2022年9月19日月曜日

続・そのまんまで良いのに

  随分前に此処のブログで、洋画や洋楽の変な邦題や、洋楽の歌詞の翻訳の変なヤツを「そのまんまで良いのに」というタイトルで紹介しました。  その後も突っ込みたくなってしまう様な物がいくつもあったんですが、その中でも「いや何で?」というのを今回は皆さんと共有したいのです。  これも以前此処のブログで紹介したベターコールソウルというドラマの、主役を務めたボブ・オデンカークさんが心臓発作で倒れた事で制作が止まってしまったという話で、オデンカークさんが映画、「ミスターノーバディ」という作品で復帰したという事を書きましたよね。  この映画、内容はというとキアヌ・リーブスのジョン・ウィックとかトム・クルーズのジャック・リーチャーとか、デンゼル・ワシントンのイコライザーみたいなパターンのヤツで、一般社会に溶け込んで暮らしている男性が実は凄い経歴の持ち主で、そんな事を知らない街のチンピラがこの人にちょっかいを出してしまって力一杯返り討ちに合わされるというヤツです。  結構ハードなアクション物で、心臓発作から復帰したての役者さんの「俺はもう大丈夫だぜ!」という宣言の様で、映画自体の面白さと相まって個人的に好きな映画です。  ところがね、実は「ミスターノーバディ」という映画、もう一本あるんですよ。  その、もう一本のミスターノーバディは、これも随分前に此処のブログでフェイバリット映画の話を書いた時に挙げた映画「トト・ザ・ヒーロー」を撮った監督ジャコ・ヴァン・ドルマルさんの作品で、主演はジャレット・レトというイケメン俳優さん。  内容はSFで、未来の世界に人類はとうとう死を克服しちゃったという中で、最後に残った死を克服してない老人が過去を回想するという話。  なんですが、その回想というのが幾通りも分岐していって「え、どれがホントの話?」みたいになっていくという、まあまあ不思議な映画なんですよね。  そう言うとつまんない映画みたいに聞こえるかもしれないですけど、俺は好きなんです。ラストがなんとも良いんですよ。  でさ、そもそもミスターノーバディっていう映画が元々あるのにもう一本できちゃったという話かと思いきや、後発のボブ・オデンカークさんの方のヤツは邦題なんだという話。  ボブ・オデンカークさんの方は原題はただの「NOBODY」なんですよ。それをわざわざ日本の配給会社がミスターを付けちゃったの。元々ミスターノーバディという映画があるのに。  意味わかんないでしょ?  何でそんな事すんの?  ノーバディでええっちゅうの。  と、こんな感じで変な邦題は「伝統なの?」みたいに続いていますね。いや要らんてw  この他にもちょっと前だと「メッセージ」っていう映画があって、これもSFで、異星人が地球にやってきて何らかのメッセージを送ってきているけど何だか解らないのを、言語学者が解明していくという話なんですけど、この映画の原題は「ARRIVAL」なんです。  空港で見た事ありますよね。「到着」という意味です。  でも、辿り着くという意味でもあるから、異星人が発しているメッセージの答えに辿り着くという意味もあって所謂ダブルミーニングというヤツですよね。  その折角のダブルミーニングのタイトルをメッセージに変えちゃうっていうねw  止しなさいよw  一方で「まあ、分からなくもない」というのもあって、ターミネーターの最新作のサブタイトルが「ニューフェイト」だったんですよね。  ターミネーターって、監督のジェームズ・キャメロンがまだ無名の頃にまあまあの低予算で制作した映画がスタートだったんですけど、映画自体の面白さとアーノルド・シュワルツェネガーという俳優のインパクトでヒット作となり、その後キャメロンはエイリアン2(実はこれも原題はALIENSなんですよね。2は付いてないの。)やアビスといった作品の成功で名を上げて、いよいよターミネーター2を、今度は予算をたっぷりかけてキャメロンのやりたい事全部ブチ込んでやろうみたいな盛り沢山ぶりで歴史的名作となりました。  映画観た事ない人でもターミネーターが親指を立てながら溶鉱炉に沈んでいくところは知ってますよね。  ところが、ターミネーターは3以降がアレなんですよね。それが祟って、だんだんターミネーターというコンテンツにみんなが興味を失っていってしまいましたよね。  て事で、最新作では3以降を取り敢えず置いといて、2の続きを改めて作っちゃおうというものだったんですね。  これが個人的にはなかなか面白くて、「ハリウッド映画はこうでなくちゃ」という様なド派手アクション映画だったんですけど、興行的にはコケてましたねw  で、このターミネーターの最新作、原題は「DARK FATE」なんです。  これはちょっと、ニューフェイトはアリかなと思いました。仕切り直しみたいな作品ですからね。  まあでも、作り手がダークフェイトってつけたんだから、やっぱそのまんまで良いよね。  あとはやっぱり、蒸し返す様ですけどスターウォーズエピソード9ですよね。  「スカイウォーカーの夜明け」だって。  スターウォーズって、「帝国の逆襲」とか、サブタイトルは日本語訳ってイメージあるけど、実はエピソード1は邦題もまんま片仮名で「ファントムメナス」ですよね。  別に無理に訳す必要ないじゃんw  ね、この伝統、もうやめていいのにね。  かと思うと、ヴェノムの2作目のサブタイトル、日本でもまんま片仮名で「レット・ゼア・ビー・カーネイジ」という、大概の日本人意味分からんものだったりするしさw  以上、そのまんまで良いのに報告会でした。  おしまい。