒マスタードとマヨネーズを等量入れて混ぜ合わせます。粒マスタードはスーパーにいけばチューブのヤツが売ってますよ。ワサビとかある場所に。
 もうコレだけです。ぶっちゃけコレとハムをパンに挟んで食べるだけで美味しいw
 なのでコレを準備したらもう、あとは食べたいもの何挟んでもOK。

 定番はハムですけど、フライパンで炒めほぐしたコンビーフも良いですよね。ちょっと胡椒を振って。勿論チーズは必須です。

 俺がよくやるのは、セブンイレブンに売ってる大豆肉のタコスミートに、細かい角切りにしたトマトを混ぜたヤツを挟んでます。美味しくてカロリーオフ。
 カロリーオフで言うと、やっぱりセブンイレブンに糖質ゼロのほぐしサラダチキンというのが売ってますんで、コレ入れても美味しいです。コレにも黒胡椒を振るんですけど、二枚目いく場合は味変で胡椒の代わりにガラムマサラ振るとカレー味になりますよ。

 カロリーなんて気にしないなら、コンビニにパウチに入って売ってるハンバーグとか豚の角煮を挟んじゃう。
 厚みがあるので予め温めておくと良いです。

 コンビニに売ってる物で言うと、ポテサラとかごぼうサラダも、簡単で美味しいです。
 あと和惣菜もアリですよね。ひじき煮とかきんぴら、野沢菜漬けとか、そのままだとしょっぱいものは一緒にクリームチーズ挟んじゃうとか。

 おやつにするならクリームチーズとお好きなジャムとか、ピーナッツクリームとスライスしたバナナとか、チョコとホイップクリームとか、めっちゃ簡単ですよね。材料買ってくるだけ。
 チョコは糖質ゼロのヤツとか糖として吸収されないオリゴ糖が使われてるヤツとか今色々売ってますし、ジャムも糖質50%オフのとかありますよね。案外ヘルシーなデザートができるから、罪悪感軽め?

 こんな感じで、ホットサンドプレートがあるとめっちゃ楽しいです。絶対買った方が良いです。ホントにお薦め。

 え、いい加減たまには音楽の話もしろって?

 じゃあ最近リリースされた中からmint julepが3/19にリリースしたてホヤホヤのアルバム、「in a deep and dreamless sleep」をお薦め。タイトル通り、めっちゃ良く眠れますw


 おしまい