2020年2月1日土曜日

やっぱりこんなエピソード9はイヤだ vol.2

  やっぱりこんなエピソード9はイヤだ の続き

 ただね……

 シリーズ作品なんだから、「一本の映画としては面白い」じゃダメだよね。

 この映画、何がダメって、エピソード8までの内容をおもいっきり覆しちゃっているんだわw

 エピソード7・8はもう地上波で放映済みなのでネタバレ書いちゃいますけど、7で新しい主人公レイが登場して、このキャラクターは身寄りが無く、両親の記憶も無いという人で、にも関わらず自分にはフォースの力なんてモンがあるらしい。
 いよいよ自分は何者なのかと思い詰めるんだけど、それを追究してみた結果、導き出されたのは「何者でもない」という答えだったというのが、エピソード8までの流れだったの。
 レイの両親は普通の一般人で、レイがその両親を知らないのは、金に困った両親がレイの事を売ってしまったからという、残酷な事実を知る羽目になるっていう。

 ところが、コレがエピソード9であっさり覆されちゃうの。「レイの両親、実は○○でした。」っつって。
 イヤイヤ、話が違うじゃんw

 そもそも、スターウォーズの世界ではフォースの力に血筋は関係ないんですよ。アナキンとルークのケースが例外なんであって。
 何しろジェダイって恋愛禁止ですからね。
 人並み外れた力を持ち、武器も持っているジェダイはその力を正義の為に使うべき存在で、そこに「執着」なんてモノを生みかねない恋愛はご法度な訳ですよ。
 その戒律を破ってパドメとの恋愛に溺れたアナキンはまんまとそこをパルパティーンに突かれてダークサイドに堕ちてしまったんだから。
 だから、ジェダイには子供はいないんです。アナキンという例外を除いて。
 じゃあジェダイはどうやって組織を維持してきたかっていうと、世界中から素質のある子供をスカウトしてきて、幼少の頃から修行を積ませて、ある程度になったらマスター(師匠)に師事するパダワン(弟子)となって実地訓練となる訳です。
 だから、オビワンにしてもヨーダにしても、親もジェダイという人はいないの。

 そんな訳で、エピソード8でレイの両親が普通の一般人だとなったんなら、別にそのままでもスターウォーズの世界観からは外れないんだよね。
 何しろエピソード9では、やはり7からの新登場キャラ、フィンにもフォースがあるらしい事が示唆されているんだもの。フィンは身寄りどころか、自分の本当の名前すら知らないキャラクターだよ。
 てことは作り手側も解ってるって事だよね。フォースに血筋は関係ないって。
 何でわざわざエピソード8の内容を覆してしまったんだろう。シリーズの整合性を捨てて。

 その他にも、8から登場してフィンの恋人役になるかと思われたローズは完全に脇役に追いやられて、9ではフィンは別の女性キャラといい感じになっちゃうし、何かね、評判の悪かったエピソード8を一生懸命無かった事にしようとしてるみたいなの。
 それはダメじゃん。

 て言うかさ、そもそも3作作るって決めた時点で、3作分の構想って無かったのかね?
 3作作るって事だけ決めて、あとは行き当たりばったりに作ったとしか思えないんだよ。
 こんなにシリーズを愛するファンが大勢いる作品の続編を作るにあたって、そのファン達の期待に応えようという気概は無かったのか。
 新作を作る理由は、新しいキャラやメカを出して、グッズを売って金儲けする為?
 実際ルーカスフィルムがディズニーに渡ってから、グッズ展開はかなり強力になったよね。

 なんかねぇ~、どうしてもそんな風に思ってしまうなぁ俺は。

 で、前にも書いた通り、ディズニーはマーベルも買っちゃってる訳だから、スパイダーマンをはじめとするアベンジャーズ映画もそうなっちゃうのかなぁってね。

 まあ、今回はちょっとネガティブな内容になっちゃったけど、スターウォーズの新作ドラマ、マンダロリアンは今のところかなり評判良いみたいなので(まだ数話しか公開されてないけど)、その話もしたいし、マンダロリアンについて語るには先ず、エピソード5、6に登場したボバ・フェットというキャラクターについても語らなきゃだし、まだまだネタは尽きませんけどね。

 ……音楽の話?
 それはネタが無い。(オイ)


 おしまい