2016年9月12日月曜日

ROCKの本質 vol.2

アーティストでありコンポーザーであるという自負のある

ビートルズのメンバーが、この状況を面白く思うハズが無い。

次第にビートルズはライブに対する情熱を失っていく事になる。

ちなみにビートルズ来日公演を行ったのも真にこの時期で、

しかもたったの30分程しかやってないんだよね。

ライブは別にやりたくないけど日本には来たかったんだね。

てコトで、ビートルズはライブ活動しなくなっちゃって、

スタジオに籠もってライブで演奏することを念頭に置かない音楽を

生み出し始める。

テープ逆回転させたり、インド音楽を取り入れてみたり。

あ、余談になるけど、この時期のビートルズが実は

ビーチボーイズの影響を受けていた事には触れておきたい。

ビーチボーイズっていうと「サーフィンUSA」に代表される

サーフミュージックというイメージがあると思うんだけど、

実は彼らはライブではサーフミュージックを演奏しつつ、

スタジオではブライアン・ウィルソンがほぼ一人で、

やはりライブで演奏する事を念頭に置いてない音楽を

作っていたんだよね。

ビーチボーイズの「ペットサクンズ」や「フレンズ」といった

アルバムとビートルズの「マジカルミステリーツアー」、

「サージェントペパーズ」あたりを聴き比べると、

明らかに影響受けてるのが分かると思います。

てコトで、ビートルズが既存のロックの概念に捕らわれない音楽を

生み出し、世に発表し出し、当然世間はスーパースター・ビートルズの

アルバムとして、それを受け入れる。

「ストロベリーフィールズ」や「アイアムウォラス」みたいな曲が、

ロックの名曲として扱われ始める事になるんだよね。

でも、そんなビートルズも、遂に解散する事になってしまう。

そして、そのビートルズが最後に発表したアルバム、

「レットイットビー」をチャートの一位から引きずり降ろしたのが、

正にロックが自由である事をスサマジイレベルで体現した

キングクリムゾンの1stアルバムだったんだなぁ。

この先の話は、また今度。