2019年9月30日月曜日

長い言い訳 vol.1

 前回のブログで、ホントは新しいギターが欲しいけど、お金も置いとく場所も無いから、その沼にはハマらずにいられると書きました。

 で、俺、新しいギター買いました。(オイ)

 いや、正直に言おう、オクターブファズっていうエフェクターを買っちゃったと前回書きましたが、その前に新しいギターを買っちゃってましたw
 ご安心ください、安物です。三万円w

 因みに俺のメインのギターはフェンダージャパンというメーカーのジャガーというヤツで、cunoの曲のレコーディングにはほぼ全曲このギターが使われてます。
 なのに何で新しいギターを買っちゃったのか。その言い訳を今回はしてみます。

 そもそも俺はギターを始めたのは結構遅くて、18歳になってからでした。
 「ギター欲しいなぁ」と周りに吹聴していたら、「じゃあ使ってないギターあるからあげるよ。」という親切な人がほぼ同時に二人現れ、いきなり二本持ちになるというw

 ただ、そのうち一本はちょっと特殊なギターで、スタインバーガーというメーカーのギターのコピーモデルだったんです。
 モト冬樹さんが弾いてるボディが小さいギターと言えば「ああ、あれか。」となる人もいるかな?
 せっかくいただいたんですけど、このギターはあまり使いませんでした。
 色々理由はあるんですが、やっぱ単純に弾きにくいw

 で、もう一本がグレコというメーカーのギターで、フェンダーのストラトキャスターというギターのコピーモデル。ストラトキャスターとロゴが入ってるべき所にスーパーパワーって入ってるヤツw
 このギター、もらった時から金属パーツが錆びてたり、ちょっと使ってみたらストリングスガイドというパーツがとれちゃったり、まごう事なきボロギターなんですが、音はなかなか良くて、ろくに調整も出来ない弾きにくいギターではあるんですが結構気に入ってずっと使い続けてきたんですよね。

 その後、今のメインのジャガーを自分でお金を出して買うんですが、それでもグレコのストラトは手元に置いて弾いていたんです。家にいる時はむしろジャガーよりストラトの方を頻繁に弾いてたかもしれないぐらい。

 ジャガーというギターは、ショートスケールといって一般的なギターよりひとまわり小さいんです。これが我々日本人にとっては丁度良い。
 日本人ギタリストの第一人者と言えばcharさんですが、charさんといえばフェンダームスタング。これもショートスケールのギターなんです。
 で、charさんの代表曲と言えばsmokeyですが、このsmokeyのイントロのキレの良さはムスタングだから出せるとcharさんは言っているんですね。
 俺のジャガーも同じくショートスケールなので、とても弾きやすいギターなんですよ。

 それに対してグレコのストラトは一般的なレギュラースケールだし、金属パーツが錆びてしまっていてろくに調整も出来ないし弾きにくいんですけど、この弾きにくいギターで家で練習しておいて、本番のcunoのレコーディングでは弾きやすいジャガーで弾くというのが流れになっていたんですよ、俺の中で。

 それでこのグレコのストラトをずっと使ってたんですけど、このギターがとうとう音が出なくなってしまった。電送系がダメになっちゃったんですよね。まあもらった時からボロでしたからね。
 勿論修理すれば治るんだろうけど、何しろ18歳の時から使ってたボロギター、もういいだろうと。

vol.2 へ続く

2019年9月16日月曜日

今そこにある沼 vol.2

vol.1 の続き

  とまあこんな風にエフェクターって色々あって、他にも音をフォワーンってさせたりワウワウってさせたりシュワーンってさせたりビロビロビロってさせたりみたいのが山ほどあるのを、ギター弾きはどれもこれも「欲しい…」と思ってやがるんですよ。
 しかもギター本体に比べれば値段も安いしサイズも小さい。
 次から次へと買い足していくうちに、所有のギターの値段をエフェクターのトータル金額が超えちゃってるなんてのがギタリストあるあるなんです。
 安いとはいえ高価な物だと二万円以上するのとか普通にあるね。
 楽器に興味ない人からしたら「ハァ? このちっちゃいペダルが一個25000円?!」みたいなw

 と、そんなエフェクターの中でも沼中の沼と言えるのがオーバードライブです。

 さっきギターの音はそのままだと「ペーン」とか「チャリーン」みたいだと書きましたが、皆さんの耳にするギターの音って「ガー」とか「ジャー」って感じですよね。あの音にするのがオーバードライブです。

 ギターという楽器はロックミュージックと一緒に育ったものですよね。
 で、ギターはアンプを使って音を増幅させる、と。
 だけど、余り大きな音を出すと、所謂音割れが起こってしまって、ギターの音が歪む(ひずむ、と読みます)という現象が起こってしまいます。
 ところがロックというのは反骨精神の音楽ですから、歪むほどの大音量を出すという行為自体がカッコいい、ひいては歪んだギターの音がカッコいいということになっていく。
 てことで大音量を出さなくても歪んだ音をシミュレートできるエフェクターが売り出されるんですね。これがオーバードライブ。

 このオーバードライブがまあ沼なんですわ。
 ギターの音の「ペーン」「チャリーン」を「ガー」「ジャー」にするだけのもので、ギター弾かない人からしたら「こっちのとこっちの、何が違うの?」てなモンなんですが、ギター弾きどもはこれを「こっちの方が音抜けが良い」だの「こっちの方が暖温かみがある」だの「こっちの方がふくよかなサウンドだ」だの言っては、似たようなペダルを幾つも幾つも幾つも幾つも買っちゃうのよw

 そんな中でも名機と呼ばれるものがいくつかあって、例えばアイバニーズという日本のメーカーから出ているチューブスクリーマーというヤツがもう定番中の定番で、クローンモデルも色んなメーカーから大量に発売されていて、TS系という言葉が存在するくらいで、アイバニーズの本物のチューブスクリーマーが一万円くらいなのにクローンモデルに二万円以上するのがあるっていうよくわかんない事になってたりします。
 また、BOSSというメーカーから出ているブルーズドライバーというモデルは、エリック・クラプトンが使っていると知れ渡ってもの凄い人気機種になり、やはりこれもチューブスクリーマー同様クローンモデルが続々発売され、BD系と呼ばれてますね。

 で、これらはまだ現役で販売され続けているんですけど(じゃあ何でクローンモデルが出るのかw)、KLONってメーカーが以前発売してて、もう作ってないケンタウロスというモデルがありまして、これが良い音だと評判になったモンだからエラいプレミア付いちゃって、今や某オークションでニ十万とかで取引されてるっていうw
 ニ十万てw さすがにバカでしょw
 ギターの音を「ペーン」から「ガー」にするだけのちっちゃいペダルですよ。
 KLONというメーカー自体はまだあって、今だに新しいオーバードライブを作り続けていて、メーカーからしたら「もっと良いヤツ作ってるんですけど…」てなモンなんだろう、意地でもケンタウロスを再販しないのw
 で、勿論コレにもクローンモデルが沢山あって、元がニ十万なもんだからクローンモデルが二万円以上で発売されても「安い!」「お買い得!」となってしまうおバカなギター弾き達w
 やぁねぇもうホント。

 ただ、最近になってこのエフェクター市場に中国や台湾のメーカーが参入してきた事により、驚く程安価な物も出てきて、しかも品質も悪くないんですよ。
 ちょっと前まで中国製というとヒドイ品質の物が多くて、今でもそういう物もあるんだろうけど、例えばMOOREとかJOYOなんてメーカーの物は全然問題なく使えるんで、このエフェクターという沼に一石を投じる事になってきてます。
 ギター弾き始めの初心者さんが家で練習するには充分だよね。

 あとね、GOKKOっていうイタリアのエフェクターメーカーも安くて良い感じデス。

 この話のオチは、俺がそのGOKKOのオクターブファズというエフェクターを買っちゃったっていう話なんです。
 オクターブファズっていうのは所謂飛び道具的なエフェクターなんで使う機会は殆ど無いんで、買う必要は全く無いんですけどね…
 まあ、4000円もしなかったんでいいんですけどね…

 わかりますか皆さん、これが沼です。

おしまい 

 

2019年9月9日月曜日

今そこにある沼 vol.1

 本題に入る前に一つお知らせを。

 ウチの作曲家先生ことoceanfrequencyさん、新たにホームページを作りまして、そこでcunoの曲も聴けるようになりました。
 長らく非公開状態になっていたファーストアルバム「月の舟」も、漸く再公開となりましたよ。
www.oceanfrequency.com
を是非訪れてみてください。
 あ、因みにこのホームページ、俺はノータッチです。
 何か不思議な文章が載ってますが、あれは作曲家先生の仕業ですからね。
 へぇ、oceanfrequencyってそういう人なんだぁ、と思っといてくださいw

 さて、前回はアレでしたがその前に音楽の話というかヘッドホンという機材の話になったんで、今回も引き続き機材の話をしようかな、と。
 あ、因みにあのヘッドホン、もう一個買っちゃったw 茶の間用に。

 んでね、俺、cunoでは歌を担当してるんだけど、ギターも弾いてるんですよ。
 ギターは十代の頃から持っているんですけど、まあ、聴いていただければお分かりの通り、たいした腕前ではないです。
 いや、もっとはっきり言おう、ヘナチョコですわw

 そうなんだけど、ココのブログ読んでいただけてる方々ならもうお分かりの通り、俺自身マニアックというかオタッキーな性格でして、たいして弾けもしないのにギターというモノが好きなんですよね。
 モノとして好きっていう。

 で、どうなるかっていうと、常に新しいギターが欲しいw
 夜な夜なネットを眺めては「いいなぁ、このギターカッコいいなぁ~。イヤこっちのもいいなぁ~。欲しいなぁ~。」ってやってんのw
 まあ、これはギターに限らず楽器弾く人は皆そうでしょう。

 まあでも、次から次へと新しいギターを買うお金もないし、買ったところで置いとく場所にも困るしで、物理的にこの沼にはハマらずにいられる訳です。cunoが売れて大金持ちになったらハマりますw

 ところがねぇ、ギター弾きにはもっと身近に、簡単にハマり易い沼があるんですよ。

 それがエフェクターというモノなのです。

 ギターというのはそれ単体で音を出せる物じゃなく、アンプに繋いで音を増幅させてスピーカーから出すという手順なんですね。
 だけど、ギターの音ってそのままだと「ペーン」とか「チャリーン」みたいな音なんですよ。
 そのギターの音に作用して音を加工するのがエフェクターです。

 よくギタリストが足元にペダルみたいのを幾つも置いてるの見たことありますよね。アレですアレ。

 音を加工っていうのは、分かりやすい例を挙げるとエコーとか。
 ギターとアンプの間に挟んで繋いであるペダルをポチッと踏むとギターの音にエコーがかかるっていう。
 ただね、このエコーってのも厳密にいうと2種類あってね、一つは残響音を再現するリバーブってヤツ。
 お風呂場で歌うと響きますよね。ああいう空間の広さとか壁の質感とかをシミュレートするのがリバーブ。
 もう一つがディレイといって、山彦みたいに鳴らした音を繰り返すヤツね。
 だから、ギター弾きは一台のギターの音にエコーをかける為に二台のエフェクターを持ってたりしますw


vol.2へ続く